リアルで盲目な私でもできるゲームを始めたらデスゲームでした。 作:橘 雪華
小説あらすじのほうにもありましたが、再度注意事項をば……
※過去に一度投稿して筆が詰まって非公開にしていたものの細部を改変、修正した作品となります。
登場人物名や使用するもの等が変わっていたりしますが、過去投稿したものを再利用したものなので修正忘れ等見逃しがある可能性があるかもです。
※作者はあまり頭がよろしくないので、原作の細かい部分の設定等が抜けてしまっていたりするかもしれません。
また相変わらず二本目作品なので更新速度は遅いかもですが、どうぞよろしくおねがいします!
……今回はせめて75層までは書きたいなぁ!
0.リンク・スタート
「えっ、と……大丈夫? ちゃんと被れてる? ズレてません、か?」
「ええ、大丈夫ですよ」
頭にヘルメット型の機械――《ナーヴギア》と呼ばれるそれを装着しながら、近くにいるであろうその人に声をかける。
返ってきた言葉からして、どうやら大丈夫なようだ。
「うぅ、すみません。一人じゃ碌に設定やらもできなくて…」
「いえいえ、これくらいでしたらいくらでも。折角の御両親からの贈り物ですからね」
私が申し訳なく思ってそういえば、くすくすと小さく笑いながらその人――看護師の人は答える。
私は、生まれた時から身体が弱かった。
といってもそんなひどい病気とかって訳じゃなくて、単に人より病気になったりしやすいってだけだ。
ただ、今はなんかの検査とかで入院していて、ちょうど
そんな時期と重なるように"例のゲーム"が出たとかで、今に至る。
「はいっ。これ、結構値の張るものだってテレビで聞いたのに、本当に買ってきてくれちゃうお父さんには感謝感謝です!」
「ふふっ、仲がよろしいようで」
今私が被ってるこれ、《ナーヴギア》が何かというと。
詳しいことはよくわからないけど、今流行りのVRとかなんとかっていう機械の内のゲームができるやつ? らしい。
一応、普段からVR機器にお世話になることはあったけど、ゲーム専用機って言うのは初めてだ。
ゲームに関してはお姉ちゃんの方が詳しいけど、私は普通のゲームできないし。
どうして普通のゲームができないか? と言うと、
私は"目が見えない"。
だから本とかマンガとかゲームなんて実物でやったことはない、お姉ちゃんがやってるのを横で聞いてた程度。
学校にも行ったことはないし、私が見れる世界なんて真っ暗闇だけ。…でもないけど。
というのも、最近はVR技術って言うのが発展してきてるらしく、脳波がどうのとかで仮想的ななんやかんやとかで、そういったよくわかんない技術を使った教材ソフトみたいなのが存在している。
それだけでも全然よくわかんないけど…まぁとにかく、勉強なんかはそんな感じのソフトでどうにかなっていた。
そして今、私の頭にはナーヴギア、そして、それ専用のソフトがセットされている。
その名も――VRMMORPG《ソードアート・オンライン》。通称、SAO。
これも詳しいことは知らないけど、なんでもβてすと? なるものの頃から凄い人気だったオンラインゲームだ、とお姉ちゃんから聞かされた。
そういえばお姉ちゃんもやるとか言ってたっけ。…うちのお金、大丈夫なのかな…
話を戻すと、ナーヴギアを使うこのゲームなら、目の見えない私でも出来るとかで、お姉ちゃんからのお誘いを受けた訳。
検査入院中だけど…息抜きってことで先生も許してくれてる。お姉ちゃんとは…オンラインゲームって話だし、どこかで会えばいいよね。
「えっと、じゃあ…行ってきます」
「はい。楽しんできてくださいね」
ちょっと怖いかも、なんて思いつつ、看護師さんの言葉に頷いて、
「リンク・スタート!」
開始コマンドのその言葉を唱えた瞬間、闇に閉ざされたはずの私の視界に、虹色のリングが飛び込んできた。
これが、私の初めてプレイするゲームの始まりとなり、
後に、世界的に大事件となる、《デスゲーム》の幕開けになるなんてことは、この時の私は知る由もなかった――