転生したのに死ぬ前提?最高だね(`・ω・´)   作:吉田

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ずっとリュウのターン(`・ㅂ・)وグッ

リュウ・ヴォル「いや、両方リュウだからな? わかりにくいからな?」

リュウ「そう、だね。おんなじ名前も、ややこしいよね」

うん、リュウって名前が好きだったから苗字つければいいと思ってたけど、今更ものすごく後悔してる!

リュウ・ヴォル「変えねぇの?」

いや、ただいま37話目だお?
全部変え始めたらキリないお?

リュウ・ヴォル「おうふ......どんまい(´・Д・)」」


第三十七話:くそったれ

気が付くと、最初に写ったのは心配そうにこちらを覗くニーナの顔だった。

 

「うぅ......」

 

体が異常に重たい。

めまいのせいで寝過ぎたときなんかと比べ物にならないくらいのダルさを覚えつつ、俺はゆっくりと体を起こす。

と、特徴的な小走りのあといきなり肩を掴まれ、なんだか責めるような口調でリンに問われた。

 

「お前はなんだ!? 普通のレンジャーじゃないのか? あの力は......」

 

えー、アジーンっていう実験体とリンクした命懸けの力です。

なんて答えるわけにもいかず(当然ながらこの時点でのリュウはリン同様アジーンのことはわかっていない)、とりあえずこんなふざけた考えを置いておくために頭を振る。

 

「そんなことはどうだっていい。リンは、ニーナのこと最初から知ってたのか」

 

「......」

 

「答えろよ!」

 

顔を背け口を閉ざしてしまったリンに、問いただすように声を荒げる。

不意にリンが背けた顔をこちらに再び向け、今度は両肩を掴む。

 

「......知ってどうする? お前になにができる? さっきみたいに、得体の知れない力を使ってどうにかしようとでも?」

 

「逃げんな、そいつは今関係ねぇって言ってるだろ!!」

 

「うー」

 

ふと声を上げたニーナに、俺とリンの視線がそちらを向く。

 

「んー、んん」

 

声の出せないニーナが必死に声を上げ、首を振る様を見て俺とリンは互いに睨み合うが、憑依ってこともあるのかほとんど同時に顔を背けた。

 

 

「言ったとおりだ。ニーナのことを知りたければバイオ公社の研究練(ラボ)へ行くしかない......」

 

コンテナにもたれかかりながら、腕を組むリンに言われ俺は俯く。

 

「それよりも、さっきの話は本当なのか......?」

 

「あぁ......前にどこかの資料で見たことがあるんだ。竜と精神的にリンクした、D値の高い人たちがいるって。リフト護衛の任務でリフトに乗り込む前に巨大な竜の屍に会ったんだ。たぶん、間違いないと思う」

 

そう、直接事実を話せば俺が憑依した人間だってことまで話さなくちゃいけなくなるし、最終的にはこの物語の終わりまで話すことになるかもしれない。

それが流石にまずいことぐらい俺だってわかる。

だから俺は、近いうちにわかる事実を嘘で固めたのだ。

 

「だが、リュウのD値は1/8192だろう? 私は反政府組織(トリニティ)だからD値は抹消されているが、そのD値がどれほど低いのかぐらいさすがにわかる。それなのにどうして......」

 

「それがわかったら苦労しないっての......」

 

頭を悩ませるリンに俺は小さく首を振る。

 

「それもそうか......ーーそろそろ行こう。とりあえず逃げてきたとはいえ、レンジャーとあれだけ争ったあとだ。追ってがかかる前に急いだ方がいい......公社へは下層区街を通る必要があるが......大丈夫か?」

 

それはおそらく、下層区街の近くにレンジャー基地があるからだろう。

だが物語上、アジーンの力に覚醒した時点で政府から追われる身だ。

俺的にはもう当たって砕けろこんちくしょうだけど。

 

「大丈夫もなにも、行くしかないだろ......急ごう」

 

そうして俺らはその場を後にした。

 

 

派手な音を立て、今にも壊れそうなエレベータが上昇していく。

わずか130mの高度を数秒で上りきったそれはやはり派手な音を立てて目的地へと案内した。

 

「それじゃあ私たちは手近なところに隠れてるから」

 

「わかった」

 

着いて早々、ニーナを連れて足早にリンは人目のつかないところへと隠れようとする。

レンジャー姿の俺なら未だしもリンの姿見は反政府組織(トリニティ)のものであり、ニーナもまた翼の生えた少女という訳ありな姿だ。

あまり人目に触れるのは避けたいのだろう。

 

「さて、と」

 

俺は腰に手を当て、言いながら辺りをぐるりと見回した。

中央にある、大きなテレビ塔。

その周りで話し込んだり買い物をしたりする様々な人たち。

そのどれもが活気に溢れてて、平和の一言に尽きた。

そんな、空を真似たらしい、くすんだ青色がベッタ塗りにされている天井の下にある小さなこの場所は下層区街だ。

ニーナの秘密が明らかになる公社ラボまではあと少しなんだが、ここへ来る間にリンと、通過点となる下層区街で武装を整えていこうという話になっている。

が、さっきも言ったとおり2人は訳ありなので(俺も訳ありなんだけどな?)ここで主に動くのは俺だけだ。

 

「鑑定してもらいに行きますか」

 

テレビ塔の先のほうで、ゲームではおなじみの鑑定屋さんを見つけ俺は歩き出す。

 

「あ、リュウさん! おかえりなさい、任務は終わったんですか?」

 

羽のついた角帽をかぶり、丸眼鏡を掛けたのが特徴の彼女は俺の姿を認めると嬉しそうに声を掛ける。

 

「へ? あ、あぁ。うん、終わったぜ」

 

ゲームで知ってる彼女の口調と違っていたことに一瞬戸惑いながらも、あぁそうかと一人で納得した。

 

(下層区街はリュウの育った街だから、みんな仲がいいのも当たり前なのか)

 

と、彼女の視線がなんとなく煌めいているような気がした。

 

「な、なに?」

 

「あれ、今日はなにも持ってないんですか? 鑑定品とか鑑定品とか鑑定品とか」

 

「......ぷっ」

 

「あ、なによー。そんな風に笑わなくたっていいじゃない」

 

「ごめんごめん」

 

思わず吹き出してしまったことに、頬を膨らませる彼女を宥めながらポーチからさきほどドロップした未鑑定品アイテムを渡す。

そういえばゲームで鑑定する画面のときにジャジュの鑑定屋って書いてあった気がするんだけど、この子の名前はジャジュでいいのか?

いや、でもゲームのあちこちにおんなじ鑑定屋さん出てくるし......うーん、謎だ。

まさかポケ○ンのジョーイさんみたいに何十人もの姉妹が?!

......いや、ないな(`・ㅂ・)و

けど、それとは別にこういうマニアックな雰囲気のある子も嫌いじゃないんだよなぁ......単純にさ。

ーーえ? そうじゃない?

 

「あれ?」

 

さっそく鑑定の作業に取り掛かる彼女だったが少ししかしないうちに首を傾げ、作業をやめてこちらに視線を送ってきた。

 

「この装備、女の人用だけどどうしたの? ボッシュさんは?」

 

「ボッシュ?」

 

「うん。いつも一緒に来てくれるじゃない。鑑定品を持ってくるのはリュウさんだけど」

 

「あーうん......ちょっと、いろいろあって」

 

まさかそんなことを聞かれると思ってなかった俺は頬を掻きながらそう視線を逸らす。

 

「あ、変なこと聞いちゃったね......ごめん」

 

彼女は声を落として謝ると、なんだか逃げるようにして止めていた作業を開始してしまった。

誤魔化さずちゃんと言えばよかったかな、と小さな後悔に苛まれていると彼女が息をついて立ち上がった。

 

「ーーお待たせ、鑑定終わったよ」

 

「あぁ。悪かったな」

 

「これが私の仕事ですから」

 

軽く一言二言交わしながら俺は鑑定の終わった装備をもらい、手でしっかりと持つ。

 

「全部で600ゼニーです」

 

「あいよーーまた頼むな」

 

「はい! お待ちしてます!」

 

ニッと笑いかけられながら俺はその場を離れ、公社ラボのエントランスへと続く通路へ向かう。

道具のほうはまだ予備があるので、補充する手間が省けてよかったと思う。

 

「来たみたいだね」

 

通路では先にリンとニーナが待っており、気付いた2人に俺はサインに軽く手を上げた。

 

「待たせたな」

 

そうして彼女たちに先ほど鑑定してもらった装備を渡したあと、整え終えったところを見計らって歩き出す。

が、

 

「行き止まり?」

 

角を一つ曲がったところでその先の通路がドアに塞がれており、そのそばにはドアをアンロックするためのカードリーダーが備え付けられていた。

 

「困ったね......ここから先はIDカードがないと無理みたいだ」

 

「はぁ......仕方ない、一旦下層区街に戻るか」

 

カードリーダーを前に調べるリンの言葉に小さくため息をついた俺は2人と一緒に来た道へと戻る。

 

「......?!」

 

その違和感は、下層区街に出た瞬間肌で感じた。

 

「これは......ガス?!」

 

鼻にくるような刺激臭を感じながら、俺は辺りを見回す。

 

「お、あいつだ!」

 

不意にそんな声が右側から聞こえ、そちらを振り向いてみるとガスマスクをつけたレンジャー3人が少し離れた先で立っていた。

隣で、ニーナが咳をする声がする。

 

「レンジャー......?! やはり、もう手配されていたか......!」

 

「......くそっ」

 

リンの声に、3人のうち真ん中のレンジャーが身振りする。

 

「まだそうと決まったわけじゃねぇが......ボッシュが報告してるのを聞いたもんでね」

 

「先に俺たちで取っ捕まえるのも悪くないと思ってな。こいつを用意して待っていた......ってわけだ」

 

左側のレンジャーが、強調するようにその足元に転がるガスボンベを蹴る。

 

「......功を焦ったか、クズめ」

 

「そんなくだらねぇことでガスを......街の人たちはどうした?」

 

「ディク狩りに神経ガスだ......ローディを狩るのにもぴったりだろ?」

 

「っ!」

 

その言葉に慌てて辺りを見回すと、下層区街へと降りる階段の踊り場で老人と子供が苦しそうに何度も咳をしていた。

 

「てめぇら、それでもレンジャーかよ......」

 

「お前、ローディのわりに強いって聞いたんでね......用心ってやつだよ」

 

「っ......ふざけんな!」

 

「リュウ!」

 

いい加減我慢の出来なくなった俺は、剣を引き抜きレンジャーの中へと突っ込む。

リンが俺の名を呼び、止めようとするが俺は止まろうとはしなかった。

 

 

「グッ......下級レンジャー如きに......」

 

そう言って、最後の1人になったレンジャーが倒れる。

俺は突き出した肘を戻し、剣を鞘へと戻した。

 

「......? ーー!!」

 

ふと視界の隅でなにかが動いているような気配を感じ、そちらに視線を送れば完全に気を失っていなかったレンジャーがガスボンベのバルブを緩めようとしていた。

 

「リン! ニーナと一緒に高いところへ!!」

 

「あ、あぁ!」

 

なにかを考えるよりも真っ先にそう指示し、俺はガスボンベに向けて走り出す。

 

『警戒レベル4ノ空気汚染ガ発生

該当ブロックヲ閉鎖シマス』

 

バルブが完全に緩んだのか、シューッと容赦無く溢れ出したガスに警報が鳴り響く。

 

「チッ......!」

 

あまりにも強過ぎるガスを全身に浴びながら、ようやくガスボンベのもとへと辿り着いた俺はしゃがみ込み手探りでバルブを掴もうとする。

 

「っ!」

 

が、ガスボンベにつけられたバルブはすでに外され、辺りを見回してもどこにもなかった。

 

「ククク......」

 

ふと忍び笑いが聞こえ、そちらに視線を送るとバルブを緩めたレンジャーが壁にもたれかかり、その手の中にあるものを見せびらかしているのがわかった。

 

「残念だったな......そいつはもう止められないぜ......!」

 

ーーバルブだ。

 

「くそっ、やりやがったな......!」

 

悪態をつきながら俺はガスボンベから離れ、ヤツの持っているバルブを取り返そうと歩き出す。

 

「っ......」

 

だが、体力の限界がそこで訪れた。

視界がぐらりと揺れ、そのまま俺は前のめりに倒れ込んだ。

 

「げほっ、げほっ......かはっ」

 

“用心に”と用意された神経ガスが全身に効いてきたのか、口から血が溢れ出す。

 

(ちくしょう......)

 

「ニーナ?!」

 

薄れゆく意識の中で、最後に聞いたのはリンの声だった。

 

 

「ニーナが飛び込んでいったら、ガスが中和されたんだ......それがどういうことを意味するのかはわからない......が、あの子のおかげでお前もあの子も無事でいられるのは確かだ......」

 

「ニーナ......」

 

意識を取り戻した俺はリンから事のあらましを聞き終え、思わずニーナを見る。

彼女は自身の名が出たのか、こちらのほうをみて嬉しそうに笑っていた。

時折咳をするのがいたたまれないが、さきほどのガスの影響せいだと思うとどうすることも出来なかった。

 

「......ともかく、一度行ってみるしかないだろう......バイオ公社(あそこ)へ」

 

そう言うリンの視線の先には天井の先へと続く大きなビルが存在していた。

 

「そう、だな......行こう」

 

俺はリンの手を借りながらもなんとか立ち上がり、ニーナに呼びかける。

 

「......」

 

そのまま先導を切って歩き出した俺は、バルブを持ったまま壁にもたれかかるレンジャーへと近寄る。

 

「リュウ......?」

 

訝しむようにこちらを見るリンに“まぁ見てろ”と視線を送りながら俺はレンジャースーツの懐を漁る。

漠然とした感覚ではあったものの、カードキーらしき感触のしたものに当たった俺はそのまま引っ張り出す。

 

「カードキー。こいつがねぇと、中に入れねぇだろ?」

 

ふっ、とリンが小さく微笑んだのを見て、俺らは2度目の公社ラボのエントランスへと踏み入れる。

 

「それにしても、よくあいつらが持ってるってわかったね?」

 

「そりゃーーっ......」

 

途端にズキンッと脈を打つように頭痛がし、一瞬ふらつく。

 

「リュウ?」

 

リンが心配してくるが、俺はなんでもないと首を振るだけに留めた。

胸の中で、苛立ちや怒りが渦巻く。

 

なんで、あいつらがカードキーを持っているとわかった?

なんで、漠然とそう思った?

答えは簡単だーー最初から俺が知っていたからだ。

下層区街で起こることを、俺が頭の奥で理解していたからだ。

 

(一体なにがどうなってんだ......なんで今になってこんな大事なことを思い出すんだよ......?! くそっ......!)

 

思わず壁を蹴りたくなるが自制心でなんとか抑え込み、カードリーダーのある場所へと着く。

手に入れたカードキーでドアのロックを解除し、ようやく1階へと潜り込んだところでふとリンが声を上げた。

 

「私が先に様子を見てくる。2人はここで一緒に待ってて」

 

「わかった。気をつけろよ?」

 

「当たり前だ」

 

笑みの混じった返事をしたあと、リンの姿が自動閉開式のドアの向こう側へと消えていった。




リュウ・ヴォル「ところでなんでいきなりこんなことやり始めたんだ?」

え? あーうん、お気に入りに登録してたSSで間繋ぎにやってたのが面白くて真似した(。`・д・)

リュウ・ヴォル「にしては、ネタ要素なんもない気がするけど......」

まぁ......そこは次回で挽回するっ!

リュウ「そういえば夏休みの宿題終わったの?」

なんでいきなり?!
夏休みの宿題に関しては、私の夏休みは冬まで続くから問題はない(`・ㅂ・)و

リュウ・ヴォル&リュウ「だめだろ....../でしょ......」

えへ(*/∇\*) キャ



前後書きに間繋ぎしてて、それがウケたSSはこちら↓

http://syosetu.org/?mode=ss_detail&nid=22054

宣伝いぇあ!o(>ω<*)o 
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