ハイスクールD×D×R 転生者たちはイレギュラーズ   作:グレン×グレン

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さて、そろそろ原作主人公も出てきます。

まだ書いてませんが、次か次の次ぐらいに、衝撃的な事態が発生しますので、お覚悟ください!!


イッセー「いきなりかわいい女の子やお姉さまに家に招待されたと思ったら、俺は今お風呂に入ろうとしている。何を言っているのかわからないが……1on1で連れていかれた奴は奴でうらやましい!」

 その光景に俺が見とれていたその瞬間、聖槍持ちと魔帝剣持ちが動いた。

 

 聖槍持ちが後ろに倒れこむように倒立しながら、その勢いで蹴りを放つ。

 

 魔帝剣使いも聖剣を手放すと、即座に足から延ばして蹴りを放つ。

 

 そしてその攻撃を、幸希と呼ばれた人はしゃがみこんで交わすと、そのまま一回転しての足払いで二人のバランスを崩そうとする。

 

 だが魔帝剣使いはなんと天使の翼を広げて空中に飛び上がって回避。足払いを喰らった聖槍使いも、曹操の石突を地面にたたきつけて、飛び上がると一回転して着地した。

 

 ……どっちも動きが乱れてない。こいつら、かなり鍛えてる!?

 

 しかしそのまま反撃の体勢をとった二人に、幸希という人は木刀を手放し、両手を広げて態度で押しとどめる。

 

 ちなみに、木刀の柄には蔓が括り付けられていて、それが即座に手で握りなおせる位置にとどめていた。蔓そのものは腰につけているウエストバッグから伸びている。あれ、もっと伸ばせそうだな。

 

 俺がそんなことを思っていると、幸希はため息をつくと、目で周囲を示して見せた。

 

「……速攻であんなオーラを出したせいで、割と人に気づかれたわよ。シトリー側が動いているみたいだけど、はっきり言ってほかの勢力からきている子たちからも苦情が出るんじゃないの?」

 

 そう告げて、幸希は魔帝剣使いとリアス・グレモリーに鋭い視線を向ける。

 

「これ以上暴れるようなら、正式に上層部に抗議するし、物理的に鎮圧するわよ。現魔王ベルゼブブの食客である私と事を構えて、そちらに何か得があるの?」

 

 その言葉に、リアス・グレモリーは肩を落とすと聖槍使いの方に申し訳なさそうな視線を向けた。

 

「……ごめんなさい。アーシアのために間違いを指摘してくれたあなたには悪いけど、これ以上はあなたが危険だわ」

 

 いや、怒りなさいよ。いくらなんでもこれはまずいだろ、聖槍と魔帝剣の激突とか真昼間に結界も張らずにするなよ。

 

 あれ? リアス・グレモリーってこんな人だったっけ? 確かにわがままなところもあるけど、こういう時は社会的な立場とかも考えれるところもあったような……?

 

 俺が首をかしげていると、魔帝剣使いの方も舌打ちをしながら魔帝剣を異空間にしまい込む。

 

「悪魔を討伐するという当然の責務を、人目につかぬようしなければならぬとはな。……枢機卿()も国連加盟国の核縮に乗じて、冥界攻撃用にもらい受ければいいものを」

 

 すごい物騒なこと言ってるんですけど。マジで怖いんですけどこの人。

 

 いやいや。そりゃ地球に存在する核兵器は地球全土核の炎で包み込めるっていうけどさ? それでも上級クラスすら直撃で殺せない場合が多いと思うぞ?

 

 何考えてんだこいつって目を思わず向けるが、それに気づいたそいつが逆に同じ目を向けてきやがった。

 

「何を言うか。滅ぼすべきは悔い改めぬすべての悪魔と堕天使。食糧生産などの後方支援も撃ち滅ぼせれば敵の弱体化につながるのだ。どちらにせよ、業火によって罪人を悔い改めさせる地獄に自然など必要あるまい?」

 

 あ、この人あれだ。危険人物だ。

 

 タカ派の筆頭だよ。こいつ、ここでどうにかしとかないと、教会でクーデターでも扇動するんじゃないか?

 

 っていうかさぁ。

 

「子供まで巻き込むとかどういうつもりだよ。殺し合いなら覚悟決まってる専門家同士でやってくれない?」

 

 そういう皆殺し思考って、正直どうかって思うんだけどよ。

 

 俺がはっきりそう言うと、魔帝剣使いは鼻で笑う。

 

「笑止。どのような戦士だろうと、家族までたどれば民間人はいるだろう。戦争とは無関係なものを巻き込まずにできてない上、人々を地獄へと堕とすことを国是とするような勢力など、皆殺しを前提に動くべきだろう。せめて悔い改めて我らが教えに頭を垂れてから出直してくるがいい」

 

 ……この人すごいこと言ったよ。

 

「いや、悪魔って祈ると頭痛するんじゃなかったっけ?」

 

「問題あるまい? 少なくとも、私はそういう者を十人ほど知っているが」

 

 ……え? いるの? 悪魔だから頭痛するのに祈る人。

 

 てっきり原作のアーシアやゼノヴィアだけだと思ってたぞ。

 

 やっぱまだ原作という概念にとらわれてるなぁ。世界は広いんだから気を付けないと。なにせ人間だけでも70憶ぐらい入るからな、うん。

 

 俺が戦慄していると、幸希がため息をついて手を軽く振った。

 

「とにかくさっさと帰って頂戴。こっちに手を出さずにやることがあるっていうなら、そっちに注力してくれないかしら?」

 

「……心底不愉快だが、仕方があるまい。さすがに聖槍使いと最上級悪魔クラスを同時に敵に回せば、こちらも戦力低下は避けられぬか」

 

 ため息をつく、魔帝剣使いは何やら通信機を取り出すと、特定の符丁なのかよくわからない言葉を告げた。

 

 そして、静かに聖槍使いをにらむ。

 

紅真正一(こうま せいいち)だったな。より正しく善なるものであろうとする信仰の道に生きるものを、快楽殺人鬼扱いした罪は忘れぬ」

 

「いや、悪魔にすら優しくできるアーシアを愚弄するなら、そんな信仰は間違っているね。ニーベル・バルンストック」

 

 紅真とかいう聖槍使いと、ニーベルとかいう魔帝剣使いが、そういってにらみ合う。

 

「我らが神は裁きをつかさどるもの。超えてはならぬ一線を超えるという大罪、咎を背負い生き抜くこともできぬようで聖女は務まらん。それをもって信仰を間違いだというのなら、間違っているのは貴様の存在そのものだ」

 

「そうかい。ちょっと間違っただけで大罪なんて言うくせに、そんな優しい子を殺そうとすることが正義だなんて、殺人許可証は大安売りなんだな」

 

 ……おーい。ケンカ売るのやめてくれない?

 

 っていうか、世界最大宗教相手に殺人鬼や殺人許可証呼ばわりって、いう場所を間違えたら冗談抜きで集団リンチによる殺人事件ものだぞ?

 

 これだから日本人は宗教観が緩いといわれるんだ。島国根性丸出しなの、直した方がいいぞ~。

 

 俺が内心でそうツッコミを入れていると、にらみ合いで再びボルテージが上がるより先になんか音が聞こえてきた。

 

 というか、上見たらヘリコプターが飛んできてんだけど。

 

 ……あれ? 確かコカビエル追撃班って、戦闘要員はゼノヴィアとイリナだけだよな?

 

 なのにヘリには何人か悪魔祓いの格好した奴がいるんだけど。悪魔側の人たち結構にらんでるんだけど。

 

 っていうか、でかくね?

 

「……軍用ヘリコプターか何かか?」

 

「……いえ、あれは民間用です」

 

 あ、小猫ちゃんっぽい子が俺にわざわざ教えてくれた!

 

 くっそ~。キャラ扱いしたらダメだってわかってるけど、原作のヒロインに声かけられるとちょっとはしゃぎたくなるぜ。ダメだなぁ、俺。

 

 そして地面に降り立ったヘリコプターが開き、十一人ほどの悪魔祓いが敬礼する。

 

 ……二人ほど背中にでかいバックパック背負って、機関銃っぽいの持ってるんですけど。

 

 え、援護射撃用のガンナーとかいたの、悪魔祓い!? つまりこれ、サポート用の一個分隊を援護射撃用の機関銃班のセット!?

 

「安心したまえ。場が流れてしまった以上、優先順位はコカビエルが上になった。それにヘリには術式がかけられている故、一般人には気づかれんよ」

 

 そう言いながら、ニーベルは視線を祐斗に向ける。

 

「……背教者バルパー・ガリレイの資料に、生死不明者が()()いると聞いた。男がイザイヤで女がトレイヤだったと覚えているが、イザイヤが君かね?」

 

「……それがどうした。あと、トレイヤなんて女はぼくは知らない。誤情報じゃ―」

 

 ん? これは俺が読んでいた原作にはなかった情報!

 

 そうか。明らかに外国人だし外国の実験設備出身のはずなのに和名なの違和感あったが、名前変えてたのか。たぶんリアスだよな、日本大好きだし。小猫ちゃんの名前もリアスが付けてたし。

 

 で、トレイヤって生存者がいたのも初耳だな。もしかして俺が見てない原作で出てきたりとか―

 

「あ、トレイヤは私だけど」

 

 ―ってあんたかいシニヨン女!! シニヨンはシニヨンでも編み込んでいるシニヨンでなかなか美人かと思ったけど、あんたかい!!

 

 っていうかトレイヤって西洋人かよ! 外見からして東洋出身かと思ったぞ!!

 

「あ、私の名前はトレイヤ・ワン。中国系の血を引いてるから」

 

 ご丁寧にどうも!!

 

 っていうか、ちょっと話がずれた気がするんだが……。

 

 っていうか、ゼノヴィアがいぶかしげにしている。

 

「……そちらの男にはかなり殺気を向けられたんだが、君はこちらに思うところはないのか?」

 

「ん? いや……エクスカリバーに絡んで死にかけたのは事実だけど、縁もゆかりもない女の子や、結局は剣でしかないエクスカリバーを恨む気はないけど?」

 

 その言葉に、庇われる体制だった祐斗が唖然となる。

 

 まあ、あっちはあっちでかなり憎悪まみれだったろうから、驚くだろうな。

 

 しかし、トレイヤは額に手を当てるとため息をついた。

 

「……それに、さすがに子供を失敗作っていう理由でみなごろしにする手合い、仮にも教会が処罰しないとは思えないし。死んでてもおかしくないから、まあ一回ぐらい叩きのめして裁判所にでも叩き込みたかったけど」

 

「……失礼。残念だがその男は堕天使側に逃げ込んでいる」

 

 あ、それは言うんだ。

 

「バルパー・ガリレイ。皆殺しの大司教として、教会でも忌み嫌われている男だ。……コカビエルがエクスカリバーを盗んだ以上、何かしら関与している可能性は高いな」

 

「……他人事みたいに言ってくれるね。自分達は悪くないとでもいいたいのか?」

 

 紅真が聖槍を突きつけるが、ニーベルは意にも介さずヘリコプターに乗り込む。

 

「その通りだ。当時の上層部に監督責任こそあれ、当時責任ある立場についておらず、今も全く異なる部署である我々に責任があるとでも? 八つ当たりはよしてくれ」

 

 そう言い捨てると同時、ゼノヴィアとイリナもヘリコプターに乗り込んだ。

 

「……不覚を取った。雪辱を晴らすまで死なないでもらいたいね」

 

「なんか消化不良って感じ。……ま、幼馴染の通ってる高校で血を流さなかったのはよかったかも。これも主のご加護ね!!」

 

 そんなことを言いながら、ゼノヴィアとイリナもヘリに乗り込み、そしてヘリは飛びあがる。

 

 と、ヘリからプレートが二枚ほど地面に向かって突き立った。

 

「もし我々を殺す気ならそこに来るがいい! そこで我々は仮設基地を作ってる!!」

 

「……どういうつもり!? 手出し無用といったのはそちらじゃないの!?」

 

 リアスがいら立った反論をするが、ヘリから顔をのぞかせるニーベルは、鼻で笑う。

 

「上はともかく、私は悪魔なぞ信用せんよ!! こちらは最初からそちらが漁夫の利を狙っている前提で行動させてもらうさ!!」

 

 そう返すと、そのままヘリコプターは空を飛んでいく。

 

 ……視線を向けると、リアス・グレモリー眷属はかなりいら立っている人が多かった。

 

 まあ、あんなこと言われたらなぁ。

 

 いや、まあ信仰に生きている連中が教義的に敵な連中と相対するなら、あれぐらいでちょうどいいっちゃいいんだが。

 

「全く! 私のアーシアを殺そうとしたあげく、正一の当然の抗議に開き直った態度を示すなんて! やっぱり人間の悪意に比べれば、悪魔の活動なんてかわいいものだわ」

 

 腹を立てているリアスの隣で、まあ間違いなく姫島朱乃と思われる女性が、苦笑しながら隣に立つ。

 

「あらあら。部長、相手も信じる者がある以上、土足で踏みにじるような真似をすれば起こるのは当然では?」

 

「……それは違いますよ、朱乃さん」

 

 と、そこで紅真が真顔で首を横に振る。

 

「真に神を名乗るのなら、慈愛と許しこそが寛容でしょう。それを理解せずに殺す殺すだなんて言っている時点で、あいつらは狂信者であって信仰者じゃない」

 

 そんなことをいう紅真に、リアスは顔を赤らめて、アーシアは困ったような表情を浮かべ、小猫(九割九分)と朱乃(まず間違いなく)は何やらため息をついた。

 

 ……まあ、紅真の意見はどう考えても「言い過ぎ」だと思う。宗教ってものをなめてかかりすぎだとも思う。

 

 むしろアーシアが困り顔をする程度ってのもあれだな。今でも信仰を捨ててないんだから、もうちょっと言いそうな気もするんだが……。

 

「馬鹿言わないの」

 

 と、そこでプレートを一枚引き抜いた幸希が、ため息をつきながらそう紅真に告げる。

 

「宗教は善と正義を定義するもので、神とは基本絶対的存在。それが宗教の基本であり、世界では正義の定義をどの宗教を信仰しているかで大筋が決まるのが普通よ。島国根性で郷に入っても郷に従わないのはどうかと思うわね」

 

 そう告げると、幸希はため息をつきながら身をひるがえす。

 

 その視線は俺に一瞬行って、俺が息をのんでいる間にディーザに映る。

 

「それと、見つかった?」

 

「え、あ、はい! ちょうど結界で隔離した三人目がそうです!」

 

 え、誰か探してたの?

 

 そして幸希は小さく笑うと、そのまま身をひるがえして歩き出す。

 

「まあ、領地の管理はそちらの仕事。こちらが口出しする権利はないわ。……行くわよ皆、あとそこの子も、助けた男の子が気になるなら、会わせてあげるわ」

 

 え、え、え、えええええ!?

 

 な、なにが、どうなってるんだぁああああ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺が後ろ髪をひかれながら幸希たちについていくと、本当にいた。

 

 結界に包まれるようにして、兵藤一誠がいた。

 

「え、え、え!? なにこれ!? ……っていうかおっぱいがいっぱい!?」

 

 ……すげえ、平常運転だよこいつ。現実で見るとちょっと引くな。

 

 そして幸希が目で指示すると、ディーザさんが結界を解除し―

 

「……ふぉおおおおおお! お初にお目にかかるでござるぅううううう!?」

 

「ふぉおおおおおお!? おっぱいがおっぱいがおっぱいでござるぅうううう!?」

 

 なんかいきなりグダったぁ!? っていうか幸希がイッセーに抱き着いたぁああああああ!?

 

 幸希さんだっけぇ!? 完全に典型的なフィクションのオタクになってるでござるよぉ!?

 

 あとイッセーもおっぱいにパにくって伝染(うつ)ってるでござるよぉおおおお!?

 

 あ、俺も伝染ってた。

 

 なんか表情も生き生きしてるっていうか、さっきまでと雰囲気が違ってるんだけど!?

 

 あれ? もしかしてキャラ作ってた?

 

 そして五秒後、幸希はスマートな動きで即座に態度を変える。

 

「……ふふっ。あんなことを言っておいてなんだけれど、やっぱり生で彼を見るとテンションが高ぶってしまうのは元キモオタヒッキーの(さが)かしら」

 

 元キモオタヒッキー!? こんな優雅な動きができる人が、元キモオタヒッキー!?

 

 どんな劇的ビフォーアフターだよ!? 何事!?

 

 そしてふと、俺はイッセーと視線が合った。

 

―驚いたな

 

―驚いたよ

 

 心が通じ合った。

 

 ってそんなことはどうでもいい。

 

 後ろを振り向けば、ディーザさんにトレイヤ、そしてもう一人はいつものことっぽい表情をしてる。

 

 ……とりあえず、この幸希って人は残念属性が意外とあるらしい。

 

 っていうか、状況をそろそろ把握したいんだが―

 

「……あぁ、その前に聞くべきことがあったわね」

 

 と、幸希が俺の耳元に顔を近づける。

 

 ……ふぉおおおおお!? 息が、息がぁああああああ―

 

「……あなた、D×Dの原作知識はどれぐらいかしら?」

 

 ………っ!?

 

 え、ちょ、まさか、まさかですが―

 

「あ、あにめをテレビ放映分全部と、原作はパンデモニウムまで追いかけてた程度です。幸希……さん?」

 

「TPOさえわきまえるのなら、呼び捨てタメ口で結構よ。あと、あまりうかつに原作情報は人に話したら駄目よ? 気づいてないかもしれないけど、あのゲームメーカーは警告メッセージとペナルティを仕込んでるから」

 

 げ、ゲームメーカー? あの神様のことか?

 

 っていうか、やっぱりだと思ったけど、この人―

 

「……さて、いろいろと気になることも多いでしょうから、今の私たちのアジトにご招待するわ。美女美少女の園でかわいがってあ・げ・る♪」

 

 蠱惑的に微笑む幸希は、間違いなく俺と同じ転生者だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして連れてこられたのは、なんと一軒家だった。

 

 それなりに金持ったサラリーマンとかが買える一軒家より、割と大きい。

 

「それなりに金が動かせるから、ちょっと一軒買ったのよ。お風呂が大きいのがよかったわ。……みんなで洗いっこするのも楽しかったわ」

 

 なんてことを行ってくれるんだよこの人は。

 

 洗いっこ。この美女二人美少女二人が洗いっこ……っ!

 

 再び俺とイッセーの視線が合う。

 

―混ざりたいよな!

 

―混ざりたいとも!!

 

 俺たちの心はまたしても通じ合った。

 

 女子に囲まれたいという一念で偏差値をごっそり上げたイッセー。

 

 自慢じゃないが、前世18年弱間に今生の17年弱を足した約34年間も童貞な俺。

 

 俺たちの心は一つだ。

 

 混ざってくんず歩ずれしてぇええええええええ!!

 

 イッセーは鼻血を隠さず、俺はかろうじて表情の変化をある程度(皆無とか無理)抑えて一軒家に入ると、そのままスマートに幸希は俺の二の腕に腕を絡めた。

 

 ふぅおおおおおおお!? 年上の蠱惑的な女性の感触ぅうううう!? 元キモオタヒッキーなどどうでもいいぞこれはぁああああ!?

 

 は!? まずい、これはイッセーが切れる!!

 

 どう考えてもオカルト研究部でかわいい子に囲まれ、ホームステイするリアスとアーシアが一緒のお風呂(勿論全裸)に入ってくれる生活じゃない以上、こいつの性格からいって血涙流して殺意叩きつけてきそうだ!

 

 ど、どうすれば……。

 

「へぇ。特に格闘技やスポーツはしてなさそうだけど、意外としっかりしてるね」

 

「そうですね。それに反応が……かわいいです」

 

「お~。この感触、これは大きすぎず小さすぎず相応にポテンシャル高めな感じだね!」

 

「ふ、ぐふふふふうふ……ふぉ~」

 

 ……と、思ったらイッセーの方がすごいことになってそうな予感がひしひしと!!

 

 っていか最後! 声からして亀の甲羅を盾にしてた人!! どこ触ってんだ!!

 

 まさか下半身か! 男の宝物か!!

 

 くそが! なんでそんなことになってるんだ! 俺が嫉妬で血涙流したい!!

 

 などと思ってたら、そのまま俺は幸希に引っ張られる。

 

「貴方はこっち。……三人とも、久しぶりだしちょっと彼を持て成してあげて。もちろんお風呂で」

 

「「「は~い♪」」」

 

「お、お風呂……おぼろぉ」

 

 おい! どういうことだお風呂って!!

 

 っていうかイッセー死んだんじゃねえか!? 鼻血が原因で失血死とかシャレにならんぞ!?

 

 っていうかなに!? どういう状況!?

 

 俺がぱにくって思考停止していると、なんかスース―する感覚とともに、幸希の声が聞こえてくる。

 

「お・ま・た・せ♪」

 

 え、お待たせって……なにこれ、タイルと湯気?

 

 ん? っていうか……。

 

「このプライベート用バスルームなら、防音術式も万全だから、内緒の話ができるわよ」

 

 ……お互い全裸でお風呂じゃねえかぁああああああ!?




 お色気成分がマシマシなのは自分の作品の定番です。主にアダルト要素が強くなります。

 しかし次の話は……たぶん前半はシリアスです
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