ハイスクールD×D ゼロの名を持つ龍王   作:皐月の王

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諸事情により八話を手直ししましたご了承ください


第8話

打ち合わせから数日後、再び冥界に行く日が来た。俺達が向かったのは駒王町の最寄りの駅だった。俺を含むオカ研メンバー全員は駒王学園の制服を着用している。部長さん曰く、これが一番の正装らしい。

 

「……この駅に何かあるのか?」

 

「雄真もそう思うよなぁ。この駅、何時も電車に乗る時の駅だし」

 

俺の呟きに一誠も同意する。そして部長さんと副部長がエレベーターの方に向かう。見た感じ五人程しか乗れないようなエレベーターだが……悪魔専用とかでもあるのだろうか。部長さんと副部長が先に入り

 

「じゃあ、まずはイッセーとアーシアとゼノヴィア、来てちょうだい。先に降りるわ」

 

「お、降りる?」

 

やはり、悪魔専用の連絡通路か何かがあるんだろう。何となく察しはついた為、俺は一誠達の反応を見ている。

 

「慣れている祐斗達は後から、雄真とアザゼルと一緒に来てちょうだいね」

 

「はい、部長」

 

木場が返事をするとエレベーターの扉が閉まった

 

「悪魔専用のヤツか」

 

「よく分かったね、雄真君。初見だと分からないと思うんだけど」

 

「いや、一般人に行ける構造では無いとは思ってたが……まさかエレベーターで下るなんてな。こういうのを見たのは初めてだ。」

 

「……そう言えば、ユウマ先輩は何度か冥界に行ったことがあるんですよね?どうやって行ってたんですか?」

 

小猫が俺に聞いてくる。

 

「つっても全部依頼でだけどな。その時はアザゼルに堕天使のルートを使わせてもらったよ」

 

「ああ、そうだったな。こいつに『万事屋』を勧めたのは俺だからな。そんぐらいはするさ。

 

……最初なんて両親が殺されて少ししか経ってねえのに、初仕事が悪魔からなもんでビビってたが『でも、これが僕の初仕事だから……頑張る!』とか言ってたなぁ、懐かしいぜ」

 

「…雄真君にも、そんな時代があったんだね」

 

「意外です」

 

木場と小猫は驚いたように俺の顔を見てくる。

 

……俺はアザゼルを静かに睨みつけ

 

「……うるせー、ってかアザゼルも一々余計な事言わなくていい!!」

 

よくそんな昔の事よく覚えてたな!!かれこれ十年以上前の話だってのに……そんなこんなで俺たちの番が来て、エレベーターの中に入る。

 

木場がカードを取り出し、電子パネルに向けると反応し、下に降りていく。

 

木場との話で理解してはいたが、堕天使のルートとはまた別の移動方法、初めての経験に少し驚いている。下がること一分、エレベーターが停止して扉が開き、俺の視界に映ったのは

 

広い人工的な空間だった。見た感じ駅のホームにも見える、デザインが人間世界のものとは違うだけで恐らくはこれが冥界における駅のホームなのだろう。

 

「全員揃ったところで、三番ホームまで歩くわよ」

 

部長さんと副部長の先導の下、俺達は歩き出した。何も無い、ただただ広い空間が続く。

 

あ、副部長が一誠の手を繋いだな。

……部長さんとアーシアの視線が一誠に刺さってんな、まあ俺には関係の無いことだ。関わらない方が良い決まってる。触らぬ神に…いや、悪魔に祟り無しってな。

 

通路を右に行ったり左に行ったりした後、再び開けた空間に出た。その先には列車らしきものが煙をふかして待機していた。

 

……よく見ればグレモリー家の紋章やサーゼクスのマントにもあった紋章もある。

 

「グレモリー家所有の列車よ。私達はこれに乗って冥界に行くの」

 

……部長さんの家は固有の列車を持ってるのか

 

冥界での依頼でも何度か屋敷には訪れたことはあるが、ここまでのスケールは中々見ない。バルバトスといいグレモリーといい、貴族悪魔ってのはやることのスケールがデカイな、本当に。

 

聞きなれた扉が開く音を出して扉が開いていく。

 

「それじゃ、乗り込みましょう」

 

部員が次々に列車に乗り込んでいく、そして俺の番が回ってきたので、一歩車内へ足を踏み入れた。

……こういう大規模な乗り物に乗るのは随分久しぶりのような気がする。

 

発車の汽笛が鳴らされ、列車は動き出した。俺は最後尾近くの車両に座っている。

色々しきたりがあるらしく、部長さんは一番前の車両に、その眷属は中央かその後ろらしい。俺とアザゼルは眷属ではないから更に端という訳だ。

 

……列車に揺られたせいか、少し眠くなってきたな。隣にはアザゼルがいるし、今なら眠っても……

 

これはアザゼル以外誰も知らないが、俺は何処でもすぐに眠れてしまう癖と言っても差し支えないレベルの特技がある。

前の車両から聞こえる楽しそうな声をBGMに、俺は眠ろうと試みる……いつもは野宿することも珍しく無いから、いつでも休みをとれる上で敵を察知したらすぐに起きられるように身に付けた技能なんだが、こうも人がいる中で眠るのは早々ないことだ…賑やかで寝れたものじゃないんだが

 

「……悪い、後ろの車両で少し寝てくるわ」

 

そうアザゼルに一声だけ掛けて後ろの車両に移り、座り込んだ。そして俺は再び微睡み始めた頃にアナウンスが鳴った。

 

『もうすぐ次元の壁を突破します。もうすぐ次元の壁を突破します』

 

そのアナウンスを聞いてすぐさま覚醒し、外を見やる。紫に澱んだ空、思いの外豊かな自然、人間には猛毒となる魔素が蔓延る世界に、遂に到着した。

 

「……また来たのか、冥界に」

 

久々に見た冥界の空を回想しつつ、列車はとある屋敷に向かって一直線に進んで行った。

ヒロイン誰にするか

  • グレモリー眷属 小猫
  • フェニックスの少女 レイヴェル
  • ヴァルキリー ロスヴァイセ
  • アーサーの妹・ルフェイ
  • ハーレムにしないのか?
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