ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

42 / 44
久しぶりにこっち投降します。


冥界合宿のヘルキャット4 和正「大量生産できるって、それだけでやばいよなぁ」

 

 そんなこんなで冥界につき、俺達は総督達と別れ、アジュカさんが持っている施設に到着。

 

 そしてまあ、幸希達が別件で出かけている間に俺はふと思ったことがある。

 

 ……今後出てくるだろう、転生王者は、どれだけ危険な奴なんだろうかって話だ。

 

 Fate系列が幸希含めて三人。仮面ライダー系列がレディッド込みで二人は確定。

 

 まあ、神様転生とくればクロスオーバー系列は普通に定番だ。むしろイッセーや曹操に被害がない分、クロスオーバー系の方がまだましと言ってもいいだろ。

 

 だけどそんなものとは別口で危険だ。嫌な予感しかしないといってもいい。

 

 ……俺のチートは少しずつだが増えていっている。おそらく、他の転生王者のチートと接触するにつれて増えていくんだろう。

 

 そして、まだ全部は開示されてなことは断言できる。

 

 そしてもう一つの懸念がある。

 

 ……シルヴァリオシリーズ。この最大のクロス要素だ。

 

 最強の力である極晃星(スフィア)を手にすれば、オーフィスを打倒する余地も十分にあると幸希は言っていた。そして具体例を聞いて納得もした。

 

 少なくとも、極晃星に到達した連中ならそれだけで主神クラスを打倒する余地がある。元から強力な連中なら尚更だ。

 

 そして面倒なことに、星辰光(アステリズム)を曹操が使っていたことが判明した。

 

 これらが示すことは一つある。具体的に言うと―

 

「―シルヴァリオシリーズをチートに選んだ奴がいるってことなんだよなぁ」

 

 幸希が教えてくれた星辰光(アステリズム)に関する設定はいくつもある。

 

 一つ。星辰光は基本的にオンリーワンの異能である。

 

 二つ。星辰光を扱える者は、星辰奏者(エスペラント)人造惑星(プラネテス)・使徒・神祖など割と種類があり、詠唱から判別可能。基本的な性能を比較すると極晃奏者≧神祖>人造惑星=使徒>星辰奏者ぐらいをイメージするべし。

 

 三つ。神祖と使徒は不死性を持ち、使徒とは神祖から力を分け与えられている存在である。

 

 四つ。人造惑星は星辰奏者の完全上位互換である。

 

 そして、ある意味でもっともやばいのは―

 

 五つ、星辰奏者は、原作で最も多い国家で軍人の5パーセント。

 

 ちなみに補足説明として、その国家の軍隊は大体二万~三万の部隊が12ほど存在している模様。

 

 ……つまり、星辰奏者はその国家に限定しても最低でも一万は超えるわけだ。

 

 そんな技術を持っている連中が、俺以外にもいる。それも多分、俺のような特殊能力といった形ではなく人為的にする手段を持ったうえで、人造惑星すら調達しかねない。第一このチートを最大限に利用するなら神祖が一番最適で、ならつまり使徒の一人や二人を用意していてもおかしくない。

 

 はっきり言おう。世界をひっくり返しかねないだろ、この能力。

 

 やばいわー。シャレにならないわー。第一次世界大戦レベルの技術力の一個中隊に喧嘩売れるようなやつらがいる国家とか、できたら一発で世界列強国やわー。それほどじゃなくても星辰奏者が千人もいれば、冗談抜きで世界の覇権争いできるわー。人造惑星まで含めたら異形社会でも通用するわー。

 

 ……そんな技術の持ち主が禍の団にいるとか、状況最悪じゃね?

 

 ……星辰奏者を量産するかどうかについては、アジュカさんと幸希の判断待ちだ。

 

 何せこんなものが広まったらややこしいことになること間違いなしだからな。ただでさえ異能バトルでインフレ世界なのにそんなことになったら、とんでもない大変な苦労を背負うことになるからなぁ。

 

 真剣な話、アジュカさん達なら自分に宿った星辰光を参考に、自力で星辰奏者を量産する方法を確立しそうだ。

 

 だから判断は投げて大丈夫だろうけど……どうしたもんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この時の俺は気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 今こんなことを考えているその時に、冗談抜きで会合が大変なことになっているだなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてふと気づいた時、客人を迎えることになった。

 

「よ! ちょっと顔を見に来たぜ!」

 

「……あ、ちょっと待ってください。盾とガスマスクを」

 

 アザゼル総督(マッドサイエンティスト)が来やがった。盾とガスマスクがなければ、気づいた瞬間に何されるか分かったもんじゃない。

 

「創生せよ、天に描いた星辰―」

 

「せんでいいわ! っていうか何考えてんだ!?」

 

 真正面から本気ツッコミが飛んでくるが、俺だって本気詠唱をするだけの理由があるからしてんだろうが。

 

 あんた実績あるから仕方ねえだろうが! 油断してると本当に、気づいたら実験台の上って可能性がありそうなんだよ。身の危険を感じるわ。

 

 一回イッセーがされただけでこれだってのに、イッセーはよく何回もされても原作で仲良かったな。器大きいだろ。

 

 俺が本気で警戒してることに、アザゼル総督は割と本気で呆れ気味だったけど、その後ろから呆れの視線が突き付けられていることに気づいていないのか。

 

「……自業自得では?」

 

「まあ、うちってノリでそういうことよくするからなぁ」

 

 リースリアさんにディーフォールさん! そんな怖いこと言わないでください!

 

 俺、これから堕天使と仲良くやっていける自信がない!!

 

 本気で戦闘準備を整えたくなる俺だけど、そんな俺に総督はまっすぐ視線を向ける。

 

 な、なんだ?

 

「まあいい。とにかく無想和正」

 

 な、なんでしょうか……?

 

「―今から設計図渡すから、これ作ってくれ」

 

 ……どういう状況?

 

 俺が首を捻っていると、総督はどんどん設計図を出していく。

 

 いや、だからどういう状況?

 

 そんな困惑している俺の肩を、リースリアさんがポンと手を置いた。

 

「簡単な話よ。あなたの能力を生かす技術を最も持っているのは、そういう技術関連に造詣の深い神の子を見張る者(ウチ)って判断されたの」

 

 ああ確かに。技術力なら堕天使勢力が特に高いはずだから、その結論は確かになるか。

 

 俺が納得していると、ディーフォールさんがうんうんと頷いた。

 

「まあ、それだけの為に何人も何人も用意できるわけでもないからな。窓際の俺と駒王町選任の総督が最適って判断されたわけだ」

 

「いや、あんた蒼穹二型はどうした」

 

 思わずツッコミを入れると、リースリアさんは首を横に振った。

 

「……諦めて。彼、基本的に「伸びしろはあるけど組織が本腰を入れない研究」に手を付ける人なの。南洋同盟のおかげで三大勢力合同でプロジェクトが進んだから、彼は蒼穹二型の研究から手を引くわ」

 

 ……変人多いな、神の子を見張る者。

 

 ま、まあ、それなら色々と―

 

「そういうわけで、まずはこいつだ!」

 

「お、つい先日設計が終わったばかりの試作品!」

 

 ―嫌な予感しかしない!

 

 あ、これ設計段階で発覚しなかったミスとかの確認に俺使う気だ。

 

 なにせ創造系神器と併用して精密機器作れるからな。作ってみるまでわからなかったミスで廃案になったとしても、製造コスト分うくからな。

 

 その分お金が他に回せると考えるなら、確かに有効。

 

 上手いこと考えるなぁ、はっはっは………。

 

「……戦略的撤退!」

 

「落ち着きなさい」

 

 へぶらぁ!?

 

 あ、足にいきなり何かが結びつけられた!? おかげですっ転んだぞ!?

 

 振り返ってみれば、なんかクローアンカーっぽいのが俺の足に組み付いてる。

 

 どこから出したと思ってみれば、それはリースリアさんの足に繋がっていた。

 

 というより、リースリアさんの足から射出されていた。

 

 それも、メカニカルというか、ロボット的な感じだった。

 

「……アンドロイド?」

 

「女の場合はガイノイドだけど、違うわ。義足よ義足」

 

「ちなみに! 俺も腕一本ぶった切られたから義手だぜ!」

 

 あ、カテレア・レヴィアタンなしでも腕一本切り落とす羽目になるのね。

 

 ……義足かぁ。結構大変だよなぁ。

 

「手足って、一本無くなっただけでも精神的にきつそうなイメージがあります」

 

「ああ、私は両足なのよ」

 

 余計に酷い話だ。

 

 俺は、とりあえずアザゼル総督にいうべきことを言っとくことにする。

 

「ちゃんと労災や保険は下りてるんでしょうね。そういう福利厚生は、私的な研究費用をちょろまかすより大事ですよ?」

 

 ほんと、こういう人がいるなら予算を横領している場合じゃないだろうに。

 

 紅真もイッセーだけじゃなく、総督もアンチしろよ。女子には悪いが覗きより横領の方が悪事だろうに。

 

「なんで俺が組織の予算を趣味に使ったことがあるの知ってんだ!」

 

「あ、それと足を失くしたのは神の子を見張る者(グリゴリ)とは無関係よ。むしろ壊死した足の切除手術代を立て替えてくれて恩があるぐらいだもの」

 

 あ、そうなの。

 

 っていうかこの駄天使はもう横領してるのかよ。

 

 俺が半目で呆れてると、ディーフォールさんが肩に手を置いた。

 

「ま、人体実験はしないから安心してくれや。ちょっとガイアメモリ用の調整機具のテストとかしたいだけだからよ」

 

 あ、そういうことか。

 

 まあ、人体実験しなければいい―

 

「ってガイアメモリなら結局体に影響出るじゃん!」

 

 やっぱ逃げたい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして繰り返すが、俺はこの時気づいていなかった。

 

 今まさにこんなことをしている間に、下手したら会合が殺し合いの場になりかねない緊張状態だったということを。

 




 次から数話ほど、会合編になる予定です。

 事前に宣言しておきますと、その話で五大星天の一人が登場しますし、オリキャラもちょっとごっそり出てくる予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。