個性:『ガチャ』のヒーローアカデミア   作:NTK

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え…お気に入り数が…に、200…⁉︎え…‼︎
皆さま、本当にありがとうございます‼︎
出来れば感想を教えてください!期待に応えられるよう今後の参考とさせていただきますので。


No.5 USJ襲撃(前編)

戦闘訓練から数日が経ち、今日のヒーロー基礎学は人命救助訓練ということとなり、広大すぎる雄英の敷地内にある演習場までバス移動となった。コスチュームの着用は各自の判断との事だが、勝矢の場合は個性によっては体格が変わって服が破れることもあるのでコスチュームを着ての参加である。

 

「バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう‼︎」

 

先日クラスの委員長に決まった飯田はホイッスルを鳴らして誘導したが、実際のバスの席は三方シートと呼ばれるタイプのものだったため、徒労に終わった。

 

「私、思ったことは何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん、あなたの個性、なんだかオールマイトに似てる」

 

唐突に蛙吹が緑谷にそう話すと緑谷は何故か目に見えて動揺するが、それに切島が待ったをかけた。

 

「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しねぇぜ?多分似て非なるアレだぜ?」

 

「いや、もしかして個性に身体が追いついてないだけかもしれない。恐らく制御できれば怪我せずに力を発揮できるかもしれないな」

 

「うん、真和須君の言う通り、まずは怪我しないように制御することを優先しようと思うんだ…」

 

「シンプルな増強系の個性はいいな。派手でやれる事も多い!俺の硬化は対人じゃ強いけど、いかんせん地味だしな…」

 

「そんなことはないよ、僕は凄くカッコいいと思いし、プロにも通用する個性だよ!」

 

「それに、硬化もある意味シンプルだ。守りにも攻めにもなるし、ちょっとした応用もある。今度そのやり方を教えよう」

 

「お、頼む‼︎真和須なりの使い方があるんならいい成長になるし!それで、派手で強いといったら轟と爆豪だよな!」

 

「でも爆豪ちゃんキレてばかりだから人気出なさそ」

 

「ンだとコラ!出すわ!」

 

和気藹々と話すなか、真和須は先日起きたマスコミの侵入事件について考え始めた。

 

(そういえば…彼らはどうやって雄英のセキュリティを突破したんだ?個性を使用したってんならそれでおしまいだが、今日の授業が三人体制になった事と関係あるのか?)

 

────

 

バスを降りた彼らを迎えたのは関西にある某大型テーマパークのような場所であった。その名も嘘の(U)災害や(S)事故ルーム(J)、通称『USJ』であった。

 

(ホントにUSJだった…!)

 

その後、合流した担当教師の13号先生による『個性』に関する大事な話をした。端的にいえば一歩間違えば容易く人の命を奪えるものもある個性を自分達が持っているという事を自覚すること、その個性は人を傷付ける為でなく、人を救う為にある事を知って欲しいとのことである。

 

話を終え、いよいよ授業が始まるという時であった。突如として中央広場から謎の黒い靄みたいなものが出現し、そこからわらわらと明らかに友好的ではない集団が現れた。

 

「全員一塊になって動くな‼︎13号、生徒達を守れ‼︎」

 

相澤が血相を変えて叫び、何事かと生徒達はざわつく。そして相澤が言うには、彼らは(ヴィラン)とのことであった。

どうやら雄英内のセンサーを無効に出来るような個性を持った奴が相手にいるようで、それでこちらに奇襲をかけてきたようである。

その後、相澤が敵たちの相手をし13号が避難誘導をしようとした時、人型のモヤが現れる。それが話すに彼らは敵連合で今回の目的は諸事情でここに居ないオールマイトの抹殺との事であった。話を続けるモヤ男に爆豪と切島が攻撃を仕掛け、そのせいで13号が彼の対処に遅れた結果、黒いモヤが生徒達を包み込んだ。

 

────

 

「痛た…ここは?」

 

背中を地面に打ち付けた勝矢が背をさすりながら立ち上がるとどうやらここは土砂災害を模したエリアのようであった。

 

「真和須、お前もここに飛ばされたのか」

 

「轟か。…どうやら、囲まれたようだな」

 

二人が見渡すと数十人ほどの敵がこちらを取り囲み、ニヤついていた。

 

「下がっていろ、ここは俺が…」

 

轟が一歩進み、戦闘訓練の時のように一気に周りを凍結させようとするが、勝矢はそれを手で制した。

 

「待て、戦闘訓練の時みたく広範囲を凍結させるつもりならやめとけ」

 

「…?何故だ?」

 

「飛ばされる前、俺の近くに葉隠さんがいた。もしかしたらこの近くにいるかもしれない。このままやったらあいつらと一緒に凍らせちまう」

 

「っ!そういうことか…だが近くにいるなら声くらいだすだろ?」

 

「ここに飛ばされた時に打ちどころが悪くて気絶してるとしたら?とにかく、やるなら一人ずつだ。今からガチャを回すから少しの間頼む」

 

わかった、と轟が答えると彼は近くにいた敵に近づき、一人ずつ凍結させる。勝矢はすぐさまガチャマシンを召喚し、ガチャを回す。

 

(ここで変なのきたら恨むぞ…!)

 

すぐにカプセルが出てきてそれを割って中身を確認した時であった。勝矢の近くの地面が盛り上がり、そこからモグラの姿をした敵が躍り出た。

 

「ギャハハハ‼︎死ねぇぇぇ‼︎」

 

「真和須⁉︎」

 

轟が勝矢を案じ振り向いた時であった。

 

─ボコォ‼︎

 

大きな殴打音の後、モグラ敵はくの字になって吹っ飛んだ。

 

「…フゥ、良かった。俺のお気に入りの個性だ」

 

「真和須…か?」

 

そう轟が質問するのも無理はない。今の彼は所謂異形系となっていたからだ。

背丈は一回りほど大きくなり、ゴツゴツとした甲殻類のような殻がアンダースーツ越しに見えていた。顔も派手な色の殻で覆われ、ヒゲのような突起が複数伸びていた。何より特徴的なのは肘から先が肥大化した腕と反射板のような見た目の楕円形の目であった。

 

個性: 『シャコ』。シャコっぽいことは大概出来る。それが勝矢の今日の個性である。

 

勝矢はすぐさま近くにいた敵に近づよると、拳を振るう。

─シャコを知る上でまず思い浮かぶのはそのパンチ力だろう。その速さは海中でキャビテーションを起こす程に速く、力に至っては主食である貝の殻を叩き割り時には人間の爪を割るほどの威力をもつ。そしてその個性を持つ勝矢にもそのパンチ力は持っている。しかも当然ながら彼はシャコよりもはるかに大きい。

 

─何が言いたいかと言えば、今の彼のパンチは鍛えてるとは言え高校生にして楽に大人である敵を軽く吹き飛ばすほどの威力はあり、下手な増強系個性に勝るとも劣らない力を持っているのである。

 

だが、流石に全力で殴れば内臓が破裂するかも知らないのでいくらかは手加減はしている。とはいえ、相手の受け方によっては肋骨の一、二本は折れてるかもしれないが。

 

「ブベッ‼︎」

 

「ガハァ⁉︎」

 

「な、なんだこのエビやろ…ガッ⁉︎」

 

「エビじゃねぇ!シャコだ!」

 

勝矢は次々に敵を殴り飛ばし、轟も残りの敵を凍結させていき、制圧していった。また、凍結させた一人から、彼らの襲撃の要が脳味噌剥き出しの大男である事を聞き出すことに成功した。

 

「なるほどな…最後に一つ言っておく……雄英舐めんな

 

そういい勝矢は敵の腹を殴って気絶させた。

 

「真和須、何でそれがお気に入りなんだ?」

 

「見ての通り、強い個性の割には良く出てくるんだ。だからお気に入り」

 

「なるほど…そういや結局、葉隠はいなかったな」

 

「あぁ、多分他のエリアに「おーい!」あ、やっぱここに…#@○☆¥⁉︎」

 

声が聞こえ、その方に振り向くと手袋の動きから、葉隠が手を振ってこちらに走り寄ってくるようであったが、勝矢は何故かすぐにそっぽを向いていた。

 

「二人とも凄かったねー!…?真和須くん、どうかしたの?」

 

「あ、いや〜…えっと…」

 

さて、シャコの特徴はパンチ以外にも、もう一つある。それは目である。

シャコの目には12もの光受容体を持っており、紫外線や赤外線を見ることが出来ると言われている。人間の光受容体は三つなのでシャコは()()()()()()()()()()()()()()との事である。

…ここまで来れば察しはつくだろう。葉隠は個性によって透明人間となっている。しかしそれはあくまで『人間の視覚』での話である。個性よってシャコと同等の視覚を持っている勝矢には彼女の姿がはっきりと見えていたのだ。

そして葉隠のコスチュームは手袋と靴のみであとは裸である。総括すると勝矢は『笑顔で手を振りながら駆け寄ってくるほぼ全裸の葉隠』を見てしまったのであった。

 

黙ってあとでバレるよりはと勝矢は正直にその事を当たり障りのないように説明すると(当然顔は葉隠の方を向いていない)葉隠は初めは「ん?」となっていたが説明を理解すると同時にアワアワし始めた。

 

「えっ?見えてるって…え⁉︎ホント…なの?」

 

「ホントでございます…まさか見えるとは思わなかった…腹切って詫びろってならそうするし、訴えられても文句は言わん」

 

「いやいや⁉︎そこまでしなくていいよ!見えちゃう個性だってのは知らなかったわけだしさ、忘れてくれるのならそれでいいから…」

 

「本当か⁉︎すまない…。それと、今俺が言うのもアレだが、見える個性の人もいるかもしれないし、何より怪我とかしたら大変だから、コスチュームは変えた方がいいと思うんだが…」

 

「ア、ハイ…肝に銘じておきます…」

 

「あー…その話はあとにして、今はみんなと合流した方が良くないか?例の大男もなんとかしねぇといけねぇし」

 

完全に蚊帳の外となっていた轟がそう告げると二人はハッとした様子を見せた。

 

「そうだった…!早くみんなのとこに行かなくては!」

 

「早く行こう!」

 

三人は土砂ゾーンをあとにし、中央エリアへと向かって行った。




いやさ、事情違うけどテラフォで見えてたから見えててもおかしくないやん?
それに、見えてないからいいやって思ってた葉隠さんが実は見えてたってわかって赤面するさまって良いと思わない?

ちなみに勝矢はこういった個性になった時のためにサイズの違う予備の制服や体操着を複数常に持ってます。
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