転生したのに死ぬ前提?最高だね(`・ω・´)   作:吉田

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中身のない話になっちゃったΣ(・□・;)

う〜む、文章力が欲しい......(´・ω・`)


第十八話:気分転換

嬉しさで心が踊っている。

放課後の講堂内を、俺は風紀委の注意を軽く受け流しながら疾走し、エントランスを抜けて図書館へと突っ走っていた。

手の中には先ほど担当のキンバリー先生からもらった、小さめの紙が握られている。

編入時に渡されたときのものと同じサイズの紙だ。

 

「先輩!!」

 

俺は図書館前で手持ち無沙汰にしている少女、ニーナの名前を半ば叫ぶようにして呼び、彼女の前で立ち止まる。

 

「リュウ! 随分と遅かったじゃない! 成績は? 順位はどうだった?」

 

ニーナは俺の姿を認めると、期待のこもった視線をこちらに向け矢継ぎ早に質問してきた。

俺は息を切らしながらも満面の笑みを浮かべ、手の中の紙を自慢げに見せる。

 

「どうだ!!」

 

ニーナの視線がその紙に......成績表に刷られた順位の部分だけに向けられ、途端に彼女の顔が綻んだ。

 

「わぁ、すごい! よく頑張ったわね! 64位って相当よ?」

 

言いながらニーナがパチパチと拍手を送ってくるのを見て、体中にくすぐったいような気持ちが込み上げてくる。

 

「先輩が丁寧に教えてくれたからですよ。ありがとうございました」

 

俺はぺこりと頭を下げ、再びニーナに笑いかけた。

ニーナの教え方は講義なんかと比べ物にならないくらい分かりやすく、また面白みがあってするすると頭の中に入っていった。

それこそ最初から先生に教えてもらうよりもニーナのほうがよかったと思うくらいに。

 

「そんなことないわよ。私の教え方がどれだけ丁寧だったとしても、やる気がなかったらこんなにいい結果は出ないんだから。それにしてもよかったわね、夜会に間に合って」

 

「はい、ホントにありがとうございました」

 

感謝の意を込めて再び頭を下げる。

が、ニーナはそれを俺の肩を掴んで阻止した。

 

「いいのよ、元より私からなにか出来ることはない?って聞いたんだしね」

 

「そう言ってくれると助かりますーー先輩のほうはどうでしたか?」

 

「私は前回とほとんど変わらなかったわ」

 

その言葉を聞いて、俺はホッと胸を撫で下ろす。

俺のせいで成績が下がってしまったらこれ以上は合わせる顔がない。

 

「よかった......」

 

「ん〜、あえて言うならスコアが少し下がっちゃったけど、こう見えてもそれなりに戦闘能力はあるからね。今回はそれで救われた、って感じかな? ......あ、別に責めてるわけじゃないからね?」

 

ニーナがはっと気が付き、慌ててそう付け加える。

 

「大丈夫ですよ」

 

俺は苦笑しながらそう答え、カバンを持ち直した。

 

「それじゃあ俺、そろそろ行きますね」

 

「えぇ。また今度一緒にお祝いしましょう」

 

「はい! それじゃあまた!」

 

小さく手を振るニーナに俺は振りかえし、頬が緩むのを感じながら帰路についた。

 

 

「たっだいま〜!」

 

玄関扉を大きく開け放ち、俺はかなりのテンションで寮へと戻った。

 

「おかえりなさい、リュウさん」

 

そこへどういうわけか夜々が迎えてくれるが、気にせずに小上がりに腰を下ろした。

 

「おう、ただいま。雷真はどうした?」

 

「まだ帰ってきてないです。リュウさんと一緒ではなかったんですか?」

 

「いや、俺はちと野暮用があって雷真とは一緒じゃねーよ」

 

「そうなんですかーーはっ、まさかまた新たな女狐と......!!」

 

一瞬にして殺気立った夜々に、俺は苦笑しながらまぁまぁと宥める。

 

「あれ、そういやアジーンは?」

 

ふとアジーンのことが気になって夜々に尋ねると、彼女は本来なら俺のものであるベッドを指し示した。

 

「アジーンならあそこですよ。朝からずっとつまらないと言って拗ねてます」

 

「ぷっ......ホントだ」

 

言われたとおりにベッドを見てみればアジーンはつまらなさそうに体を丸めており、はたからみてもわかるくらいに不機嫌だった。

 

「しょうがねぇなぁ」

 

俺は苦笑いを浮かべ、髪の毛をわしゃわしゃしながら立ち上がった。

 

「どうするんですか?」

 

「あぁ、ちょっくら散歩にでも連れてってくるよ。雷真に聞かれたらすぐに帰ってくるって言っておいてくれ」

 

「わかりました」

 

「頼むな、夜々ーーアジーン」

 

「......なんだ」

 

顔を背けたまま応えるアジーンに、俺は吹き出しそうになりながらも尻尾を引っ張った。

 

「〜〜っ!!」

 

相当痛かったらしい。

でも気にしない。

 

「どうせ話し聞いてたんだろ? てことで行っくぞ〜」

 

「だからと言って尻尾を引っ張る必要性がどこにある!!」

 

「うおっ?!」

 

歩き出したところでアジーンの体当たりを頭部に受け、視界がぐらりと揺れる。

 

「大丈夫ですか?!」

 

夜々が慌てて俺に寄り添ってくれるが、俺は夜々そっちのけで声を荒げた。

 

「いってぇな、アジーン!! ーーうっ......くらくらする......」

 

わずかに目眩を起こしたみたいだが、自動人形(オートマトン)と頭から衝突して目眩だけで済んでよかった。

 

「ふん」

 

「いや、してやったりで鼻鳴らすけど下手したら人命に関わるからな? ーーうぅ、きっつ」

 

頭をフルフルと振って意識を持ち直し、夜々に軽く礼を言う。

 

「知らん」

 

その隣でそっぽを向きながらこたえたアジーンに俺は目を剥いた。

 

「はぁ?! お前、よくそんなこと言えるな! 主は俺だぞ?!」

 

俺の声にアジーンがちらりと見たが、結局ぷいっと反対方向を向いてしまった。

 

「あはは......どうしてアジーンはそんなに不機嫌なんですか?」

 

夜々が苦笑しながらアジーンに尋ねると、アジーンは待ってましたと言わんばかりに声を上げた。

 

「こいつが私を一人にしておくからだ!」

 

「別に連れて行かなくたってなにしてるか知ろうと思えばーーはぁ、やめた。めんどくせぇ」

 

反射的に言い返しかけて、ため息を吐く。

 

「こんな言い合い埒が明かねぇや。とりあえず散歩行こうぜ」

 

「そんなものつまらん」

 

「いいから来いっての。外出て気分転換でもすりゃなんか変わーーいってぇ?!」

 

俺はいつかのときみたいにアジーンの首を引っ掴もうとして、アジーンに思いっきり噛み付かれた。

 

「断る!」

 

「てめぇ、さっきから維持張りやがって。反抗期真っ盛りの子供か!」

 

「自動人形にそんなものがあるわけないだろう!」

 

「まぁまぁ、二人とも落ち着いてください」

 

夜々が慌てて俺とアジーンの間に入り、仲裁役に回る。

 

「リュウさん。もうじき6時になりますし、リュウさんの言ったとおり気分転換に少し歩いて、そのまま食堂で待ち合わせるというのは如何ですか?」

 

「へ? もうそんな時間か? ーーあ、ホントだ」

 

夜々に言われて時計を見てみれば、時計は17時後半を示していた。

 

「ん〜......うん、夜々の意見に乗るよ。アジーン、それならお前も文句はないな?」

 

念のためにそう確認してみたが、アジーンは「勝手にしろ」と言ってまた明後日の方向を向いてしまった。

......今さらだとは思うけど、俺アジーンの機嫌を損ねるようなことってしたっけ?

講義に連れて行かなかったのがそんなに不服だったのかなぁ......?

はぁ、わからん......。

 

 

「よっ、と」

 

人気のない適当な校舎裏でトランスを発動し、背中の翼を使って屋上へと降り立つ。

余談だが、トランス状態になると着ていた服はどこへやら、上半身裸の下半身は竜の肉体へと変わってしまう。

あ、もちろん人型に相応した下半身だからね?

そんなまさか、下半身だけごっつい変身術とかどんだけアンバランスなんですか?って話だわΣ(・□・;)

俺センスなさ過ぎ。

まぁ簡単に言うとドラクォのリュウが使ってた『ドラゴナイズド・フォーム』の外見、って感じ。

というかそれに真似て変身出来るようにしたんだけどね。

翼は俺仕様です!(`・ω・´)キリッ

......ホントに余談だね、さーせん。

 

「うっし、アジーン。勝負だ!」

 

「......なにをする気だ」

 

怪訝そうな顔をして尋ねてきたアジーンに、俺はふふんと鼻を鳴らす。

 

「今から中央講堂の屋上まで競争な、競争♪ 負けたら唐揚げは4分の1!」

 

「それはなにかの嫌がらせか?!」

 

「Yes!!」

 

「はぁ......」

 

大きくため息を吐きながら、一旦地面に降り立ち翼の調子を確かめる。

 

「ちょっと待て。お前だけ変身して私はさせてくれないのか」

 

魔力が来ないからか、ふとそんなことを聞いてきたアジーンに俺はつい吹き出した。

 

「当たり前だろ? いくら自動人形だからって、本物の空の支配者様に正々堂々戦って勝てるはずがないからね」

 

「やってみなければわからないだろう」

 

「いや、わかるね。火を見るよりも明らかだね。だいたい、人型でどうやって中央講堂まで行くわけ? 途中で落下するよ?」

 

「むぅぅ......ならば一つ聞かせてもらうが、お前が負けた場合はどうなる?」

 

「え?!」

 

俺は、言い負かされたせいか渋い顔で重ねてきた最もな質問に思わずドキッとなり、自分でも狼狽するのがわかった。

 

「あ、当たり前だろ? そ、そんなのさすがに不平等だし」

 

「......嘘だな」

 

「さーせん......」

 

うん、見抜かれてたね。

 

「で、お前のペナルティは?」

 

「う、う〜ん......てか俺が考えるの? 自分のペナルティなのに?」

 

するとアジーンが小さく唸り始めた。

 

「そう言われてみれば確かにそうだな......ならばしばらくの間はトランスを禁止するというのはどうだ?」

 

その提案に俺は思わず自分の耳を疑う。

 

「きっつ?! ようやく手袋も手に入れてこれから夜会だってときにトランスなしとか無理だろ!」

 

「大した魔術がない今ではトランスがあったところで変わらないだろう?」

 

「ぐっ......そう言われたらそうだけど......じゃあそれでいいよ。勝ってしまえばこっちもんだからな」

 

言いながら、軽くジャンプして調子を整える。

 

「ほぅ......? そこまで自信満々だと私も負ける気がしないな?」

 

「望むところだーーよしっ」

 

調子を整え終わり、小さく構えたところでアジーンも調子を整え終わったようで小さく構えた。

 

「アジーン、お前が合図出せよ」

 

グッ、と足に力を溜め込みながらアジーンに掛け声を譲る。

 

「良いのか?」

 

「ナメんなよ」

 

「ふっ......よーいドン!!」

 

アジーンは小さく笑うと、出した合図に俺は力を一気に拡散させた。




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