【艦これ】榛名と過ごす鎮守府   作:ハルのキノナカ

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平然と35度という気温を出す夏が恨めしい
ハルでございます

戦い後の歓談というわけでシリアスが続きますが
どうぞご覧ください

今回から前書きにも近況を入れていきたいと思います


ページ10 事件

「はっはっは!まさかあそこから負かされるとはね!」

「俺としても一か八かの作戦でした、あそこで金剛さんが

合流したときは、ヴェルを攻撃されないようにと願うばかりでした」

「そうか、かの暁提督に冷や汗を出させたなら満足だ」

場所は執務室に戻り、応接用のソファに腰掛けている

あのあと、艦娘たちは親睦会ということで入渠室の温泉で

ガールズトークをしているらしい

演習だけは、普段の出撃と違って終了後ダメージが回復する

そのため回復目的ではなく純粋な交友会として使用を許した

なによりもここから先は機密事項になるからだ

ここには元帥と俺、秘書官の榛名と金剛の四人だけだ

「それでは元帥、今回の急な訪問の理由をお聞きしてもよろしいですか?」

「おっとそうだな、金剛君。資料の準備を頼むよ」

「お任せね」

「榛名、悪いけど誰も聞けない、入れないようにしてくれ」

「はい、了解しました」

秘密の話をするための準備を終わらせて本題に入る

「まず、今回の急な演習についてだがこれは暁提督の想像通り

君たちの今現在の戦力と対応力を図るためだ。

榛名君をはじめとする艦娘の皆さんにはご迷惑をおかけした」

「そんな、逆に榛名達にとっても有意義な時間を

過ごさせていただき感謝しています」

「そういってくれて助かる、だがこれは

あくまでもついでに過ぎない」

「本題は別ですか、それも自分たちの力を

確認しなければならないほどの」

「うむ、先に送った任務通達の本当の目的について

話すために、今回の急な訪問となった」

元帥は身体を応対用ソファから体を起こすと

演習前と同じ歴戦の猛者の顔つきになって話し始めた

「大本営には世界を守るという使命と、海の秩序を取り戻すという

至上命題があるが、これはあくまでも建前という意見もあるのが現状だ」

元帥の言う通り、大本営に所属するすべての提督や艦娘たちが善良というわけではない

提督になった者たちの中には、艦娘の力を悪用しようと考える者や

艦娘を自分の都合のいい道具だと思っている人間もいる

そんな提督たちがいる現状において艦娘たちが人間に交換など持てるわけはなく

場合によっては提督式の無視や命令違反などは当たり前などということもある

「君も知っての通り、この建前がなくては艦娘を組織的に運用する大本営の

大義名分がなくなり、艦娘たちの人権が危うくなるだけにとどまらず、組織そのものが

世界にとって脅威になるかもしれん」

「そのための建前と徹底管理ですからね」

「その通りだ、だが組織である以上ある程度の拡大と僅かでも確実な

悪意が発生するのは必然だ。そしてついに大本営に1つの問題が起きた」

「問題ですか?」

「うむ。悪意を持った提督たちが世界首脳陣に対してクーデターを

画策しているらしい。艦娘たちを使った戦争をな」

『なー――――!!!』

俺と榛名の声が重なる。クーデター?戦争?

あまりの突拍子もない話に思わず思考が停止しかけるがさまざまな疑問が

頭の中によぎっていく。

そもそもなぜクーデターなんかを起こそうとしているのか

なぜ艦娘たちが自らの存在を危うくするような行動をおこなうのか

疑問に対する答えを求めるように元帥のほうに顔を向けると

わかっているというように頷く

「君の疑問は想像がつく。しかしここからは私の憶測がはいるぞ?」

「かまいません、どうか聞かせてください」

「そうか、ではまず動機だが、これは2つあるだろう

1つは今までの艦娘たちの不満と提督たちの不満が噴出し、互いに

世界陣にたいして反撃したいがために手を取り合ったのだろう

組織である以上はこういったものはつきものだからな」

「それについては自分もわかりますが、その場合は大本営に敵意が向かうと

思うのですが、いったいなぜ世界に対して?」

「彼らの願いは世界に対して自分たちの存在と価値を認めさせることだ

われら大本営はむしろ肯定派だからな、我らも巻き込み世界を相手にする際に

強制的に自陣に引き込ませるためだろう」

「なるほど、大本営を巻き込むことで無理やり戦争に参加させたいわけですか

さらに大本営に敵意を向けさせれば自分のような艦娘を大事にしている提督たちは

自分の仲間を守るために戦うしかなくなる」

「その通りだ、そして2つ目…というよりもなぜこんなことに

なってしまったのかというそもそもの原因についてだな」

そう、1つ目の理由については俺も考えればわかるものだったが

どうしてそこに思い至ったのかは全然わからなかった

そんなことをすれば自分たちの立場がなくなるのは提督たちも艦娘も

同じリスクを背負うことになるし、すでに鎮守府という居場所がある

時点でわざわざクーデターを起こすほどの不遇の扱いがあるわけでもない

もちろん、世界の首脳陣や偏見を持つ一般人からみたら艦娘は未知の生き物

だと思うし、一緒に暮らす提督たちも……

「……ま…まさか」

「提督?わかったんですか?こんな無謀を行う理由が」

「……榛名…もし俺たちのこの結婚が世間的に大きく広まったらどうする」

「え…それは……!?もしかして!!」

「どうやら2人とも気づいたようだね」

元帥は肘をつき、手を組むとその上に顎をのせる

「どこから漏れたかは置いておくが、我らのその関係を外の人間は

かんたんには認めてはくれないだろう。ましてこのSNSが普及した時代だ

好き放題自分の言いたいことをいう輩がいる。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「…そういうことかよ…!!」

元帥の話を聞いていた俺は思わず本気でこぶしを握っていた

ようするに、俺たちみたいな提督と艦娘の仲を外の人間がどこからか

聞きつけ、それをネットで好き放題言ってくれたのだろう。誹謗中傷の数々を

提督の中に前述の記録にある通り、駆け落ちを実行してしまうほど艦娘を大事に

している者たちもたくさんいる。俺もその1人だし榛名も俺となら一緒に逃げてくれるぐらいに

思いあっている。そんな大切な存在をよく知りもしない第三者が好き放題言っているのを

見てしまったら?愛した人たちのために戦いを挑むなどよくある話だ。

愛する者のためなら何を犠牲にしても一緒にいたいと願うのが人という生き物だ

愛は簡単にに憎しみという怪物に変わる

「提督…お気持ちは痛いほどわかりますが今はどうか…」

榛名にそっとこぶしを握られて自分がいまどれだけの力で握りしめていたのか

ようやく気付いた。手のひらには爪が突き刺さり皮膚から紅の雫が床に向かって点を

作っている。「ごめん」と謝りながら手のひらを開くと榛名は優しく首を横振りしながら

手当を行ってくれる。そんな姿を見ているとますます思いが募る。

()()()()()()()()()()()

「偏見や憶測が生んでしまった悪意が今回の事件の発端だよ」

「……自分の鎮守府は大本営。ひいては鎮守府のイメージアップのための

道具ではありませんよ」

「当然だとも、今回の記録任務は私の独断だ。それが極秘扱いの理由なのだから」

俺はうつむいていた顔を元帥に向けると元帥は真剣そのものの顔でこちらを見ていた

「この件が本格的に広がってしまっては誰にも止められなくなってしまう

そのまえに艦娘と提督が暮らしている鎮守府というものが無害であり、決して

憶測のようなことはないと証明しなくてはならない。私の知る限りで

世間からみても健全で仲睦まじく、同情を誘うような運営をしている提督は

君しかいないのだよ。暁君」

元帥の言い通り、この件をなんとか解決するには実際の現実的な光景を

見せてやるほかない。根も葉もないうわさに対しては、確たる証拠か

ほとぼりが冷めるまで静かに暮らすしかないのだ

そのなかで元帥が信頼できるほどの鎮守府管理を行っているものは

何人かいるが運営能力だけではたりない

「状況打開を考える以上は、最低限の自衛手段は持っていないと話になりませんからね」

「そういうことだ」

元帥は本題について話し終えたからかソファにもたれかかって休んでいる。

まさかこの極秘任務がここまで重要なものになるとは…

提督と艦娘の人権と名誉をかけたクーデターが水面下で起きていること

現状においての世界と世間の艦娘と大本営にたいしての態度

細かく上げればやまほど不安事項は出てくるけど、まぁ結局は

「いつも通りにすごせばいいだけですね、了解いたしました」

「…すまないね、めんどうな役割を任せてしまって」

「お気になさらないでください、それよりも1つお聞きしたいことが」

「なんだね」

瞬間。部屋の空気が燃えるような感覚に包まれた

榛名ははっとして提督を見る。元帥の秘書金剛は元帥を守るように立ち

元帥は演習の時以上の険しい顔つきで相手を見据えている

金剛は顔から大量の冷や汗を流しており、元帥も一筋の汗を伝わせている

ハル提督は先ほどから抑えていた怒りと殺意を開放しながら質問を重ねる

「もしクーデター側から接触があった場合は容赦できませんが

それでもかまいませんね?」

「ああ、可能な限り生け捕りにしてくれれば君の自由にしていい」

「ありがとうございます」

頭を下げるのと一緒に部屋の空気も戻っていく

それを感じ取って元帥は金剛を下がらせる

榛名は提督を心配そうに見つめながら一緒に頭をさげている

「今回はこれで失礼させてもらうよ、わからないことや気づいたことがあれば

いつでも連絡をくれたまえ、ではいこうか金剛君」

「お、OKネ、また遊びに来るね」

「ご足労いただきありがとうございました、榛名」

「はい、お見送りしてきます」

バタン

元帥は要件を伝え終えると金剛とともに帰っていった

もどってやることが多いのだろう。

極秘作戦ともなれば根回しから偽装工作とやらなければ

ならないことは多い

まぁ、そこについては俺は関係ないが

なにがあろうと特に変なことをするわけではない

ただいつもどおり過ごすだけ

 

「そう、いつもとおなじようになにかあれば対処するそれだけだ」

 

暁提督は窓に映る夕日をみながら1人つぶやく

 

 

「榛名君、忠告しておこう」

「え、な、なんでしょうか?」

提督に言われて元帥様を見送っている道中いきなり話しかけられて

戸惑いながらも聞き返す榛名

「暁君だが、前にあった時よりもずいぶんと鋭くなったね。まとう雰囲気という

やつが相当の実力者のものだ」

「はい、提督も私たちとともいくつもの限定海域を攻略していますから」

「うむ、若い世代が力をつけてくれるというのはうれしく思うが同時に

危険でもあるんだ」

「危険ですか?」

「うむ…彼も人間である以上は今回の事件の原因と同じように暴走するかもしれん」

「!?提督はそんなこと!!」

「かもしれん。という段階だよ榛名君。しかし今の君の反応をみると心配はしておくべき

かもしれんな。暁ハルという人物は今回の事件の動機にもっとも共感できる人間だからな」

「…はい、仰る通りです」

「まぁ、あんなことがあれば当然だが、だからと言ってその感情を簡単に

認めるわけにはいかん、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()

「覚悟…」

「うむ、一歩間違えば世界も犠牲にしてしまうほどのな

だから榛名君、暁提督のことを頼んだよ」

真剣な表情からやさしく榛名にほほ笑む元帥を見て榛名は自信に満ちた顔で頷いた

「はい!提督は榛名にお任せください!元帥様ありがとうございます]

[いやいや、年よりのお節介で不安にさせてすまないね、なあに君たちの

その愛情とやさしさがあれば万が一にも乗り越えられるだろうよ」

元帥は顔を上げて水平線を照らす夕日を眺める。

 

暁の水平線を移す瞳はやさしさに満ちた温かいものと

冷たい覚悟に満ちた冷たいものがあった

 




次回からほのぼのに戻ります
お待たせしました

次回からやっとイチャイチャさせられるぜ!

実は東方projectの二次創作を書こうか
悩んでます←ますこの作品をかけ

近々アンケートとるかもです〈とらないかも

それでは、皆様が良き作品に巡り合えますように。
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