ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

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正一プギャーの準備をしましょう。


停止教室のヴァンパイア13 正一「馬鹿なぁああああああああっ!?」 和正・幸希「いや、そりゃ四発同時で出てるんだから予想しなさい」

 

 思わず俺たち三人が漏らした言葉は、幸いにも誰にも聞かれることはなかった。

 

 それより、そいつと肩を並べているやつにその場にいる三大勢力の奴らが面食らってたからだ。

 

 外見から見て老人といっていい、枢機卿の礼服を着た男。

 

 そいつの姿を見て、三大勢力のメンバーは誰もが面食らっている。

 

 ってことは……大物?

 

 いや、枢機卿は教会にとっての大物だけど……かなりレベル高い系?

 

 俺が疑問符を脳内で浮かべていると、ミカエルさんが歯ぎしりをしながらその男に向かって声を上げた。

 

「……どういうつもりですか、ネオス・コンスタンティヌス……」

 

「見てのとおりですよミカエル殿……いえ、天使の資格捨てた罪人よ」

 

 そう返答する男は、後ろに従えている者たちを見渡してから、はっきりと告げた。

 

「身命を賭して教義上の悪に立ち向かう者たちがこれだけいるにもかかわらず、お前たちは悪魔との和議を選択した。それも、主が死んでいるからというくだらない理由でだ」

 

「く、くだ……っ!?」

 

 すごい返答に、ミカエルさんが絶句する。

 

 後ろのイリナに至っては、マジギレすぎて失神しかけている。

 

「ふ、ふざ、ふざ……主をなんだ……とぉ…~」

 

 あ、失神した。

 

 いや、一神教の信者にとって、神が死んでいるとかすごい理由ですよね?

 

 え、何考えてるの? 馬鹿?

 

「宗教にとって神とは善と正義の概要を示すための存在。教えが広まり誰もが知る中、言い方は悪いですが教えを伝えるものが死んだ程度で、信仰が致命傷を負うことなどありえない」

 

 そんなとんでもないことを言い切ったうえで、ネオスといわれた男ははっきりと告げる。

 

「それを悪を悔い改めさせたわけでもなく、和平を結ぶなど笑止千万。はっきり言おう、そんな方法で得る平穏などに価値などない」

 

 そして言い切ったうえで、男は大きく腕を振り上げて声を張り上げる。

 

「今ここに、我らは真なる信仰の道のため、神聖十字軍団の結成を宣言する! いざここに、正義を示すため新たなる十字軍よ立ち上がれ!!」

 

『『『『『『『『『『―ぉおおおおおおおおおおおお!!!!』』』』』』』』』』

 

 ……み、耳が……っ。

 

 あ、だめだこれ。完璧に論外だ。

 

 言葉が通じても話が通じないタイプだ。方向性は違うけど、原作で旧魔王派を見た時に思ったのと同じ感じだ!

 

「おいおいマジかよ。そのためなら、そのわけのわからない怪人と手を組んでもいいってか?」

 

「無論だとも。最終的に決着をつけるための準備として、敵の敵と手を組む程度の必要悪は、悪魔の繁栄に手を貸す絶対悪の阻止のためには致し方なしと判断している。和平に反対な悪魔となら一時の共闘は必要経費と割り切ろう」

 

 アザゼル総督の嫌味をスルーして、ネオスといわれた枢機卿は言い切った。

 

「……あの、すいませんけどあの枢機卿って……誰です?」

 

「ネオス・コンスタンティヌス。亜使徒聖大帝コンスタンティンこと、ローマ皇帝コンスタンティヌス一世の血を引いた、司教枢機卿でも特に発言力のある人物です」

 

 ミカエルさんがそういうけど、ローマ皇帝の末裔で司教枢機卿かよ。

 

 たしか枢機卿でもっともえらい立ち位置で、つまり教皇のすぐ下の位階だったっけ。しかも特に発言力があるってことは、冗談抜きで教会でナンバー2とか言ってもいいとか?

 

 最悪じゃねえか!

 

「……彼は生まれて教会に入ってから、預言一歩手前の精度で世の動乱の流れに合わせた立ち回りをし、一部では今の教皇や我々セラフ以上に信奉されています。和平の意向を伝えた時には反論されなかったのですが……」

 

「まあ、大半の者が賛同を示しているのに何を言っても通らないでしょう。私の要望は全面制圧前提の徹底的な戦争継続ですので」

 

 さらりととんでもないことを言いやがったネオスは、そのまま一歩を踏みしめる。

 

「ウェザー殿。こちらはそちらとの同盟を要望する身。ここは我々が主力となることで同盟の意が真実であることを示したい」

 

「ん? まあ俺としちゃ南洋同盟の手伝いできたから別にいいぜ? つーかヘタレが多すぎてやる気が失せたしな」

 

 そう返答するウェザードーパントは、だけど少し一瞬言いよどんだ。

 

「つっても、俺たち禍の団(カオス・ブリゲート)は、今のところ旧魔王血族が実権握ってるぜ? 南洋同盟は俺たち英雄派の後ろ盾でしかねえから発言力は低いし、それでもいいのか?」

 

 あ、やっぱり旧魔王派も参加してんのか。そっかそっか。

 

 サーゼクスさんたちが苦虫をかみつぶしたかのような表情になってるけど、これはこの際おいておこう。

 

 そんでもってアザゼル総督。微妙におもしろそうでうんざりしてそうな複雑な表情やめてくれません?

 

「……うちのサタナエルがいらんことそそのかした連中がらみで、寄りにもよってオーフィスをそそのかした危険因子の寄り合い所帯ができてたのはつかんでたが、南洋同盟ってのは聞いたことねえな。一体なんだ?」

 

「さて、そのあたりはこちらも知らないな。どこの異形……いや、異能組織だ?」

 

 総督に乗っかる形でネオスの告げた言葉で、俺は確信する。

 

 英雄派と聞いて異形ではなく異能―すなわち人間側―の組織だとあたりをつけれるってことは、英雄派の今のところの基礎理念を知ってるってことだ。

 

 丸くなるのはかなり後って幸希が言ってたし、この様子だと、ネオスの奴が……っ

 

 だけど、そんなことを言ってる場合でもない。

 

「いや、南洋同盟は国家同盟だよ。「人類に異能を解放する」をコンセプトに異形組織にケンカ売るって連中だな。ま、活動を表に秘匿する気がないから、一時間以上前に国連に宣戦布告してるぜ?」

 

「「「はぁあああああああ!?」」」

 

 思わず、俺・幸希・紅真の絶叫がシンクロした。

 

 だって想定外だもん! 原作知ってたらこの展開は想定できない!

 

 なんでも禍の団も、ヴァーリの爺ちゃんのリゼヴィムってやつが動くまでは人間世界には気を使ってたはずだ。

 

 それが英雄派のパトロン的な感じで国家が複数もバックについて国連に戦争とか、正気かよ!?

 

 後ろの人たちなんてあまりの事態に言葉もないけど、なぜかネオスは納得しているのかうなづいていた。

 

 ネオスの後ろの連中は結構驚いているのもいたけど、むしろ感心しているような連中までいるんですけど。

 

「なるほど。正義とは世に広めてこそ意味がある。そういう意味では常に堂々と行動し、堂々と動ける行動にとどめるべきか」

 

 最悪の感心の仕方なんだけど!?

 

 ええい、こうなったら全力で叩き潰すしかねえ。

 

 論外すぎるこいつら! 対話とか説得とかの余地がない!!

 

「良いだろう。ならば信仰に生きるものに、最低限の慈悲をくれてやる」

 

 すでに紅真は聖槍を構え、会議室から飛び降りた。

 

 そして着地するまでの数秒間、聖槍に莫大なオーラをため―

 

「せめて、偉大なる聖遺物の光で眠るといい!!」

 

 ―それを着地と同時にネオスたちに向かって放射する!

 

 あ、これコカビエルでも本気出すレベルの威力だ。人間の百や二百人なら一瞬で吹き飛ぶわ。

 

 ……一発で終わりってことはないだろうが、それでもすぐに決着がつきそうだな、これ。

 

 とはいえ、俺も幸希も、そして紅真も確信はしてないだろう。

 

 何より俺たちが常に警戒するべきは、他の転生王者の存在だ。

 

 これだけのことを起こした原作に出てこなかった存在。まず間違いなく転生王者であることを考えるべきだ。だからこそ、こんなところで終わるとも思えない。

 

 人心掌握チートなのかもしれないけど、このインフレバトル作品に介入するなら、戦闘系の何かしらを持ち合わせてなければおかしいだろう。

 

 そしてその通りなのか、ネオスは一切の動揺を見せていない。

 

「……いらんよ。すでに()()()()()

 

 その瞬間、四つの聖なる輝きが、紅真のはなった聖なるオーラをあっさり吹き飛ばす。

 

 具現化するのは四つの聖なる力。どれもこれも紅真が放ったのとそっくりそのままレベルの質の力を宿している。

 

 ……鎌槍がある。銃剣がある。そして毒々しいオーラが混ざった槍がある。まあそのままの物もある。

 

 それら全部が、紅真の持っているものと同じ力……っ

 

「……馬鹿、な」

 

 紅真が絶句するのも当然だ。こればかりは俺も同意見。幸希にいたっては開いた口が塞がらない始末。

 

 っていうか、後ろのいる一同も全員唖然。そりゃそうだろ。

 

 だって……。

 

「……黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)が、五本も?」

 

 ミカエルさんが、そう信じられないといったのが答えだ。

 

 間違いなく、断言できる。

 

 ネオスとすぐ近くにいる三人が持っているの、全部黄昏の聖槍じゃねえか!?

 

「……っ!?」

 

「っ! 祐斗!?」

 

 そしてガタンという音に振り返れば、木場が顔を青くして倒れている。

 

 なんだ? いや、聖なるオーラもすさまじいが、この距離なら大丈夫なのは他の悪魔の姿から見ても間違いないし……。

 

「木場さん! ……そんな、回復のオーラが効かない?」

 

「アーシアちゃんの力でもいやせない。肉体的なダメージとは無関係……っ!?」

 

 アーシアや朱乃先輩が治療を試みて困惑する中、ため息を一つ。

 

「なるほど。あなたはすでに死んでいるべきものなのですね?」

 

 と、鎌槍をもった、中国の民族衣装をきた女がそう告げる。

 

 そして悲しそうに目を伏せると、そのまま首を横に振る。

 

「人生という試練を終えながら、更に続けさせられるとは。悪魔の悍ましき所行には心が痛みます」

 

 そしてそれに同意するように、まがまがしいオーラを纏った聖槍の持ち主の女も告げる。

 

 こちらは普通の悪魔祓いの格好だが、なぜか槍がまがまがしいのはどういうことだ?

 

「全くだ。話によれば、そいつの仲間は慈悲の介錯を快楽殺人扱いしたと聞く。そんな狂人が近くにいては、魂を汚され続けてもおかしくない」

 

 そういい、そして二人は目を合わせてうなづくと―

 

「「―――慈悲の一撃とともに解放されなさい」」

 

 ―いきなりとびかかってきやがった!

 

 野郎……いや女共! どう考えても祐斗狙いだろコレ!?

 

 させるとでも―

 

「いやいや、さすがに黙ってられないのよ?」

 

「お嬢様の眷属に手出しはさせません」

 

 ―思ってるのかとか思ってる間に割って入ったよ魔王クラスが!

 

 黄昏の聖槍の絶大なオーラに、魔王クラスの絶大なオーラがぶつかり合う。

 

 そして俺はそれに面食らったが、その瞬間視界が黒っぽい色に染まる。

 

 そしてそれが目の前で少し歪む中、今度はサーゼクスさんまでもが前に出てきやがった。

 

「下がっていたまえ。どうやら、彼らは一筋縄でいく手合いではないようだ」

 

 そう言いながら、サーゼクスさんは静かに前を見る。

 

 そこには銃剣を取り付けた突撃銃を構えた男が、こっちに向かって銃口を向けていた。

 

 さらにネオスも左手を振るったその瞬間、今度は紫色の炎が放たれる。

 

 え、なに? 何事!?

 

 俺がそう思った瞬間、その炎もサーゼクスさんが腕を振るった瞬間に、黒っぽい魔力で弾き飛ばされる。

 

「なかなかおもしろいことになってんなぁオイ。……ミカエル」

 

 アザゼル総督もそういうと、ミカエルさんに視線を向ける。

 

「ここで下手にお前が動くとややこしくなる。お前は結界の維持に意識を向けてろ。あいつらの相手は俺たちがする」

 

「……すみません、アザゼルにサーゼクスも。こちらの不手際を押し付ける形になって……っ」

 

 そう目を伏せるミカエルさんに、サーゼクスさんは静かに首を横に振った。

 

「いや、既に三大勢力の問題は三大勢力の物だ。まして和平の妨害をするというのなら、古い者たちも手を貸すことに難色を示したりはしないだろう」

 

 そういうと、サーゼクスさんも飛び降りる。

 

 そしてアザゼル総督もそれに続こうとした、その瞬間―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いねアザゼル。そろそろ俺も動かさせてもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「――あ、忘れてた」」」

 

 俺も幸希もレディッドも、この一連のとんでも展開に大事なことを忘れてた。

 

 ヴァーリ、裏切るのこのタイミングじゃねえか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそのタイミングで紅真もまた警戒を見せる。

 

 正しき世のあり方である和平を、正義を示すはずの信徒たちが妨害する。

 

 それに対する怒りを覚えているだろう、聖槍に宿る遺志に応えんと一撃を放てば、それを防いだのは四つの聖槍だ。

 

 思わぬ展開に面食らっていたら、今度はヴァーリが動き出した。

 

「くっ! 正義を案じるものがここまで少ないとは情けなさすぎる!」

 

 状況は全く分からないが、然し敵が強大であることはわかっている。

 

 さらにヴァーリが動き出した以上、真なる主人公として、奴の相手をするべきは自分である。

 

 その義務感とともに、紅真もまた動こうとして―

 

「お、見つけたぜぇ。聖槍の兄ちゃん」

 

 ―なれなれしい声が、紅真を引き留める。

 

 いらだち交じりの視線を向ければ、そこにいるのはウェザードーパント。

 

 やけになれなれしいその男に、紅真は絶対零度の視線を向ける。

 

「一つ聞きたい。君が持っているその力、どこからもらった?」

 

「同盟してる連中からだよ。コカビエルに横流しした連中の親玉だぜ?」

 

 その返答で、紅真は優先順位を一気に引き下げる。

 

 転生王者でもなければ、原作の要人でもない。すなわち本来世の趨勢にかかわれるはずもない、ただの凡俗がガイアメモリを持っただけ。

 

 世の趨勢にかかわる者たちが立ち向かうべき状況で、優先するべき相手では断じてない。

 

 真の主人公たる己が動くべき時に、脇役以下の雑兵に深入りしている余裕はかけらもなかった。

 

「……いいだろう、聖槍の輝きで一気に終わらせる」

 

 この戦いの中核となる白龍皇に向かうべき、紅真は足を引っ張るだろう敵に全力の力を向け―

 

「いや、あんたの相手は俺じゃねえ。……だろ、リーダー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ。君の相手は俺だよ、天命の簒奪者君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉とともに、新たなる聖槍のオーラが放たれる。

 

 それに対して、紅真はしかし冷静に警戒心を保っていた。

 

 いきなり四つも聖槍が表れたのだ。なら別の形で聖槍が表れても驚くには値しない。少なくとも動揺するようなことではない。

 

 ゆえに静かにウェザードーパントに対して警戒心を残しながら振り返る。

 

 そして、ある意味で納得できる、然し驚愕するべき相手がそこにいた。

 

「お前は……っ!」

 

「自己紹介がまだだったね。俺は禍の団の派閥にして南洋同盟の特殊部隊「英雄派」のリーダー、曹操」

 

 漢服を軍服の上からはおった少年は、本来この世界で聖槍を持つはずだった存在。

 

 道を間違えたものが持ってはならぬと真なる主人公である自分が正しく持つことにした力を、しかしその男は持ち合わせていた。

 

 その事実に歯噛みしつつ、然し紅真は素早く腰を落として戦闘態勢を取り―

 

「君は、俺の恩人と同じ異端者らしいね。試させてくれよ」

 

 ―その言葉とともに放たれた飛び蹴りが、ガードを間に合わせたはずの紅真を、100mは弾き飛ばした。

 




さん、はい








m9(^Д^)プギャーwww

さて、新たに出てくるクロス作品はなんだ!

  • コードギアスシリーズ(ギアスやKMF)
  • 仮面ライダーゼロワン(ライダーや怪人)
  • 鬼滅の刃(神器で鬼の欠点克服とかあり)
  • シンフォギアシリーズ(ノイズ有効活用)
  • ONEPIECE(悪魔の身や覇気)
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