その鈴は、ただただ優しかった。
リィィィィーン...
鈴が、鳴る。
幻想の世界が、神の声が、
全てが、砕けて。
真っ白の世界を落ちていく中で。
山の神の糸とは違う、純粋な神の権能。
鮮やかな夕焼け色の糸を、その鈴は纏って、
仄かな熱を放っている。
ゆかりに鋏を預けることで手を空けて、
糸を辿るように撫で、想う。
祈るは再縁。
微かに聞こえる、助けを"呼ぶ"声。
糸は確かに繋いでいる、その神秘を。
私は、その手を、伸ばせるように。
ゆかりと目を合わせ、頷き、息を整える。
ここから先、神域へと糸は続いている。
隔絶された、固有の領域。
鋏と鈴があれば、脱出と帰還は可能だろうが、
手入れしたとはいえ、
鋏は幾度となる"
鈴は"
回数制限に時間制限。
そうだ。
どんなに力があっても、
どんなに助けがあっても、
いつだって
それでも、
何度だって言う。
何度だって手を掴んで見せる。
"今度こそ"を
"もしも"を
私は、私達は、
今を繋ぐ、手となりたい!!!
糸が、燃えるように熱くなって、
咄嗟に離してしまいそうになった瞬間、
体が思っきり引っ張られて、
空気が、ガラリと変質した。
何もない、空白から、
涼し過ぎる、高湿度の暗闇へと。
足裏に強い衝撃。
咄嗟に1回転して勢いを殺す。
まだ芯がジンジンするが、
ある程度ダメージを抑えられたので、
そのままの勢いで立ち上がって辺りを見渡す。
洞窟?
雰囲気は山の神の時よりマシだ。
蜘蛛の巣もない。
けれど、とにかく湿気が凄い。
まるで涼しいサウナである。
ライトのスイッチは、
侵入前につけっぱなしにしてたので、
すぐに光を四方八方に流して索敵。
お化けは_____いない。
「あ、ゆかり? 大丈夫?」
しまった。突然の暗闇でゆかりのことが頭から抜けていた。すぐさま探す。
彼女には鋏を預けている。
何があるかわからないし早く返してもら___
「......いない。」
分断。
「........。」
落ち着かないと。
なんとなく、
なんとなくだけど、
ゆかりも鋏を少しだけ
試したらできた。
彼女もまた、確かに特異な子。
ゆかり曰く、"縁切り"はできない。
逆に私が殺されちゃうかも。
だけど、逆に一回だけなら、
私の身代わり人形で可能で。
物理的な攻撃はともかく、
あの鋏はただ振るうだけでも、
退魔、破邪の力はある。
コトワリ様の怒りに触れるリスクは恐ろしいけど、
大事なのは友達の命。
早く合流しないと。
黒ずみの進行が無くなった鈴を握りしめて、
一言。
"手を、繋ぐ"
目に映るは、空間を揺蕩う鮮やかな紅の糸。
ゆかりと結ばれた確かな縁。
急ごう。この先に、神はいるのだろう。
◉ えんをむすぶぎんのすず
えんをむすぶ、ちいさなぎんのすず。
ならすと、えんをむすんでくれる。
きれいなあかのいとをあんでくれる。
とてもあたたかい、やさしいてなんだ。
どうも。
クライマックス詐欺ですごめんなさい。
でも、銀の鈴の真名解放できてよかった。
まあ簡単にまとめますと、
銘:縁環の銀鈴
能力:縁結び・神託(鈴の音)
詳細:すずなり様の神器。次元、世界を越えて生きとし生けるものの探知、誘導、確率操作、■■■■■が可能。だが次元、世界を超える能力は持たないので、空間跳躍が可能な別アイテムが必要。最適解はみかがみ様の神器。
今のところこんな感じ。
ハルの思考は、思考であって真実とは限りません。
まあ、半分彼女の考えでここまでこれたのは、
大人たちの努力と鈴神のお節介のおかげだったりします。
書く時間がとにかくないし、話を考える暇もとにかく足らないので遅れますいつものことでずごめんなさい。
読み返してみると、
話が飛んでるなーって部分やよくわからん部分、沢山あると思いますが、
結構わざとだったり自分の力不足だったりします。
やっぱり夜廻は謎が残るのがそれっぽいし、
説明ばっかりになるのもなぁ...感じですし、
テンポ良く書けるよう削りまくってます。
そのせいで滅茶苦茶短いのですけどね。反省。
できる限り修整していきたい所存です。
ハル達がいる街を含む、この世界のオカルトへの関心を掲示板形式で書きたくなったのだが需要ある?
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ある
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ない
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そんなことより続きはよ
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ハルちゃんprpr