次回は多分おそらく遅れる可能性があります。ご了承ください。
※この話も修正しました
眠る為に別の車両に行っていたが、アナウンスに叩き起こされた為俺は元いた車両に戻る。元いた車両に戻るとそこには部長さんが居た。恐らく一誠達への連絡事項とかだろう、ってか眠ぃ…
「お、戻ってきたか雄真。よく眠れたか?」
「……眠れそうってとこでアナウンスに叩き起こされたよ。ったくこちとら万事屋としての疲れだってあるってのに…屋敷に着いたら今日は休ませてもらうぞ」
「はは、そんぐらいはリアスも許してくれるだろうよ。
…お前は少し自身だけで抱え込むきらいがあるからな。まあ万事屋として無事やって行けるよう基本的には一人でやらせて放置していた俺にも責任はあるんだろうが……
これからは困った事は仲間と共有出来るようにしていけ、その為にこいつらと一緒に居させてるんだからな」
肩をポンポンと叩かれながら言われる。
「……仲間、か。まあ、善処はするよ。」
『まもなくグレモリー本邸前。まもなくグレモリー本邸前。皆さま、ご乗車ありがとうございました』
話していると終点に目的地に着いたみたいだ。堕天使ルートよりも案外早く着いたな。やっぱり悪魔のルートだからだろうか。
「イッセー、もうすぐ着くわ。窓を閉めるわよ」
「は、はい、部長」
他の部員が、部長に促され降りる準備をしだすのを見て、俺も同じように準備をしだす。次第に列車は減速し、停止する。
部長さんの先導のもと、俺達は開いた扉から降車する。アザゼルは降りない。
「……アザゼル?降りないのか?」
「ああ、俺はこのまま魔王領の方に行く予定でな。サーゼクス達と会談……所謂『お呼ばれ』だ。終わったらグレモリーの本邸に向かうから先に行って挨拶済ませてこい」
「そう、お兄様によろしくね」
部長さんの言葉にアザゼルは鷹揚に応える。俺達はそれを見届け列車の外に出た。駅のホームに降りた瞬間
『リアスお嬢様、おかえりなさいませっ!』
怒号にも似た兵隊達の熱烈な歓迎の声が上げられた。演奏が始まったり、銃を空に向けて撃ちまくり、兵士達が旗を振っている。
流石は72柱のグレモリー家というところか、出迎えが豪勢にも程がある。その迫力と凄さに一誠とアーシアは圧倒され、場違いのように身を寄せあっている。木場達はどうやら慣れているらしい。俺も表面上は普通だが、内心驚いてはいる。
兵士達だけでなく、よく見れば執事やメイドも大勢いる。部長さんが近づくと一斉に頭を下げ
『リアスお嬢様、おかえりなさいませ』
「ありがとう、皆。帰ってきたわ」
部長さんも笑顔で返した。それを見た執事やメイド達も笑みを浮かべている。
「お嬢様、おかえりなさいませ。お早いお着きでしたね。道中、ご無事で何よりです。さあ、眷属の皆様も馬車へお乗り下さい。本邸までこちらで移動しますので」
メイドの…確かグレイフィア、魔王サーゼクスの妻でメイドだったか、が前に出てきて言う。そのまま誘導され、豪華絢爛な馬車まで足を進める。既にグレモリー家のメイド達が荷物を運び出していた……相も変わらずあの手のプロの仕事ぶりには感心する、素直に凄いと思えるよ。
「私は下僕達と行くわ。イッセーやアーシアは初めてで不安そうだから」
「分かりました。ではこちらにどうぞ、何台かご用意しましたのでご自由にお乗り下さい」
「なぁグレイフィアさん、俺はオカ研ではあるが眷属じゃねぇから歩いて向かった方がいいか?」
「いいえ、逢坂さんも是非ご一緒にお乗り下さい」
グレイフィアさんがそう言ってくれる、歩いて来いなんて言われたらそれはそれでどうしようかと思ったが、有難い。
俺が乗り込んだのは二番目の馬車。共に乗り込んだのは木場、ギャスパー、そして小猫。俺達が乗り込むと蹄の音を鳴らしながら進み出した。
「……」
俺は外を眺めながら黄昏れている。風景は舗装された道とキレイに剪定された木々、巨大な城塞らしきものがあった。
「……木場、あれが本邸か?」
「そうだよ、部長の家の一つだ。」
「こいつは凄いな……」
俺は感嘆の声で呟いた。外見のデカさで言えばバルバトスに負けず劣らずのデカさである。人間界でこんなのを見ようとすれば海外に飛ばなければならない。
目的地に着き馬車が止まった。馬車の扉が開かれ、執事長らしき人物が会釈をしてくれたので、俺も軽く返した。
「さあ、行くわよ」
赤いカーペットの上を部長が歩きだそうとした時、並んでいるメイドの列から一番に飛び出す影があった。
「お帰りなさい!リアスお姉さま!」
喜びに満ちた声で挨拶したのは部長さんと同じ紅髪の少年だった。
「ミリキャス、ただいま!大きくなったわね」
部長さんも愛おしそうに抱きしめている。
……弟か何かか?抱擁を交わした後、部長さんが俺達に向き直る。
「紹介するわ、この子はミリキャス・グレモリー。お兄様の子供よ」
「サーゼクス様の!?」
一誠が驚いた声を上げる。成る程、弟ではなく魔王サーゼクスの息子…謂わば部長さんにとっては甥なのか。
「ほら、ミリキャス。挨拶なさい」
「はい、初めまして皆さん!ミリキャス・グレモリーと言います、よろしくお願いします!」
礼儀正しさから教育の程と、人格がしっかりしているのも見てわかる。
「お嬢様、さっそく皆様をお部屋にお通ししたいと思うのですが」
グレイフィアさんがそう言い、手を上げるとメイド達が何人か集合し、案内が始まった。
「あら、リアス。帰ってきたのね」
上の方から声がし、俺達が顔を上げるとそこには亜麻色の髪の女性がいた。部長さんはその女性を確認するなり微笑んで
「お母様、ただいま帰りました」
お母様……魔力で見た目を改変しているのか。悪魔の見た目はやはり宛にはならんな…
そんなこんなんで数時間が経ち、ダイニングルームにて会食が行われた。
「遠慮なく楽しんでくれたまえ」
部長さんの父親の一言で始まった会食。周りにはメイドや執事が居ている。副部長と木場は慣れた手つきで食べており、アーシアとゼノヴィアは苦戦はしているが様になってはいる。ギャスパーは……涙目で食ってやがる……大勢がいるところが本当に苦手なのか……
小猫は食事そのものにあまり手をつけていない。俺は彼女と出会ってそんなに過ごした時間はないが、珍しいとは思う。アザゼルは…間に合わなかった、と……
俺は昔バルバトス家で教わったから特に苦労することなく食べれている。
先程から色々と冥界や悪魔の未来やらの話をしているが、生憎と俺には関係の無い話だ。
俺は黒天龍王を宿すだけの人間、しかもグレモリーの眷属でも何でもない。あくまで世話になったアザゼルからの依頼で協力しているだけの関係だ。
アザゼルや他勢力の首脳陣の思惑なんて知ったこっちゃないが、俺は『万事屋』だ。依頼は必ず完遂する、今回だってその一環だ。
……まあそのついでに今以上に強くなれたならば儲けものだろう。
食事が終了して俺は割り当てられた部屋に横になっていた。腹一杯に食ったから少し苦しいが、それでも空腹よりかずっとましだ。
「……ゼローグ、今の俺はどの程度『覇龍』を保てる?」
『……正直あれは使わないに越したことは無い。盟友、お前は元々人間で現白龍皇程の魔力やスペックは元から持ち合わせてはいない。加えて我のは二天龍より格が上な分、その"覇龍"もまた奴等よりも相当な代償を伴うのだ。盟友も理解していよう、我の"覇龍"がどれ程の災厄を齎すかを……
この10年間強者や獣、魔法や武器等数多くの物を喰らってその肉体を進化させてきたと言えど、魔力と体力の双方を消費すると仮定して……安全運用は5分が限度だ。それ以上は理性が保たんぞ』
渋々といった感じにゼローグは答えてくれた。にしても……
「5分間か……それくらいあれば十分か」
『再三言うぞ盟友。我に"覇龍"を使わせるな』
ゼローグは声音を強めて言う。
……ゼローグの覇龍を使えば一体どうなるかを、俺とアザゼルはよく知っている。ゼローグは使うなと言うが、これから先使わなければ行けない場面は必ず来ると俺は予感している。
…出来れば来ないで欲しいとは思いながら、シャワーを浴びに行くのだった。
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