入学試験から一週間後、ポストに投函されていた雄英高校からの手紙を自室の机に置き、勝矢は恐る恐る封筒を開けると中から小さな円形の機械が出てきた。
「…ん?何だこr『私が投影されたぁ‼︎』うわびっくりしたっ‼︎」
急に機械から何かが投影され、思わずのけぞった勝矢だが、すぐに落ち着いて投影されたものを見るとそこに投影されたのはスーツに身を包んだNo.1ヒーローのオールマイトの姿であった。
「オ、オールマイト?」
『HAHAHA‼︎驚いたかい?実は春から雄英で教師を務める事になってね。さて、気になる合否判定だが、筆記試験はどれも高得点で問題無し!そして実技試験だが、敵ポイント40ポイント!トップクラスだ!だが審査対象はそれだけじゃあない!敵ポイントだけじゃなく、審査制の救助活動ポイントも存在していたのさ!君は他の受験生を助けたばかりか相手の個性を把握してその手助けをした!よって救助活動ポイント35ポイント‼︎合計75ポイント‼︎文句無しの合格だ‼︎』
「…ヨッシ‼︎」
合格しただけではなく、あのオールマイトから指導を受けられるといる事もあり、勝矢はあまりの嬉しさに笑っていた。
『それにしても真和須少年、なかなかにユニークな個性を持っているね!そのガチャにいったいどれだけの個性が…え?時間があまり無い?ンンッ‼︎では……来いよ、真和須少年…ここが君のヒーローアカデミアだ!』
それを最後に映像は止まった。勝矢はしばらくの間、合格の喜びの余韻に浸った後、リビングで合否結果を待っている両親のもとに向かって行った。
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「うわ…ドアデカいな…」
迎えた入学日、やたら広い校舎内を移動して1-Aの扉前まで着き、ドアを開けるとすでに何名か生徒がいた。
「お!お前も受かったんだな真和須!」
こちらを見つけた上鳴が手を振っていたので勝矢は彼の元に近づいた。
「お前こそ、受かったんだな」
「最後のアレのおかげでな。それで、試験の時言ってたアレ、教えてくれよ」
「覚えてたのか。俺の本当の個性は『ガチャ』。ガチャマシンを出せてそれを回して出てきた個性がその日使えるってやつさ。ちなみに一日一回だ」
それを聞いた上鳴は目を丸くした。恐らく知り合いにそのような個性を見たことがなかったのだろう。かく言う勝矢も自分と似た個性を持った人物を見たことがないのだが。
「マジかよ⁉︎アレ以外に使える個性があるってわけか?」
「そ。まぁ戦闘向きなのとそうじゃ無い奴もあるけど」
「んじゃさ、もしあの日あの試験に向いてない個性が出たらどうする気だったんだ?」
「あぁ、その時はだな…」
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここは、ヒーロー科だぞ」
突然声が聞こえその方を向いてみると寝袋に包まった謎の男がゼリー飲料を飲みながら話していた。ボサボサの頭に整ってない髭というのもあり、不審者にしか見えなかった。
「はい静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね。…担任の相澤消太だ。よろしくね」
担任という言葉に一同は困惑していると、相澤は体操着を差し出し、これを着てグラウンドに集合と呼び掛けた。
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『個性把握テストぉ⁉︎』
突然個性把握テストをやると言い渡され、入学式はガイダンスはとまくし立てる生徒にヒーローになるならそんな悠長な時間はないと切り捨てた。だが中学の時と違い、個性の使用ありで行うようである。試しにと爆豪という少年に個性ありでボールを投げさせると彼は死ねぇ‼︎と叫びながら爆風と共にボールを投げた。
結果、705.2mという数値を叩き出し、周りがざわつき、誰かが『面白そう』と言った途端、相澤の雰囲気が変わった。
「面白そうか…ヒーローになるための3年間、そんな腹積もりでいるのかい? …よし、トータル成績の最下位の者は見込み無しと判断し、《除籍処分》としよう」
『はぁぁぁぁ⁉︎』
爆弾発言に生徒達は絶叫し、一人が理不尽と抗議するも、ヒーローは世の中に宣う理不尽を乗り越えるもの、雄英は全力で君達に試練を与え続ける。『Plus Ultra』、全力で乗り越えてこいとの事であった。
それを聞き、勝矢は顔を青くした。
(ヤッベ〜⁉︎これテストに不利な個性でたら不味いぞ⁉︎)
「んじゃあ始まるぞ。まずは50m走からな」
「あー相澤先生?俺、個性の関係上、今使っても構いませんか?」
「真和須か…あぁ、構わないぞ」
「ありがとうございます。あ、少し離れててくれ」
相澤からの許可を得て勝矢はガチャマシンを呼び出した。
「え?何これ?」
「ガチャガチャのやつ?」
「俺の個性。一日一回だけ回せてこれから出てくるカプセルに入ってる個性が今日使える」
「え?じゃあこのテスト向きじゃない個性だったら…」
「うん、不味いね…」
そう話す勝矢をひとりの少年、緑谷は不思議そうに見ていた。
(何だろう、あのガチャマシンにある数字…?)
緑谷が思ったようにガチャマシンには手で回すレバーの右上に『13』の数字が書いてありその左下には小さく『39/50』と書いてあった。
「いいの出てくれよ〜」
そう言い勝矢はレバーを二回半ほど回す。ガコンッ!と音が鳴り、銀のカプセルが出てきて中身を割ると中には『バネ』と書かれた紙が入っていた。
「よし!いける!」
すると紙とカプセルが消え、代わりに真和須の手足がバネ状に変化した。
《『個性:バネ』‼︎手足がバネ状になって伸び縮みするぞ‼︎バネの強さも変えられる‼︎あんまり伸ばすと手足がつるぞ‼︎》byプレゼント・マイク
「え?なになにそれ⁉︎」
「出てきた個性に合わせて身体が変化するんだ。変に変化して体操着破れなくて良かった」
真和須の身体は出てきた個性に適したものに変化するのである。故にたまに体格が変化して服が破れる事もあるのだ。
「さ〜て、今日の個性も決まったし、始めるとしますか」
軽く跳ねながら勝矢は個性把握テストを開始するのであった。
彼の個性については回を追うごとに詳しく説明する予定です。
次回は個性把握テストです、お楽しみに。