ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

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 さて、ここで和正のチートがいくつか出てきます。

 あと幸希のチート及びその応用技も出てきます。


停止教室のヴァンパイア2 イッセー「回らない寿司、それも個室! 上級悪魔になると人にポンと用意できるのか……っ!」

 俺にはチートがいくつもある。そしてそれがあるからこそ、俺は一年間の放浪生活を割と楽に乗り越えることができた。

 

 何せチートの中には「最大500セット分の、金塊十四万円相当・純水7・栄養ブロック食品2100g・栄養ゼリー2100mlの毎週補充」という効果を持った「チートカーゴ・システム」がある。

 

 そしてもう一つそれに向いているのが、「チート・セーフ・ルーム」だ。

 

 入口を設定することで転移できるこれは、俺が認めて「運営が認定」した奴以外の侵入ができない、特別仕様の私室である。

 

 運営って誰だよってツッコミは言うな。俺も知らねえ。たぶんゲームメーカーだと思うけど、あいつに部下がいても驚かねえし。

 

 まあそんなわけで、寝泊まりとはそんな感じのはこれで十分。シャワールームとか便利な物はないけど、体を拭くのは無制限で使えるおしぼりとかがあるし、トイレもトイレットペーパーやペーパータオルが無制限で使えるしな。あと魔術回路や魔法の教本数十冊はここの本棚に入っている。

 

 まあそれはともかく。

 

 俺は今、幸希の家の土地に周囲の土地を追加してめっちゃ広い土地にできた、新生兵藤邸に住んでいる。

 

 ちなみに「真の豪邸とは横に広い。広すぎてもあれだけれど、高すぎると日照権で問題があるしね」という理由で四階建て。ただし地下は原作通りに三階あり、敷地面積では大きく引き離しているからかなり余裕だ。

 

 建物部分も原作の六階建て兵藤邸宅の地上設備を4階建てで完備できる規模。土地面積はさらに余裕があり、庭がかなり広い。家庭菜園や池はもちろん、小型専用とはいえヘリポートまであるトンデモ仕様。あと幸希がヘリ動かせるそうです。

 

 将来的にメイドを雇う予定らしく、原作では大浴場だけだった地下一階も、敷地面積分の余剰スペースを利用してメイド用生活スペースを組み込んでる。というより18人ぐらい想定したスペースなんだが、どんだけ用意する気なんだよ。いや、広いからメイド部隊欲しいけど。

 

 でまあ、俺の部屋は二階だ。というより、万が一の戦闘を想定して靴を脱ぐスペースは個室に仕込んでいるが、玄関のある中央部分を挟む形で、左館と右館が存在し、いろいろと部屋がある。二階の左館はイッセーの両親のスペースだ。個室と夫妻用の風呂と夫妻それぞれに趣味用のフリースペースがある。中央部には書斎と納戸も設定されてるな。

 

 まあとりあえず、二階の右館はイッセーと俺、幸希の部屋がある。十八畳という広さに、ちょっと夜食にインスタントラーメンをゆでれる程度のミニキッチン、更に風邪ひいて吐きそうなときとかに重宝するトイレに洗面台にシャワールーム付きの至れり尽くせり仕様。空き部屋が二つあるのは……幸希の気づかいということにしておこう。

 

 ちなみに三階はイッセーが上級悪魔になった後も考えたのか、かなり大量に九畳一間が存在。設備はシャワーこそないけどあとはこっちと同じ感じだ。

 

 あと四階は左館にVIP用のテラスハウスを確保。なぜかディーザさんは四階中央部にある12畳サイズの洋室に陣取っている。幸希曰く「有事に備えた」とのことなんだが、VIPもてなしを考慮した一般家庭レベルのキッチンや、ワインセラーに使える酒蔵があるのと関係があるのか? 調理師免許とかソムリエの資格を持っているとか?

 

 まあそれはともかく。重要なのは、このチート・セーフ・ルームの必要性がほぼなくなったこと。

 

 ただし、俺の部屋に基本入り口を設定する場所を設定している。今現在は家具がほぼ無いので、適当に新聞紙を強いて目印にしている。

 

 で、そんなことをした理由は―

 

「……キッチンとかないんで、持ち込んだ缶ビールですが」

 

「ああ、すまないね」

 

「あ、私の分もある? ってお茶うけに買ってきた柿ピーでいいのかしら、おつまみ」

 

 ―そこに、幸希だけでなくアジュカ・ベルゼブブさんまで連れてきてしまった。

 

 そして問題は―

 

「あ、ジュースとポテチは持ってきてるよー」

 

「……これだけ? 一人一袋じゃなくて?」

 

「トレイヤ、あなたの食事量は常人のそれと比較にならないぐらい多いのを忘れないでください。というより、ポテチ用に紙を敷いてくれるこのロボットみたいなのはいったい……?」

 

 なんで幸希の眷属が全員集合してるんだよ。あとその人形は掃除用とのことで、それ以外知らないんで俺に聞かないでくれ。

 

 っていうか微妙に和気藹藹なんだが、ツッコミ待ちなのか?

 

 あ、あとイッセーは両親と一緒に高級すし店に行ってる。幸希が「ちょっと上と話し合いをする必要があるので、よければどうぞ」と優待券を渡したからだ。ついでにゼノヴィアには護衛の名目で送り出している。

 

 きっと今頃、生魚という海外では珍しい食文化に面食らったり、山葵という洗礼を浴びているんだろうなぁ。

 

 まあそれはともかく。

 

 俺はどうしたものかと思っていると、幸希はビールのプルを開けながら、さらりと告げた。

 

「ああ、言ってなかったけれど私の眷属は全員転生落伍者として自覚もある……っていうか、私が自覚させたわ」

 

 ………はい?

 

 俺がちらりと視線を向けると、すでにポテチを食べていた三人がうなづいた。

 

 えっと……どういう、こと?

 

 俺が幸希に視線を戻しながら聞こうとした瞬間、俺の左目の視界に俺の顔が映る。

 

 いや、違う。俺の左目はきちんと幸希を見ている。その上で、幸希が左目で見ている景色が見えているんだ。

 

「驚いた? これが私のチート能力。それも、魔術師(メイガス)としてのよ」

 

 そういう幸希は、いつの間にか眼帯を左目につけている。あと、腰に直径三センチ程度の筒をベルトのように並べたものをつけていた。

 

 えっと、もしかして魔術礼装ってやつか?

 

 俺の疑問が伝わったのか、幸希はにっこりとうなづいた。

 

「私がチート能力として持ち込んだのは、「加工魔眼と魔力の流動を主体とする宝石による魔術と、それを応用した魔術礼装のアイディアを実現するだけの置換魔術を中心とする魔術知識及び能力」。まあそれだけだと眼帯は必須なんだけれど、そこはアジュカさんの協力もあって、わかる人にしか気づかれない程度の義眼にできているのよ」

 

「なかなかに自信作だ。特に加工魔眼の核にリソースをとられながら、普通に幸希の目と同様の効果を発揮するのは苦労したぞ」

 

 うんうんとうなづいている二人に、俺はすごいことを悟った。

 

 ……神様転生で得られた異世界チートに、この世界有数の技術チートが手を加えやがった!?

 

 なにこれ。めっちゃチートじゃん。

 

 俺が感心していると、幸希はぽんとベルトっぽい魔術礼装を軽くたたく。

 

「魔術礼装、綺羅数珠宝眼群。能力は私の左目に移植した核となる義眼と置換魔術で効果を置き換える、各種魔眼ね。切り札もあるけど、そこは要御期待……と」

 

 そういうと、俺の視界が元通りになる。

 

 いやぁ、人から見られる俺って、あんな感じなんだなぁ。

 

「今のは視認して指定した対象の視覚を一時的に共有する「借用の魔眼」ね。さっきのは一種の応用といってもいいわ」

 

 そう告げる幸希に、なぜか俺の後ろがしんみりとした空気になる。

 

 え、なに? 何された?

 

 まさか彼氏とHする場面とか、それとも一人〇するところとかを目で覗き見られたとか? いやいやいくら何でもそんな悪趣味な―

 

「―そして、私はもう一つのチートである「転生者を接触して判断する」能力を魔眼で応用することで、転生落伍者のチート選択場面を見ることができるわ」

 

 ―――へ?

 

 え、えっと……。

 

「まあ、転生王者に通じるかはわからないけど。和正の時は私のほうが情報を与えるのがメインだったしね」

 

 それって、つまり……。

 

「はい。和正さんが予想しているとおりです」

 

 ディーザさんが苦々しい表所を浮かべてうなずき、桃華がこれまた「うへ~」と顔全体で示している。

 

 そしてトレイヤが、半目で嫌なことを思い出すように、そして実際嫌なことを思い出して、バリボリとポテチをやけ食いしながら言い切った。

 

「私たちは、全員自分がどれだけ馬鹿なことを願ってこの世界に来た奴の慣れの果てか、知っちゃってるの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 おっす! 俺イッセー!

 

 なんかいきなり悪魔の存在を教えられて、そして駒王町の危機に巻き込まれたけど生きてます!

 

 しかも俺、そのことについて教えてくれた櫛橋幸希さんの眷属悪魔として、転生することができました!

 

 なんでも、眷属悪魔も頑張って功績を上げれば上級悪魔になれるとか。

 

 そして眷属悪魔を持つ権利がもらえるとか。

 

 あと上級悪魔は男女問わずハーレム作ることができるとか!

 

 ぐふふふふ……っ。お、俺もハーレム王になる道が見えてきたぜ。

 

 しかも童貞も卒業できた。それも、かわいい女の子にきれいなお姉さんといった酒池肉林。幸希さんが気に入っている無想と同時期ってのがちょっともにょるけど、俺が夕麻ちゃんこと堕天使の女に「神器が危険だから」って理由で殺されそうになった時、助けてくれた奴らしいし、なんか波長も合うから我慢我慢。

 

 なにより、幸希さんたちは四人ともエッチなことに貪欲で自由だからな。あとで松田や元浜にも紹介するべきか。

 

 二人とも、俺が童貞を一人先に卒業したと知ったらショック死しかねん。別に彼女ってわけでもないし、四人がそれでいいならぜひお願いしよう。

 

 く~! 女の子が多いからハーレム作れると思ったけど、全然できなくてつらかったからなぁ。

 

 しかもちょっとのぞいた程度のことで、紅真の奴は警察まで呼んできやがるし、まさかちょっと高校生がのぞく程度で「次は退学処分にしないといけない」なんて言われるとは思わなかったぜ。停学処分二週間はきつかった!

 

 しかも最近、あいつリアス部長と仲がいいし、アーシアなんてかわいい子をホームステイさせてやがるしなぁ。マジでむかつくぜ!

 

 あ、でもあの時以来クラスの女子でも何人かは俺達に話してくれるようになったのはよかったかも。桐生だけしか話せないってのはあれだしな。アーシアもリアス部長も、顔を合わせた時はケンカ腰の紅真を押さえきれないけどなだめてくれるし、感謝してるぜ!

 

 そして何より!

 

「これが、回らない寿司の……味っ」

 

「母さん! は、は、はしゃいだらだめだよな! こういうところにはマナーってものがあるしな!」

 

「そうねお父さん。でも、ちょっとぐらいこう、マッチとか記念品代わりに持って帰ってもいいかしら?」

 

「ぐぉおおおお! な、なんだこれは!? は、鼻に……っ!?」

 

 俺たち兵藤家に、ボディガードとして幸希さんについていくように言われた、同期の眷属悪魔のゼノヴィアが、それぞれ寿司を堪能している。

 

 なんでも上役の人と話があるからって理由だけど、それで予約してくれた店はマジで回らない寿司だった。幸希さんが特別に用意してくれたんだ。それも、この手のお店に慣れてない俺たちに気を使って、個室をとってくれた。ちなみに代金は食べ放題で建て替え済みだから、俺たちは好きに食べてOKだってさ。

 

 こ、これが上級悪魔の眷属が持つ、特権なのか……っ!

 

 俺も上級悪魔になったら、眷属悪魔にした奴に……せめてファミレスじゃないレストランぐらいには家族ごと招待してやりたい!

 

 ああ、夕麻ちゃんが堕天使で、俺を殺すために近づいたのを知ったときはショックだけど、それでも結果オーライだよな、これ。

 

「しかし幸希さんだったか。わざわざイッセーを眷属悪魔にスカウトした時に、俺たちに挨拶までしてくれたあたりいいひとじゃないか。上司に恵まれるってのは才能だぞイッセー」

 

「あ、やっぱり。しかもこう、エッチなのが最高だよ!」

 

 俺はつい欲望駄々洩れだったけど、父さんはうんうんとうなづいてくれた。

 

 そしてちょっといやらしい顔だ。さすがは俺の父さんだな、スケベだよやっぱり!

 

「ああ、正直言うとちょっとうらやましいぞ。俺は母さんを裏切る気がないからできないが、お前はあのかわいい女の子たちと組んずほずれずか。……お前の爺ちゃんの血を継いでいそうだな」

 

「あらあらあなたったら。でもそうね、イッセーは悪魔になったからたくさんの女の子と子供を作っても問題ないかもしれないけれど、きちんと認知して責任は取らなきゃだめよ? 名前に困ったら母さんたちも手伝うから」

 

 ちょっとうちの両親? 確かにそうするつもり満々だけど、子供がハーレム作って子だくさんできるからって、いきなりそういうこというか?

 

 あと、幸希さんの話ではそこに行けるまで普通は何十年どころか何百年かかってもできない人が多いそうなんですけど? わるいけど生きてる間に孫見せれるか自信ないよ?

 

 ……いや、そんな馬鹿なことはダメだろう。

 

 父さんと母さんが喜んでくれてるんだ。なら俺も、せめて二人が生きてる間に孫の顔を見せるぐらいの努力を見せるべきだ!!

 

 よし! 目指せ上級悪魔まで十年未満! 上級悪魔昇格歴代最低期間を目指すぜ!

 

 俺がそんな気合を入れて寿司を喰おうとしたとき、山葵から復帰したゼノヴィアが、ふとぽんと手を打った。

 

「ああそうだ。リアス・グレモリー先輩なんだが、転生悪魔を一人増やしたらしいぞ?」

 

「え、そうなの?」

 

 リアス先輩が新しい眷属悪魔をスカウトしたのか。一体誰なんだろうな。

 

「っていうか、それ誰情報?」

 

「アーシアだ。主の死を知らずにひどいことを言ったのを謝ったら、それから何かと気遣われてな。紅真がなぜか親しげに話しかけてくるのが不満だが、まあそれ以外は仲良くやらせてもらっている」

 

 ……あいつ、時々友人の定義が俺たちのそれとは違うんじゃないかと思う。

 

 アイツが性的なことに潔癖なら、俺を嫌ってくるのはわかる。だけどなんでゼノヴィアにそんなフレンドリーなの?

 

 ゼノヴィアがアーシアに言ったひどいことの後に、それ以上に酷いことをゼノヴィア達に言ったそうなんだけど、何でフレンドリーなの?

 

 いや、それはともかく。

 

「ど、どんなかわいい子なんだ? 紅真の奴、どんな女の子をひっかけたんだ!?」

 

 畜生イケメンめ! 俺よりイケメンなうえに俺を敵視するイケメンめ! さらにリアス部長やアーシアに好かれているとかマジむかつくんだけど!?

 

 俺が嫉妬で涙を流していると、ゼノヴィアは静かに首を振った。

 

「いや、確か一年の朱雀院武流(すざくいん たける)とかいう男子だ。なんでも今年になってからアメリカから帰ってきたとか言う話らしいが、姉が行方不明になったらしく、力を貸してもらう代わりに眷属になるとか言っていたそうだ」

 

 マジか。なかなか大変なことになってるな。

 

 紅真が俺に対して何か言ってそうだけど、何かあったら力かすぐらいのことは言った方が良いか?

 

 ん~。紅真が絶対うるさく言いそうだけど。そういう事情なら、まあ関わることがあったら力を貸したいんだよなぁ。

 

 ……でも、お姉さんが行方不明なのか。

 

 ………。

 

「イッセー。話は聞いてたが、「見つけ出して再会させたら、そのお姉さんに感謝されるかも」と下心を出すときは表情を隠そうな?」

 

「ごめんねぇ、ゼノヴィアちゃん。この子、悪いと思ったことはしないししても謝るいい子なんだけれど、エッチなことが絡むとちょっとこう、あれになるの?」

 

「いえ構いません。私も悪魔になった身として、むしろイッセーのこういうところも参考になると思っています」

 

 ……うるさいよ、そこ!!

 

 まだ考えてないときに言うなよ! 逆に絶対考えちゃうじゃねえか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、一人の少年が空を見上げていた。

 

 薄く雲がかかっているからか、月の色はどこか紫のようにも見える。

 

 その、よく知らなかった自分の来歴に由来する自分や姉の髪の色を思い返しながら、少年はぽつりとつぶやく。

 

「姉さん。僕は、必ず姉さんを見つけ出す……っ」

 

 その決意を胸に、そしてその光明を見つけ出したのは、つい先月。

 

 謎の胸騒ぎを感じて向かった旧校舎のある地帯。そこで光る壁に包まれ、そしてそのあと出会った高等部の生ける伝説ともいえる美男美女。

 

 学園内でも人気不人気がわかりやすく、やっかみだけでない筋の通った嫌う理由もある紅真正一や、彼とは異なりやっかみ以外で不人気な評価が存在しない木場祐斗。そして学園内でも有数の美少女たちを引き連れた、リアス・グレモリー。

 

 自分以上に表から離れた者たちがたくさんいることには驚いたが、むしろ自分程度は比較的上位ではあれど探せばそこそこいる程度なのには驚いた。そしてそれが原因で気にされず、こういうのに真っ先に気づくべき同じクラスの塔城小猫に特に指摘されなかったのは残念だ。

 

 だが、これは好機だろう。

 

 あの後塔城に頼み込んで、駒王学園にいる異能にかかわっている生徒から、それなりに情報通といえる立場の生徒を紹介してもらった。

 

 彼らに頭を下げ、手間を掛けさせるわびとしてファーストフードで二品ほどおごったりして聞いてみた結果、やはりこの相談事で力を借りるなら、リアス部長か生徒会長に頼むのが一番効果的だとわかった。

 

 とはいえ、彼女たちは業務としてそういうことをするので、当然対価が必要だ。そして残念なことに資産価値のあるモノはあまりないが、能力という意味ではまあ、自分の能力は彼女たちの立場では十分優秀といえる範囲内。対価として使えるというのなら、むしろ長期的にみて釣りがくるとのことだ。

 

 ……探して見せる。見つけて見せる。

 

 もう両親はお互いに嫌気がさして離婚し、別々に家庭も持っている。だから元通りなんて言わないし、自分も二人のどちらにつく気もない。だから日本に帰ってきた。

 

 だけど、せめて彼女にだけは、もう一度会いたいと思ってしまうのだ。

 

「……愛実(めぐみ)姉さん。僕は、あなたを探してるんだよ」

 

 その声は、届かないことはわかっている。

 




 この作品の兵藤邸宅は、現実の豪邸のように「横にも広い」を地で行ってます。

 いっそのこと中庭込みで二階建て程度にすることも考えましたが、まあ「いくら何でもそんな土地をどうやって確保するか」を考えた結果、こんな感じに。

 ちなみにここに多少伏線を突っ込んでいるので、よければ予想をしていただけるとうれしいです。




 和正のチートは滅茶苦茶多いですが、一つ一つは強大でない場合が多いですね。

 チートカーゴ・システムはとにかく最低限の生存及び家なき子で人並み程度の暮らしをするための装備ですし。魔術や魔法の教本も、超一流とかそんなもんではないので。

 ただし、本格的に原作が進んでいく以上、ある程度の情報共有は必須で、かつあまり人に知られすぎないことが必須。そういう意味でもセーフ・ルームの方はだいぶ役に立ちます。

 あと万が一はここにこもっていればとりあえず外から侵入されることはないので、ある意味無敵モード持ちともいえます。








 そして幸希のチート能力は「他作品の特徴的な能力をそのまま持っていくのではなく、「これとこれとこれを組み合わせたらこんなことできそうだから、実際に能力を試したいので渡してほしい」を実現させるための能力」ですね。

 宝石魔術や置換魔術、更に加工魔眼の技術を複合した特注装備で、多機能性を発揮することができるというのが幸希の魔術師としての特性。更にアジュカという協力者によってこのチートがいろいろと大きな変化を生み出していく予定です。

 そしてもう一つの筆頭格チートが「接触感応による転生王者及び転生落伍者の把握」です。当人としては「お仲間と仲良くなって協力プレイ♪」的な感じでしたが、上述のチートの方向性が「原作キャラの能力をそのまま持ってこない」だったのもあり、特殊性の高さがゲームメーカーに高評価されたことで、彼女は転生王者として選ばれました。

 そして二つを組み合わせることで、幸希はゲームメーカーに「このチートください」的な場面を視認し、更にそれを転生落伍者と共有することが可能。これは正真正銘幸希だけが使え、ゲームメーカーも想定してなかった強みです。
 これにより、幸希の眷属であるディーザ・トレイヤ・桃華は、自分がチートを要求した転生落伍者だという認識を持っております。基本として転生落伍者が自分を総自覚する方法はそれだけなので、幸希の持つオンリーワンのアドバンテージです。


 そしてイッセーたちは「内緒話」のために事実上追い出されました。ただし悪いと思っているので幸希は回らない寿司を個室で予約。

 そしてゼノヴィアの代わりの眷属となる、朱雀院武流。正一VSニーベルの戦いで、イッセー含めて「三人」が近づいたといいましたが、彼はそのうちの1人です。決行直前まで出すか悩んでましたが、まあ埋め合わせは必須と判断しました。最期の1人を出すかどうかは未定です。

 そんな彼もまた、グレモリー眷属の定番としてそこそこひどい来歴持ち。しかし彼は転生王者でも落伍者でもないです。ただし縁はあります。

 
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