TS転生幼女、精霊の大地にて躍進す   作:まほさん

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自称美少女、他称も美少女
第十八話 村のきょうだいたち


 1

 

 旭日がゴブリン討伐の対価として受け取っているのは、無料の家の貸し出しと、食事。そしてゴブリン一体につき5ゴールドという報酬である。そして最終的には、村の代表人からの身分の保証を受けることになっている。スライムは5匹で1ゴールドで取引される。毒鼠や小犬に関しては、報酬は発生しない。

 

 これが、外部から戦闘の専門職を雇うとなると、だいたいゴブリン一体につき15ゴールドの報酬を用意しなければならないらしい。そのうちの5ゴールドは仲介している組織にいき、10ゴールドは直接討伐した者のものとなる。

 森の広範囲を見て周り獣を狩猟する狩人が、いつもよりも村に近い距離でゴブリンを見る異常に勘づいたら、外部の者に頼みどきだ。村の近くで木を伐採する木こりたちがゴブリンを目にするようになってからだと、遅いらしい。

 パーティーを組んでいる者たちに何日か滞在してもらい、短期決戦をかけて数を減らす。

 

 さて、その外部に依頼する戦闘職についてに関してである。

 

 ひとつは傭兵。現実世界にも太古からある職種だ。だが、この職種は人間同士の戦い専門なところがあり、魔物退治を依頼することはまずない。

 次に、狩猟士(ハンター)。ゲームでは主人公がこの仕事についていたため、耳に馴染みがある単語だ。魔物を討伐することを生業とし、金を稼ぐ。

 プレイヤー操る主人公は、狩猟士(ハンター)として狩猟士の酒場(ハンターズ・パブ)と呼ばれる酒場に出入りし、依頼を請けてゲームを進めていた。

 仲間との出会いの場でもあり、自分の好みやプレイスタイル、シナリオ進行の必要に応じて、各地にある酒場に待機しているNPCと入れ替えながら物語を進める。

 

 もうひとつは、冒険者。サブカルチャーの書籍などではよく目にするが、『精霊の贈り物』にはいなかった。

 

 これとは別に、民間だけではどうにもできなくなった場合、領地の兵士を頼る。この場合は村ではなく領主の負担として兵を出すが、かなりの危機的状況の大事でもないかぎり兵を送ってもらうことはないとのこと。

 

「冒険者なあ。民間の魔物を倒して金を稼ぐ仕事は、狩猟士(ハンター)だけじゃないんだな」

 

 村長が運んできてくれた飯を食べながら、雷は旭日から報酬についてはじまり冒険者と狩猟士(ハンター)に関しての話を聞いていた。

 

「ほとんど犯罪者崩れの魔物討伐専門の狩猟士(ハンター)と、魔物討伐にはじまり護衛から薬草の採取依頼、街の雑用まで何でも屋のそこそこお行儀のいい冒険者とわりと棲み分けているらしい」

 

 さきんじて人里についていた旭日は、雷よりも物を知っている。この世界の常識にまだまだ疎い雷は相槌を打ちながら聞いた。

 

「村に呼んで、滞在してもらって魔物を倒す場合は冒険者に頼むのが普通だそうだ。女の子をからかったりするような性質(たち)が悪いのはそれなりにいるが、組合のほうでがちがちに規律で縛られているから、失点とか制裁を恐れて取り返しのつかないようはハメを外すやつはいないんだと。

 狩猟士(ハンター)はそういう組織内部の規制がないみたいでな」

 

「冒険者には組合(ギルド)があって、狩猟士(ハンター)にはないんだっけか。

 社会的信用度は正社員と日雇いのフリーターくらいの違いがあるのかな?」

 

「話聞く限り、冒険者の上澄はともかく、派遣とフリーターくらいじゃねえか。村の人たちからしてみればどっちもどっちで、比較的冒険者のほうがまだまし、くらいの認識だったぞ」

 

「ふうん。名前は違おうと根っこはどっちも荒くれ者、みたいな見方なのかな。

 でも冒険者、いいよな。

 冒険者組合に登録すると、組合員として身分証がもらえるんだろ? 冒険者の身分証があれば、検問がある場所を通るのが楽になるなら、コハンを目指す俺たちにはうってつけだろ」

 

 狩猟士(ハンター)だと、そういう利点はないのだ。

 

「そうだな。組合が責任をもって為人を保証してくれるんだからありがたいもんだ。

 こういった小さい村が発行してくれる手形は、近くの街じゃあねえとあまり意味がない。けど、冒険者組合は大陸中にある組合の支部やら本部やらが組合員の後ろ盾になれってくれるから、どこに行っても通用する。あちこち移動したい俺たちにとっては、都合がいい」

 

 身分証明がないと、街の移動にかかる税が多くかかり、また調べるために時間もかかる。国家間の移動の際には査問が厳しくなる。あるいは出国できない可能性もあるそうだ。そういった金銭的な不利益や、煩雑な手続きを軽減できるのだから、冒険者を目指すのが断然いいのは自明の理だ。

 

「それじゃあ、この村を出たら、冒険者組合に登録するわけか」

「ここから大陸の中央までスムーズに旅するのなら、それが一番だからな。路銀も稼がないといけねーし。冒険者組合なら、金も稼げる。根無草から一応身分がある身に保証してもらえるわけだからな、一石二鳥だよ」

 

「でも、俺は見た目からして、登録を断られるな」

 

 雷は嘆息した。自ら危険に首を突っ込みたいわけではないが、身分証はほしい。

 

「だろうな。そこは諦めとけ」

 

 登録には必要年齢があるらしく、人間ならば十五歳から。人間の倍の年数をいきるドワーフは二十五歳から。

 一歳年を経るのに、人間よりもおおよそ十倍の月日をかけるエルフは六十歳前後から。

 

 個人差によるが、長寿種族だろうと人間だろうと、大陸の人間種というのは胎児からはじまり物心がつく五、六歳くらいまでは、同じくらいの速度で成長するらしい。

 

 エルフの六十歳は人間を基準に考えると姿形は十歳くらいの子供に見える。しかし下手をすると人間が生まれて寿命で死ぬまでの長い年月を余裕で生きているので、幼い見た目を裏切り大人顔負けに鍛えられている場合もあるのだ。

 傍目には華奢で繊細な細っそりとした肉体も人間に比べると実は頑健で、種族の特徴で魔力が高い者が多く優れた魔法を使う。そのため子供のエルフが冒険者登録をしても、一応問題ないという判断のようだ。

 

「実年齢は二十三だっていうのに、子供にしか見えないのがなあ。

 ティタン神族で、一応長命な種族だから、エルフと同じように見た目が子供でも大人扱いされてもよくないか?」

「神族と同じくらい成長速度の種族が、四十歳から登録可能っていうんだから、ルールからしてあと十三年は無理だろ」

 

 ちなみに、神族と呼ばれるものたちは人間の五倍の寿命があるとされる。竜人も五倍であり、獣人は人間よりやや長い程度でほとんど変わらない。花人という種族は花が咲いて散るがごとく短命で、三十歳くらいまでしか生きられない。

 

 2

 

 今日は森に向かう旭日を見送り、個人行動だ。

 昨日のことで、ついていったところで今の雷では役に立たないとはっきりした。すこしでも個人技能を洗練させてからではないと、昨日と同じことの繰り返しだ。旭日がそんな雷の体たらくを許しても、雷自身が許せない。

 

 役に立てる手立てを得るまで、これからひとりで動くつもりだ。

 

 まずは、目当てのスリングがあるかの確認をしたい。

 大人の男たちに話しかけるのはどうしてもいやで、当初の予定通りそういった玩具で遊びそうな年頃の少年たちを探した。朝の女性たちは忙しそうで、雷は話しかけるちょうどいいタイミングをはかれず見送った。折よくちょうどいい対象を見かけられなかったら、最後の頼みの綱はマリィシアである。

 

 村の中をふらふらとしてると、暴食ネズミを捕まえるときに一緒にいた少年を見つけた。しきりに遊びにいきたがっていたやんちゃで生意気そうな子である。弟妹とおぼしき雷よりも小さな男の子と女の子を連れていた。

 

「よ、これから家の手伝いか?」

 

 雷は村での数少ない顔見知りに声をかける。

 少年は背中に籠を背負い、二人の弟妹とともに村の外にある畑を目指しているところだった。

 

「よう。

 そうなんだよ。昨日家のスライムを使いきっちゃったからさ。こいつらの面倒みながら探しに行かなきゃならないんだよ。ひとりならいいんだけどさあ、見ての通りこいつらまでいるからあんまり柵から離れられないんだ」

 

 森の中にはいったほうが、スライムが早く見つかるのに。と、そんなふうに少年はぶつくさ不平を垂れ流していた。

 

「森の中にひとりではいれるのか。でも、危なくないか? 毒鼠とか、黒い犬とか」

 

赤頭鼠(レッドマウス)黒爪犬(ミニエッジドッグ)のことを言ってるなら大丈夫だよ。さすがにそいつらが出る奥のほうまではいかないし」

 

 いらぬ心配であったらしい。少年に言われ、スライムを集めるために森の浅いところを巡っていたときに、それらの魔物と出くわさなかったのをおもいだした。

 

「ヘスにい、このひとだぁれ?」

 

 女の子が少年の服の裾を引いて、雷を見上げてくる。

 

「まえ、教えただろ。蜜猪(シロップボア)を狩ってきたでかいじいさんがいるじゃないか。そいつが後から連れてやつだよ」

「雷だ」

 

 旭日が下の名前を名乗りたくないあまり苗字しか名乗っていないので、雷もそれに倣うことにしている。このあたりの平民には苗字がないらしく、上の名前ひとつだけしか名乗らなくても、おかしくおもわれることはない。

 

「きれえなおねえちゃん」

 

 と、目を輝かせて見つめてくるのは男の子。見た目で判断しないでほしい。悪気がないとはいえ苛っとするのだ。

 

「なんか性格わるそぉ」

 

 と、胡散臭そうな目を向けてくるのは女の子。ひとめで雷の本質を見抜かないでほしい。幼いのに見る目がありすぎて恐ろしさを感じてしまう。

 

 初対面でこちらを値踏みし、喧嘩を売る発言をしてくる小さな女の子に、雷はたじろぐしかない。これだから物怖じしない小さいこどもは苦手である。

 

「見た目に騙されると、痛い目にあうぞルクト。イカヅチはな、暴食ネズミをひと蹴りで殺しちまうくらい強いんだからな」

 

 少年は、わざとらしい声音ですごむ。

 

「ふわぁ、すごい」

 目をくるりとまるめて大袈裟なくらいおどろくルクトという男の子。

 

「えぇ、こわい」

 妹のほうは兄の後ろに隠れて、排斥の目を向けてくる。会ってろくに言葉も交わしてないのにここまで嫌われるのは初めての経験である。施設の年少の者に、一時間くらいで「あ、こいつはまともに相手してくれないやつだ」と見限られて嫌われた記録を大幅に上回った。

 

(どこの誰ともしれない馬の骨が私の兄に近づくな! って、威嚇する顔をしてるけど。別にとらないからな。妹ってこんなに嫉妬深い生きものなのかね)

 

「こわいひと、やだなぁ。はやくいこうよ、ヘスにい」

 

 雷にむける態度とは打って変わり、ヘス少年にはとりわけ甘えた顔をして童女は兄をうながした。

 

「あ、仕事に行く前にひとつ聞きたいことがあるんだけど、いいか?」

 

 雷はこちらを牽制する童女の存在を見ないふりをして、ヘス少年にたずねた。

 

「なに? さっさとスライム見つけて子守りから解放されたいんだけどさ」

 

「スリングショットってこのへんにないのか?」

 

「すりんぐ……? なにそれ?」

 

「弓みたいにこの弦の部分に石をひっかけて飛ばせるやつ。弓よりも小さい、玩具かな」

 

 正しくは、玩具の用途でもつかえる、だろうか。その気になればスリングショットで狩猟もできるのだから実用品だ。そして、雷が欲しいのは威力と飛距離がある実用品のほうだ。

 土の上に指で絵を描いて形状や用途の様子を伝えると、ヘス少年はううんと腕を組んでうなった。

 

「こういうの持ってるのって、狩人か、あとは可能性があるならエルフじゃないか」

 

「スリングで遊んだりしないんだ。的当てとかさ」

 

「そういう変なスキルが付きそうなおもちゃはさ、持たせてもらえないよ。うちは農民だし、ダヤン神様から農夫(ファーマー)運搬屋(ポーター)クラスの祝福が得られるまで、採集とか畑の手伝いとか荷運びばっかりさせられるんだ。ほんとは俺だって、剣とか振り回したいんだけなあ」

 

 ヘス少年はがっくりとうなだれた。

 

「へえ、御愁傷様。剣士(ソードファイター)にはなれないんだ」

 

(神様が祝福、なあ。ゲームでは条件がそろったら、システム的にクラスの取得が選択できたけど、ここではクラスを得るのは祝福されてるって考え方なのか。いかにも、って感じだな)

 

「本当はそっちのほうがいいよ。俺、三男だし、家を継いで畑もらえるってわけでもないのにさ。家にいる間は効率よく手伝わせるために、大人になってからの俺の人生完全に無視して農夫(ファーマー)運搬屋(ポーター)のクラスにさせられるんだぜ。やになるよ。

 運搬屋(ポーター)なら、運搬組合で将来働けるようになるだろって、父さんも母さんもいうけどさ、俺、ほんとは剣士(ソードファイター)の祝福をもらって冒険者になりたいのに」

 

「親に黙って、違うクラスの祝福を得ようとはおもわないんだ」

 

「そのためには、必要なスキルを身につけて、そのスキルをある程度まで育てなきゃダメだろ? そんな時間もらえないよ。家の仕事とか、こいつらの面倒押し付けられるから、ひとりで棒きれ振り回す暇もないんだから」

 

(スキルとかクラスとか、俺たちが知っているままの単語の意味でこの世界の常識で当然の現象の一部として、通用するんだよな。いかにもゲーム用語って感じなのに、ふしぎなかんじがする)

 

「さもあらん。真ん中は大変だな。

 大人になってから、自分の意思でクラスの選択しないのか?」

 

 雷の問いに、三人の兄妹は虚をつかれた顔になった。

 ついで、とんでもない馬鹿を聞いたとばかりに笑いだす。

 

「祝福は選べるもんじゃないだろ。なにいってんだよ」

「おねえちゃん、しらないの? クラスはえらべないんだよ?」

「あなたみたいな常識しらないおばかさんはじめてみたぁっ」

 

 どうやら、雷の口にした疑問はとんだ常識知らずのものであったらしい。

 

「本当に欲しいクラスがあったとしてもさ、どんなクラスであれ祝福を得る条件を満たしちゃったら、ダヤン神様からクラスを与えられちゃうんだぞ。そんなことも知らないのか?」

 

 ヘス少年はとりわけ呆れた顔である。

 

「あー、そういわれてみれば、そうだな。そういったあたりまえのことを知る前に、気づいたらクラスを得てたから、あたまからぬけてたわー」

 

 この世界の当たり前など全く知らずに非常識を踏み抜いてしまった雷は、あたふた内心をおさえこみ、棒読みでごまかした。

 

「おねえちゃん、もうダヤンしんさまから、クラスをもらってるの? すごぉい」

 

 ルクトは深く考えずに感心している。

 

「え、すごいな。もう祝福されてるのか、なんのクラスなんだ?」

 

 雷は迷い、正直に答えることにした。なにかあったら〈神聖魔法〉を有効利用して村の者には恩を売りたいと考えたし、知られても大きな損はないだろう。

 

神官(クレリック)だよ」

 

 ほんとうはふたつクラスを所持しているが、ひとつだけ答えた。

 主人公は特異な存在で、初期からクラスを二種類もっている。

 ほかの低レベルNPCたちは初期は一種類しかクラスをもっておらず、一個目のクラスレベルを10にまであげるという条件を満たすと、二個目のクラスを選択できるようになる。

 

 奇異におもわれるか嘘つき扱いされるだけだと判断し、雷は一種類のクラスしか教えなかったのだ。

 

神官(クレリック)、ってことは〈神聖魔法〉か。

 へえ、なるほど。魔法が苦手なやつでも、〈神聖魔法〉って覚えやすいっていうもんな」

 

 拍子抜けするくらいに、あっさりとした反応だった。

 

(覚えやすいのか。もしかして、俺が身構える必要ないくらい、魔法は珍しくないのかな)

 

「この村にも、神官(クレリック)僧侶(プリースト)はいるのか?」

「さすがにそのクラスの祝福持ちは、たまに来る神官様くらいしかこの村にはいないよ。でも〈神聖魔法〉のスキルを持ってるやつなら、村に二人、いるはずだよ。大きな怪我すると、咄嗟に覚えやすいらしいよな。雷も昔、ひどい怪我をして覚えたのか?」

 

 命を危ぶまれるどころか、命を落とす経験もしているし、文字通り九死に一生を得たのも記憶に新しいので、雷は遠い目をしながら。

 

「ああ、まあ、そうだな」

 

 歯切れ悪く頷いた。

 覚えた理由としては怪我と関係ないのだが(死んで生まれ変わったから魔法を獲得したから関係あるといえばあるかもしれないが)、肯定しておいたほうが話は通りやすいだろう。自身の来歴を伝えるさいに、他者に違和感を与えない原因があるというのは大事である。

 

「神官様がいってたけど、神官(クレリック)僧侶(プリースト)よりも戦士に近くて、体を動かすのが得意なんだって。

 暴食ネズミを捕まえるとき、イカヅチの動きがすごかったし、なんかそんな感じするよ。イカヅチさ、神官(クレリック)ならなにか武器を使えるのか?」

 

「〈棒術〉を、ちょっとだけ使える。かろうじて神官(クレリック)認定されるぎりぎりの腕前だ」

 

「へえ。いいなあ。それでもすごいじゃん。あとで、棒打ち合おうぜ!」

 

 「断れ!」という童女からの圧をうけるが、ここは社交辞令で応と返すのがもっとも無難だった。年端もいかない少女の機嫌を優先するより、話のわかるヘス少年の気分をよくしたほうがいい。

 

(けど、正直面倒だから避けたいんだよなあ)

 

「わかった。時間があるときにでもな」

 

 雷は、明言を避ける曖昧なこたえを返した。

 ヘス少年は雷の返事に破顔し、絶対だぞ、と念をおした。

 

「すりんぐとかいうやつの話をするなら、エルフのクロエのほうがいいよ。あいつ、ちょっと変わってるけど、ひとと話すのが好きだし。雷のいうこと時間作って聞いてくれるんじゃないか。クロスは、魔法とか錬金術とか以外に興味ないから難しいな。

 俺と同じ年の狩人見習いのローラは、多分忙しいから無理。今も、森で親父さんについて狩人の修行してるし」

 

 雷にクロエの家の特徴を教えると、ヘス少年はそろそろいくからと話を切り上げた。

 ちらちらと振り返って雷を気にする弟と、べったりとくっつく妹をつれてヘスは柵の外へと向かっていった。


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