本編はもうちょっと待ってほしいなって
はじめに
まずはご挨拶と、感謝の言葉を述べさせてください!
まさか、思い付きで始めたこの小説が、こんなに評価されるとは思っていませんでした。とても嬉しく感じております。
お気に入り5000以上、投票数400以上、感想300以上。そのほかにも“ここすき”やしおり、総合評価ポイントなど、どれもたくさんの数字が並んでおり、私はとても恵まれているのだなとしみじみ感じております。
ここまで書き続けられたのも、皆様のおかげです。読者の皆様からの様々な反応が私の励みになっております。
もちろん、ここまで大きな反応を頂けたのは、fateという大きなコンテンツによるブーストも多大な要因であると思いますが、それでも伸びるというのは嬉しいものです。
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いしますね!!
──では、ご挨拶も終わりましたところで、次。まずは本作でのメイン登場人物たちについて、その詳細を語っていきたいかと思います。
これはあくまでも、“作者はこういう思いで書いていたよ”という報告にすぎませんので、自分の感じた物語の世界を大切にしたい方は、読まなくても構いません。
【目次】
登場人物
シナリオ(章ごと)
シロガネハズム 【目次へ戻る】
プロフィール
本名:銀弾(白金恥無)
年齢:19歳
fate原作の記憶をもってこの世界で生まれた転生者。持っている知識は、ガチファンとライトファンの中間くらいを想定。考察掲示板とかで活動するほど熱心ではないが、そこででた結論を覗くくらいの興味と熱意はあるといった感じ。
fate/と名の付く作品は一通り網羅し、fate/grand orderについてはメインシナリオ第1部までクリアしている。
生まれつき、生涯13発撃つことのできる“銀の弾丸”という能力を持っていた。
顔立ちは(日本人の感性でいえば)整っている。黒髪に青目という特徴を持ち、これは藤丸立香と共通している。
幼いころに無意識的に使用した銀の弾丸の効果によって、(現代の価値観で言えば)頭脳も肉体も魔力も、全てにおいて破格の才能を有している。とはいえ無意識使用という都合上、本人は良い体に生んでもらったくらいにしか思っていないが。
起源として“突破”や“解決”を持つ。その作用によって、概念的に“制限”と分類されるものの影響を受けない。例えばそれは、“レイシフトはレイシフト適性がなければ出来ない”という制限や、単純に“身体を拘束されてしまう”といった場合などもそれは働く。
つまり、彼は彼の持つ本来の能力値に関わらず、あらゆる制限や拘束から脱却する機会と可能性を得ることができる。
TRPGで例えれば、成功率0の能力値が存在しないということ。サイコロを振り続ければいつかは成功させることができる──ということで、制限から抜け出す可能性はあっても、
家族構成は、今世では両親に姉一人の4人家族。前世では両親に妹一人の4人家族。特に魔術に関係するだとか、裏社会に通じているだとか、大金持ちだとか、そういう特徴は一切ない平凡な家庭で育っている。
が、家族の血のつながりだけは少々複雑。彼には前世の生みの母である
今世においては、12歳、つまり中学校へと進学する直前までは特別なこともない一般的な日常を送っていた。
──が、両親と姉がとある男に惨殺されて(しかもその理由が自分にあると知って)から、彼の人生は一変したと言っていい。
生来、自己評価が高いほうではなかったが、この事件をきっかけにして自身の価値を喪失。“生きたいと思うから生きる”のではなく、“生きろと言われたから生きる”存在になっている。
そのため欲求に希薄であり、美味しい食べ物を食べたいとも思わなければ、何かをして遊びたいとも思わないし、女の子と付き合いたいとも思わない。生存に不可欠な三大欲求すら、ときにないがしろにしがち。
中~大の学生時代は、そのあまりの欲求のなさに、よく事情を知らない周りからは修行僧か何かだと思われていた。
そんな彼に唯一欲求があるとすれば、かなり言葉を選ばずに言うと“名誉欲”になる。
「自分の価値、自分が生きた意味を示したくてしょうがないんだ。それがくだらないとわかっていても、オレはそういう人間だから」
──と、本人はまるで自分が悪人かのように言うが。それは“自分のために犠牲になった人々に対して吊り合う価値を示したい”という、巡り巡って巡りすぎて歪んでしまった
中学2年生でFGO主人公の藤丸立香と出会い、家族を殺した人物が魔術師だったことと併せてこの世界をfate時空と断定。価値あることを成し遂げるために、藤丸立香に接触し、仲良くなり、カルデアまで引っ付いて行った。
今生では、藤丸立香と酢漿夏希の二人の親友がいる。とはいえ、人理焼却という困難に巻き込まれると知りながら──巻き込まれ方は二人それぞれで違うが──シロガネハズムは二人に対して何もアクションを起こさなかった。原作から乖離するのを恐れたからだ。
そんなシロガネハズムが彼ら二人を“親友”と呼ぶのを許されるのかは、悩ましいところだろう。
銀の弾丸
彼の持つ“銀の弾丸”の異能は、白銀恥無──すなわち前世の自分の魂そのものであると言っていい。
fate時空よりも高次元の世界から堕ちてきた彼の魂は、その質量や概念に含まれるパワーが段違いに強い。ので、それを利用し、白金恥無の魂を弾丸として
その性質上、“なにか強度の高いもの”を“高速で放つ”という過程を踏む。したがって、この能力は一般的な“弾丸”そのものの形をとって発動される。
この弾丸は、使用者が“目的”と設定したものに向かって
そのためシロガネハズムが目標と生身で相対し、かつ間に何か大切なもの(破壊されてはいけないもの)が挟まっていないときにのみ、この能力はデメリットなしでの発動が許される。
──というのは少しだけ間違っている。
この弾丸が“白金恥無”の魂で構成されている以上は、この能力をシロガネハズムの
つまり、この能力は自分以外に使用するたびに、前世の自分──白金恥無という人間の積み上げてきた経験や記憶、感情の喪失を引き起こす。真にデメリット無しで発動するためにはその全てを
しかし、記憶や経験が消えるというデメリットは、その都合上シロガネハズム自身は何かを失っていると気づけずに、まるで代償なんてないかのように感じてしまう。
ぜんぶで13発に
その先にたどり着いたとき、果たしてその人間は本当に“シロガネハズム”であると、胸を張って言えるだろうか。
作者コメント
能力があって性格も良くて、見た目も良い。でもその在り方が究極的にめんどくさくて、究極的にダメな人間を目指して書きました。
感想欄を見る限りでは気づいている方もちらほらいらっしゃったようですが、彼はfate/staynightのキャラクターたちの属性をミックスして誕生したキャラであります。
例えば間桐信二とか間桐桜とか、例えば衛宮士郎とか。遠坂凛はうっかり以外にあんまり欠点見当たらないので抜かしてます。悪いところ詰め合わせ、というのがコンセプトですからね。
言うことはそれくらいですかね。これはまだ“中書き”ですし。
藤丸立香 【目次へ戻る】
言わずと知れたFGOの男性主人公。ソシャゲゆえに個性というか色に欠けていたりするアプリ版ではなく、アニメ版くらいの人格を想定。(もちろん章しだいでは、アプリ版でもキャラ付けしっかりしてあることもありますがそれは置いておいて)
人格も能力も、ほぼ原作通り。“生きたい”という願望のために困難な旅を走り抜ける、特別で特別じゃない、只人。
原作と違うところがあるとすれば、シロガネハズムと親友関係にあり、その親友が一緒に旅をしているという点。そのため負担が軽減されて、原作よりはストレス軽減されているかもしれない。逆にあんなやつが仲間なせいでストレスマッハかもしれないけど。
中学時代に出会ったシロガネハズムと酢漿夏希とで、高校や大学に至るまで仲良しトリオの関係性だった。シロガネハズムの抱えている闇をなんとなく察していて、それを改善したいと思っているし、改善すると夏希と約束している。
カルデアには原作通り、献血をしていたら茜沢さんに拉致同然に連れてこられた。この時シロガネハズムも同様に拉致された。(というか、彼に関しては自分から拉致られた。連れて行ってもらえなかったら弾丸で何とかしようと思っていた)
第四特異点では信じていた親友に銃弾ぶち込まれたかわいそうな人。今はきっと薄暗い個室に閉じ込められて寝てる。
まだ藤丸立香とシロガネハズムの間にある思い出はあまり描写されていないが、今後はそれも増えていくだろう。
酢漿夏希 【目次へ戻る】
藤丸立香とシロガネハズムの親友。仲良しトリオとしては、中学生から大学生に至るまでの仲。シロガネハズムが藤丸立香に付いて行ったように、夏希はハズムについて行ったため、3人は必然的に同じ学校へと通うこととなった。
実のところハズムとは小学生時代から知り合いであり、命の危機を救われた過去がある。藤丸立香いわく、彼女はシロガネハズムに恋をしている。
ハズムと違ってカルデアに付いてきたわけではないので、人理焼却においては当然のように焼却される側にいる。
この小説においてはただ名前がだけ出てきている少女。シロガネハズムたちの過去を濃くするために登場する名付きの準モブに過ぎない。
──と、そういう人生を送れば彼女も幸せだったろうに、シロガネハズムなんかのことを好きになるもんだから、大変なことになっている。
シロガネハズムに救われた際に撃ち込まれた銀の弾丸の作用によって、“魔”神であるゲーティアによって行われた人理焼却の影響を受けなかった。とはいえ周りの世界や人々は全て無に帰しているので、ただ独りぼっちで暗闇の中、音もなく匂いもなく何かに触れる事すらできない世界で、漂っている。
ただ本人は、そんな狂いそうな世界の中でも、今だに正気を保っているらしい。いわく、「どこからか呼ばれている」、「誰かに手を引かれている気がする」らしい。
今頃は、どこだろうか。
サイクロン渦巻く場所とか、コヨーテが出没する場所とか──1つ星の見える場所、とか。そういうものが
作者コメント
まだ名前くらいしか出てきていないので大して書くこと無かったですね。
酢漿という苗字にも、夏希という名前にもちゃんと意味はあります。
実のところ、作者は苗字を植物の名前にしがちです。そして主人公にとってのヒロインや親友に“ナツキ”と名付けがちな癖があります。
その理由はいずれ。
アルトリア・ペンドラゴン 【目次へ戻る】
シロガネハズムがオルレアン前に召喚した英霊。第四特異点で仮契約したアンデルセンを覗けば、現状シロガネハズムが契約した唯一のサーヴァント。
第三特異点オケアノスまでは、彼から放たれる嫌な気配を察知したことにより、ハズムに対して警戒と嫌悪を向けていた。しかしパスから流入してくる彼の記憶(今世も前世も)を覗き、彼の人間性や人格を知り、その在り方を認めた。
しかしながらこの時点では、シロガネハズムを殺すべきか、止めるべきか、進ませるべきか、自分がやるべきことを決断出来ていなかった。
今のままではいずれ破綻することは理解している。しかし、彼の気持ちにある程度共感できるために、第四特異点では好きなようにやらせていた。止めれば彼は自分の価値を見失ってしまうだろうし、そもそも彼の計画を聞いたうえで、不可能ではないと思ったからだ。
しかし最後の最後で予想外の事態が起き、シロガネハズムが亜獣化してしまった。そして、彼の“自分という存在をなくすことで世界を救う”という昔の自分と同種の願いを聞き、それは間違いだと断定。
彼の“銀の弾丸”を用いた壮大な自殺を止めて、消滅した。
──彼の弾丸と競り合っていた時には、どこか遠くの誰かと“聖槍”を介してつながった感覚を覚えたらしい。
作者コメント
流石にサーヴァント一騎は召喚させねば、ということで選ばれたのはアルトリア・ペンドラゴンでした。
選ぶにあたっての選定基準は、
1.原作第1部のメインシナリオに登場したサーヴァントたちだとややこしくなるからやめよう
2.イベント出身サーヴァントでもなんかややこしくなるし、コメディー感が若干増すからやめよう
3.主人公の過去を知って共感しつつも、今の主人公の在り方を否定できる人格の持ち主にしよう
4.主人公の訓練に普通に付き合ってくれて、強くしてくれそうな人にしよう。
くらいですかね。先ほど語ったように、アルトリア・ペンドラゴン(剣)はメインシナリオに登場しておらず、イベント出身でもなく、主人公と同種の願いを抱いていた経験があり、staynightではシロウを稽古した経験がありますから、すごくぴったりの人選でした。
彼女はもうカルデアに戻ってきませんが、仕事は十二分に果たしてくれましたね。
オルガマリー・アニムスフィア 【目次へ戻る】
原作死亡キャラ生存タグの対象その一。
シロガネハズムの銀の弾丸によって爆破から助けられた。
レフ・ライノール 【目次へ戻る】
FGOメインシナリオにおいては前半の黒幕──ヘイト受けのサンドバッグ? みたいな人。
今作ではレ/フにならずに済んだが、その代わりに撃たれてレ・フになった。
シロガネハズムを目の敵にして、第四特異点では虎視眈々と準備をして待ち受けていた。
第四特異点前において、彼はシロガネハズムの能力に対して
1.銃弾の形をとる
2.ハズムの意思によって発動される
3.自分の魔術ではハズムやオルガマリーに対して殺傷ができない
という認識を持っており、そのためシロガネハズムの命を奪えないのであれば、シロガネハズムの心を潰せばよい、と考えを切り替えた。
その結果が、ハズムの意志で放たれた弾丸でハズムの大切なものを撃ち抜かせること。
暗躍の詳細については書こうと思うと大変なので、書いてほしい人がいれば書きます。 by作者
後のキャラクターたちは大して書くことがないか、原作とほぼ変わらないので省略。
書いてほしいキャラがいれば【箱】へどうぞ。
オルレアンの悲痛 【目次へ戻る】
構成的にも、描写した内容としても、まさに導入、という感じですね。
章タイトルに“悲痛”とあるように、シロガネハズムはこの特異点で自分の愚かさや甘さを知ります。
物語として、画面越しでしか見ていなかった人々の生きざまや、戦場の過酷さや残酷さを、身をもって体感するのです。
自分がこれから駆け抜ける旅路はこれほどにひどく悲しいものであるのだと。アプリでポチポチやるのとは訳が違うのだと。
そういう思いを込めた一章でした。
この章ではある程度シロガネハズムと周りの関係性、あるいはシロガネハズム自身のプロフィールを描写するのに文字を裂いたつもりです。
そして今では懐かしい“日記風パート”の始まりでもありましたね。最近あまり日記風の描写がないことに、皆さんはお気づきでしたでしょうか。
これは感想で読みにくいという意見があったから、というわけではありません。
特殊タグ濫用しがちなワタクシとしては、特殊タグ嫌いならブラウザバックするか、特殊タグ表示を切って読んでくださいというスタンスでありますので、大変申し訳ございませんが、読者の皆様の読みやすさ読みにくさは正直気にしていないのですよね、ぶっちゃけると。
書きたいものを書くのが二次創作でありますれば。
では、日記風パート減ったのなんでなん? という質問の答えといたしましては、“シロガネハズムが日記を書かなくなったことを描写した”というのに付きます。日記風パートを描写しないことで、描写したものがある、ということですね。わけわかりませんね。
正直シロガネハズム君はこの頃日記なんて書いてられるメンタルじゃないわけで。だからこの先も彼は、日記を書くことはあまり無いでしょうと思います。
あともう一つ。日記風パートを減らした理由は言ったけど、じゃあそもそも日記風パートを書き始めた理由はなんぞや、という話ですが。
これはシロガネハズムという人間の“心”の詳細を前半にあまり出したくなかったというのが理由です。
この小説は一人称で進むため、ハズム視点で進む場合にはどうしても彼の内面が赤裸々に告白されてしまうわけです。そうなると、シロガネハズムの複雑な心を皆様は開幕にブチ当てられてしまう。
これは一つの例ですが、fate/staynight開始5分で、サバイバーズギルトを患って正義の味方を目指している衛宮士郎の複雑な内面を叩きつけられても、大体の人は困惑してしまうでしょう? 私は困惑します。
少なくとも序盤では、衛宮士郎は人助けが趣味の好青年で魔術とかいうちょっと不思議な力が使えるんだな、くらいに思わせてればええわけですよ、持論としては。
キャラの心情は、特に歪みや危うさを含むものは、ある程度キャラの設定が沁み込んでから伝えてほしい、というのが私の考えです。したがって日記風であればやんわりと薄めて伝わるかな、とそう思ったわけですね。効果はあったでしょうか?
セプテムの不穏 【目次へ戻る】
特にいうこともありませんが、強いて言うならば第四特異点の悲劇の発端ですね。
アルテラに向けて銀の弾丸を放とうとしたことで、レフ・ライノールはシロガネハズムの特異性を目の当たりにしたわけですよ。
そしてその後ずっと観察して、結果ああいうことになったわけですから。
そのため、章タイトルは“不穏”という、何か悪いことの起こりを予感させるものにしたわけですね。
ネロ・クラウディウスがハズムの闇を暴いて、ある程度ハズムのキャラクター性にも不穏さをにじませる努力をしました。
本当はネロがキリスト教を迫害した歴史と、シロガネハズムがクリスチャンであることを絡めつつ書こうかと構想したこともありましたが、あまり宗教に詳しい訳でもないし、冗長だと思ってやめた思い出があります。
全2話という短さもそれが原因と言えるかもですね。
あと大事なこととしては、この章はアルトリア・ペンドラゴンが銀弾の過去を知る大切なシーンでもあります。
逆に言えば、そのくらいってところでしょうか。たった2話しかないし、いうこともないですね。
オケアノスの油断 【目次へ戻る】
まさに“油断”です。
1章、2章と、ほぼ原作通りに突破してきたシロガネハズムにとって初めての失態。
原作を妄信しすぎたがゆえに、大事な大事な銀の弾丸を1発無駄に消費する羽目になりましたね。
しかしその代わりにアルトリア・ペンドラゴンとは打ち解けたので、悪いことばかりだったわけではありません。
油断は命取り、とよく言いますが、油断とは自信の表れでもあります。ほどほどに油断するのも、人生においては必要かと思うわけですね。
そういえば、この章では酢漿夏希と藤丸立香の交わした約束が描写されていましたね。遠い過去に交わされた約束です。
ここまで原作とほとんど変わらなかった藤丸立香に、一つ今作オリジナルの属性が足されたということです。私にとってはこの時こそが、FGO公式の藤丸立香ではなく、二次創作『7つの銀弾』の藤丸立香になった瞬間かなと思います。
ロンドンの薄望 【目次へ戻る】
“薄望”という言葉は調べた感じ、正式な表現ではなさそうでしたが、あえて使いました。
意図してる意味としては、暗い闇夜の中に一筋に光る希望、という感じですかね。文字通りの“望み薄”ではなく、薄く輝く遠い遠い光のイメージです。他の何が失われ、壊れたとしても。それさえ無事ならば進めると思える、心の芯を支えるもの。
アヴァロン・ル・フェを攻略した方向けに言うと、アルトリア・キャスターにとっての“
この物語の構成段階、まだプロット作成くらいの段階では、この章のタイトルは“ロンドンの絶望”になる予定でした。
しかし、アルトリア・ペンドラゴンにあれだけさせておいて、“絶望”なのかと。そこにはなんの光も希望も生まれなかったのかと自問自答した結果、“薄望”という造語を使ったわけですね。
この章では、シロガネハズムを貶めるためのレヴ・ハウラス(ちなみに、レヴはレフの別読み、ハウラスはフラウロスの別読みが由来です)の暗躍が裏にありました。
しかも最後の最後までしてやられた感、勝ち逃げされた感もあって、FGOでレフをスッキリ殺した皆さんからすると、なんでこんな奴にフジマルとマシュがやられなきゃならんのや! ともやもやした方もおられるかもしれません。
アルトリアやモードレッドの最期の活躍によって、その辺がすっきりと緩和されてくれていたら幸いといった感じでございます。
質問解答 【目次へ戻る】
ここからは質問解答コーナーになります。
【質問箱】に届いた質問から、現時点で答えられそうなものをピックアップして返答いたします。
ここにないものは今は答えられないから答えないだけで、ちゃんと確認していますのでご安心を。
・FGOの2部が終わったら、此方でも2部を書き始めるの?
書く予定は今のところありません。
この物語は第1部の内容でスッキリ終わるように組んでいる(つもり)なので、今のところ2部の予定はないですね。
まあ完結後に番外で2部やったり、イベント特異点のシナリオやったりはするかもしれませんが。(今作の世界ではカルデアはイベント特異点を一つも経験していない。リツカもマシュもハズムも真剣な人理修復の旅だけしかしていない)
とにかく、本編として2部を書くことは無いと思ってもらって構いません。
・23話の「──終点じゃない。ここはまだ終点なんかじゃ」
の直前の空白って何か書こうとしてたんですか?「消された誰かの声」とかそんな感じで、五行の空白の真ん中の、あのタグだけが残っていたんですか? 或いは単なる誤字?
この質問の答えだけいうとすれば、“誤字です、すいません!”で終わりですが、そういうところまで見てくれる人もおるんやなって嬉しくなったので載せました。
私の小説は特殊タグガンガン使っているので、当然わざと見えにくくしている、または隠している描写も中にはあります。
読者の皆様の中には、私の書いたもの全てを発見できていない方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。
今答えられるのはこれだけですが、まだ【質問箱】は開いております。
質問投げ入れてもらえれば、この“中書き”を更新する形で答えますので、どしどしどうぞ。
最後に 【目次へ戻る】
長かった“中書き”もこれにて終了。書きたいことはまだまだたくさんありましたが、時間も文字数もかかりすぎるのでこのくらいで。
始めに言いましたが、皆様の応援のおかげでこの作品は成り立っております。なんどかランキングにお邪魔させていただいたときもとても嬉しい想いでした。
遅筆な私ではありますが、この作品は完結まで頑張りたいと思っておりますので、よろしければこれからも、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
……ではでは、真面目タイムおーわり!
最後まで読んでくれてありがとナス!
また次回、今度は本編の更新で! さよーなら!