ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

41 / 44
と、言うことで冥界出発編です。



ちなみに自分は、最近羊羹にはまっています。特に水ようかんが好きです。








……食いすぎて糖尿病にならないように気を付けないと。俺、もう五年ぐらい腎臓が不調で通院してるんだよなぁ。


冥界合宿のヘルキャット3 アザゼル「なんで俺の評価はこんなに低いんだぁああああ!?」

 

 そして夏休み開始に伴う、冥界への移動が始まった。

 

 イッセーにゼノヴィア、そしてついていく俺を含めた三人は正規のルートを通る必要がある。特例ってのはできる限り最低限にするべきだしな。

 

 まあそれはともかく。

 

 残念だがグレモリー眷属の列車ではいかない。というよりいけない。

 

 なにせ幸希はアジュカさんの食客に近い立場だ。普通に移動するなら、アスタロト領がベルゼブブ領になる。

 

 グレモリー領を主体として移動するわけにはいかないってのが実情だ。

 

 ま、どっちにしても紅真がうるさいことになりそうだから無理なんだが。あいつ絶対イッセーをにらみつけて、空気が悪くなることが間違いない。

 

「……紅真のやつ、今頃リアス先輩たちと一緒に列車の旅かぁ。……少しうらやましい」

 

「いや、私たちがいるんだから問題ないだろう」

 

「女子比率でいうならこっちが上だし、別にいいじゃない」

 

 と、へこんでいるイッセーにゼノヴィアとトレイヤが即座にツッコミを入れる。

 

 うん。だからイッセーはそういう落ち込み具合をやめとけ。

 

 後ろで桃華がジト目でにらんでるから。怖いから。

 

「こ、この美少女&美女軍団で満足できないって!? おのれぇ! 誰が童貞を食べて夜の立ち合いの技術を磨いてあげると思ってるんだー!」

 

「それとこれとは別なんだ!? 美少女が、紅真と、一緒に、列車で旅してるのが我慢できないんだ!!」

 

 と、桃華とイッセーが言い合いを始めてくる。

 

 ……気持ちはわかるが何やってるんだか。

 

 まあ、喧嘩するほど仲がいいといったあれだ。むしろ短い付き合いでこの気の置けない間柄。二人そろってコミュ力高いよなぁ。

 

「それはそれとしてゼノヴィア? 子供を作りたいとか言ってイッセーにモーションをかけていたけれど、何なら私たちと一緒に練習から始めるというのはどうかしら?」

 

「いや、すまないが幸希さん。私はイッセーとだけしたいと思ってるんだ」

 

 ……幸希も幸希で何やってるんだか。

 

 いや、あれはわざとだな。意図的にぼけて、反応でイッセーに対する好感度を確認してるんだろう。

 

 そして好感度はしっかり上昇。やるなイッセー、そういうところだ。

 

「しかし冥界ですかぁ……はぁ」

 

「ん? ディーザさんは冥界に戻るの嫌なんですか?」

 

 と、これは意外だ。

 

 この中ではディーザさんだけが純粋な冥界出身。むしろ母国に帰る感覚なんだと思うんだけど、おいやなので?

 

 と、ディーザさんは苦笑する。

 

 いや、これは苦笑って印象じゃない。

 

「……ベリアル家にタレコまないか警戒する旧家の手の者の気配が面倒でして、基本引きこもり生活なんですよねぇ」

 

「………なるほど」

 

 そりゃそうだった!

 

 そりゃ、ディーザさんは旧家の連中からすると面倒な立ち位置だよ。そりゃ警戒するよな!

 

 しかもディーザさんの星辰光は索敵向け。そうなると余計に感知できるわけだ。

 

 うん、ストレスがたまりそうだなこれは!

 

「なので基本は引きこもって過ごします。あとストレスがたまるので性的に発散させてください。具体的には下の口でもぐもぐ」

 

「それはむしろウェルカムですけど、大丈夫なんですか? むしろ、人間界に残るって選択は―」

 

「―私はある程度幸希の目の届くところにいないとかえって警戒されるので。というより、協定違反扱いで刺客が差し向けられかねないです」

 

 面倒極まりない!

 

 がんばれディーザさん! 俺も頑張る!

 

 あ、でも俺は夜頑張ってもウハウハなだけだ。つまりストレスはそこまでたまらない。

 

 ……何かお土産でも持っていくことにしよう。がんばれディーザさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、やっぱりこのタイミングだったな。俺って天才いたたたた!?」

 

「総督。まさか、サプライズで載せてもらうとしてるんですか!?」

 

「……そんな予感はしてたんだよなぁ。あ、これ迷惑料の水ようかんです」

 

 ……なんか堕天使の総督が、お付きに男女を連れてきてるんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとごめんなさいね。あ、私はリースリア。一応神の子を見張る者(グリゴリ)でテスターを務めてるわ」

 

「俺はディーフォール。神の子を見張る者(グリゴリ)の窓際研究員さ。ここ数週間は珍しく駒王町で忙しくしてたけどな!」

 

 と、アザゼル先生をある程度絞った二人はそう挨拶してくれる。

 

 っていうか……。

 

「窓際研究員って、自分で言ってて悲しくなんない?」

 

「いやいや~。俺才能ないし下手の横好きばっかしてるからな! 本当に金駆ける研究はちゃんとした腕のいい技術者が中心にやるべきだよ」

 

 と、桃華の当然のツッコミにディーフォールさんはカラカラと笑って答える。

 

 いや、自分で窓際って言ってて悲しくならないのか、マジで。

 

 俺たちがちょっと面食らっていると、黒いウェーブが特徴的なリースリアさんが苦笑しながら片手をひらひらと降った。

 

「気にしなくていいわよ。この人、神の子を見張る者でもロマン重視すぎてあまり手が付けられない分野を研究して、ある程度形にするのが趣味な人だから」

 

「いや~。需要がないからって技術が全く発展しないのがかわいそうでな~。ま、何が起こるかわからないのが世界ってもんだし、実用化の余地があるなら実用化できる体制にだけは持ってっといてあげたいだけなんだけだよ」

 

 そういうディーフォールさんは、なぜか乾いた笑みを浮かべる。

 

「……と思ったら、むしろ実用化どころかめっちゃ使えるレベルで技術を完成させてる南洋同盟(やつら)がいてビックリ。おかげで予算も人員も増えたから、とりあえずノウハウだけでも教え込もうと冥界に戻るところだったんだけど―」

 

「―『だったらいいのがいるからついて来いよ』って総督がおっしゃられたのでついてきてみれば、まさかアポなしで便乗させてもらうとは思わなかったわ。本当にごめんなさい」

 

 と、リースリアさんがため息をついたうえで、二人そろって頭を下げる。

 

 ああ、だから―

 

「―おい、そろそろまじで痛くなってきたから、コレどかしてくれよ」

 

 ―武家社会の拷問とかに使われそうな蔓仕上げを食らっているアザゼル総督がぼやいてるのか。

 

「列車が止まるまでそのままでいてください。心配しなくても、お昼のにおいはしっかりかがせてあげますから」

 

「ついたら余り物を恵んであげますから、あと二時間ぐらい待っててくださいよ、総督」

 

「扱いがひどすぎねえか!?」

 

 リースリアさんとディーフォールさんの言い草からして、この総督はこの扱いがよくあるらしい。

 

 まあ、イッセーと同じでお仕置きされてこそやらかしが許されるタイプだからなぁ、この手の人は。

 

「では遠慮なく。ディーザ、とにかく私たち全員が食べきれる量のにおい重視のお昼をお願い。ちょっと早いけどお昼よお昼」

 

「いやいや幸希。ここにはトレイヤがいるんだから、たくさん作って皆無になるさまを見せつけようぜ?」

 

「お前らもひどいな!?」

 

 俺と幸希の阿吽の呼吸の連携コンボに、総督が絶叫する。

 

 それぐらいはしてもいいだろう。何せ俺たちは大変な目にあったんだからな。

 

「……じゃあデザートはチーズケーキがいいです! 大好物なんでトレイヤだけでは無理でも俺が全部食べ切ります! アザゼル先生の前で!」

 

「さらに追い打ち!? 俺が一体何をしたってんだ!!」

 

 イッセーまで便乗して、ついに涙目になりかけている。

 

 だが許さん。むしろイッセーが一番許さんだろうに。

 

「「「――ドッペルゲンガー」」」

 

「ぐ! てめえら、まだあの300(スリーハンドレッド)イッセーのこと根に持ってんのかよ!?」

 

「「「腕によりをかけた最高レベルのお昼をお願いします!!」」」

 

 シンクロツッコミに対する返答で、俺たちは全力でこの駄天使に制裁をすることを決定した。

 

 必ず、全部、食べる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、キッチンに食材を持ち込んでないので無理です。お昼はすでに作ったサンドイッチとスープですよ?」

 

 しかし現実は残酷であることをディーザさんは告げた。

 

「「「「「ガッデム!!」」」」」

 

「仲良すぎだろお前ら! 戦隊ヒーローでも目指してんのか!」

 

 なら俺たちが倒すべき悪の親玉は、まごうことなくあんただよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、結果的にお昼を二人(アザゼル先生にあらず)に分けながら、いろいろとだべっている。

 

「いや~。南洋同盟と同じで「高い性能を人工神器に発揮させるなら、いっそのことロボット兵器とかどうよ?」って発想に俺が至っちゃってね~。ほら、大は小を兼ねるっていうだろ?」

 

「で、私はそのテストパイロット。ちょっと特殊な事情があってお世話になってたんだけど、ただ飯ぐらいとかしたくなかったからね」

 

 と、二人が使っていた兵器の映像データとかも見せてもらう。

 

 ……おお、南洋同盟の兵器相手に一対多数で渡り合ってやがる。

 

 これ、兵器の性能だけじゃなくて動かしているリースリアさんの腕もいいからできることだよなぁ。

 

 しかも5メートルちょっとってサイズで戦ってるから、なんというかかっこいいというかなんというか。

 

「でもロボットもので5メートル程度って小さいよね? もっと大きくしなかったの?」

 

「そうですね。いっそ大きくするのなら、大型異形を想定して十メートル以上を狙う方がいいのでは?」

 

「いやぁ、「最上級堕天使と一対一で互角」を理想目標に設計してたらこんなサイズになってねぇ。「現実でロボット兵器を運用するなら、全高は5メートル以内が限界」って話を聞いたことがあったんで、その辺も考慮したらこのサイズになったんだよ」

 

「おかげでコックピットは背部にユニット化して接続することになったのよね。……おかげで居住性が割とあるから助かってるけど」

 

 と、興味を持ったのか桃華やディーザさんの質問攻めに、二人がそう答えている。

 

「……冥界についたらちょっと狩りでもしたいわね。イッセーにゼノヴィアも、冥界の動植物の簡単な指導を兼ねて手伝ってくれる?」

 

「それ、むしろ腹が減らないか?」

 

「いや、トレイヤの投擲術なら猪も一投で仕留めれそうだから大丈夫だろう。……調理が面倒そうだが」

 

「大丈夫よ。料理用の魔剣は友達が作った聖剣を参考に作ってるわ」

 

 と、そこからちょっと離れたところで、イッセーやゼノヴィアの言葉を受けてトレイヤが魔剣を一振り作る。

 

 ……なんかスコップとバイキングソードを足して二で割ったような獲物ができた。

 

「熱を放出する魔剣を参考にして、コンロに火をかけたフライパンの真似事ができるわ。スコップ代わりにもなるし頑丈で重い刀身だから斧の変わりにもなるし、川で穴と溝を掘って底においておけばお風呂も楽に作れるわ」

 

魔剣創造(ソード・バース)聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)が便利すぎる」

 

 万能魔剣の非戦闘系万能っぷりに、二人が戦慄している。

 

 ……俺も魔剣創造を持っているし、あとで教えてもらおう。めっちゃ便利だ。

 

 俺がそんなことを思うと、少し真剣に非戦闘用の魔剣を考慮しようと思い始めた。

 

「……そういえばアザゼル先生? 一部の堕天使から「総督のお付きを何としても用意したいのですが」とかいう相談がこっちに来てるから、いい加減少し入れた方がいいと思うわよ? っていうか面倒だから、絶対に止める方法がないなら少しは妥協しなさい」

 

「へいへい。ま、その辺の身繕いはできてるから安心しろ」

 

 お、あっちはあっちで何やら大人の仕事的な会話が。

 

「あといい香りでしょう? 香辛料を的確に使ったディーザのサンドイッチは嗅覚でも楽しませてくれると思わない」

 

「手で仰いで匂わせるな! 鬼かてめえは!」

 

「悪魔よ」

 

 ……まずは団扇型だ。徹底的に匂わせてくれるわ!!

 




 ディーフォールは基本、「俺は才能ないけど、この分野が手付かずなのはかわいそうだなぁ」という分野に注力する人物です。そのため注目されて資金とかがあつまると、優秀な人材に任せて自分は距離を置くスタンス。

 結果として変わり者を集めやすいアザゼルと縁が多いですが、結果として馬鹿の後始末役を押し付けられやすい人物です。そして二人に縁があるため巻き込まれるリースリアという構図ができております。








 ちなみに自分、現四大魔王や「人」としては素晴らしい人格者が多いとは思っておりますが、「政治家」としては評価は低いです。

 というより、D×Dはそっちはスパイスよりちょっと上程度だからそうなのでしょうけど、政治家としては評価高い人物が少ないですね。言っちゃなんだけど「リベラルofリベラル」か「老害天元突破集団」しかいない印象。まあ本題でないからそっちの方が書きやすいけど、極端すぎてもうちょっと中庸よりの手合いがいないなぁと思っております。

 なので、私人としてはともかく政治家としてはサーゼクスたちの評価もそこまで高いわけではないです。結果として「政治屋」として優秀な敵とか、中立派の優秀な人物を出す傾向があります。

 ……感想でそんな指摘があったので、ちょっと長文を書かせていただきました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。