ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

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さて、それでは少しずつ状況も変化していきますよ~


停止教室のヴァンパイア6 幸希「さて、エロゲーみたいにかわいい子をエッチに教育したいものね」

「……ふふっ。ついこの間までは主導権を握りっぱなしだったのに、いつの間にか逆転されちゃったわね」

 

 顔を赤らめ、けだるさを少しだけ感じさせる幸希さんのその言葉に、俺ことイッセーはイケメンの印象をこの上なくフルスロットルさせて、言うべきことを言う。

 

「いえ、幸希さんのおかげですよ」

 

 そう答える俺は、ベッドの中で幸希さんと裸で一つになっていた。

 

 ……ぐふふふふふふふふ。今日は俺、一人だけ!

 

 そしていつの間にかベッドマフィアになってたぜ。とこ上手な幸希さんを相手に、一対一で主導権を握れるとは思えなかった。

 

 偏差値がはるか上だった駒王学園にぎりぎり入れたことといい、エロが絡んだ時の俺はすごいなオイ。

 

 なんだろう、最近なぜか幸希さんがノリノリでこっちのアイディアに乗ってくれたあの魔力運用といい、俺ってエロ関係で魔力とか研究したほうがいいんじゃないか?

 

 ……は! いかんいかん!

 

 そんなことを考えてる場合じゃなかった。今はそんな場合じゃない。

 

 ここはあれだ、もっとこう、この雰囲気になったかっこいい言葉を―

 

『……おい、いい夢を見てるところ悪いが、こっちに意識を向けろ。俺はともかくお前の相棒が泣くぞ?』

 

『グゥ……』

 

 ん? なんだよ一体。今いいところ……な……のに……?

 

 ふと気づくと、俺を二頭のドラゴンが見据えていた。

 

 どっちも赤いドラゴンだけど、俺の近くにいるのは十メートルぐらいの全長で、後ろの方は15メートルぐらい。

 

 そこまで気づいて、俺は思いっきり叫んだ。

 

「……夢かよ!?」

 

 ああ、これきっと夢だ。

 

 だっておかしいもん。俺のベッドテクで幸希さんを一対一でここまで主導権握るなんて夢のまた夢だもん。悪魔ならいつかって思うけど、それにしたってもっとこう何十年もかかるって普通。だって幸希さんも研鑽に余念がないもん。

 

 つまりこれはあれか? 幸希さんが「封印系神器は時々封印対象と対話できるタイプがある」とかいう奴?

 

 っていうか……。

 

「俺の中のドラゴン、二人もいたんだ」

 

 あれ? 確か封印系って基本は一つ一体じゃなかったっけ? 亜種ってやつ?

 

 俺が首をかしげていると、後ろの方のドラゴンが首を横に振った。

 

『いや、俺は本来ここにいるはずがない存在だ。お前が奴に瀕死の傷をいやされて以来つながっているが、本来お前に宿っているのは俺の前の朱炎龍(フレイム・ドラゴン)だけさ』

 

 え、そうなの?

 

 ……って、ならあんたは?

 

 俺が疑問を浮かべると、そのドラゴンはなぜか苦笑した。

 

『素直に言ってやってもいいが、俺も状況がわからないんでな。まったく、意識は目覚めないのに使いこなされているは、そいつと白いのの宿主の姿を別の奴の視点で見ることになるとは、今回はかなり異例の展開だな。初めてだぞ』

 

 あのすいません。俺を置いて話をしないでください。

 

 俺が文句を言おうとすると、意識が急激に遠ざかっている。

 

 え、あれ? どういうこと?

 

『ふむ。どうやらもう起きるようだな。今回は偶然に近い側面があるし、今度はいつ会えるか……』

 

 えー!? なに、また会えるかどうかわからねえのかよ!?

 

 こんな半端で終わっても困るって! それになんか話したい気分だし。

 

 イヤほんと、生き別れの兄弟にあったような感じがするんだよ。いやいないけど、たとえっていうか比喩っていうか。

 

 そんな俺に、その赤い龍もなぜかしんみりとうなづいた。

 

『まあ、俺もなぜかそんな感じだ。まあ安心しろ、お前が()に気づけばな』

 

 ち、ちから?

 

 っていうか、あんた誰―

 

 目覚めていく意識の中、俺に最後に答えたそのドラゴンの言葉が、やけに印象に残ってる。

 

『赤龍帝ドライグ。レディッドとかいう奴に宿っているはずの、二天龍だよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺、無想和正は早朝ランニングを敢行していた。

 

 なにせ本格的に原作にかかわることを決めたからな。何が何でも鍛える必要がある。

 

 なにせここからがインフレバトルの本格スタートだ。

 

 ガイアメモリ込みとはいえ、俺はコカビエルを倒すことができなかった。

 

 コカビエルは幸希が覚えている原作第四章においても、ネームドで暴れることができるだろう。ただし()()じゃない。

 

 あいつは最上級堕天使だからかなり凶悪だけど、それでもせいぜい魔王クラス。ガチの神話体系なら主神や、戦神の上位陣なら上回るやつも相応いるだろう。何より主神クラスは最低でもある超越者リゼヴィム・リヴァン・ルシファーや邪龍アポプスにアジ・ダハーカという、ラスボスラッシュがあったとか。

 

 そんな状況だと、どう考えても今のままだと負ける。っていうか死ぬ。

 

 なので当然鍛えるわけだ。鍛えないと話にならない。

 

 とりあえず、アジュカさんには「トレーニングギプスとして使える、強化スーツならぬトレーニングスーツ」を設計してほしいとお願いしている。

 

 それと幸希達と相談した武装をいくつか研究してもらっているが、こちらについては時間がかかると判断されている。

 

 何せ和平が結ばれたとしても、余計な混乱を避ける必要もあるから俺たちの情報はなかなか話せない。そのあたりのカバーストーリーも用立ててもらう必要もあるからな。

 

 ちなみに魔術回路は突然変異という設定で通すらしく、質・量ともにBぐらいの魔術回路を発現する特殊な悪魔の駒を開発しているとか。

 

 なんでも幸希のカウンターウェイトとして転生を認められた、大王派の特式上級悪魔に与えたとかいう話だ。

 

 特式上級悪魔。アジュカさんが幸希を手元において、かつ必ず将来起こるであろう、転生者による余計なバタフライエフェクトに対抗するための特別制度。

 

「悪魔の駒の技術発展系統の駒を使用するための言い訳づくり」といった感じでやったらしく、いろいろ開発した一つを幸希に与えたそうだ。そしてその特殊性ゆえに普通のレーティングゲームに眷属として参加するのも困難なので、最初から上級悪魔として扱うから「特式」がつく。

 

 それに対して大王派が文句を言ってくることを想定していたこともあって、意図的に王の駒を増産して大王派がそれを確保できるようにあえて回したり、大王派閥側にも一人作ってあげたとか言った感じらしい。

 

 いいのかそれでとも思ったけど、アジュカさん曰く「初代殿は絶対に裏を察する。下手な使用は彼が止めるからリスクは低いさ。何より今後の転生王者がどんな側で出てくるかわからない以上、即席でもいいからいざというとき戦力を確保できる方が安全だ」とのことである。

 

 よくわからんが、初代バアルとやらはかなり老害だけど老獪という言葉が似あうできる老害らしい。

 

 ただ優れた能力で足を引っ張るのではなく、自分たちに都合のいい展開にするためにうまく立ち回るけど、落としどころをしっかりと見極めて動くので、共通の敵に対しては心強いとか。だからこそたちが悪いとは幸希の発言だけど。

 

 なんでもディーザさんがらみの事件は、初代バアルたちが王の駒という不正を隠すために、そこに近づいていたディーザさんの前の主が教会の腕利きとデキたのを口実に動いた事件だとか。

 

 実にえげつねぇ。戦争条約とか結ばれてない戦時中に、敵勢力の者とガチの恋愛関係になった上、寝返り工作をしているわけでもないとか格好の口実だ。ちょっとぐらい強引に殺したとしても文句は言われないし、どうもディーザさんの前の主は現魔王政権においてかなり発言力のある人物の縁者だったらしく、結果として箝口令までしかけたとか。

 

 ディーザさん含めて三人ほど助けられたけど、その辺についても「掘り返さない」を条件に見逃されているらしい。実際その辺を掘り返すと、冥界がひっくり返りかねないニトログリセリンの鉱脈なので、アジュカさんたちもつつけないらしい。

 

 ……確かに老獪だ。あえて生かしておくことで、逆にアジュカさんたちに人質を作る形になりやがった。

 

 こりゃ難敵だ。そりゃ王の駒の確保ができても使わせないだろ。絶対に裏があると踏んで、使った瞬間に起爆するトラップの可能性を考える。

 

 そして万が一使う必要があるほどの難敵として転生王者が動いたら、初代バアルとやらも「このためだったか」と悟って動くわけだ。ここまで計算済みならアジュカさんも「まさに悪魔」だ。

 

 政治の世界って、怖いね!

 

 まあ俺がそんなことをできる自信はないので、実働部隊としてできるやつになる必要があるわけだ。

 

 ならとにかく、基礎体力は増やしておこう。

 

 生命体にしろ機械にしろ、どれだけ頑張ったって休息とか食事とか整備とかが必要。一切そういうことをせず二十四時間毎日戦い続けるなんて不可能だしな。

 

 しかし必要な時があるかもしれない。特に俺がこれから迎えるだろう戦いはまさに神話の域。それも神話に名を遺せるだろう神域の戦闘能力を持った化け物どもの巣窟だ。

 

 基本的には短時間決戦だけど、もしかしたら長丁場になる可能性だってある。

 

 休める時に休まないのは馬鹿のすること。無理に頑張りすぎると馬鹿が怠けなくてもいい怠け方をしそうになると、どっかのラノベでもやってたしな。だから休むときは休む。

 

 しかしそんな余裕が無いときは、間違いなく主力として立ち向かうのが俺の行こうとしている道だ。絶対に警戒しなくては。

 

 少なくとも、休憩はとっても睡眠はとれない状況にも備えないと。チート・セーフ・ルームは入口設定はともかく入れる奴らの認定に時間がかかる。単独行動中以外は逃げ道に使える類ではないしな。

 

 だから頑張らねえとな。とにかく、普通に起きてるだけなら24時間は一切の異能無しで平然とできるレベルのポテンシャルとつけないと―

 

「……速いですね」

 

 ―なんて思ってると、隣から声がかけられる。

 

 見れば、そこには紫色の髪をした少年がいた。

 

 年は俺とどっこいどっこいぐらいか? 多分だけど、高校一年生程度だと思うんだけど―

 

「えっと、近所の子?」

 

「いえ、ここはランニングコースなだけで、僕はアパート……いえ、つい先日マンション暮らしになってます」

 

 ほほう。そんな少年がこんな高級住宅地にいるとは驚きだ。

 

 っていうか、結構速いな。

 

 俺もそれなりに鍛えていたうえ、魔法を併用した負荷をかけているとはいえ、対異形戦闘をある程度考慮してたから相応にポテンシャルは高いはずなんだけど。

 

 もしかしてこの子―

 

「……全国大会出場経験者とか?」

 

「いえ、三年前までは病気で寝たきりでした」

 

 ―違った。っていうかそこからこれってすごすぎね?

 

 っていうか普通は無理だろ。人間の成長は二十四時間という限られたリソースに、その時の体つきや精神力がどうしても成長できる限界を作るからな。

 

 だから普通に考えると、どう考えても動きが良すぎるんだけど、俺はその時になって気づいた。

 

「君、悪魔か?」

 

 こいつ、どうも転生悪魔っぽいな。

 

 しかし原作にこんな転生悪魔は出てなかったと思う。少なくとも、リアス・グレモリーやソーナ・シトリー……いや、リアス先輩にソーナ会長と呼ぼう。うっかり学校で呼び捨てで言いかねない。

 

 まあそれはともかく、その二人の眷属で男は少ないから、さすがに紫の髪なんで少年がいたらわかる。

 

 幸希の眷属はディーザさんたちで打ち止めだし、なんか状況がよくわからないんだが……あ。

 

 俺はその時、脳裏に一つのことを思い出した。

 

 そして同時に、少年が走りながらだけど軽く頭を下げる。

 

「特式上級悪魔である櫛橋幸希さんの食客の方だと存じ上げます。僕は先日付けでリアス・グレモリー部長の騎士になった、朱雀院(すざくいん)武流(たける)といいます」

 

 この子が、あの聖槍と魔帝剣の戦いに気づいた三人のうちの1人。

 

 そして、ゼノヴィアの埋め合わせのようにリアス先輩の眷属となった少年か。

 

「二学期から高等部二年に編入予定と聞いてます。なので、まだ早いですけど無想先輩と呼んでもいいですか?」

 

 そういう武流君は、目に何かを宿していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアス・グレモリーの眷属は、何かしら重いものを抱えていることが多い。

 

 ゼノヴィアとロスヴァイセ―さんづけしとこう―は比較的緩いが、それでも「信仰の根幹が崩壊した」や「主神のお付きになれたのに、置いていかれて帰るに帰れない」ってのは結構きつい。

 

 だからだろう、この子もまた、重いものを抱えているんじゃないだろうかと、自然と思った。

 

 その予想が当たることを知るまで、そう時間は長くなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッセー。子供を作らないか?」

 

 イッセーです。ゼノヴィアとクラスメイトになってから、結構立ちました。

 

 イッセーです。俺の友達である松田と元浜、そして桐生にもゼノヴィアを紹介してます。

 

 イッセーです。童貞卒業したことを松田と元浜に告げたら、まあ俺が二人の立場ならそうするけど殴られていらってきてます。

 

 イッセーです。幸希さんが今日の学校集会で、日本史の非常勤講師として赴任しました。

 

 イッセーです。なぜか子作りを、教室のど真ん中でゼノヴィアに誘われました。

 

『『『『『『『『『『えええええええええええっ!?』』』』』』』』』』

 

 教室中でとんでもない声が響き渡る。

 

 ですよね! 驚くよね! そりゃそうだよね!?

 

「馬鹿な……っ。赤龍帝でないイッセー相手に、今のゼノヴィアが誘いをかける理由なんて……っ」

 

 なんか紅真はわけのわからないことを言って、茫然自失になっている。

 

 っていうか赤龍帝ってレディッドさんのことだよな?

 

 あの人のこと知ってるのか? まあ、あの人も転生悪魔になっているうえに生まれつき貴族な上級悪魔の眷属らしいから、知っててもおかしくないのか?

 

 ってそんなことを言ってる場合じゃねえ。

 

 ……寒気が、松田と元浜から冷たい視線が襲い掛かる。殺気だこれ。

 

「……今日の放課後でいいな」

 

「……昼の内に穴でも掘っておくか」

 

 マジで殺しの算段し始めてる!?

 

「おやおや~? アーシアも紅真か兵藤のどっちかに決めとかないと、あまりものを選んだ扱いされるんじゃないの~?」

 

「ちょ、ちょっと待ってください! わ、私はその………っ」

 

 そして桐生! アーシアちゃんになんてこと言うんですか!

 

 後その言い方だと、あとで絶対紅真がなんか言ってくるから勘弁して! いい加減うんざりなんだよ!!

 

「ひょ、兵藤にモテ期か!?」

 

「そ、そんな馬鹿な! なんでアイツが!?」

 

「あの覗き野郎が、そんな馬鹿な!?」

 

「ゼノヴィアさんって、結構そういうのきっちりしてそうな印象があったのに!?」

 

「クリスチャンだって言ってたよな!? なんでそんな高校生の時から色ボケ発言なんてするんだ!?」

 

「……いや、兵藤って意外と優良物件なところあるから、変態なのに目をつむれば……過程は結構朗らかか?」

 

「ま、男がスケベなのは今に始まったことじゃないものねぇ」

 

 なんか外野がうるさい!

 

 っていうか、これどうしろってんだよ。

 

 断りたくないけど、こんなところでOK出したら、別の意味でやばいことになる!?

 

 お、お、俺はどうすれば……。

 

「こらゼノヴィア。それにイッセーも、エッチなことはTPOをわきまえなさい」

 

 と、そのタイミングで救世主登場!

 

 さ、幸希さんが来てくれた。

 

 そういえば、今日このクラスの一時間目は、日本史だった。

 

 救世主登場! さすがは俺たちの主! 頼りになるぜ!!

 

「はーい。幸希先生の授業を始めるわよー。全員教科書はいいからノートを開きなさい」

 

 ……え? 授業するのに教科書無し?

 

 俺たちがきょとんとしていると、幸希さんは俺たちを見渡して告げる。

 

「いい。学生は学業が本文で学校は学ぶためのところ。だから私は、ただ知識を覚えさせるのではなく、知恵として振るえるように教えるつもりよ」

 

 そういう幸希さんは、教科書を片手で雑にふるふるとする。

 

「たかが200ページもない教科書の、週に何回もある授業が一回で扱うページ数なんて多くて5、6ページ程度。そんなもの授業の前日と授業の日の夜に見返す程度の予習復習で十分。学生として一日一時間程度の予習復習は本来するべきだし、この学園の偏差値ならしてなきゃおかしいしね」

 

 ……ああ、そういえば。

 

 幸希さん、俺を眷属にしてから、予習復習をしてるかよく確認してたなぁ。

 

「学び舎とは、将来社会に出ていく生徒たちが、社会で生きていけるようにする場所。知っても使いどころがない知識は数多いけど、大半の授業は知っておいた方が人生を豊かにできるもの。まして、歴史ほど有効活用できるものが多いジャンルも存在しない」

 

 え、なんで?

 

 そんな風に思った人が多い気がする。

 

 だけど、幸希さんははっきりといった。

 

「歴史とは、成功失敗はともかく、人が何を成してその結果何が起きたかという情報の積み重ね。それはつまり「この状況下でこの行動をしたらこうなる」という参考資料よ」

 

 幸希さんはまっすぐそういった。

 

「「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」っていうのは本来言っていた意味とは違うらしいけど、それでも本来は「他者の経験」だそうだから、大きく間違ってはいないわ。人の成功や失敗を学べば、自分がするときはどうすればいいか考えることができる」

 

 そういう幸希さんは、何か強い思いを持っている気がした。

 

 何か失敗したんだろうか。何か成功したんだろうか。

 

 そういえば、俺は幸希さんのこと、何も知らないんだよなぁ。

 

 そう思っていると、幸希さんははっきりと告げる。

 

「だから、次から私の授業は教科書の範囲を指定するわ。全員、学生の本文を忘れず教科書を見返す程度の予習復習は忘れないこと。あと……」

 

 そして幸希さんは、ちょっとSっぽい笑顔を浮かべた。

 

「二学期からの日本史のテストは、それまで教えた内容から「この歴史のポイントで自分が思ったことと、それを受け止めたうえで自分ならどう選択するか」といった感じで小論文を提出してもらうわ。だから一夜漬けの暗記で乗り切ろうなんて、名門校の生徒なら考えないこと♪」

 

 と、魅力的な笑顔を浮かべた。

 

 ちなみに、授業はきついけどちゃんと頑張って考えた結果ならどんな出来の小論文でも赤点にはしない先生として、結構人気のある先生になるのは別の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ちなみに夜の個人授業とかは成績に±なしでいいなら応相談ね。むしろ食べたいから非常勤にとどまってるからそこは安心して。男女問わずにOKだから」

 

「さて、ちょっと話し合いましょうか櫛橋先生」

 

 ただし、のちに赴任してくるあるオッサン先生と並び立つ、駒王学園高等部きっての人気のある問題教師になるのも別の話。

 

 




少しずつですが状況は進み始めてます。

まずイッセーがなぜか接触したドライグ。力に関しては予想できる方もいるかもですが、まあすぐに示されます。

 そして武流君は武流君でまあいろいろとある子です。もうちょっと経てばその辺も掘り下げます。

 そして幸希は教師赴任。エッチな先生として非常勤を悪用する気満々ですが、教師としてはまじめに「将来に生かせるよう」努力する予定です。

イッセーの神器に宿る朱炎龍の名前ですが―

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