…そろそろお気に入り数が1000になるけど、記念に何かしようかな?
『跳んだあぁぁぁ⁉︎』
モニタールームでは緑谷の変化に驚きの声を上げるものが何人かいた。
「もう骨折克服したのかよ⁉︎」
「おぉ、緑谷うまくアレ制御できるようになったのか!」
「切島知ってるのか?」
「前に真和須と俺とで特訓した時に真和須のアドバイスを聞いて思いついたみたいでよ、あン時は一瞬だけだったけどだいぶ伸びたな〜」
「…っ⁉︎」
切島の言葉を聞いて爆豪は目を剥いて驚いていた。緑谷が人から個性を貰ったことは本人から聞いているが、碌に扱えず使えばかならず骨を折っていたため完全に個性を扱えてる自分よりは下と見ていたのに短い期間で制御出来るようになっていたのもあるが、その切っ掛けを与えたのが『場合によっては没個性になりうる運任せ野郎』と見ていた勝矢だということが大きかった。
(デクまでも先に進ませるなんて…聞けば他の奴らもあいつの言葉を聞いて個性を伸ばしてやがる…!)
プライドが高い爆豪は自分の個性の事は自分でわかってるから他人に意見されたくないとして勝矢からのアドバイスを受けずにいたが、こうも周りが強くなっていくのを見て、アドバイスを受けることを密かに考えていた。
(あいつからアドバイスを受ければ、デクと条件は同じになる…同じ条件なら、デクとの差は埋まらない筈だ…!)
────
一度着地し、峰田に確保テープを巻いた緑谷は瀬呂がいた方向を見るが、すでに撤退したらしく、気配は無かった。その後、緑谷は飯田のところに向かったが、やはり飯田は身動きが取れずにいた。その時、相澤から連絡が入ってきた。
《飯田、脱出が無理なら確保扱いにするが、どうだ?》
「くっ…悔しいですが、それで構いません…‼︎」
事実、飯田は地面と身体がもぎもぎでくっ付いているばかりか、ふくらはぎの排気筒まで塞がれていたためどうにも出来ずにいた。
《わかった…峰田、飯田。確保だ》
「すまない緑谷君…こんなあっさり捕まってしまって…」
「いや、僕ももっと早く気づいてれば良かった…あとは任せて」
「真和須ちゃん達は中に入っていったわ。屋内戦になりそうね」
「わかった。とりあえず、中にも同じような罠があるかもしれないから、気をつけて行こう」
一方、勝矢達はインカムで連絡を取り合っていた。
《どうする真和須?峰田確保されたぞ⁉︎》
「正直、緑谷の成長は思ってた以上だった。だが慌てるな、とりあえず手筈通り瀬呂は芦戸さんと合流、その前に接敵したらテープで足止めしながら合流を目指してくれ」
《了解!》
「さて…出来れば上鳴とは戦いたくはないが…」
「確か、弱点は電気浴びると気絶しちゃうんだよね?」
「あぁ。まぁ一応の対策はしてるが、会わないに越したことはない。青山、サポートは頼む」
「任せて☆」
勝矢のいる廃墟に侵入した緑谷たちは上鳴と蛙吹、緑谷と葉隠の二組に分かれて罠に警戒しつつ、ヴィランチームを探していた。上鳴組が四階に上がり右を向いた瞬間、廊下の奥に立っていた青山が自身の個性によるレーザーを上鳴に向かって発射してきた。
「おわっ⁉︎」
間一髪で回避に成功するが、2射3射と続けて放たれ二人は身を隠した。
「こういう直線的なとこだと青山ちゃんが有利ね」
「でも青山は撃ち過ぎると腹痛を起こすから、そろそろ攻撃が収まるはず…」
予想通り、すぐにレーザーは止み、反撃を加えようと上鳴が飛び出したがそこにいたのは
引き金を引き、トリモチの散弾が襲い掛かるが咄嗟に蛙吹が舌で上鳴を掴んで引き寄せたため被弾は免れた。
「上鳴ちゃん、迂闊に出るのは危険よ」
「おぅ…サンキュー梅雨ちゃん…つーかどうするよ?このままだと真和須に追い詰められるぞ?」
「上鳴ちゃんは帯電したまま前に出て、真和須ちゃんが撃つと同時に放電すれば弾を撃ち落とせるんじゃないかしら?あとはそのまま迎撃すれば弾は尽きるはずよ」
「あ、そうか!やってみるわ!」
────
三階
「緑谷くん、今の音って…」
「うん、多分真和須くんは上の階にいるみたいだね。でも…」
上の階の銃声を聞き、すぐにでも応援に向かいたい緑谷たちであるが、窓際の廊下で芦戸と瀬呂に挟み撃ちにされていた。
(どうする⁉︎二人の個性的に迂闊に近寄ると危険だし、フルカウルも慣れたばかりで狭いところでの動きに不安がある…。っ!そうだ…)
「葉隠さん、窓際から離れてて。あと…」
緑谷はある策を葉隠に告げる。それを聞いた葉隠はサムズアップで答えた。
(ん?あの二人、何する気だ…?)
瀬呂が二人のやりとりに疑問を抱いていると緑谷は拳に力を込め、窓際の壁を殴りつけると同時に、葉隠は手袋とブーツを投げ捨てた。
廃墟ということもあり、壁は簡単に崩れて
「っ⁉︎マズイ!」
緑谷の意図に気付いた瀬呂がテープを伸ばすも間に合わず、緑谷はフルカウルを発動、穴を潜って外に出ると壁を蹴って上へ跳んでいった。
「しまった…‼︎緑谷が跳べるのを忘れてた…「きゃあ!」芦戸?」
芦戸の叫び声を聞いてその方を見てみると、芦戸は確保テープに巻かれていた。緑谷に気を取られた隙に持っている確保テープを除いて透明になった葉隠に捕まったようである。
「悪い真和須!緑谷がそっちに「てぇりゃあぁぁ‼︎」おわっ⁉︎」
勝矢に連絡しようとした隙をついて葉隠が接近、瀬呂の確保テープを奪うとそのまま瀬呂に巻きつけて確保した。
「よし!一丁あがり!」
「クッソ〜」
一方で緑谷は4階に着き窓を蹴破って突入する。すると…
『ヒーローチーム、WIN‼︎』
「っ!上鳴くんたち、真和須くんを捕まえられたんだ…」
オールマイトの放送に緑谷は安堵し、上鳴たちのもとに向かう。合流した緑谷が見たのは、容量オーバーしアホ面になって確保されている上鳴、何故か困惑している蛙吹、そして蛙吹に取り押さえられているのは勝矢と同じコスチュームをした少女であった。
「へぁ⁉︎え?この子は…?あ、もしかして…真和須くん⁉︎」
「うん…正解…」
そう答える勝矢(♀)の声も見た目相応の可愛らしいものとなっていた。
「えっと…何があったの…?」
────
時は遡り、上鳴はいつでも個性を発動出来るよう帯電させ前に躍り出た。
上鳴の状態を見て少し焦りを見せて勝矢はすぐにショットガンを撃つが、撃つ前に構えた時点で上鳴は放電させる。発射されたトリモチ散弾は電撃に触れ、トリモチは焼き焦げて地面に落ちていった。
「おっし!いける!」
「チッ!」
距離を詰めていく上鳴に勝矢はスピンコックという技法で次弾を装填し再び撃つがやはり放電により撃ち落とされていた。
やがて放電の範囲内に入りそうなときに、勝矢はショットガン本体を投げつけ、逃走した。
(ん?もしかして…電気が弱点か?なら俺超有利じゃん‼︎)
そう考えた上鳴は追いかけようとする。しかし、青山がそれを阻んだ。
「行かせないよ☆」
「ヤベッ⁉︎」
青山がレーザーを放とうとしたとき、あとから来た蛙吹が追いつき、青山に舌による刺突を加えた。青山はのけぞり、それによってあらぬ方向にレーザーは飛んでいき、その後蛙吹に取り押さえられ確保された。
「上鳴ちゃん。先に行ってて。あとで行くわ」
「任せろ!」
上鳴は勝矢を追いかけて行き、やがて行き止まりに着いた。
「よーし、いくぜ‼︎無差別放電…」
(えぇい!一か八かだ、もう一度リセットを…!)
勝矢はすぐさまガチャマシンを出してリセットさせる。そしてカプセルを割ったところで…
「130万
上鳴の技が炸裂し勝矢は電撃を全身に浴びた。
「よっしゃぁ…って、は⁉︎え?真和須…な、何だその姿⁉︎」
「
個性で腕を変化させながら話している勝矢だが、姿どころか性別すら変わっていた。
青に近い紺色の髪はウェーブががった薄桜色のセミロングに、パッチリしたピンクの瞳、身体つきも女性らしい丸みを帯びた身体となり、胸にはしっかりとした実りがあった。そして何より特徴的なのは、頭から伸びた一対の触覚と腰から伸びてる薄桜色の細長い『虫特有の腹』、先ほど変化させたこれまた薄桜色の『鎌状の腕』であった。
個性:『ハナカマキリ』。ハナカマキリのような見た目になり、腕を鎌状にしたりハナカマキリっぽいことが可能となる個性である。
すぐさま勝矢は上鳴に斬りかかってくるが上鳴は勝矢の変化に戸惑いを隠せず、半ばパニックとなり個性を連発した結果、容量オーバーでアホになりそのまま確保。しかし最後の電撃が当たっており、先の電撃でのダメージもありふらついたところを蛙吹に確保されたのであった。
────
以上の事を待機組含めた全員に説明すると、緑谷が恐らく全員が気になっていた質問をした。
「えっと…何で、ハナカマキリで女の子に?」
「ハナカマキリだけじゃなく、カマキリはだいたいメスの方が身体が大きいからその影響だと思う。これ以外にも性別が変わる個性は幾つかあるよ」
「そ、そうなんだ…」
勝矢の言葉にある程度納得している緑谷だが、若干ながら照れていた。緑谷だけでなく、何名かのクラスメイトたちも似たような反応だった。
というのも、勝矢のコスチュームは身体にピッチリつくタイプのものなので身体のラインがハッキリわかるのが原因であった。
「あ、それと相澤先生。こんななので、着替えは男子が出た後で良いですか?」
「あぁ、構わん。流石に一緒に着替えろとまでは言わん」
着替えという単語を聞き、峰田は血走った目で勝矢に近づいた。
「なあ!勝矢…今お前…ノーブラってことか⁉︎」
『⁉︎』
「まぁ、そうなるね…」
「ひょー‼︎…先生!ここは合理的に一緒に"っ」
いっそ清々しい顔で提案しようとした峰田だが、見かねた切島の一撃でノックアウトされた。
「お前…色々とダメだろ…」
「ナイスだ切島」
「そういや真和須、女性用下着持ってるの?」
「うん。こういう時のために用意してある。無論学校にも連絡済みだし、何なら個性届けにも書いてある。性別変わる個性は体格一緒だからわざわざサイズ違い用意しなくて良いのが救いだね」
「へぇ…何でウチよりあるの…」
自身の胸と見比べながら耳郎はそう呟いた。
その後、無事に制服に着替え終えた勝矢は教室に戻って行った。
「制服も女子用なんだね」
「いくら雄英が自由な校風でも制服は男女別にしているから、事情はわかるが制服は変えてって言われてね。ただその代わり女子用のは無償だけど」
「そうなんだ。(段々女の子っぽい話し方になってるのは気にしないでおこう…)」
(ふむ…やはり連続のリセットは体力を消耗する…体育祭のためにも、体力をもっと付けないとな…)
ちなみに、勝矢の姿は普通に他の組の人間に見られ、翌日姿を見ようと来る者がいたが当然勝矢は元の姿なので見つけられず、『A組に幻の美少女がいる』としばらく話題になったのであった。
はい、TS化させました!今後も何回かさせる予定なのでよろしくお願いします。
Q.胸はどんくらいなの?
A.峰田「オイラの見立てだと麗日の一回り上ってとこだね、間違いない!」
ではまた次回をお楽しみに!
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