転生したのに死ぬ前提?最高だね(`・ω・´)   作:吉田

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初めての戦闘描写だよ! やったね!

リュウ・ヴォル「ものすごく下手だけどな......てかこれまだ続いてたのか」

もちろん!

リュウ・ヴォル「はぁ......」

む、ため息つかなくたっていいじゃん

リュウ・ヴォル「だってめんどry」

ふーん......じゃあリュウ・ヴォルの出番はなしね

リュウ・ヴォル「ちょっ! それだけは勘弁!!」


第三十八話:こじつけのこじつけ

「んー」

 

「っ!!」

 

不意にニーナが手を重ねてきて、思わずビクリとなる。

 

「あ、あぁ......ニーナか......」

 

どうも考え事をしている間に顔が強張っていたらしい。

こちらを見るニーナが心配そうに見ていた。

 

「なんでもねーよ、大丈夫」

 

俺がそう言うと、ニーナは嬉しそうに微笑んでからまた前を向いた。

......言っとくが、ビクってなったのは単純に驚いただけだからな?

別にロリと2人きりだから我慢してたとかじゃないからな?

ーー否定してる時点で怪しい?

やめんか、こら(´・Д・)」

俺今そんな気分じゃねーんだから。

 

 

リンが先に様子を見てくると言って、結構な時間が経った。

本当はそんなに経ってないのかもしれないが、時間が長く感じるのはやっぱり俺が混乱しているからだろうか。

 

リンを待っている間、ずっと考えていた。

なんでここぞという大事な場面で、俺の記憶が薄れたり無くなったりしてるのか......って。

結局のところなにもわからなかったが(ていうかわかるはずがない)、おかげでなんとなくの目処が立ったのはラッキーなことかもしれない。

 

というのも、俺は今までこの状況が憑依ものだって考えてたんだが『そもそもの前提が違うんじゃないのか?』と考え直してみたらこの異変の仕組みがなんとなくわかった気がしたんだ。

じゃあなんで俺が『ドラクォのリュウ』として今ここにいるのか、ということになるんだがそれに関しては憑依に似たなにかってことにしてある。

ーーはい、そこ。結局憑依じゃねーかとかのツッコミはなし。

こればっかりはいくら考えても答えが出て来ないから、無理やりにでも決めつけない限り進まねーんだよ。

 

で、この異変の仕組みなんだが。

感覚的に、俺が今ドラクォの物語を追いかけてるっていうのは間違いないんだよ。

ただ、俺がこの物語の行く末を知ってることから“重大な場面での大幅な変更”が出ないようにするための異変なんじゃないのか、という結論に至ったわけだ。

そうやって考えれば、最下層区リフトポートでのことや下層区街のことに関する異変に納得ができる。

 

最下層区リフトポートは、リュウがアジーンの力に覚醒しなかったらそもそも物語として成立しないし、下層区街で予めあの神経ガスを回避してしまえばリュウの、ニーナのために空を目指すって気持ちが成立しない。

そう思うイベントはこのあと控えてるわけだけど。

 

結局全部が全部こじつけなんだが、これから自分が混乱しないためにも今はそう思っておくしかない。

この世界......この状況で俺のことを知ってるやつなんて誰もいないんだから。

 

「お待たせ」

 

ドアが開き、少し暗い表情をしたリンが現れる。

たぶん、ニーナについてなにか勘付いたんだろう。

 

「どうだった?」

 

「この研究棟の上階に研究主任の部屋がある......そこへ行けば何か、手がかりが掴めるだろう......」

 

「わかった。ニーナ、行こう」

 

先に立ち上がり、ニーナの手を引っ張りながら俺は彼女を立たせた。

 

 

俺たちに反応したドアが自動で開き、リンの言っていた研究主任の部屋があらわになる。

中央付近には小さな培養機が設けられており、その中に入っている人の腕とは到底思えない何かを見て俺はつい顔をしかめてしまう。

何回もプレイした人なら必ずわかるだろうこの片腕は、そう近くない未来でボッシュの左腕となるチェトレのものです、はい。

今のうちに壊したらどうなるんかな?なんて興味が湧いてくるが嫌なことしか起きない気がするので我慢する。

 

「や、なんですか? 君たちは」

 

ドアが開く音と共に、特徴的な話し方で話しかけられた俺らはそちらに視線を向ける。

眼鏡をかけた白衣の男が、こちらを訝しむように見ていた。

 

「やや、その試作品は出荷したはずですが......何か動作不良( エラー )でも......?」

 

言いながら、白衣の男はニーナに近付いていく。

対してニーナは嫌がるように何度も首を振っていた。

 

「や、いけませんね......換気肺(ベンチレータ)がこんなに汚れている」

 

男がニーナの翼に触れた途端、黒いススのようなものが零れ落ちる。

下層区街で起きたあのことから、彼女がなにかをするたびにずっと落ちていたものだ。

 

「もっと大事に扱ってもらわないと......もしかして肺の交換に来たのですか?」

 

「?! 交換、できるのか......?」

 

思わぬ展開に、俺はつい聞いてしまう。

本当なら、肺の交換ができず汚れた空気を浄化しきれなくなればニーナは終わりという展開だったはずだ。

だからこそ、空気の悪くないところ......地上へ出ればニーナが助かると踏んだリュウは空を目指すと決意したんだ。

 

「そうですね......肺細胞をクローニングして出来上がった代わりの肺を移植することはできますが......ただ、代わりの肺がないのでそれが出来上がるまでかなりの時間がかかりますね......」

 

「どのくらい、かかるんだ?」

 

試作品(プロトタイプ)なのでなんとも......手術中の体力のこともありますが、代わりの肺が出来上がるまでの間に取り込んだ空気を浄化しきれなくなればこちらでも対処しかねます」

 

「頼りにならねぇな......それじゃあニーナが死ぬのを覚悟しておけって言われてるようなもんじゃねぇか......!」

 

「代わりのものでしたら、すぐに用意できまーーッ!!」

 

気が付けば俺は、男の顔をぶん殴っていた。

 

「代わりのもの?! ふざけるな! それじゃあここに来た意味ねぇだろ! なんでーー?!」

 

不意に後ろから抱きつかれる感覚と腕を捕まえられる感覚がして、再び振り上げていた腕がピタリと止まる。

ニーナが“やめて”と必死に訴えている傍らで、リンが俺の腕を握っていた。

 

「やめな、リュウ」

 

「んーん」

 

「ニーナ......リン......ちくしょう」

 

リンの手を振りほどくようにして腕を下ろした俺は、拳を強く握りしめたまま地面を見つめる。

 

ーーこれも、俺がこの話を知っているための変更点ってことになるんかな......。

 

「ーーだったら、連れてってやるよ......」

 

「リュウ......?」

 

「(元からそういう運命(さだめ)だったんだ、なら)」

 

俺は顔を上げ、ハッキリとこの場に宣言した。

 

「ニーナを、空へ連れていく。あそこなら、ニーナを助けられる」

 

「?! 空なんて逸話でしかない、本当にあるのかすらわからないものだぞ?! そんなところにニーナを賭けるのか?!」

 

リンが激昂するのも無理ない。

リンを含めここにいる俺以外のやつは全員地下で生きて地下で死ぬ運命なんだ。

だが、俺は違う。

実際に空が存在しているのも知っているし、この物語の最後で空に辿り着くことも知っている。

 

「空はあるよ、絶対に」

 

「......」

 

有無を言わせない言い方に、リンは口を閉ざしてしまった。

 

 

公社ラボを最上階まで進み、続いた氷結廃道で俺らは休憩を入れていた。

ちょっと肌寒いのがアレだが、ここを出れば“レンジャー三連戦”に入るので今のうちに体を休めておきたい。

ニーナといえば、蛍の光のようなものを元気に追いかけ回っていた。

どうでもいいけど、出会ってからここまでずっと薄着&裸足でいるニーナさんは寒い......というか冷たくないのか? ここ、一応氷で出来た道なんだけど。

 

「どうしてあの時」

 

ふとリンに呼びかけられ、俺はそちらを見る。

 

「空があるって言い切れたんだ?」

 

「......リンは、さ。俺が突拍子もないことを言ったら、それを素直に受け入れてくれる?」

 

ちょっと、吹っかけてみた。

 

「え......?」

 

当然返ってきた分かりきった答えに、俺は苦笑しながら首を振る。

 

「いや、なんでもねーよーー俺があのとき言い切れた理由だけどよ」

 

「......」

 

「知ってるんだ、俺の中にいる奴が」

 

「......あの力、か」

 

「あぁ......頭の中で声がするのはあのとき以来ないけど、でもハッキリとわかるんだよ」

 

「......」

 

「確かに、あの男にニーナを任せた方が一番いいのかもしれない。あいつが生みの親だって言うなら尚更だと思う。でも、それじゃあニーナは救われない......綺麗になった肺でまた汚れた空気を中和させられるのがオチだ」

 

「リュウ......」

 

「ここは......この世界はニーナを救わない世界だ......だから俺は、ニーナを助けたい。世界を出て、空へと連れていきたいんだ」

 

「バカだね、リュウ......でも、嫌いじゃないよ。そういうの」

 

リンがフッと微笑んだのを見て、俺はさてとと声を上げながら勢いよく立ち上がった。

 

「ニーナ、ちょっと来て」

 

「?」

 

俺の声に反応したニーナが小首を傾げながらこちらへと歩み寄る。

俺はレンジャースーツの上着を脱ぎ彼女に羽織らせた後背中を見せその場に屈んだ。

 

「足、冷たいだろ。背負ってってやるよ」

 

「......」

 

少し遠慮がちに俺の背中へと乗ったニーナの体は思いのほか冷たく冷え、思った以上に軽かった。

 

 

「ここを抜ければ、工業区に出られる......」

 

「ここで......」

 

コンテナに周りを囲まれた、必要最低限の道しか残されていないフロアで俺は呟く。

 

「ニーナ、ごめん......下ろしてもいい?」

 

俺の言葉にニーナは小さく頷き、スタッと綺麗に下りる。

 

「リュウ?」

 

「2人とも、武器を構えて」

 

鞘と刃のぶつかり合う音を鳴らしながら、俺はドラゴンブレードを引き抜く。

俺の視線に気付いたニーナとリンは、黙って杖と銃を構えた。

それを確認した俺は小さく深呼吸をし、

 

「出て来いよ! そんなとこに隠れてないで!!」

 

直後、様々なドアから待機していたらしいレンジャーが俺らを取り囲む。

 

「よう、相棒」

 

嫌味ったらしい声で俺を呼びながら、目の前のドアからボッシュが現れる。

 

「まだ死んでないの、お前」

 

「お前が今すぐ死ね、無駄にプライド心が高いエリートさ・ま」

 

余裕ぶった歩きでこちらに近寄るボッシュに、俺も対抗するように言ってやる。

ボッシュのこめかみにわずかな力が入ったのを俺は見逃さない。

 

「はっ、死ぬのはお前だよ、リュウ。聞いたぜ、頭の中に変な声がするんだろ?」

 

「......それで?」

 

「お前、もう終わってるよ」

 

ボッシュが言い終わったのと同時にゼノが遅れて現れ、ボッシュを手で制す。

 

「リュウ 1/8192

お前は......バイオ公社での任務において、特殊な実験体とあやまって接触......その結果、精神に重大なダメージを負っている」

 

「っ......」

 

途端に俺の中の何かが駆け巡り、体に痛みが走る。

 

「反逆者と行動を共にしたり......保護対象に過剰な思い入れをもったり......全てのお前の行動は、精神的混乱の結果だ」

 

ーー違う

 

「おとなしく、我々の保護を受けるんだ。リュウ」

 

ーー違う

 

「今ならまだ間に合う」

 

ーー違う

 

「......やっぱ、行かしてはくれないですよね」

 

「はぁ? 馬鹿か、お前は「馬鹿はてめぇだ、ボッシュ。いちいち割り込んでくんな、黙っとけ」......」

 

一瞬で撃沈したボッシュの顔が怒りに満ちていくのがわかる。

今にも飛びかかりそうなボッシュをやはりゼノが手で制する。

 

「残念ながら、それは出来ない......」

 

「......なら、ここを無理にでも突破するだけだ」

 

「残念だよ......」

 

そう言ってゼノが出した合図に、囲んでいたレンジャー達が一斉に武器を構えた。

 

「トリニティとニーナ( 機密 )は後だ! 先ずはリュウを捕らえろ!」

 

『はっ!』

 

リーダー格と思われる男の命令に周りの8人が応え、剣を武器とするレンジャーが一気に俺に向かって襲い掛かってくる。

 

「チッ! リン、ニーナを頼む!」

 

「わかった!」

 

リンの返事を聞き終わる前に俺は動き出し、ドラゴンブレードを逆手に持って絶命剣を放つ。

 

「くらえ!」

 

「くっ......援護を頼む! ーーぐあっ!」

 

振り下ろした勢いで衝撃波を生み、地面を揺らすことに成功した俺はそのまま突っ切り横一文字を繰り出す。

 

「はぁっ!」

 

続けて縦一文字を発動し、剛剣技十字剣を放つ。

盾で防がれてしまったものもあったが、運良く2人の胸部を斬り裂くことができ戦闘不能へと追い込んだ。

リーダー格を除けば、残すはあと6人。

 

「っ......!」

 

と、パンッと乾いた音と共に頬に銃弾が掠り、ダラリと血が流れ出す。

 

「チッ!」

 

一瞬意識が逸れたもののすぐに立て直し、形振り構わず最初に目を付けた相手へと勢いよく突きを放つ。

 

「テラ=ブレイク!!」

 

たったその一発で盾が壊れ、そのままの勢いで腹部を貫く。

あと、5人。

 

「う......らぁっ!」

 

ハイパーキックで手近にいたレンジャーを蹴り飛ばし、遠距離攻撃を主とするレンジャー2人とを上手い具合にまとめる。

 

「リュウ!」

 

特攻を仕掛けようとしたところへリンの声がし、と思えばレンジャー達の足下に紫色の巨大な魔法陣が浮かび上がるのがわかる。

それだけで俺は何が起きるのか把握した。

 

「うー!」

 

バルハラーだ。

 

「んー!」

 

ニーナが杖を掲げ、杖の先端が発光すると同時に魔方陣から雷撃が発生し、まとめられたレンジャー達が一気に叩かれる。

このまま行けばあの3人は麻痺して動けなくなるだろう。

なら、あとは2人。

 

「っ......!! ニーナ!!」

 

不意にリンが叫び、釣られて振り向くと身動きの取れないニーナの背後に近接タイプのレンジャーがいた。

剣を振り上げ、ニーナの背中を斬り捨てようとする。

 

「ッ!! させるかあぁぁぁ!!」

 

俺は思わずD-ダッシュで敵の後ろに回り込み、活殺剛翔剣を力強く放つ。

 

「グッ......」

 

斬撃が相手の背中を捉え、斜めに刻まれた傷口から勢いよく血が噴き出るも反動で返ってきた斬撃がそのまま俺の肩をも捉える。

 

「くっ......!」

 

一瞬のうちに左肩がばっくりと割れ、異常な痛みが走る。

とっさに傷口を手で覆うが、ぬるりと手の位置がズレた。

 

「リュウ!! くそっーーこれでとどめだ!」

 

リンが俺を呼びながらも、残り1人とリーダー格の男を始末するのが視界の端に映る。

 

「リュウ!! 大丈夫か?!」

 

最初に囲んでいたレンジャー達を掃討し終え、リンとニーナが慌てて俺に駆け寄る。

D-ダッシュを使ったせいか、かなり息が荒れていた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ......大丈夫なわけ......ねぇだろ......」

 

 

だが、まだ終わってはいない。

むしろここからのようなものだ。

 

 

「......」

 

肩で息をしつつ、離れて見ていたボッシュらを睨むとゼノはおなじみのクセで眼鏡を掛け直していた。

そのガラスの奥が悲しそうな色をしていたのは、気のせいなのかもしれない。

 

「ドラゴンの力、か」

 

ゼノの呟きと同時に、警報が鳴り響いた。

 




リュウ・ヴォル「ところでスキルの名前むちゃくちゃ出てるけど、みんなわかんのか?」

え......?

リュウ・ヴォル「考えてなかったって顔すんな」

だって......

リュウ・ヴォル「ここで言えば良いだろ?」

そ、その手があったか!

リュウ・ヴォル「はぁ......先が思いやられるぜ......」



横一文字→簡単に言えば横になぎ払う技
縦一文字→剣を縦に振り下ろす技
剛剣技十字剣→横一文字、縦一文字の順にスキル発動すると出てくる合成スキル
テラ=ブレイク→攻撃力100%で格闘攻撃。盗むの大変なの、これ
ハイパーキック→キックってそのまんまのスキルがちょっと強くなったやつ。相手を突き離す効果があるけど、需要度低いようw
活殺剛翔剣→攻撃力200%で格闘攻撃。与えたダメージの10%が自分に返ってくる、ちょっと命懸けな技。

バルハラー→初期で手に入る、雷撃魔法バルってやつの最上級。いろんな魔法とコンビで繋げまくると無敵( ´艸`)

これで→実はこれ一つでスキル。砕け散るがいい!ってやつととどめだ!ってやつで繋げると威力がものすんごい上がる。個人的には砕け散るがいい!のほうを繋げるのがオススメだったりw
とどめだ→攻撃力100%で射撃攻撃。防御力無視らしい。あんまり使わないからわからん。

以上、スキル説明第一弾ですた!!

リュウ・ヴォル「続けんの?!」
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