深夜廻・廻   作:色龍一刻

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今度こそ



05・四廻り 神隠し

昨晩、ハルは直ぐに帰宅した。

 

例の音響兵器(近所迷惑)のダメージは、

ハルにとって決して小さくないものだったからだ。

明日は(今日は)金曜日。

それが過ぎれば土日であり、

夜の探索も学校がある時よりも長くできるからこそ、

上記の理由もあり、いつもより早く布団に入ることにした。

 

...授業中の様子を見るに、その疲れは抜けきらなかったみたいだが。

 

休ませてくれた先生にお礼を言い、明日から休日だからか、

どっさりと貰った異常な量の宿題の山に気が滅入りそうになりながら、

帰りの集会の話を思い返す。

 

3ー2(隣のクラス)賀神(かがみ)(つむぐ)さんが、

 二日前の夜に行方不明になりました。

 先週から頻発している行方不明事件と関係がある可能性が高く、

 学校ではこの件を重く受け止め、土日明けから臨時休校となります。

 手紙や連絡網の確認や............

 

 

訂正。明日から自由に探索ができそうである。

 

......外出は保護者同伴でなければ原則禁止、

 良い子チャイムの後は絶対に外に出ないでください。』

 

再訂正。"見つからないように"も追加だ。

 

 

 

 

 

まだ日の高い下校道。

例の神社近くに住んでいるらしいゆかりちゃんと話しながら帰る。

 

「...紡さんだっけ、何があったんだろうね。」

 

二日前に消えた同学年の子。

 

「んー? おばあさんは相変わらず神隠しだって言ってるけど...なに?気になる感じ?」

 

「ううん。別にそういう(オカルト)や事件が好きっていう訳じゃないけど...気になってさ。」

 

知っていなくちゃ危なかったから。

 

「...賀神さん家はさ、私の家のすぐ向かい側にあるんだ。私んちのように、なんか神社に関係あるらしくてねー。」

 

「? ゆかりちゃんの家ってあの神社の?」

 

「ほら、神社のパンフレットにさ、神主の写真があるじゃない。あれ私のおじいさん。」

 

「へー。」

 

何か話を聞けるかな。

 

「昨日は大変だったよー。深夜におじいさんとおばあさんったら神社が騒がしいって飛び出そうとするから、行方不明事件があるでしょ!って眠い目を擦り擦り引き留めてさー。」

 

「へ、へー...。」

 

やっぱりあの騒音、迷惑だったよね...

 

「ま、でっかいラップ音みたいなものだったらしんだけどねー。」

 

「ら、ラップ音?」

 

あの音のこと?

 

「ラップ音ていうのはね、心霊現象や超常現象の一つで、

 誰もいなかったり何も動いてないのに音がなる現象のことだよ。

 ほら、私のように聴こえる人達しか聴こえてなかったらしいから、

 ラップ音みたいなものだったかもしれないってこと。」

 

「な、なるほど。」

 

聴こえない人もいるんだ。前からああいうの見聞きしててたから普通だと思ってた。

 

「...今回のこともそういうこと(心霊現象)が原因なのかな。」

 

わかってることだけど。

 

「んー、まあ、そうなんじゃない?昔からこの辺幽霊とか神様とかいるし、町の人達もあまり言わないけど信じてるし。...うん、今日時間空いてる?」

 

やっぱり、ここもそうなんだ。

 

「? うん。やることは宿題と昼寝ぐらいだから空いてるよ。」

 

「よし、じゃあ家来なよ。不思議なものが大好きらしいハルちゃんに色々話してあげる!ちょっと、連れてきたいところもあるし。」

 

「じゃあ、お邪魔しようかな。友達の家に入るのは始めてだなあ。」

 

ユイが嫌がってたし、その理由もあの後知った。

 

「ん?前の町にいなかったの?そういう友達。」

 

「...いたけど、ちょっと家が嫌いな子だったんだ。いつも空き地や私の家で遊んでたの。」

 

「ん、まあ深くは聞かないさ。じゃ、早速行こ!」

 

「え、に、荷物は!?」

 

「別に数分の距離なんだからそのままでいいよー。」

 

「あしっ速い!そんな強く手を引っ張らないでーっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

視ればすぐわかった。

あの腕に残った気配。

目の動き、反応。学校でこぼれたあの呟き。

()()()()()()()()を知っている人。

おじいさんの言う通り、()()()()()()()()()()がこの街に。

なら、助けられるかもしれない。

神隠しをなんとかできるかもしれない。

おじいさんが何を思い悩んでいるのかは知らないけれど、

私はおじいさんの孫だから、

役割を継げる身だから、私は手伝うんだ。

 

()()()()()()、銀の鈴。

ハルちゃん。あなたが過去に何があったのかはわからないけど、

とても辛いことを乗り越えてきたことはわかる。

その鈴に、すずがみ様に、そういう巡りに、

知らないうちに託されてしまったものだと思うけど、

私は、あなたを応援するよ。

私は、あなたを助けていくよ。

友達として。

 

 

 

今度こそ。

 

 

 

 

 

 

ゆかりの嘘つき!神様はお兄ちゃんを守ってくれなかった!何も私に教えてくれなかった!嘘つき!嘘つきっ!嘘つき...........

 

 

 

 

 

 

今度こそ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

すずがみ様は、今の願いを、音として導いていく。

 

____様は、過去の後悔を、願いとして連れていく。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも。
副題は一応伏線回収その1。

良い子チャイムが懐かしい。

深夜廻りで描かれていないシビアな部分を(独自解釈で)描こうとすると、
どうしてもガバりそうになる恐怖。

夜に探索って人がいないから、
ほぼ拾い物とかから真実を知る方法になるけど、
それだけじゃちょっとつまんないし、
最終的に昼間探索が増えてしまう...
どこが夜廻りですか?(迷子)

今日は急いで書いたから浅考が多くなって怖いなー。
おかしいなっていうところはバシバシ感想で教えてくださいな。
感想ください。(直球)

ハル達がいる街を含む、この世界のオカルトへの関心を掲示板形式で書きたくなったのだが需要ある?

  • ある
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  • そんなことより続きはよ
  • ハルちゃんprpr
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