臨時休校を終え、教室に集まった一同に相澤がいつもの調子で教室に入ってきた。とはいえ、全身包帯まみれの格好ではあったが。
「俺の怪我はいい…それより、まだ戦いは終わってねぇ…」
「え?」
「まさかまた敵が…?」
その言葉に一同は緊張する。そして相澤が話した事は…
「雄英体育祭が迫ってる」
『クソ学校っぽいのキターー‼︎』
「ちょ、ヴィランに襲撃されたばかりなのに大丈夫なんですか?」
「逆に開催する事で、こちらの危機管理体制が盤石という事を示すって考えだ。警備も例年の五倍に増やすらしいし、何より雄英体育祭は最大のチャンス、ヴィランごときで中止していいイベントじゃない」
そう、雄英体育祭はかつてのオリンピックに代わるビッグイベント。内容は全国に放送され、それはもちろんプロヒーローも視聴する。その活躍からスカウトする事が多い故に彼らにとっては将来に向けての大きなチャンスである。
「開催まで2週間ある。より多くの活躍ができるようにやれることはやっておけ。いいな」
『はい‼︎』
そして時間が過ぎ、昼休み。麗日がやけに気合が入っており、周りに気合を入れてくなか、勝矢は切島に話しかけた。
「なぁ切島。今日放課後空いてるか?」
「ん?空いてるが…どうしたんだ?」
「いやな、さっきガチャったら『硬化』が出てな。ちょうどいいから放課後トレーニングルーム借りて前に言ってた応用を訓練がてら教えようと思うんだが、どうだ?」
「おお‼︎そういう事なら頼む!」
「わかった。あとは緑谷を誘えればいいんだが…今はいないか。なら、あとで聞いてみるか」
その後、戻ってきた緑谷に訓練を持ちかけたところ、喜んで同行するとの事である。
さて、再び時間が飛び、放課後の教室の扉には大勢の人だかりが出来ていた。おそらくヴィランと戦ったこちらの様子を敵情視察を兼ねて見にきたのだろう。
「敵情視察なんざ意味ねぇからどけモブ共」
「とりあえず知らない人をモブっていうのはやめたまえ!失礼だろう⁉︎」
飯田が爆豪の暴言を諫めていると、一人の男子生徒が近づいてきた。
「どんなものか見てみたけど、随分と偉そうだなぁ。ヒーロー科ってこんなのばっかなの?ちょっと幻滅するなぁ」
「待て、こいつ以外のみんなの顔よく見てみろ。こいつみたいなこと言うような顔に見えるか?同列に見られるのは勘弁願いたい」
「オイコラどういう意味だクソガチャ野郎‼︎」
「……確かに、そうは見えないな。それは悪かった」
「てめぇも納得してんじゃねぇよ…!」
「まぁこいつの暴言もアレだったからな。そう見られても仕方がないかもしれないが」
無視すんなや‼︎と叫ぶ爆豪を他所に先程の男子生徒は言葉を続けた。
「普通科でも体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科へと編入も検討されるって知ってた?もちろんその逆もある。敵情視察?少なくとも俺は調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞって宣戦布告に来たつもり」
不敵に宣言するその男子生徒に続いて、別の男子生徒が人垣から現れた。
「隣のB組のモンだけどよぅ!敵と戦ったっつうから見にきたんだけどよ、エラく調子づいてんなオイ!本番で恥ずかしいことになんぞ…って、ん?」
「どうした?」
「いや…敵を殴り飛ばしたエビ男ってのが居ないが、休みか?」
〔エビ男って…〕
その男子生徒の言葉に一同が苦笑いを浮かべるなか、勝矢が手を上げた。
「あー…それ俺だ。あとエビじゃなくてシャコな」
「は⁉︎どういうこった?」
「俺は『ガチャ』っていう個性でな、その日によって個性が決まるんだ」
「へぇ〜…はっ‼︎とにかく!あんま調子乗ってっとあとが恥ずかしいからな!」
そういい男子生徒は立ち去るが、爆豪はそれに興味がなさそうに人垣を強引に分けて帰ろうとする。
「…オイ待てコラどうしてくれんだ⁉︎お前のせいでヘイト集まりまくってんじゃねぇーか‼︎」
「関係ねぇよ… 上に上がりゃ、関係ねえ」
そう告げて爆豪はそのまま帰って行き、切島や常闇、砂藤がその言葉に流されそうになるところを上鳴がなだめたところで勝矢は切島に声をかける。
「切島、さっさとトレーニングルーム行くぞ。緑谷も」
「おお!そうだったな!」
「うん、早く行かないと時間になっちゃうからね」
────
三人はトレーニングルームに集まり、勝矢がまず話を始めた。
「まず言っておくが、二人の個性は身体を強化するといった点ではよく似ている。それが全身か一部の違いなんだが…切島の『硬化』はこういう応用も出来る」
そう言い勝矢は硬化を発動。全身を硬くし、さあ応用を始めるといったところで切島が勝矢に対し驚いていた。
「オイオイ真和須⁉︎今まで『硬化』何回出た⁉︎」
「え?5回くらいだと思うが…」
「マジかよ…今の俺くらいの硬度になってるぞ⁉︎俺ですら今まで伸ばしてこれくらいなのに…」
「え?そうなのか?」
「……もしかして、一日しか使えない代わりに個性の伸びが恐ろしく早いんじゃないかな?他に個性が被った子とかで気づかなかったの?」
緑谷の仮説に勝矢はあー、と頰を軽く掻いていた。
「いたにはいたが、才能マンな奴だったから殆ど同じくらいだったからな〜。まぁいい、自分の個性についてまた新しく知れたよ。ありがとう」
「い、いや、僕は何となく思ったこと言っただけだし…」
「でもそれで俺は新しく気づけた。謙遜する必要はないだろ?それで、話を戻すが、硬化の応用だが…見てろよ」
勝矢は右の拳に力を込める。すると、ビキビキィッ!と音を立てその部分が刺々しく硬くなりそこ以外の硬化が薄くなった。
「おお⁉︎何だそれ⁉︎」
「集中強化と俺は呼んでる。全身に守りがいかなくなるが威力はかなりあがるぞ。あとはこれを応用して攻撃される箇所を集中強化して防ぐとか、攻撃の瞬間だけ硬くして悟らさないようにするとかだな」
「なるほどな〜やってみるわ!」
切島がいざ実践しようと集中してみるが、ほんの少ししか保てずすぐに解除してしまう。
「だ〜!思ったより集中力いるなこれ!」
「慣れればすぐに出来るさ。それで緑谷、全身を強化する切島が一部の強化ができた……つまり、これがどうゆう事かわかるよな?」
「…ッ‼︎そうか、全身に纏えばすぐに攻撃ができるし身体機能も少しは上がる。でも100%だと全身が壊れるから僕が制御できるギリギリの力でやれば制御に気を回さずに済む…」
緑谷はブツブツと呟き続け、それを忘れないようにメモを取っていく。そして何かを閃いた緑谷は立ち上がった。
「全身に、熱をッ!伝えるイメージで…!」
(…あれは…?)
そういいながら緑谷は全身に力を込める。すると、緑谷の全身から薄緑色のスパークが迸った。だがすぐにそれは解け、緑谷は反動で倒れた。
「うわっ⁉︎」
「大丈夫か緑谷?」
「う、うん、平気かな…でも、これが上手く扱えればだいぶやることが増えると思う!ありがとう!真和須くん、アドバイスくれて!!」
テンションが非常に上がった緑谷が勝矢に近づいて礼を言ってくる。
「おう、俺はヒントをやっただけだし気にするな…あと、二人の訓練内容は決まったな。切島は部分硬化の、緑谷は全身に個性を纏わせる事の体得だな」
「「おう(うん)‼︎」」
3人はトレーニングを始め、時折勝矢と切島で組み手を行ったり、緑谷は個性の制御を行いながらの組み手をし、対人での制御の仕方を覚えていった。
────
時間が経ち、下校時間となり3人はトレーニングルームをあとにした。
「じゃあな真和須‼︎また明日な!お前から教わったアレ、早く身につけてみせるぜ!」
「あぁ。緑谷もそれ、早く身につけるといいな」
「うん、頑張ってみるよ」
その後、勝矢は帰宅し自室にある今まで出てきた個性を纏めた資料を漁っていた。
(緑谷の出したあの光…
切島が覚えたのはHUNTER× HUNTERの『凝』的なやつと思っていただければいいかと。
また、緑谷フルカウルを習得させました。
まだ体育祭まで二週間あるので勝矢のトレーニングや他のキャラの強化をしようと思います。
そこで!次に強化を入れるキャラをアンケートで、その際にトレーニング相手の勝矢がガチャで出す個性のリクエストを募集します!
ぜひ、よろしくお願いします!
↓リクエストはここからでお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=243075&uid=89042
アンケートの方は7/28に締め切る予定です。
次に誰を強化させる?
-
尾白
-
ヤオモモ
-
上鳴
-
峰田
-
作者に任せる