季節感がない皐月の王です!今年も家族とクリスマス!
「……すんなり行くとは思ってなかったからてっきり恨んでるかも、とは思ってたけどね。見ない間に白音も成長したというわけかにゃー」
困った、と言わんばかりに頭を搔く黒歌姉様。私は本当の事言ってもらう為、ただ姉様を見据える。そう思っていた直後
ドォォォォォォォォォォン!!!
轟音を響かせ衝撃が伝わってくる。凄まじい衝撃に木々が揺れ空気がヒリつく
「どうやら向こうがおっ始めた見たいだな。お、こいつが目当てのグレモリー眷属、お前の妹って訳かい?」
古代中国の鎧みたいなのを身につけた人が出てきた。……確か孫悟空の美猴…学校で白龍皇を迎えに来た人だ。
するともう2つの気配がこちらに近づいて来る。姉様とこの人だけじゃなかったの……?
「ん?気配を消しても無駄だぜ?俺っちや黒歌みたいに仙術知ってると、気の流れの少しの変化だけでわかるんだよねぃ」
木陰から姿を現したのは、
「……イッセー先輩、部長」
「…本当は雄真も来てたんだけど、俺達を行かせる為に今ヴァーリと戦っている」
っ!ユウマ先輩まで来てたんですか……しかも白龍皇と戦っている。さっきから響く戦闘音は二人が……
「そっか、ユウマ来てるんだ…やっと腑に落ちたにゃー」
黒歌姉様は納得したように頷く。
「何でここにいるんだ?テロか?」
「いんや、そういうのは俺っちに降りて来てないねぃ。ただ、冥界で待機命令がでてねぃ、俺っち達は非番なのさ。したら、黒歌が目当ての人物がパーティ会場に居るから連れ出すって言い出してな。あのヴァーリも二つ返事で邪魔者の足止めまで買って出てねぃ。俺っちはその迎えに来たわけ、OK?」
私を連れ出すつもりで…つまり私は最初から姉様の誘導に乗ってしまったという事…ですか……
「美猴、この子誰?」
姉様がイッセー先輩を指差して聞く。
「赤龍帝」
それを聞いて姉様は目を丸くした。
「本当にゃん?へぇ〜ヴァーリを退けたおっぱい大好きの現赤龍帝なのね」
「黒歌〜さっさとその妹連れて帰ろうや。雄真とやり合っているヴァーリは楽しいかもしれないけどさ〜俺っちは暇だしよー」
「そうね、白音を連れて帰りましょうか。あの時連れて行ってあげられなかったからね♪」
『あいつはずっと後悔していたよ。お前を迎えに行けなかったことを……』
ユウマ先輩の言葉が蘇る。姉様はずっと後悔していたと…姉様の目を見る。でも目が合うと体が震えてしまう。真実を確かめるつもりで来たのに……体が言うことを聞かない。
「小猫ちゃんは俺達、リアス・グレモリー眷属の大事な仲間だ。連れていかれるわけに行かない!」
イッセー先輩が間に入って言う。姉様は笑った。
「勇ましいとは思うけどねぃ。流石に俺っちと黒歌を相手にするなら、雄真が居た方が良かったんじゃねぇの?今日のところはその娘を貰えばソッコーで立ち去るんで、それで良しとしようやな」
それを聞いた部長は憤怒の表情で前に出る。
「この子は私の眷属よ。指一本でも触れさせないわ」
「何を言ってるのかにゃ?それは私の妹。私には可愛がる権利があるわ、上級悪魔様にはあげないわよ」
その直後姉様は小さな声で、でも笑いながらに告げた。
「めんどいから……殺すにゃん♪」
直後、辺り一帯の空気と雰囲気が変わった。これは……姉様の結界!
「この森一体の空間を結界で覆って外界から遮断したにゃん。だから、これからド派手なことをしても外に漏れないし、外から悪魔が入ってくることもない。貴方達はここで私たちに殺されてグッバイにゃ♪」
私だけじゃなく、イッセー先輩と部長……ユウマ先輩まで巻き込んでしまった挙句に逃げられなくなってしまった。苦虫を噛み潰したような顔を浮かべた空中から声が聞こえた。
「リアス嬢と兵藤一誠、逢坂雄真がこの森に入ったと報告を受けて来てみれば、結界に封じられているとはな……どうやら、パーティに相応しくない来客が来ているようだな」
「タンニーンのおっさん!」
私達の真上、遥か空中に巨大なドラゴン…タンニーン様が居た。
――――――――――――
雄真said
「ん?この結界……黒歌か」
周辺の雰囲気が一変したのを、俺とヴァーリは感じ取っていた。
「どうやら既に向こうは始めたようだな。向こうには元龍王のタンニーンが行ったか…ふっ、俺達の邪魔をされなくて何よりだ!!!」
タンニーンが介入してきたのなら、向こうは任せて問題無いだろう。それでも、今の部長さんと一誠では黒歌の相手は流石に辛いだろう。美猴も来ていることはヴァーリから聞いた。数の上で有利に思えてもいかんせん素の実力差が開いていてはなぁ……
「それには大いに同感なんだがよ……でも一応協力者なんでね……今回は押し通らせて貰うぜ?ヴァーリ!!」
龍翼を展開してヴァーリに肉薄する。互いに紫光と蒼光となって高速で何度も激突する。拳による連撃を弾きつつ自身の拳を叩きつけ反撃する。
『Divide!!!』
「くっ、半減か!!相変わらずうざってぇ!!」
近接戦をする以上はヴァーリに触れられる。向こうは触れた分だけ俺の力を半減出来る。ったく、本当に厄介極まり無い力だ。
俺の力が削がれたタイミングでヴァーリは蹴りを放つ。1発目はガードしたが、2発目は1発目で崩れたガードを縫うように顔面に入れてきた。
「ぐっ……!」
それだけではなく、魔力を纏い急降下してきて更に蹴りを俺の腹部に叩き込まれる。鳩尾に入った一撃は俺から呼吸を奪う。その勢いで地面にも叩きつけられ砂埃が舞う。そして間髪入れずに再び光翼による半減が機能する。
『Divide!!!』
「どうした雄真。この程度ではないだろう?」
ぐっ……!!なんとか呼吸を整えるが、思いの外良い一撃を貰ったらしい。ダメージが蓄積し始めてきた。
「簡単に言ってくれるなよ……ゼローグ!」
『Vanishing!!!』
かけられていた白龍皇の半減を打ち消したことで、削られていた力が戻ってくる。俺はヴァーリを見上げると、ヴァーリは嬉しそうな声を上げる。
「やはりそうでなくてはな……。もっと楽しませてもらうぞ、雄真!!」
「上等…!いつまでもやられっぱなしだと思うなよ!今度はこっちの番だぜヴァーリ!!!」
魔龍聖の豪炎と堕天使の光を融合させて拳に纏い飛翔し、ヴァーリの上から特大の紫炎を纏った一撃を振り下ろす!!それはヴァーリの頭を捉えて地に叩き落とす。凄まじい勢いで地面に殴り落としたというのもあるが、瞬間周りに豪炎とドデカいクレーターが奔った。
「ガハッ!!!……やるな、雄真!そうでなくては面白くない!!!」
「相変わらずのタフさ、時々お前がどこから本気なのかが分からなくなる……」
ヴァーリのタフさに冷や汗を流しながら、気になっていた事をヴァーリに聞く。こんな時に聞くのもアレだと思うが、本人にしか聞けないこともある。
「…そう言えばヴァーリ、実際戦って見て『蒼』はどうだった?」
ヴァーリは構えを解き話を始めてくれた。
「……『蒼』は女だったよ。容姿を見た限りでは金髪碧眼、俺や雄真、赤龍帝と同年代かもしれないな。戦ったが、まぁ弱かったよ」
「…そうか」
ヴァーリ基準で強さを言われると参考にはならない。いい情報が得られないと話を切ろうとすると
「弱かったが……終始観察されている感じがあった、戦う気はあっても生き残ることに重きを置いていた感じだな。だが、今思い返して見れば、彼女にとってあの戦いは本番前の前哨戦のようにしか捉えてなかったんだろう」
それは、おかしな話だ。まるで「蒼」は自分が殺されないと確信しているような感じだった。
…もしかしたら俺達が考える以上に蒼天龍妃は大物なのかもしれない、っと考えていたらヴァーリが戦闘態勢に戻った。
「何にせよ、次は楽しめるだろうさ……話はもういいだろう?続けるぞ」
するとヴァーリの魔力とオーラは今まで以上に迸り俺を威圧する。戦うたびにこいつの才覚には上限が無く、ルシファーの血筋なんだなと思わせてくれる。特別な才が無い俺からすれば嫌な話だ。
「ああ、いいz……!」
応えようとした瞬間、赤龍帝の、一誠のオーラが爆発的に上昇したのが伝わってくる。これが意味することは……まさか、アイツ!!
「ふっ、兵藤一誠も至ったということか」
「ようやくか……遅せぇよあの野郎!」
俺は驚愕と同時に吐き捨てる。何故今になって至ったかは知らないが、俺の感も捨てたもんじゃないようだ。
「タンニーンと禁手に至った兵藤一誠か、結界が壊れてしまった以上これ以上は無理だな。だが、ただ移動するのもアレだ。戦いながら行くとしよう」
と次の瞬間ヴァーリが目の前に肉薄し、その拳が俺の顔をかち上げ、更に蹴りあげる。
「ぐっ!?この程度っ!」
かち上げられた瞬間に足に龍炎と光を纏いそのまま一回転、槍のようにシュートをヴァーリの腹にねじ込む。
「ゴフッ!?」
鎧を砕いたが、すぐ様距離を取られた。と、ヴァーリが鎧を修復すると共に拳に魔法陣と魔力を纏わせている。どうやらさっきまでの一撃とは違うのが肌で感じ取れる。そこで俺は一つ賭けに出ることにした。
「おいゼローグ」
『どうした盟友…?……貴様正気か?そのような事をすれば幾ら肉体を強化し続けてきたといえどタダでは済まんぞ、最悪命を…』
「そんなの覚悟の上で言ってるんだ、ゼローグ。そうでもしないと、俺はヴァーリを越えられない。それに分かってるだろ?」
『……何を言おうとも無駄だな。相分かった、その賭けに乗ろう』
「…ありがとな、相棒」
『お前の相棒だからな、盟友』
と、ゼローグと言葉を交わすと
「この一撃、受け切れるか!!」
極大の魔力を拳に乗せたヴァーリが突貫してくる。俺はそれを迎え撃つと見せかけ
ズッドォォォォォォォォン!!!!!
「グッ!!!ゴボァァ…!」
「ッ!!何だと!?」
避けずに受け止めた。腹で受け止めたことによりヴァーリの腕が腹を貫通してるし、口からも血を吐くし腹からは考えたくもない量の血が流れてる。痛みで意識が飛びそうになるなる。だがこれで、ヴァーリに完全な隙が出来た。
「この瞬間を待っていた!」
鎧に覆われた両腕が、龍の顔へと姿を変えヴァーリの光翼に噛み付く。
「ぐっ!これは……雄真まさか貴様、俺の力を!!」
「流石理解が早いな、だが一手遅い!今までお前とは何度も戦って来て終ぞ勝てなかった。だが、今はなら話は別だ。俺はこの10年、生き抜く為に数え切れない数の力を、命を喰らってきた!それら全てが俺の力となり、俺を進化させ続けてきた!もう力《スペック》の差はさほど無いはずだ!!!」
そしてその肩に食い込む龍の顎は噛み付く力を増す。
「喰らい尽くせ!ゼローグ!!!」
『Predaton Predaton Predaton Predaton Predaton Predaton !!!』
「っ!?」
ヴァーリの力を能力を使って吸収する。ヴァーリを超えるため、更に強くなるために。俺はヴァーリの力を喰らい続けていく。ここで俺は異変に気がついた。
ヴァーリの鎧の胸部がキャノン砲に変形しているのを見た。
『このオーラ……アルビオン貴様!?』
『そのまさかだ。ここでこれを撃つのは避けたいことだが、これはヴァーリの意志。力と覚悟を示したお前の宿主への返礼に他ならない。』
ヴァーリの返礼だと!?
「雄真……俺と君は今まで数え切れない程戦ってきたが、終いぞ君が俺に及ぶことはなかった。だが今回の戦い、君は俺に届き得る高められた力を示し、自らを犠牲にしてでも勝利を掴まんとする覚悟を示した。よって、こちらも覚悟を示そう。この一撃を以て、君を倒す!!」
『アルビオンの宿主、その技の本質を理解した上でそれを使うというのか』
「そうだ、だがこれは本来覇龍で無ければ使えない。よって禁手状態で使えるようにグレードダウンさせた。尤もそれでも雄真、君を倒すには十分だ……!」
「…だがいいのか?俺がお前を捕らえている限り、その技を撃てば……!」
「ああ…タダじゃ済まないだろうな。さっきから腕を抜こうとしても抜けないしね。ならいっそ道連れもアリかなってね。それと」
見えないはずのヴァーリの顔が見えた気がした。その表情は心底楽しそうに笑っているように見えた。
「そう簡単に俺の力をそう簡単に奪えると思わないことだ雄真!!!」
『 Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide!!!」
ッ!?ここにきて半減だと…!?ヴァーリは俺の力を半減させて腕を引っこ抜こうとする。更に、半減のせいで『捕食』の速度が落とされた。
「っ!させるか!ゼローグ!『捕食』と『虚無』の同時発動だ!!!」
俺の声に呼応するように、ゼローグが力を使う。
『 Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide Divide!!!』
『Vanishing Vanishing Vanishing Vanishing Vanishing Vanishing!!!』
『Predaton Predaton Predaton Predaton Predaton Predaton!!!』
半減で削ぎ落とされた力を虚無で無効化し、捕食によって着実に光翼の力を吸収していく。吸収が完了が見えてきたタイミングで
『ヴァーリ、充填完了だ。いつでも撃てるぞ』
「ふっ、一歩遅かったな雄真!今回は痛み分けに甘んじよう!この一撃で立っていられたらの話だがな!!!」
『Longinus Blessing!!!』
アルビオンの音声と共に俺に蒼白の砲撃が放たれた。
ーーーーーー
時は、一誠が禁手に目覚め、黒歌を追い詰めた時に起こった。
次の瞬間、小猫達の上空で蒼いビッグバンが起こった。それは波動を起こしながら幾つもの流星群として、雨の如く降り注いで森一帯をまだらに破壊し、幾つものクレーターを作った。
と、同時に二つの人影が墜落してきた。
「おわぁぁぁぁぁ!?何だ!?」
「くっ……森が…今度は一体何なの!?」
「リアス嬢!兵藤一誠!塔城小猫!無事か!?」
「タンニーンのおっさん!こっちは何とか…今の爆発は何だよ!?」
「分からぬ…とてつもない力の奔流が戦闘中の我の上空で起こったことは感じ取ったのだが…ぬ?どうした塔城小猫?」
「あの煙の奥…誰か倒れてる……」
「おい、黒歌!大丈夫かよ!?」
「うにゃ……何とかね…何だったのよさっきのは…」
「ヴァーリっぽい魔力は感じたんだが…ん?ありゃあ…」
そして衝撃を防いでいた小猫達の目の前を横切っていた煙が晴れると、そこには……
「う……ぐっ」
「ぐっ……」
「ッ!!ユウマ先輩!!」
「ヴァーリ!!……マジかよ!?雄真の奴、ヴァーリをやりやがったのか!?」
互いに禁手が解除され、生身の状態で互いの陣営に分かれるような形で立ち上がる。
「ぐっ……ガハッ……体がまともに動かねぇ……。ゼローグ!捕食したヴァーリの力は!」
俺はゼローグに問いかける。あの瀬戸際まで『捕食』をしていたのだから。
『残念だが7割といったところだ…アルビオンの宿主の全能力とスペックは吸収出来た。だが、アルビオン本体、光翼の力は完全には吸収出来なかった。それ故に半減の力は得ること叶わずだ』
「く……そ……今回も……勝てなかったか…!」
どちらも重傷だが、俺は腹の穴が貫通して、ゼロ距離砲撃をくらったため、ダメージが甚大で意識を保つので精一杯だ。ヴァーリは今にも右腕が千切れそうな上、鼻血や血涙を流した様な後がある。
……どうやらあの必殺技を使う為に余程無理をした様だ。今の森の惨状からも、代償が必要な行為だったのは明らかだ。このまま戦えば互いに命の保証は無い。態々命を投げ捨てて戦う状態じゃないのは俺もヴァーリも分かっているからここで引きだ。……黒歌と小猫がどこまで会話が出来たのかは知る由もないが、様子を見る限りあまり好転はしてない様子だ。そんな時、黒歌と目が合った。
「ひっさしぶりにゃー、ユウマ!まさか今度は敵同士で対面するとは思っても見なかったわよ?…にしてもヴァーリをここまでボロボロにするなんて、アンタどんだけ強くなったのよ?」
「強くなったのは……ヴァーリも同じだ……でもまぁ、そっちも元気そうだな……」
「まあ、お陰様でね。自由にやらせてもらってるわ。」
「なっ!雄真、小猫ちゃんのお姉さんと知り合いだったのかよ!?」
一誠が驚いたように俺に聞いてくる。
「一時期共に行動していた……からな。ヴァーリチームのメンバーは全員顔見知りだ……」
「そうですね、ですが昔話もそこまでにしていただきましょう」
その時、空間の裂け目から姿を現した者がいた。来たか、地上最強の聖剣の担い手が。
「久しぶりですね、雄真。思ったより元気そうで何よりです」
「……この状態を見て元気って……言えるのかよ……。アーサーも変わってないな。……お前がこのタイミングで来たって事は引き上げ時か?」
俺がアーサーに問いを投げつけると、アーサーは頷き肯定する。
「ええ、予定より格段に遅かったのでね。迎えに来た次第ですよ」
「黒天龍王の小僧以外は動くなよ!手に持っているものはお前達にとって天敵だ!」
聖王剣コールブランド、またの名をカリバーン。それがアーサー・ペンドラゴンの持つ最強の聖剣である。
「赤龍帝殿、聖魔剣の使い手と聖剣デュランダルの使い手によろしく言っておいてください。 いつかお互い、剣士として相まみえたいと」
剣士としての闘争本能は相変わらずか、ヴァーリより節操はあるからいいんだけど
「さて、引き上げましょうか。いいですよね、ヴァーリ?」
「ああ、流石に今の状態で他の悪魔と一戦構えようとは思わんさ」
ヴァーリは黒歌に左腕と肩を支えてもらい、魔法陣で浮遊していく。
「兵藤一誠、お前が禁手に至ったこと、嬉しく思うぞ。もっと強くなり俺を楽しませてくれ。……雄真、次に戦う時にこそ、俺達の決着をつけようじゃないか。それまでその力、更に高めておく事だ。」
「それではごきげんよう……っと言い忘れましたが」
突然アーサーがこちらに向き直り、
「ルフェイが会いたがっていましたよ?分かってると思いますが……もしものことがあれば、知己といえど容赦なく剣の錆にしますから。そのつもりでお願いしますね?」
アーサーはそれだけ言うとコールブランドで空間に裂け目をさらに広げ、その中に消えて行く……。
アーサーの奴最後に爆弾発言して帰りやがった!周りの目が変わるじゃねぇか!
俺の内心の叫びは届く訳もなく、ヴァーリチームは空間の裂け目に消え、時既に遅しだが騒ぎを聞きつけた警備の悪魔達が俺達を保護しに来た。俺は朦朧とする意識の中、悪魔達に支えられて森を後にするのだった。
では、皆さんの夜にいいことがあらんことを……