何度も原作見直して、自分なりにプロット組み立てて、今更ながら執筆中のやつを何度も読み返してプロット立てて(←おい)、雷真の行動に裏付けして必要なイベント持ち上げて、、、
なんてことをしていたらなにをどう進めていいかわからなくなってしまった(;´・ω・)
まぁそのための第三章訂正だったんだけどね( ˙-˙ )
とりあえず、ホントはもっと長くするつもりだったけどこれ以上待たせるのもあれなので区切りのいいところで投下しまする
大変申し訳ない......っ
小さな影が刺客の傍へと降り立つ。
「おかえりなさい、シグムント。どう? うまく突破できるかしら?」
問われたその内容に小さな影......シグムントは重々しく首を振る。
「厳しいな。一分のスキマもないほど警備に囲まれている」
「そう......やっぱり昨日の今日じゃ固いのも無理ないわね」
落ち込んだ声音を見せたのも束の間、すぐに大岩の影から照らされた空間へとシャルは目を向ける。
警備と自動人形にびっしりと囲まれた建物、学院長公邸。
あの中にいる学院長を今日、このときをもって仕留めなければ今度こそ1人ぼっちになってしまうかもしれない。
チャンスは一度きり。
ひとたび行動すれば姿が明るみになり、失敗すれば体勢を立て直すことも日を改めることも出来ないまま大切な人が失われる。
「......」
グッとシャルの手に力が篭ったのを、シグムントが見逃さなかった。
「シャルよ」
「なに、シグムント?」
「今からでも遅くはない。考え直せ」
シグムントの言った言葉が理解出来ず、シャルは数秒ほど固まってしまう。
が、理解してしまえば早いもので彼女は細い眉は吊り上げた。
「ここまできて、今さら何を言い出すのよ」
「聞いてくれ、シャル。君が学院長を殺したところで、やつらが約束を守るとは限らないのだぞ?」
シャルへと向き直り、諭すようにシグムントが言う。
だが、シャルの気持ちは変わらなかった。
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないわ......でも、私がやらなかったことでアンリが殺されるのは間違いないのよ。だったら私は、少しでも望みがあるほうへと掛けるわ」
これ以上話すことはないと、言外に滲ませながら立ち上がるシャル。
そのままシグムントを置いて歩き出した彼女の背後で、少し間を置いて翼を広げる音がした。
「すまなかった、シャル......私にもっと強大な力があれば君たち姉妹を救えたのだが......」
シグムントの言葉に、間髪入れずシャルは振り向き叫ぶ。
「違うわ! あなたはいつも私のことを助けてくれたわ! どんなときだって傍にいてくれたし、私が間違っていたら正してくれた! だけど......今回だけは私だってわかってるの......こんなことは間違ってるって......」
「いや......君がこんなに苦しんでいるのには私の無力が原因なのも事実なのだ......なにがあっても君を守ろう」
そのままシャルの肩に留まり、シグムントは前を向く。
「......ありがと、シグムント」
そう言ってシャルも前を向いたとき、2つの影が身を潜めていた大岩に降り立った。
「よぉ、シャル。いい雰囲気邪魔して悪いな」
着物を着た少女と、息を切らす男子学生......雷真と夜々だった。
「雷真......」
「どうした、そんな格好してーーえっと、なんだ? ......思い出した、サバゲーでもやるつもりか?」
「......はぁ」
登場早々、相変わらずの馬鹿さ加減にシャルは溜息をこぼす。
「慣れない単語使わないで頂戴......だいたい、サバゲーってなによ?」
「サバイバルゲーム、略してサバゲーだとよ。リュウが言ってた。今度やろうとか言って結局やらず仕舞いだけどな」
「知らないわよ、そんなの。で、私に何の用? あなたに構っていられるほど私は暇じゃないの」
「学院長を狙うのに、か?」
「っ!!」
「リュウから全部話は聞いた。アンリならリュウが匿ってくれてる。だからバカな真似はやめて、今すぐ寮に戻れ。今ならまだ間に合う」
説得まがいの雷真の台詞に、シャルはため息を吐いた。
「バカなの? 死ぬの? リュウから全部話を聞いたのに、よくそんなことが言えるわね」
「シャル!」
「冗談じゃないわ、お断りよそんなの。だからそこをどきなさい......消されたくなかったら、ね」
だが、雷真はその場から動くこともなければ“ため息を吐きたいのはこっちだ”とでも言うかのようにシャルよりも大きくため息をした。
「な、なによ」
「バカはお前だよ、シャル。お前には大事な夢があるんだろ?」
「っ! 黙りなさい!」
シャルの叫びに、魔力に、シグムントが反応する。
「ここは魔術の最高学府......学院長を殺したら、お前は魔術世界の敵になる。ブリュー伯爵家の再興なんざ、永遠に不可能だぞ!」
「黙りなさいって言ってるのよ!!」
「自分の夢をみすみす潰すようなことをするな!」
そう雷真が言い切り、言い返そうと口を開いたシャルだったがその先が紡がれることはなかった。
わかっている......そんなことは、当に承知の上だ
承知の上で、動いているのだ
両拳をキツく握りしめ、シャルは絞り出すように声を出す。
「ーーってるわよ......わかってるわよ、そんなこと! でも、仕方が無いじゃない! 確かに
ポロリとシャルの瞳から一筋の涙が零れ落ちる。
堰を切って溢れ出した涙を必死に両手で拭くその姿は酷く辛そうだった。
「もう、いい。なにも言うな、シャル」
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながら言ったシグムントが、雷真に向き直り翼を広げる。
「退いてくれ、雷真。君たちを死なせたくはない」
「言ってくれるね。俺だってそうむざむざとーー」
雷真の言葉の途中で、シグムントの纏う気配が変わる。
噴き出した濃密な闇の中から姿を見せたのは、全長8mにも及ぶ巨大な竜だった。
「君がかつてそうだったように、シャルもまた絶対に退くことの出来ない場面なのだ。君はシャルに、永遠の孤独を味わせるつもりか?」
「っ......撫子......」
痛い記憶を触れられたのか、雷真の言葉に覇気が無くなる。
が、それも一瞬のことで彼は頭を左右に振るとシグムントの瞳を見つめた。
「違う! 俺はそんなつもりじゃない!」
「ならばーー」
「あんたは黙っててくれ、シグムント! なぁ、シャル、本当にこの方法しかないのか? 他にも方法があったんじゃないか? こうなる前に打てる手は幾つもあったはずだろ? なんで自分一人で解決しようとするんだよ!」
「うるさいわね! あなたには関係ないでしょ?! 放っておきなさいよ!」
言いながら、シャルがシグムントの上に乗る。
涙の跡は残っていたものの、もう泣いてなどいなかった。
シャルの魔力を受け、シグムントがその牙を覗かせる。
ぐわっと口が開き、雷真に襲いかかろうとする直前夜々が彼を抱きかかえ攻撃の及ばない場所へと後退した。
だが、着地に出来る隙を見逃すほどシャルも甘くはない。
「ラスターカノン!」
シグムントの喉の奥で光が徐々に強くなり、夜々の着地点に向けて発射される。
が、夜が幸いしたのかラスターカノンは着地点の手前きわどい場所に当たるだけに終わった。
「くそっ! 吹鳴四十八衝!」
難なく着地した雷真は夜々から降り、そのまま彼女に魔力を送る。
先ほどの会話でシャルを諦めさせれたらよかったが、すでに攻撃態勢に入ってしまった今では不可能だ。
可能なのは力付くでシグムントの上からシャルを降ろすことだけ......それにはまずシグムントに近付かなければいけない。
「ラスターフレア!」
指示を受け、駆け出した夜々をシグムントの光線が迎え撃つ。
雨粒のように降り注ぐ光芒を一本一本正確に見極めて回避し、危なければ雷真に
そうして幾つかの拮抗を繰り返すも徐々にシグムントと距離を縮めた夜々は力強く体当たりし、上に乗るシャルのバランスを崩させた。
「きゃあっ!」
済んでのところで堪えたシャルだったが、当然攻撃の手は止んでしまう。
雷真はチャンスとばかりに魔力で自身の脚力を強化し、地面を駆け抜けた。
「夜々!!」
「はい!」
雷真の呼びかけに応え、夜々がわずかに身構える。
そうして彼が背に乗り上げたのと同時に夜々は飛び上がり、一気にシャルのいる高度まで稼いだ。
そのまま雷真は夜々の背を踏み台にさらに高度を稼ぎ、落下すると共にシグムント上のシャルを拐う。
が、シャルを抱えて綺麗に受け身など取れるはずもなく、雷真は地面に背中を強打してしまった。
「ーーかはっ!」
肺にある空気全てが押し出されたような感覚の中、口の中に鉄臭いものを感じつつ彼は苦笑する。
「悪いな、手荒なことしちまって......怪我はないか?」
「っ!! 離しなさいよ!」
落下の恐怖に目を閉じていたシャルだったが、雷真に腕を掴まれていることを認識すると途端に暴れ出した。
「断る」
「離しなさいったら!!」
「断る!! いい加減目を覚ませ、シャル!! 戦うべき相手は俺じゃないだろ! 見間違えるな!」
その手はしっかりと彼女の腕を掴んだまま、ハッキリとした口調で雷真は問う。
「あなたが邪魔するからでしょ!」
「お前らを助けたいと思ってなにが悪い!」
「っ!!」
シャルの息を飲む声が雷真の耳を刺激する。
少しずつ落ち着きかけていたシャルの心は、自身でもわかるほど荒れていた。
「あなたって......ホントにバカ! 今更やめられるわけないじゃない!! 私は時計塔を壊したし、学院長も狙ったわ!! やめたところで、アンリが守られる保証なんてどこにもないの! だったら自分で守るしかないじゃない!!」
「だからリュウが匿ってくれてるって言ってるだろ!」
「それがなによ! たった一人で守れるなら、私だってそうしてるわ! でも、出来ないからこうするしかないのよ! それくらいーー」
「だったら頼れよ! 俺を!」
シャルの言葉が途中だと言うのにも関わらず、雷真は叫ぶ。
「ーーッ!!」
「俺を頼れ! リュウを! 学院を! 協会を!」
「か、勝手なこと言わないで! 私の気持ちも知らないくせに! ーーシグムント!」
シャルの声に応え、雷真目掛けてシグムントの尻尾が迫る。
思わず雷真はシャルの腕を放し、身構えた。
一歩間違えれば、主にも及ぶ攻撃。
だが、その尻尾を受け止める者がいた。
着物を着た少女......ではない。
「あなたともあろうお方が、
仕立てのいい紳士服を着た、色つき眼鏡をかけた男......シンだった。
「誰だよ、お前」
警戒するような低い声で、雷真は自身の前にいる者を尋ねる。
対してシグムントはシンの姿を捉えるとなぎ払おうとした尾を戻していた。
「どうしてあなたがここに......?!」
シャルにとって当然の疑問は、しかし答えが与えられることはなかった。
「どうして、というのはおかしな話ですね。刻限まで残り少ないというのにも関わらず、事が起きないことに疑問を持つのは当然のことではありませんか?」
途端に苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべるシャル。
「シャル!!」
慌てて雷真は、そのまま踵を返してシグムントへと走り出したシャルを呼ぶが彼女は止まる気配は疎か振り返ろうとする気配すら見せなかった。
「くそっ!」
思わず舌打ちをして走り出した雷真の前に、行く手を阻むようにしてシンが降り立つ。
「ミスターアカバネ。あなたの相手は私ですよ」
早くもシャルとシグムントの距離は雷真から見て残りわずかにしかない。
間に合わない......そう思ったとき、
「ーー来ると思ったよ、シン」
スタッと音を立てシャルの進路方向に立ち塞がるようにして現れた人物がいた。
「リュウ!!」
本人はレンジャースーツだと言い張っていた、どこからどう見ても不思議な格好でしかないもはや見慣れた姿......リュウだった。
戦闘は、嫌いです
なので、飛ばしたいです
お気に入りが減っていくので、落ち込みます
亀更新過ぎるから、仕方がないけれど
なにか励みをください......ww
次に更新出来るのは、いつになるかわかりませんが、もうじき、もうじき出来上がるはずなので......
かなりの難産ですが、産みきります(使命感
長々と失礼しました