ハイスクールD×D ゼロの名を持つ龍王   作:皐月の王

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アンケートはハーレムになりました!
これからも頑張ります!


第15話

次の日の夕刻、俺は万事屋の仕事服に神器を変化させたロングコートを身に纏い、今回の仕事場であるホテルに来ていた。今回の仕事は、アザゼルや部長さん達の参加する若手悪魔達のパーティ警備である。部外者故に内部で食事は出来ない為、今回は大人しく任務を全うするしかない。

 

このホテルはグレモリー領の端にある広大な面積の森の中にポッカリと存在している。

バルバトスやグレモリーの屋敷もかなりの大きさだったが、このホテルの高さには及ばない。

 

にしても貴族の領地の広大さには未だに慣れない。というより冥界には依頼でしか来ないので、基本観光をする事はないからあまり冥界の土地感はないのである。

 

警備、とはいうが暇なのでホテルを見上げていた。

 

「いやーにしてもホンッとにでかいなこのホテル。一体何メートルあるんだ?」

 

現在はホテルの入口付近に体を預けて立っている。所謂門番のような感じだ。このホテルの最上階にある大フロアがパーティ会場となっている為、外部からの侵入者を防ぐ為に俺は外で待機という事だ。

 

「はぁ…暇にも程がある…まあ何事も無ければいいんだが……」

 

禍の団の旧魔王派が、若手悪魔の有力株が集まっている今が好機と見て襲撃してくる可能性も十分ある。恐らくだが、アザゼルと共にいると知られている俺も標的にされている可能性はある。

 

理由は簡単、俺は旧魔王派の一角であったカテレア・レヴィアタンを討ったからだ。同胞が討たれ、何もせずに黙っている程大人しい奴らではないだろう。まあ来るなら来たで、迎え撃つだけだ。

 

「なぁ!あんた『万事屋』の黒天龍王だろ?」

 

「ん?」

 

一人思考していたら、武装している悪魔から声がかかった。話しかけたのは一人だが、その悪魔の後ろには他にも四人の悪魔が居た。服装や武装からして、今回警備を担当する軍の連中だろう。

 

「あ、ああ。今代の黒天龍王をやってる、逢坂雄真だ。『万事屋』として何度か冥界には来」

 

「俺達、あんたのファンなんだ!サインくれよ!」

 

…ファン?何故?俺と彼等に接点なんて無い筈なんだが…?

 

「ああ、二天龍とやり合った真天龍の片割れ、カッコイイじゃないか!歴代の黒天龍王には会えなかったが、なぁ!」

 

「ああ、こうして実際に会えたし話せる時が来るなんてな!!」

 

「息子も黒天龍王の話が好きなんだ!是非ともサインを頼む!」

 

まさか、悪魔からサインをねだられる日が来ようとはな…表情は取り繕ってるが、いかんせん初めての事で内心驚いている。

 

「…分かった。俺なんぞのサインでいいんなら書く。ほら、並んでくれ」

 

「「「「「ありがとうございます!!!」」」」」

 

俺は合計10〜15枚のサイン色紙にサインを書いた。彼等の息子の分や娘の分が増えた結果だった。悪魔達は笑顔でそれぞれの持ち場に去っていた。

 

『…珍しいこともあったものだ。このゼローグ、神器となって初めての経験だぞ』

 

「ああ、俺もサインなんてねだられたのは初めてだぜ。…ちょっとした有名人になった気分だ」

 

既に万事屋として知れ渡っているだろう、とゼローグに突っ込まれるが気にしない。

 

そんなことをしていると、グレモリー眷属が乗ったリムジンが漸く到着した。入口警備の俺は他の警備員から少し離れた位置にいる。一誠が手を振ってくる。女性陣は綺麗な衣服に身を包んでいた。

 

…改めて見るとレベル高いな、グレモリー女性眷属。目の保養になる。俺は手を挙げてそれに応える。直接話に行くわけには行かないからな。

 

ご馳走を喰えない俺の分まで、是非とも楽しんでくれ……!

 

「っ!」

 

「どうしたの?イッセー」

 

「いや、何か悪寒が……」

 

「風邪でも引いたのかい?」

 

「いや、そうじゃないんだけど……」

 

悪寒を感じたのか一誠は震え上がっていた。はて、どうしたんでしょうね?修行の疲れが出たのかなぁ?

 

俺はすっとぼけながらも、警備を続ける。

 

一誠達は中に入ったし、俺が知っている悪魔はもういないんじゃなかろうか。

 

ふと、グローブを履いた自分の右手を見る。

…あの時は問われてつい言い返してしまったが、タンニーンとの仕上げの際に随分と恥ずかしいことを口走った気がする……らしくないことをしたもんだ。これもグレモリー眷属と関わった影響なのだろうか?

 

仕事人としては恥ずべきことなのだが…不思議と悪い気はしなかった。

 

アザゼルはこれを狙っていたのだろうか?本当にそうだったらとんだ策士だな。

 

って考えているところに覚えがある魔力を感じ取る。

何も無い状況…というのはどうやら終わりを告げたようだ。身に覚えがある魔力と気配がホテルから自分のいる入口兼出口に出てきた。どうやら必死に人を探しているようだった。その人物は、一誠と部長さんだ。

 

「どうした、二人揃って。パーティ、まだ終わってないんじゃないのか?」

 

「それが、小猫ちゃんが外に出たみたいんだ!!」

 

「イッセーが言うにはそうみたいなの。ユウマ、ついて来てくれるかしら?」

 

成る程、何かあったみたいだな。

 

「ああ、俺も行こう。何かあれば俺が戦う、安心してくれ」

 

「頼りになるわね。とりあえず小猫を探すわ!」

 

部長さんは使い魔のコウモリを呼び出して空へと放った。

 

「やっぱり、今の小猫の様子はおかしいわね」

 

「はい。でも、小猫ちゃんがあそこまで追う奴って誰なんでしょうか?」

 

…思い当たる節がある。恐らくという人物が頭の中に浮かんだ。

全く、こいつらと関わってから休ませないと言わないばかりに怒涛の展開だ。全く、飽きない日常だよ。

 

俺と同じく、部長さんも思い当たる人物がいるのか険しい表情を浮かべている。

 

少しすると部長さんのコウモリが帰ってきた。

 

「どうやら見つけたようね。……森?ホテルの周辺の森にあの子は行ったのね?」

 

俺達は小猫を追いかけて森の中を走り出す。明るい場所を抜けて、闇夜の森を俺達は駆け抜けていく。走れない程狭い木々では無いのが幸いだ

 

その時、空から青白い雷が降り注いだ。

 

「っ!一誠、部長さん!俺の後ろに下がれ!!」

 

俺は前に出て右手を突き出し、顎で降り注ぐ雷を防ぐ。このタイミングで仕掛けてくるとしたら…

 

「まさかこんな所で会うとは思ってなかったよ。なぁ、ヴァーリ……」

 

木々は白雷で薙ぎ倒され、月が見える。それをバックに、青い光翼で空に浮かぶヴァーリがそこにはいた。鎧を纏ってないところを見ると禁手状態ではない。

 

「ふっ…それはこちらも同じことだ。赤龍帝と黒天龍王が揃い踏みとはな」

 

「ヴァーリ、てめぇ何しに来やがった!!!今お前の相手してる暇は……」

 

「お前達を、この先に通さない為だ」

 

この先に通さない為と、言ったヴァーリの顔は険しい。覚悟を秘めた瞳をしている。

小猫とヴァーリに接点は無い。けどヴァーリが動くとなればそれは、

 

「……アイツの頼み、なんだな?」

 

「やはり分かるか、雄真」

 

俺はヴァーリの言葉を否定しなかった。もうこれは確定だ、黒歌しかいない。

ヴァーリはなんだかんだ仲間思いな奴だ。だから今回の件、態々自らが足止めとしてここに来たのだろう。

 

「…一誠、部長さん、ここは俺が引き受けた。合図したら先に進め。」

 

「任せていいのね?」

 

「ああ、一誠じゃまともにヴァーリを抑えられないだろ?」

 

悪戯混じりに一誠に言う。一誠はガルルと唸り声をあげながら俺を睨む。そんなに睨むなよ、事実だろう。

 

「今だ!行け!」

 

俺の言葉と共に二人は走り出す。ヴァーリに構うことなく前へと

 

「通さないと言っ…!」

 

「いいや…悪いがお前の相手は俺だ!」

 

ヴァーリが二人を攻撃しようとした瞬間、俺は足を魔力で強化し思い切り跳躍、ヴァーリを追い越して制空権を取った。右手を顎にし、その顎に紅蓮と極黒の豪炎を溜める。

 

…タンニーン!!アンタの力、使わせてもらうっ!!

 

征覇せし龍の怒号(ヴァンキッシャー・ブレイジング)!!」

 

そのまま紅と黒、螺旋の龍炎をヴァーリに向けて放つ。ヴァーリは驚愕しながらも咄嗟に幾つもの魔法陣でガードするが、捕食の力を宿した龍炎はいとも容易くそれらを破り、ヴァーリを飲み込んで地に叩き落とし、爆発した。

 

俺が着地すると、炎は徐々に消えていき、ヴァーリは炎から笑みを浮かべながら姿を表した。半減を使って炎を消したか…

 

「…随分と成長したじゃないか雄真。以前よりもオーラが更に洗練され、力強くなっている…これは以前よりずっと楽しめそうだ…。なにせ、北欧では蒼天龍妃と戦ったが消化不足でね……」

 

蒼き龍、だと…!?

 

「…ヴァーリ、お前『蒼』と戦ったのか」

 

『…蒼き天龍、シェリアス。戦いには興味を見出さない性分だった奴が…』

 

『何度も相見える我ら二天龍と貴様とは異なり、戦いに意味を見出さぬ天龍、しかしその力は我らの首にも届き得る……まあ今回はヴァーリには及ばなかったがな』

 

……気にしてなかったと言えば嘘になるが、蒼天龍妃…既に覚醒していたのか。

 

まぁ今はその話はどうでもいい。

 

「今回も楽しませてもらうぞ、雄真!禁手化!!」

 

『Vanishing Dragon Balance Breaker !!!!!』

 

「楽しむのはいいけど、今回の対決は俺の白星で終わるだろうぜ……!禁手化!!」

 

『Absorb Dragon Balance Breaker!!!!』

 

白龍と黒龍が満月の下、睨み合う。

 

「ヴァーリ・ルシファー、白龍皇の鎧」

 

「逢坂雄真、黒天龍王の真鎧!!」

 

「「……行くぞ!!!」」

 

―――――――――――

 

小猫said

 

黒猫を見て私は追いかけた。あれは、黒歌姉様の猫だ。多分私をおびき寄せるための猫だと思うけど、私も姉様と話したいことがある。

 

ユウマ先輩が言ってたことが本当なら……姉様がした主殺しにもきっと事情があった筈、それを私は何としても知りたい。あの時、何があったのかを

 

「久しぶりじゃない?」

 

黒い着物に身を包んだ女性が私の前に姿を現す。私はその人物を知っている。見間違えるはずも忘れることも無い。未だ体が緊張で震えるけど、ユウマ先輩の話を聞いていたから、驚いただけに収まっている。

 

「お久しぶりですね……黒歌姉様……。黒猫を会場に紛れ込ませたのは何の為ですか?」

 

「うーん、白音を見たかったからかしらね?姉の為にここまで来てくれるなんてお姉ちゃん感動しちゃうにゃー。

 

後はちょっとした野暮用なの。悪魔さん達がここで大きな催ししているっていうじゃない?だからぁ、ちょっと気になっちゃって。にゃん♪」

 

相変わらずの物言いで、のらりくらりとかわされてしまう。黒歌お姉様は、そう簡単には本当の目的を話さないかもしれない。

 

「私も、黒歌姉様に聞きたいことがありました」

 

「ん?何でも聞いていいよー」

 

それでも、聞くんだ。私は聞かなきゃいけない。

 

「力に溺れた訳でもないのに、何故主を殺したのですか?」

 

「っ!?」

 

お姉様の余裕の表情が崩れた。私はここから前に進む為にも、聞かなきゃいけない。隠された、本当の真実を 。

 




黒天龍王の真鎧《プレデター・ディザスター・スケイルメイルズ》

黒天龍王の破衣の禁手の姿。黒天龍王の力を具現化したもの。『捕食』『虚無』の力が高まっており、相手の攻撃を喰らうことで上乗せが可能となる(物理攻撃は不可能)
ローブから龍翼を展開し飛翔することが可能となる。


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ヒロイン誰にするか

  • グレモリー眷属 小猫
  • フェニックスの少女 レイヴェル
  • ヴァルキリー ロスヴァイセ
  • アーサーの妹・ルフェイ
  • ハーレムにしないのか?
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