いつだって
こうやって成り立っていた。
おじいさんと、約束をした。
その夜。
その一刻手前の時だ。
縁側で見る夕焼けに、
少しずつ夜が降りてきていて、
帳の星が、質量を持ち始める。
そんな時。
「一緒によく見たよね。星。」
「ハルが留守番に怖がって夜に呼び出てたからね。」
「....別にちょっと寂しかっただけだし。」
「わかってるよ。
私も、呼んでくれた時は嬉しかった。」
「.....深夜に家に帰るの、大丈夫だった?」
「うん。.....ああ、安心して。
あの時はまだちゃんと生きてたよ。」
「そういう問題じゃないよ....もう...。」
「あはは。なんにも知らなかったよね。
ただ夜を怖がりながら、楽しんで過ごしてた。」
「いつまでも続くって思ってた。」
「私はずっとそれに救われてた。」
「そうなのかな。そうだったら嬉しいな。ユイ。」
「そう言いながらも険しい顔になってるよ?
ハル。もうそんなに泣きそうな顔しないの。」
「ユイ....。あなたは誰?
神社で会えた、あのユイなの?」
「あの子は、沢山ある"もしも"の
私の一人なんじゃないかな。多分。」
あの私。片腕無かったし、
あの鋏で
多分、ハルと私の関係が、真逆の世界なんだろうね。
「じゃあ。ユイは....。」
「私は、多分、私の残り物。」
うかつなことに、一握りの悔いと、心配をだしに、
あのみかがみ様というやつに引っ張りだされちゃった片腕の残り香。
「.........。」
やっぱり、
「喜ばないんだね。」
庭に広がる手入れされた茂みから出て、
気分的に体をはたきながら、
縁側に、ハルの隣に座る。
一つ分、間を空けて。
「ユイは、もう、死んで、いるから。
お別れしたから。
死んでしまった人とはもう会えない。
一緒にいられない。
そう、わかっているから。
もっと話したいし、遊びたい、
見たいものだって沢山ある。
でも、もう、わかっているからっ。」
声は揺れて、揺れて、落ちそうで、
私は、夕焼けに白む一番星を見上げてることしかできないから。
「足りてなくても、
満足しているからっ。」
「一緒じゃなくても、
ずっと一緒なんだからっ。」
「ありがとうって言いたいから。
次は謝らないからっ。」
ごめんなさい_______
私達は、そう言って手を離した。
離すしかなかった。
もうこの声は、理に阻まれて届かない。
もうこの手を握る手は、断ち落ちてしまった。
それでも。
ありがとう________
そう言いたかった。
もう会えなくても。
今こうやって会えてしまっているから。
溢れ出しそうなほど言葉は喉に詰まって。
この"もしも"を悲しいほど嬉しく思ってしまうから。
「ユイぃ....。」
「んー? なーに。」
「ありがとう。一緒にいてくれて。私の友だちでいてくれて。」
「ん。こちらこそ。」
ふと上を見れば。
空は紅掛空色に染まり。
黄昏が訪れていた。
刻は今。逢魔時。
昼と夜が混じり、世界が曖昧になる時、
この世とあの世をつながることがあるという。
所謂、此岸が彼岸とつながるのだと、
昔から示されてきた。
「もう行くね。」
「......うん。」
「あーあ。フられちゃったなあ。残念残念。」
「でも....」
「ううん。ハルは合ってるよ。
私は、餌。ハルをあっちに連れていくための。
そういう仕掛け。」
「.....。」
「今だけ。この時だけ。
私は抗えて、ここにこうやっていられるけど。
それももう少しだけ。」
陽が落ちて。
____こちらこそ、ありがとう。ハル。
夜が訪れた。
その夜は、少し冷たい風が吹いた。
満月は大きくて、滲んでいた。
涙を流した後に、ハルのケツイは満たされました。
中間試験で遅れます。
試験勉強の息抜きで書いたのでガバは見過ごして(オイ
Fateシリーズ(特にプリヤ)が面白過ぎてこれも書きたくなったけどシリーズ全て読みきらんとにわかオチで死ぬるから新作はいつかにしようねというのが脳内オンライン会議で決定しました。
未完結作品はどうしたって?
ななななんのことでづかねー(待っててスランプ抜けたら書くからほんと待っててごめんなさい何でもしますから)
ハル達がいる街を含む、この世界のオカルトへの関心を掲示板形式で書きたくなったのだが需要ある?
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ある
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ない
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そんなことより続きはよ
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ハルちゃんprpr