「ただいまー!」
「お、お邪魔します...。」
ゆかりちゃんの家は、大きめな日本家屋の一軒家。
家族は両親と祖父母にゆかりちゃんの五人家族。
「お帰りー。」
と、奥から声が響いてくる。ゆかりちゃんのお母さんだろうか。
ゆかりちゃんのお父さんは長くお仕事に出ており、
お母さんは体調の優れないおばあさんのお世話に付きっきり、
おじいさんは神社のお仕事____ゆかりちゃんを構ってあげたいらしいが、神社のお仕事は絶対に外すことのできないものらしい____と、どうしても一人で遊んでいることが多かったらしい。
「まあ、家に誰もいないわけじゃないし、神社に行けばおじいさんとも会えるからそこまで寂しくなかったけどねー。...ちょっとつまんなかったことは多かったけど。」
そうゆかりちゃんは、家の中を案内しながら笑っていた。
畳が微かに香る空間、客間に案内され、
別に正座でいなくていいからと笑われ、少し照れながら改めて座る。
そうしたら、
「まだ暑いし、こんなに部屋があると冷房も効きにくくてさー。ここは結構効いてる方だけど喉乾くと思うし、お茶持ってくるね。」
と、足早に消えていってしまった。
パタパタパタパタパタ...
カチャカチャ...カチャ...
足音が動き、キッチン特有の、
食器やスコップ同士が小突かれ合うのが聴こえる。
この家はよく音が通るようだ。
簡単にゆかりちゃんの行動を読むことができる程度に、
生活音が流れてくる。
...すた...すた...すた
別の足音。
ゆかりちゃんのように、まだ歩幅の短い足を、
テンポ速く動かしているような音ではない。
ゆったりとした柔らかな足音。
それはこの部屋の前で止まり、扉が横へと動いた。
「あら、いらっしゃい。誰を連れてきたと思ったら、ハルちゃんじゃないの。」
「お、お邪魔してます。」
ゆかりちゃんのお母さん。
家でおばあさんのお世話をしながら家のことを切り盛りしている人。
「うふふ...古くさい家だけど、ゆっくりしていってね。...今日はご馳走にしようかしら。」
?
「...ゆかりが友達を連れてくるなんて久しぶりでね。今日は泊まっていくかしら?」
!?
「いや、と、突然ですね...。」
「ハルちゃんの家事情は近所付き合いで聞いているし...あなたのご両親にも"もしもがあったらハルを、私たちの大切な娘を、どうか、助けてください。"って何度も頭下げられちゃってるし...連絡網で
パパ..ママ...
「私としてもハルちゃんがいてくれるのは助かるわ。この頃
「...電話をしても?」
「もちろんよ。」
プルルルル...プルルルルル......
ガチャ。
「もしもし?...パパ?」
『ハル、どうした。何かあったか。』
固い声。緊張と心配がこもった声。
あの時からずっとこう。
まだ全部話せていないけれど、あの夜にあったことは、
ある程度察しているようだった。
その上で、聞かないし、怒らない。
ただ、自分達が家に居られればと、ずっと悔やんでいるようだった。
引っ越しの時、
「ハル、何かあれば電話しろ。何か手伝えるのなら電話しろ。仕事なんか部下に任せて直ぐにハルの元へ行くからな。...ずっと一緒に居られなくてごめんな。」
そう言って、渡されたのは携帯電話だった。
少し角が擦れた、使い込まれた黄色の電話。
充電器も一緒に渡され、それらを大切にバックへしまった。
不器用なのだ。パパは。
強引な引っ越しも、大切な仕事も、この携帯だって、
全てママや私を想って頑張ったり、考えてる。
それだけで嬉しいことなのに。パパは自分を許そうとはしない。
どうも、お待たせしています。
テストがすぐそこです。こっちくんなと言いたい。
メインテーマはラストに取っとくとして、
サブテーマは色々あるんですのよ候補が。
一つは『音』 物語としてのテーマですね。
二つは『家族』 深夜廻の掘り下げ(設定捏造)と共に、新たな家族の描写も入れてみたくなりまして...
三つ目は...まだこれも秘密です。
人の最も"近い"繋がりってなんでしょうね?
ハル達がいる街を含む、この世界のオカルトへの関心を掲示板形式で書きたくなったのだが需要ある?
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ある
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ない
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そんなことより続きはよ
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ハルちゃんprpr