がっこうぐらし! 称号『しょうがっこうぐらし!』獲得ルート【本編完結】 作:水色クッション
救出、完了です………………。
まりーちゃんは捨て置かれましたがるーちゃんは生き残ったので問題ありません。誰も発狂してもいないので完璧ですね!
それではRTAではありませんがここで手短に完走した感想ですが──
──何だこの……何だこのルート? (困惑)
正直、完全に詰んだかと思ってました。しかし発症してからも意識があるなど誰が予想できたでしょうか。抗体入りの水も薬も無しに意識を保つとかこいつすげぇ変異体だぜ?
隠しスキルか何かで抵抗スキルでもあったんでしょうか。実は生存者はみんなクローン人間だったから抵抗力あったとか……(未完時原作考察厨)
愛の力という解釈もありですね。カンストした信頼度が奇跡を産んでくれたとか。原作めぐねえも生徒たちを思って僅かに意識を取り戻しましたし。
まあ、何か言いたいかというと、それだけ珍しいルートだったということです。
るーちゃんの覚醒に始まり、にわか雨の日、突然変異など七日とは思えないほど見どころさんたっぷりなプレイに成れたかと思います。
クズ運と豪運がぐるぐるしてもうめちゃくちゃや。再走しろと言われましても、再現は多分無理です。
しかし、これだけのイレギュラーが発生しても『自分を犠牲にしてるーちゃんを救う』という大筋の流れは変わりませんでした。そこは心残りですね。
私だって好きで幼女を犠牲にしてるわけやないんやで……?
しかし引継ぎによるチートアイテムや小学生の枠を超えた超絶有能主人公でも持ち込まない限り、私の腕ではこのエンディングが限界というのも事実。プレイに自信ニキはぜひ犠牲無しのグッドエンドを目指して、どうぞ(数十敗)
見ての通り小学生ルートは日数も短く、
なので開拓もあんまり進んでないんですよね。おまけ扱いなので本編より人気は無いのは当たり前なんですが。もしかしたら私の知らないフラグがあり、容易に生存ルートにたどり着けるやもしれません。
プレイにおいては限られた資源や貧弱ステータスでギリギリを凌ぐ、可愛らしい見た目に反してストイックなプレイを要求されるギャップが強烈です。後はロリコンでリョナ好きというどこぞの日の丸一みたいな性癖があれば楽しめるでしょう。
小学生ルートに限らず、このゲームには中、高、大学、またそれぞれの先生、社会人、兵士、実験体果てにはコラボキャラなど数え切れないほどのキャラメイクが存在し、それぞれプレイスタイルもガラリと変わります。
そこに驚異的な自由度、キャラごとのマルチエンディング方式が合わさり、時には未だ誰も見たことのない結末を迎えることもあります。
皆さんもこのゲームを手に取り、まさしく自分だけの物語を紡いで見ては如何でしょうか。そしてそれを記録に残し、載せろ(豹変)
俺もやったんだからさ。
それでは雨があがり夜の深まる街並みを眺めながらのエンディングです。全員救出などではないので、曲もしんみりとしたものになってしまってます。
下手糞なプレイ、及び語りでしたが、最後まで見ていただいて本当に感謝です。
また、どこかでお会いできればいいですね。
《称号、実績一覧》
『もしかして小さな女の子が──』
【小学生】【女性】でプレイした
『ちびじゃないもん!』
学園生活部の誰よりも小さかった
『我が力こそすべて』
筋力が【すごい】以上に成長した
『こじんまりとした拠点』
拠点設立時の人数が三人以下だった
『Ω』
感染した
『生 き て』
発症した
『同族嫌悪』
発症後、かれらを殺害した
『かれ、われ、わたし?』
感染状態でかれらの幻覚を見た
『かんしゃく持ち』
一時的に狂った
『if:グーマちゃん』
るーちゃんを助けた
『if:チョーカー』
貴衣を助けた
『if:先生』
慈を助けた
『あなたといっしょに、いつまでも』
誰か一人の信頼度または好感度がMAXになった
『ひた走る者たちとの邂逅』
??????
『しょうがっこうぐらし!』
【小学生】でいずれかのエンディングを見た
『where you are not』
喪った
『逆境を乗り越えて生きる』
千寿万里花でエンディングに到達した
○
あの日から三日が経過した。夕焼け色の空、濡れた地面はとっくに乾き、見える景色はいつも通りの、壊れた街並みを広げている。
高校の屋上は、小学校の殺風景とは打って変わって色鮮やかな菜園を構築していた。予想しなかった光景に驚いていたことがつい二日前。
その屋上で瑠璃は一人、手摺りから外を眺め続けていた。自分の母校の方向、そして残された親友がいるだろう方向を。
遠くの空では鳥が羽ばたいている。鳥はあの菌に感染することは無いらしく、今も変わらず空を自由に飛んでいた。その自由を、少しだけ羨ましく思う。
無理をした足は一人で歩ける程回復した。まだ違和感はあるが、もう少し経てば完治もするだろう。
穏やかな日々。かれらと戦うこともなく、今はまだ食料に困窮してもいない。危険なことは、年上の人たちが片付けてくれる。
それでも忘れたわけではない。夜になると夢を見る。あの頃の友だちと過ごしたなんでもない普通を。かれらに変じた友だちに襲われる悪夢を。
親友と過ごしたあの日々を。暗闇の中、あの笑顔が照らす光を垣間見る。
今も夢を見続ける身でいられるのは姉のお陰だ。逆に言えば、姉のせいで親友と別れてしまった。
そうではない。そう言うことでは、ないのだが。
「…………」
ふと下を見る。ある男の死体がちょうど真下にあった。きっとここから捨てられたのだろう。
(だめだよね)
過ぎった考えを否定する。それを行ってしまったら、親友が身を挺した意味がそれこそ無くなってしまう。
姉も、姉の友だちも、そして万里花も悲しむだろう。きっと二人ぼっちになることは、望まれていないから。
「……うん」
前へ進もう。きっとそれが手向けになる。二人で共にいた幸せを、それを超える新たな日々を探し続けよう。それでようやく、会う資格が出来るから。
あの笑顔が言っていた。幸せになってほしいと。その願いを叶えるために、皆と共に生きていく。
自分を縛る呪詛なのかもしれない。それでも彼女を否定する気にはなれなかった。その鎖だけが、二人の間にあった友情を証明してくれる。体も、身につけていたものも、過去の写真さえ置いてきた。心の内に宿る思い出だけが、たった一つの縁なのだから。
「まりー、わたしね、もう少しだけがんばってみようと思うんだ。あなたには、まけたくないんだ」
涙が落ちる。何度悲しみを流しても、思うたびに溢れだしてしまう。これではいけない。幸せは、笑顔が運んでくれるのだから。
「だから──わっ?」
涙を拭った時、屋上に一陣の風が吹いた。
菜園に植えられた植物たちの花びらが舞う。小さな一角にある、園芸用にある場所の花も共に。
色とりどりの花が、黄金が、風に吹かれて飛び上がった。
沈みかけた太陽、空もまた金色を映す。光を、影を不規則に作り出して、屋上を抜けて空を駆けた。
その全てが小さくなって、見えなくなるまで瑠璃は眺め続けていた。いや、一つだけ咄嗟に掴んだものがある。
広げた手の平には、小さな花が一つ。
「──また、会おうね」
○
…………ん? エンディング後なのになんで画面閉じてないのかですか?
かれら百人斬りで得た経験値どうしようかなって思いまして。ほら、野球ゲーで選手登録する前の最後のステ振りみたいなやつです。
《【不屈Ⅰ】が発動しました》
LEVEL UP!
LEVEL UP!
LEVEL UP!
LEVEL UP!
LEVEL UP!
《【蘇生】を取得しました》
《【生物学的合成再生】を取得しました》
《【神経修復Ⅰ】を取得しました》
《【神経修復Ⅱ】を取得しました》
《【変異部位擬態】を取得しました》
ヨシ!
これにて本当に終わりです。
長時間のご視聴、大変ありがとうごさいました。
はい、ということで最終回で無理やり生存ルートに軌道修正させます。しずく姉貴という禁じ手まで使ったくせにバッドエンドで終わりましたなんて出来るわけないだルォオ!?
作者も苦いも甘いも両方書けてうん、おいしい!
実況(途中から空気でしたが)としてはこれで終わりですが、ハッピーエンド風なおまけを後日、まだ未定ですが投稿予定です。ですがひとまずはここで完結、ということで。
初投稿なこともありお見苦しい部分もありましたが、それでも読んでくれた皆様に感謝を。ありがとうございました。