もしかしたらやるかも知れないシリーズ第二弾

ISの世界にフロンタルが飛ばされました編。いかがなもんでしょ?

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やるかもしれないシリーズです。


IS~彗星は再び昇る〈試作〉

 IS学園のアリーナ。そこでは赤と白が相対していた。

 

「行くぜ、フル。負けねぇからな」

 

 かたや、純白の装甲にひと振りの刀を握った機体、白式。

 

「面白い。ならば見せてもらおうか、君の実力とやらを!」

 

 かたや、ISにしては珍しい全身装甲に身を包んだ真紅の機体、シナンジュ。

 

―――――ビイィィィィィィィィィ!!

 

 試合開始のブザーが鳴るとともに、一夏は飛び出した。だが、フロンタルは動かない。それどころか、フェイスカバーの内側では笑みさえ浮かべていた。

 

「思い切りがいい。だが、向う見ずでもある。パイロット気質だな」

 

 雪片が当たる瞬間、シナンジュのシールドから二つの黄色い光が発せられ、雪片と衝突した。

 

「ちっ!」

 

「私とて、かつては彗星の再来と呼ばれた男だ。そう易々とは当たらんよ」

 

 言うや、一夏をはじき飛ばしライフルを構え、発射した。それは確実に標的を捉えていた。

 

「うっ!まだまだ!」

 

 それでもめげずに、一夏は再び接近してきた。

 

「確かに速い。が、機体の性能を活かせていないようではな……」

 

 フロンタルはバレルロールを行い、それにより発生する慣性を利用し一夏の横に回った。

 

「げ」

 

「そんなことでは私は倒せんよ」

 

 脇腹に三連射。今度はシールドエネルギーが大きく削られた。

 

「なあ、フル」

 

「なんだね」

 

「お前って、実弾系の武器持ってるのか?」

 

「……さあ、どうだろうな」

 

「だったら……一か八かだ。零落白夜!」

 

 雪片が変形し二股に別れ、その中央からエネルギーの刃が現れる。

 

(このタイプの変形……ユニコーンを思い出すな)

 

 その思考は恐らく、スライド式の変形だったからであろう。

 

「それでこそだ!バナ……一夏!」

 

「お前またバナージって言おうとしたな!?」

 

「気のせいさ」

 

「ああもう、とりあえず行くぞ!」

 

 そして、一夏は瞬時加速を使って向かってきた。フロンタルはそのスピードに回避は間に合わないと判断し、サーベルで受け止めようとした。だが、サーベルは雪片とぶつかった瞬間、掻き消えてしまい、雪片はそのままフロンタルにぶつかった。

 

「なんだと!?」

 

 サーベルで止められなかったことに焦るが、シールドエネルギーの減り方で絶対防御が発動したことがわかると、今度は冷静になった。

 

「なるほど、エネルギー無効化攻撃か……厄介だな」

 

「よし、もう一撃!」

 

 今ので手応えを感じた一夏はさらに追撃を加えようと雪片を振るが、なかなか当てることができない。いや、当てさせてもらえないのだ。

 

「その攻撃は大きな脅威だ。しかし、当たらなければどうということはない……!」

 

「だったらもう一度……!」

 

 再び、瞬時加速で突っ込んでくる。確かに、これには回避は間に合わないかもしれない。だが、フロンタルは全く行動を起こしていなかった。まるで、避ける必要などないと言わんばかりに。

 

「一夏、私の予想が正しければ、その技は大きくエネルギーを消費する。そしてここで一気に勝負を決めに来たということは、君のエネルギーはもう底をつきかけているのではないかな?」

 

「くっ」

 

 図星。考えを当てられた一夏はさらに急ぐ。だが、フロンタルは甘くなかった。

 

「戦いとは、常に一手二手先を考えてやるものだよ」

 

 シナンジュの頭部から連続してマズルフラッシュが起き、無数の弾丸が一夏を襲う。

 

―ビイィィィィィィィィィ!!

 

「あ」

 

『勝者、フル・フロンタル!』


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