ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

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 前回の話で、D×Dの二次創作でよくある展開に対する不満を形にしましたが、なら更にやることもあるでしょう。









 ………じゃあどうすりゃいいんだよ? ってやつ。

 当然考えております。なのでここで出しますとも!!


冥界合宿のヘルキャット6 レディッド「ちなみにこれが二番目にやりたかったことらしい」

 

 

 幸希がこの事態において、紅真を警戒していたのは実に正しい。

 

 紅真正一という男の性格と、これまで経験してきたこの冥界の諸問題の闇の深さ。双方が絡み合えば大爆発を起こしかねない。こう考えるのは当然の成り行きである。

 

 くわえて全く別口の因子である天秤旅団。彼らの存在を考慮すれば、ぎりぎりのタイミングを見極めて割って入った幸希は、その点をもってすれば合格点を確実にとる。

 

 ……だが、幸希はいまだ想定を甘く見積もっていた。

 

 彼女の思考上の手抜かりは二点。

 

 一つは、すでに()()()()()()に転生王者が入り込んでいること。

 

 もう一つは、味方と判断しているレディッド・キャニアこそが、最大レベルの危険因子の1人であるということである。

 

 それゆえに、レディッド・キャニアの主は危険因子でしかない。

 

 その想定外のミスが、事態を大きく揺るがし始める。

 

 そしてその口火を切ったのは、一人の上級悪魔だった。

 

「……確かに、一下級悪魔程度がどれだけ力を持とうとも、それはしょせん上役の方々にとっては犬が吠えているだけ。聞く耳など持つわけがない」

 

 ―その悪魔は、手をたたきながらそういうと、静かに横を振り向いた。

 

「……だから俺は宣言しよう。レディッド、この場においてお前が上役に発言することを、グラシャラボラス本家時期当主代理の御名において許す。お前の言葉は俺の言葉だ」

 

『『『『『『『『『『―――ッ!?』』』』』』』』』』

 

 幸希も、紅真も、若手たちも、そしてもちろん上役たちも。

 

 その悪魔の発言に耳を疑った。

 

 この流れで、下僕の発言全てを上役に言っていいと断言するこの言葉。それはすなわち、レディッドの意見こそ自分の意見と断言するということだ。

 

 大博打ともとれるその発言を成した男の名は、グマリオ・グラシャラボラス。

 

 死亡した本家の跡取りに代わり、代行としてグラシャラボラスの時期当主を務めている悪魔である。

 

 その男がグラシャラボラス時期当主代理としてレディッドに発言を許すということは、レディッドの発言によって発生する責任全てを、グラシャラボラス家が背負うことにつながりかねない。

 

 この流れでそれは―

 

「―一言言おう。正気かね?」

 

「―さすがに、めんどくさいことになるのは嫌なんだけど?」

 

 ホロウテンの真剣な目と、ファルビウムのうんざりした視線がグマリオに突き刺さるが、グマリオは微動だにしない。

 

 その対応は自然体。自分の発言におかしなことなど何もないという、心からの言葉がこもっていた。

 

「勿論です。思慮の上冥界のためになると判断した言葉は、考えた当人が言うべきだ。それが冥界のためになると思っているからこそ、箔をつける程度のことはしたいだけですよ」

 

「……覚悟はあるようだな。なら、言うだけ言ってみるといい」

 

「いや、僕はめんどくさそうになりそうだから、あまりにアレだったら止めるよ?」

 

 ホロウテンは静かに、その意が本気であるとして様子をうかがう判断をする。

 

 ファルビウムも、うんざりとした口調ではあるがあえて受け入れる。

 

 だが双方とも、事態があまりに問題のある方向に到達するのなら止めるという意思が見えていた。

 

 それを理解しながらも一切考慮することなく、グマリオは慇懃無礼に一礼すると、レディッドに横目を向ける。

 

「―上からの許可も下りた。さあ、告げるといい」

 

「OKマスター。じゃ、上役の方々にあえて一番()()なことをお聞きしますが―」

 

 にっこりと、レディッドは微笑みながら―

 

「そんなに下民の前で道化を演じるのがお好きなのですか?」

 

 ―その場のほとんどが凍り付くようなことを言ってのけた。

 

 止める側のホロウテンも肩がびくりと震えるほどの発言に、ファルビウムは一瞬白目をむきかける。

 

 当然、道化扱いなどされた上役たちは、怒鳴り声を上げることすら忘れて怒りに震えるが、怒りに震えすぎて攻撃すらしようという発想に至らない。

 

 そして五秒ほど待ってから、レディッドはにっこりとほほ笑んだ。

 

「――いきなり攻撃を叩き込まれなくて幸いです。どうやら言い分を詳しく聞いてくれる余地がありそうだ。下民の有効活用と自分達貴族の沽券の持続のための意見、拝聴いただけるようでよかったです」

 

 その言葉に、激高寸前だった上役たちの怒りは安定する。

 

 といっても沈静化したのではない。いわば自転車の手放し運動のようなものだ。止まった状態より可能な限り早く移動しているときに、ペダルをこぐのをやめて手を離せばかなり長い時間それが維持できるのと同じ理屈だ。

 

 激怒はしている。だが激怒しきっているからこそ、下手につつかなければ逆にバランスが崩れて変動することもない。

 

 言ってみろ。ただし内容次第で貴様たちは殺す。

 

 そんな言葉を目で告げられながら、レディッドは動揺をしていない。

 

 ……これは確実に納得してくれるものや賛同者が多いと踏んでいる。少なくとも、冥界政府にいる五大星天(チームメイト)から聞いた上役の内情から言って、相当数の上役を味方につけれると踏んでいる。

 

 それでもだめならそれならそれだ。すでに冥界政府から逃亡するための下準備はできているし、禍の団にいる五大星天を頼れば亡命は容易。さらに適度な流れで冥界政府側のメンバーが味方になる予定でもある。脱出の際の後詰部隊はすでにこのビルの下に待機している。

 

 命綱も落下用ネットもパラシュートもある。これだけ安全策があるのに、綱渡り程度できないのならそれはただのチキンだ。そんなものが、二度目の人生で大戦争を引き起こそうなどと考えるわけがないだろう。

 

 ゆえに、一切動揺することなくレディッドは上役に()()を開始する。

 

 その直前、レディッドは一瞬だけソーナたちを横目で見る。

 

 ……内心で少し申し訳ないと思い、しかしそれなら最初から転生などしなければいいと自嘲する。

 

 まあいい。個人的に好感を抱き応援したい身として、敵対するその時までそれなりに支援はさせてもらおう。チャンスがあれば星辰奏者にしてみるという発想だってある。

 

 だからまあ、老害の急所を打ち抜くために、急所を避けて弾丸を貫通させる程度のことは我慢してもらおう。

 

 運が良ければ、そもそも弾が当たることもないのだから。そこはまあ、彼女が未熟でなければ問題ない。

 

「……では、この道化めの具申をご清聴あれ」

 

 深く一礼し、右手を前に、左手を広げる。

 

 まさに道化のように、レディッドは万が一の体がはぜる苦痛を覚悟しつつ、慣れない講演会もどきを開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では皆さま。愚者なりの深慮に基づく論弁を聞いていただきたい。

 

 そもそも民衆とは大半が愚民です。これは選ばれし貴族である皆様の方がよくご存じでしょう。ごく一部の例外は除いてですがね。

 

 ……ああ、魔王様方はちょっと座って静かにしていただきたい。反論は後で受け付けますし、例外がいることは否定しませんので。

 

 では続けましょう。

 

 愚民をうまく統制するのは為政者の務め。ましてたまには宝といってもいい果実がなる木なら、多少手間があっても育てる価値はありましょう。問題は育て方です。

 

 衆愚たちを育てるのに必要なのは、ぶっちゃけ安定した生活です。

 

 人界、それも中国あたりの故事にこんな言葉があります。苛政は虎よりも猛し。

 

 また、日本という国にはこんなことわざがあります。衣食足りて礼節を知る。

 

 衆愚にとって悲惨な境遇に対する同情とは「対岸の火事」だからこそ同情するもの。夕方のニュースで餓死者のニュースを見て「かわいそう」といって二時間そこらで、今日の夕食に好物が出ることを心から喜んでがつがつと食べる存在です。コンビニの募金にお金を入れる時も、お釣りに毛が生えた小銭を入れる程度で、お札を入れるような手合いは希少種です。明日の食事にも困るような手合いは、そもそもよその国の餓死者を気にできる者こそ突然変異でしょう。

 

 ほとんどの大衆は仁義、道徳、正義で動くのではありません。自分達の生活を保障してくれる者たちのために動くのです。正義のために圧制を強いる自国より、自由気ままな生活を保障する敵国にこそ力を貸したがるのが、圧倒的大多数を誇る愚民です。

 

 さて、それでは話を次の段階に進めましょう。

 

 続いて、そのような愚民どもに指導者を選ぶ権利を与える衆愚政治を揶揄する言葉に、こんなものがあります。

 

 政治とは、パンとサーカスだ。

 

 まあ至言ですな。なにせ食べるものに困らず娯楽が足りる生活を嫌う手合いは希少種でしょう。生物は基本的に快楽には弱いのですから、食事と娯楽に不自由しない生活が保障されるのなら、よほどの悪人が相手でなければ受け入れたくなるのが人情。

 

 そしてまあ、この冥界でサーカスに相当するのが何かといえば、当然レーティングゲーム。

 

 現在貴族である皆様方だけが自身の眷属をチームとして引き入れることができる、貴族が主催するサーカス。

 

 ですが、一つお尋ねしたい。

 

 レーティングゲームとは勝敗があるものです。つまりは、あなた方が負けることもあるでしょう。

 

 ――愚民どもに自分達がまける姿を見せて、その滑稽さで民草を楽しませてもいいと本当にお思いか?

 

 ……いい反応です。目と気配でよくわかります。

 

 ええ、大半の方々は嫌でしょう? なぜ愚かな者たちの娯楽のために、自分達が屈辱に震える姿を見せつけなければならないのです。

 

 貴族の遊興は貴族のみが楽しめればいいでしょう。下民どもに娯楽を与えるのは必要経費としても、わざわざ下民の遊興のためにあなた方が道化師になる必要などありますまい。

 

 ですが、レーティングゲームは貴族が王として参加しなければならない。魔王様方が誰もが参加できるといったにもかかわらずです。

 

 これはいけない。衆愚に余計な反感を抱かせやすく、更にこちらも愚民に笑わられる屈辱を味わいかねなない。そんなもの、偉大なる貴族がしていいことではありますまい。

 

 衆愚を楽しませるためのサーカス団など、衆愚どもに結成させればいいのです。もちろんそれを抱えるのはあなた方貴族であるべきですが、座長やスポンサーが自ら道化として滑稽な姿になる必要はありません。

 

 これは別のおかしなことでも何でもないでしょう? 少なくとも、人間界の娯楽業界でスポンサーが自ら道化師になるなどめったにない。スポンサーとして金を出し、意向を伝えればそれでいいのです。

 

 ……まあもちろん、自らがゲームを行いたいというお気持ちはわかります。ですがお考え下さい。

 

 レーティングゲームとは、眷属の力を見せつけ、自らの手腕をひけらかし、そして眷属悪魔という形で軍備に備えるためのものです。

 

 それを愚民たちの遊興に合わせて調整しては、本来の形から崩れてしまいます。

 

 ……そこで私は、この場で思いついたことを言わせていただきます。

 

 下級種族たる人間たちの世界では、一種類のスポーツにもいろいろな形があります。

 

 もちろんレーティングゲームという悪魔の高尚な試合形式に沿ったものは少ないですが、側面を二つに分けることは可能です。具体的には野球などのチーム競技や、格闘技系統ですね。

 

 例えば野球の試合にはいろいろな形式があります。学生達だけで行う形式。シニアリーグという、大学生や社会人が行う形式。そしてプロリーグという、スポンサーによって迎え入れられた、そのための訓練と試合だけを行い、それによって生活の糧を得る業界です。

 

 また格闘技の多くには階級制があります。これは体格という異能を持たぬがゆえに決定的な格差があることを考慮したものです。ライト級とかヘビー級とか、かなり多数の改装が分かれております。

 

 では、二つの側面を持つレーティングゲームならこれを組み合わせればいかがでしょうか?

 

 学生だけの試合形式。眷属悪魔ではないが警察や兵士などを行っている、いわゆる戦闘職の身が参加できる試合形式。それらも含めて眷属悪魔以外の者たちが行っている試合形式。または複数の家の眷属悪魔がチームを作るというのもいいでしょう。

 

 ほかには階級制もありですね。例えば下級でも王になれる代わりに、下級悪魔だけでチームを作らなければならない形式とかです。これが中級悪魔が王に慣れる代わりに、上級悪魔は絶対に参加できないとか、中級悪魔だけでチームを編成しなければならないとか。それ以外にも「上級悪魔は三人だけ。兵士は下級悪魔八名で構成する」などいろいろ考えられますが、まあこれは思いつきですので後々識者が考えるべきことですな。

 

 そしてそれら金を持たぬ下民たちに運営資金を与える代わりに、その興業利益の多くをせしめるのがあなた方貴族でございます。さらに知恵なども与えれば、向こうも嫌とは言いますまい。

 

 これは実にいいことだと思います。

 

 まずは金です。今後の和平の流れから考えれば、レーティングゲームはとても金のなる木です。新たな畑を開拓すれば、そこから得られる果実は色とりどりになるでしょう。

 

 そして人材発掘も便利でしょう。いかに皆様が慧眼とはいえ、埋もれている原石や原石っぽいだけのガラス玉があることは否めません。それを下部リーグという形でよりわかるようになれば、優秀な手駒をそろえやすいでしょう? 先ほど言った学生の野球、いわゆる甲子園にもこの側面がございますしね。

 

 すでに美しい形があるとはいえ、和平という大きな流れがあれば変化は嫌でも発生するもの。

 

 ならば、冥界の在り方を理解しない愚神(ぐしん)共に余計な茶々を入れる前に、より都合のいい形に修正することで変化を乗り切る。

 

 優秀な皆様方なら、当然どちらが好都合が見抜けると思いますが……いかに?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど。確かに下民どもの娯楽のためにゲームをしているわけではないな」

 

 と、レディッドの長い説明に、上役の1人がそううなづいた。

 

「どうしても王としてチームを率いたいのであれば、彼らのためのリーグを作ればいいだけの話ではある」

 

「なかなか考えたではないか。それに、そういう意味ではソーナ嬢の学園設立も下準備にはなるか」

 

「確かに、魔王様のお戯れをついて下民どもが余計なことを言ってきても困るな。そういうガス抜きは必要か」

 

 次々に肯定的な意見が出てきたことに、ソーナは目を見張ってレディッドに顔を向ける。

 

 味方によっては自分よりはるかにレーティングゲームを民衆に広める提案。にもかかわらず、言い回しを民衆を下げて貴族たちを持ち上げる形にすることで、一気に状況を良くしている。

 

「失礼した、ソーナ嬢。どうやら貴殿の言い分、むしろ我らにこそ理があるようだ」

 

「そういうことならそういえばよかったではないか。言い回しが下手では通るものも通らないぞ?」

 

「まあまあ。ソーナ嬢もまだまだ若いのだ、ここはグマリオの戦車をほめるべきだろう」

 

 さらにソーナまで評価が修正され始めている。

 

 その想定外の事態にあっけにとられていると、声が響くなかレディッドが笑顔を浮かべながら近づいてくる。

 

「……ま、いっちょこんなもんということで」

 

 そう得意げに微笑むレディッドは、ソーナに対して苦笑を浮かべる。

 

 そしてレディッドは、小声でソーナに本音を伝える。

 

「老害そのものの魑魅魍魎相手に、善良さに訴えかけるような真似をしても一蹴されるのは当然でしょう? 四字熟語曰く「朝三暮四」っていうんですから、言い回しは考えとかないと」

 

 朝三暮四。猿に対して同じ量のえさを与えるといったのに、片方の数を増やして言い換えるだけで量が増えたと思って猿が喜んだという逸話に由来する。

 

 基本的に中身は同じなのに言い回しを変えただけで気づかない愚か者を馬鹿にする言葉だが、然しその言葉が長い歴史の中で明確な定型文として形になるのには実績がある。

 

 彼は徹底的に自分達下級中級をさげすむ言い方をし、同時に老人たち上級悪魔の貴族を持ち上げるような言い回しにした。結果、むしろ下級中級のゲーム進出のために出費すらしているというのに、貴族たちは肯定的な意見を出し始めて会議にすらなっている。

 

 その会議をBGMに、レディッドは表情を苦笑に変えながら断言した。

 

「交渉ごとの基本は、聞かせる相手に得だと思えるように言うこと。わざわざ相手に悪印象を与える大義名分より、「そうした方がこっちに得」だと思わせた方がスマートだと思いません?」

 

 そう結果を伴って言われては、ソーナには返す言葉もない。

 

 老人たちの欲深さに付け込んだやり口には賛同しかねるが、結果的にことを進めやすくなったのは事実だった。

 

「……決意表明をしに来ただけのつもりだったのですがね。馬鹿にされるのも想定内でしたから」

 

「それで変に目をつけられても損しかないでしょう? 余計な手合いも暴走したし、やるならどうすれば利になるか考えないとだめですよ?」

 

 そうたしなめるようにレディッドは切り捨て、然しわずかに苦笑する。

 

 そこには、うらやましいとでも言いたげな感情が浮かんでいたと、ソーナはどことなく感じてしまう。

 

 生徒会長としてそれなりに生徒を見てきた感性が生んだその感情に、ソーナは少し首をかしげる。

 

 だが、レディッドは苦笑を浮かべたまま背を向ける。

 

「―ま、そういうところがまぶしいんですけどね」

 

 その言葉に、首をかしげる時間をソーナには与えられなかった。

 

「―なんで、まあできればかわして見せていただきたいです」

 

 そのレディッドの小さな言葉に、ソーナはすごく嫌な予感を覚える。

 

 そして問いただす隙を、レディッドも与えなかった。

 

「……それでは皆様! そろそろこの愚民の思い付きなどより、それを宣言した者の言葉で先を進めましょうではありませんか!」

 

 ―ソーナは盛大に嫌な予感を覚えた。

 

 そしてレディッドは「悪く思うな」と表情で言いながら振り返り、ソーナに対して右手のひらを突き出した。

 

「その冥界の未来を宣言したソーナ様なら、「そのためにどうすればいいか」を草案程度は立てているはず! さて、どうかわたし目にもわかるようご教授いただきたい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 のちに、ソーナはインタビューでこう語ることになる。

 

 ええ、確かに私は未熟でした。

 

 確かにレーティングゲームの前提条件である「王が自分の眷属を率いて行う」の抜本改革を狙っていたのです。将来的なチーム数も試合数も試合会場も審判や人員整理などの人員も壮大に増えるでしょう。雇用が増えるといえばいいことですが、人員育成や法改正、もちろん設備等を用意するための資金なども必要です。

 

 そこまでわかっていたレディッドさんをほめることこそあれ、「学校だけ」しか考えてなかった私の未熟をたしなめられても文句は言えません。

 

 でもあの場でいきなり後ろから、こちらの急所を避けたとはいえ撃ってくるのはさすがに憤りますよ。さんざん上役たちをハチの巣にしてからのこれは、想定できませんでしたとも。

 

 ……まあ、わかっていたからこそ彼もお詫びの品を用意して謝りに来たのですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにインタビュアーは「額に青筋が浮かんでいた」とひきつった表情でつぶやいたという。

 

 

 




 ……こういう手合いの前でわざわざ言うのがそもそも間違いだとは思いますが、言うならいうでやり方というのもあります。

 ようは「こっちの方がお前らに得」と、実態はともかく思わせれば支援させることもできるわけですよ。そして実際にいい感じに言ったらそれを使って排斥すればいい。

 D×Dのキャラクターはまっすぐすぎるので、この案があってもうまく持っていくプランが思いつかなかったのですが、こういう作風ならいけるかと思ったので、こうしてやってみることにいたしました。
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