サクラ大戦2外伝~ゆめまぼろしのごとくなり2~ 作:ヤットキ 夕一
大規模霊障が起こった際に、どちらがより多くの人命を助けられるかという視線で見てみてはどうか、そんなティーラの進言に対して──梅里は質問で返した。
「……巴里での事態にどちらの方がよりよく対処できるか、ということ?」
若干苦笑混じりのその問いにカーシャは首を横に振る。
「巴里の霊障で巴里の方がよく対処できるのは当然ですからね。しかし現状では政治的な事を考えれば倫敦で、巴里を推す理由は大規模霊障への備えだけです。倫敦に、巴里での大規模霊障が起きた際に対処できる十分な能力があれば──巴里を推す理由がなくなるのではないでしょうか?」
「それは……そうかも、ね」
「加えて言えば、巴里以外での緊急事態への対応を選考基準に入れれば、倫敦側の反論──巴里でなにも起こらなかったら? という仮定に対しての答えにもなります」
ティーラの意見に梅里は腕を組み、その思慮の深さにうなりながら、何度も頷いた。
「確かに、会議の趣旨が欧州での華撃団の中心となる都市を決める、というものだからね」
梅里は少し考え込んでから、一人納得したように頷くと、何かを思い立って席から立ち上がった。
そして相変わらず座ったままのティーラに笑顔を向ける。
「ありがとう。さすが“浅草の──じゃなくて、皆が相談したがるだけのことはあるよ。おかげで方針が見えた」
うっかり彼女の異名──“浅草の母”を出しかけた梅里は彼女が瞬間的にまとった不穏な空気を察して慌てて避け、苦笑を浮かべた。
梅里が礼を言うと、ティーラは「どういたしまして」と丁寧に頭を下げる。
それを後目に、梅里は行動を開始した。
米田のところへ向かうと、推薦の関係で確認したい旨があることを説明し、巴里と倫敦、それぞれの華撃団計画を推進している主要人物について聞きだした。
そして、帝国華撃団名義での質問状の送付等の許可を得て──梅里はそれらにあることを確認し、その回答を待ったのである。
「──その結果、倫敦からの返答は……機密により教えられない、というものだったよ」
苦笑する梅里。
だが、それはある意味当然だろう。同じ華撃団とはいえ他国の軍。しかも秘密部隊の部隊展開能力に関することだ。機密になっていて当然である。
それを理解できる感覚のあるローカストは、鋭く梅里を睨んだままだった。
「でも……巴里からは返答があったんだ」
「なッ!?」
だからこそ、そんな巴里の対応に彼女は驚いた。
「ウソよ、そんなものは! 信じられないわ! 秘密部隊の装備という重要機密を、巴里が漏らすはずがない!」
まくし立てる彼女に、梅里は首を横に振る。
「巴里華撃団設立の中心的人物、イザベル=ライラック伯爵夫人から、丁寧な返事があったんだ。向こうの機密にかかることだから言えないけど、巴里には欧州華撃団構想の中心としにふさわしい緊急展開能力を保持できうる、その装備があった。だから僕は──巴里を推した」
後々のこととなるが、このとき夢組が予知していた巴里における大規模霊障──パリシィ事件の最終局面のオーク巨樹を舞台にした戦いに於いて、その装備が勝負の趨勢を握ることになった。凱旋門の地下に設置されたリボルバーカノンがそれである。
また、このとき機密として明かさなかったが、当時の倫敦華撃団計画には他国への輸送手段はもちろん用意していた。日本の翔鯨丸のように空輸による霊子甲冑輸送計画──テムズ川より飛び立つ輸送用水上機で霊子甲冑を倫敦はもちろん、英国内から国外までに出撃──を考えていたのだが、やはりリボルバーカノンより展開範囲も時間も、劣っていたのである。
「もし仮に……倫敦から返答があり、巴里にも負けない欧州全体を範囲とした緊急展開装備があるのなら、僕は間違いなく倫敦を推した。でもあのときの僕の手元には、その判断材料さえなかったんだ」
倫敦側にも先述の通りに部隊を緊急展開させる計画があったとしても、そもそも提示されなかったがために梅里には知ることができず、倫敦を評価することができなかった。
かたや巴里にしてみれば、自国でも教会の聖母像が血の涙を流すといった怪現象に見舞われ、挙げ句、漏れ聞くところによれば帝国華撃団の未来予知のできる部隊から大規模霊障の兆しがあると名指しで指摘されているのである。
尻に火がついてなりふり構っていられない巴里にしてみれば、味方になってくれるかもしれない相手に自分のカードを見せるくらいは構わないと判断したのだ。
また、責任者であるイザベル=ライラック伯爵夫人──華撃団が正式に成立した後は、そこで“グラン・マ”と呼ばれることになる──もまた、そういった思い切った判断と指示ができる女傑であった。
かくして──かたや日本との同盟を過信し相手が情報を求めているのを軽んじて機会を棒に振った倫敦と、かたや大規模霊障の危機感からなりふり構わず藁にもすがった巴里、という差が生まれ──梅里を動かしたのは国同士の信頼関係ではなく、民の命を守ろうとする責任者の思いだった。
「そんな……」
愕然とするローカスト──の髪の毛が金髪へと変わる。
「詭弁よ!! いえ、そもそもそんなはずがないわ! アタシは、父様から聞いたのよ! 帝国華撃団が裏切ったと。許し難い裏切りを受け──巴里に決まったと」
動揺する彼女の髪の毛は、目まぐるしく金と銀をいったりきたりしていた。それは彼女の心の迷いを表しているかのようであった。
「……あの会議の場では、倫敦の関係者に巴里を推したその理由を言うわけにはいかなかったんだ」
理由が広範囲緊急展開装備の存在とは、それがフランスの機密である以上、梅里が言えるはずもない。また伯爵夫人も無理を通して内密に教えてくれた極秘情報だ。梅里が知っていていい情報ではないし、彼女がバラしたとなれば彼女は計画から追放されかねない。
梅里にしても、帝国華撃団にしても、せっかくつかんだ心強い協力者である。そんな彼女を退場させるわけにはいかなかったのだ。
「ウソよ! そうでなければその問い合わせが御父様の下へ届いていなかったにちがいない!」
「僕は最初の心証では倫敦を推したかったんだ。だから何度も質問状を送った。欧州に向かう途中でも返答がないか何度も確認したし到着してからも接触を図った」
自分の名前では回答が来ないと判断した梅里は米田に頼んでその名前でも同じ内容のものを送り、それでも結果が変わらないと駐英大使に連絡を取ったりもした。
その結果は──梅里は首を横に振る。
「それでも英国は機密一辺倒で返事をくれなかったんだ。華撃団の協力者と分かっていたキミの御父様にももちろん書状を出したよ。それだけでなく返事がなかったから前日に面談を申し込んだけど──事前接触はよくない、と断られたんだ」
カーシャは自分の父がそのときには帝国華撃団は倫敦を支持すると思いこんでおり、それで接触するのは痛くもない腹を探られることになって好ましくないと判断したのだと思った。
「……じゃあ倫敦は……自滅した、ってこと? アナタからの問い合わせを無視したばかりに……」
これが逆に、倫敦で大規模霊障の兆しがあったのなら、倫敦は八方手を尽くし、その一環として梅里の問い合わせにも応じていたかもしれない。
しかし、実際には──巴里にそれがあって必死になり、それが帝国華撃団を味方にして──巴里華撃団の設立という流れになったのだ。
「アタシはなんで……こんなの、完全な独り相撲じゃない」
力を失い、構えていた剣が地面をたたく。
膝から崩れ落ちたカーシャは呆然と地面を見つめていた。
「カーシャ……今だから訊くけど、戻ってこないか? いや、戻って……こられないかな? キミは」
梅里は、彼女を前にして一度も愛刀に手をかけなかったその右手を、カーシャに向かって差し出した。
生気が抜けたような目を梅里へと向けるカーシャ。ウェーブのかかった金髪越しに、その目と目が合う。
だが、彼女はその申し出を拒絶した。
「今さら……戻れるわけないでしょ?」
まるで幽鬼のようにゆらりと動き、剣を握る手に力を込めるカーシャ。
「アタシがなにをしたと思う? アタシは……裏切り者よ?」
「わたくしも、他組織の密偵として入り、華撃団に反しようともいたしました。でも今はここにおります!」
吐き出すように言った彼女の言葉に答えたのは、梅里ではなく二人を見守っていたしのぶだった。
それでカーシャはチラッとしのぶに視線を向ける。
「それはアナタが決定的に敵対しなかったからできたことよ。アタシは違う……司令とウメサトの命を狙う水弧の手助けをし、黒鬼会のためにせりの嫉妬をあおり、精神的に追いつめた。アタシ自らウメサトの命も狙ってさえいる」
手にした剣に視線を落とし、恨みがましい目で見てしまう。
華撃団を離れる直前にその剣先を梅里に突き付けた。
つい先ほどまでこれを構えて梅里を威圧していた。しのぶへ切りつけ、光武・複座試験型も大破に追い込んだ。
「……もう、後には退けないの」
再び
妙に落ち着いた様子でカーシャは言った。
「帝国華撃団夢組隊長、武相 梅里……一対一で勝負よ」
再び切っ先を梅里へと向ける。
だがその申し出は、梅里ではない別の者が割って入り、止めようとした。
「なにをおっしゃるのですか。梅里様には受ける理由がございません」
扇を手に身構えたしのぶだった。心情的には彼女の置かれた立場に同情しているしのぶだが、こと梅里の命にかかわることとなれば話は違う。
その一方で梅里は、そういえば、しのぶが梅里宛の決闘を断ったことが前にもあったと思いだし、その奇遇さに思わず苦笑する。
そしてあのときと同じように──
「いや、受けるよ」
しかし今度はあのときと違って自分から──その決闘を受けた。
その発言に驚いて振り向くしのぶ。
「なぜですか!? 梅里様は夢組の隊長、花やしき支部の防衛を仰せつかっている幹部の一人です。それを……」
カーシャをちらっと見るしのぶ。
彼女の姿は夢組戦闘服だ。一部隊の指揮を任されているようにも見えず、また先ほどからの脇侍の動きを見ても、彼女の指示で動いているようには見えない。
ハッキリ言って一兵卒。幹部でも指揮官でもない彼女には負けたからと兵を退かせるような権限はないだろう。梅里が一騎打ちを行うメリットがまるでないのだ。
それを受けるという梅里を、しのぶが訝しがるのも無理はない。
「罪は裁かれなければならない、だったよね。カーシャ」
かつてカーシャが言った言葉である。
「僕の罪は、あのとき巴里の肩を持った真意を会議に参加したあの人に──トワイライト卿に説明しなかったこと。あのときキチンと話していればキミとこんな立場で相対するなんてことはなかったはず」
もしそうであれば、共に戦う仲間として轡を並べ、維新軍と戦う立場だっただろう。
「だから、こうなった責任を僕は取るよ。キミの申し出た決闘を受けることで」
そう言って、梅里はカーシャと相対してから初めて、腰の愛刀『
握りしめ、ゆっくりと抜き放つ。
そうして刀身をさらした刀を手に──梅里は構えた。
柄を握りしめた右手を引き、刀身は梅里の眼前を過ぎ、切っ先は対する相手へと向けられている。その刀身に左手を添えるような独特の構え。
対するカーシャもまた刀身が波状になっている愛剣
そしてローカストから、先の梅里との戦い──食堂で丸腰の彼を愛剣を手に追いかけ回したとき──の記憶が送られてくる。
(やっぱり、まるで違う)
刀を手にした梅里は、まるで別格だった。
そしてあのときの“話をしようとしていた”彼とは違い、今の彼は“果たし合いに応じた”のである。
気迫がまるで違う。
が──それをカーシャはどこか晴れ晴れとした思いで見ていた。
「いくわ……」
カーシャは初撃にすべてを込めて、瞬間的に霊力を高めて愛剣に送り込み──爆発させる。
今までの白銀とは異なる──まさに夜の闇を切り裂く夜明けを思わせる金色の光が、剣の鍔の十字へと集まり烈光となった。
その光こそ真のカーシャの霊力の色である。金色はその身を包み、刀身を覆うと生じた光の刃になり、直剣となった。
そして──カーシャは一気に突っ込んだ。
「『
小細工なしの真っ向勝負。
金色の光に包まれたカーシャの一振りは刀を構えたまま微動だにできない梅里を脳天から真っ二つにし──その姿が幻のように消える。
「──ッ!?」
戸惑うカーシャをよそに、次の瞬間には喉元に梅里の聖刃・薫紫が突きつけられていた。
そして大きく息を吐く──カーシャ。
「これが……朧月ね。なるほど、避けられないわ」
諦めと、半ば呆れが入ったように言い、寂しげな笑みを浮かべる。
「……勝負はついたわ。アタシの完敗」
「だね。勝負は、ついた」
頷く梅里。
「さぁ、早く……アタシを殺しなさい。生き恥をさらすつもりはないわ」
「……違うよね、カーシャ」
切っ先をカーシャの喉元に突きつけたまま、梅里は苦笑を浮かべる。
「キミは、この勝負の結果が分かっていた。いや、負けるつもりでこの勝負を仕掛けた。違うかい?」
「……どうしてそう思うの?」
「罪は裁かれなければならない、キミはそう言っていたからね。でも──」
梅里は突きつけていた刀をひき、体勢を戻すとそのままカーシャの前に立った。
「キミの命を取るつもりはない」
「なぜ……アタシは、アナタの命を二度も狙ったのよ?」
「どちらも、命をとろうと思えばとれたのに、キミはそうしなかった。違うかい? ローカスト……」
一度目は梅里が意識不明になって横たわっていたベッド。
二度目は寝ていた梅里を包丁で狙い──その後に剣を梅里に突きつけたとき。
どちらも問答無用で殺しに来ていれば、命を奪うことができただろう。少なくともその可能性があったのに、彼女はしなかった。
そのどちらも──カーシャではなく、ローカストという人格が出ているときだった。
「キミでさえも、僕を殺すことができなかった」
「違う!! そんなことはないッ!!」
髪が銀色に染まり、ローカストとしての人格が現れる。
「ワタシは、ワタシならアナタを……」
「違わないよ、ローカスト。キミだって元々はカーシャなんだろ? 本来なら普通に帝国華撃団に入り、僕らと共に戦うはずだった……」
「あ……」
ローカストの──いや、カーシャの脳裏に父親が豹変する直前に描いていた夢が浮かぶ。
かつて幼いころに父が話してくれた、“
それが一変し、ローカストという人格は強制的に作られた。本来であれば、優しく、強く、そして正義を愛するカーシャという娘の心の中に。
そんな彼女が、元々の彼女の影響を受けないはずがなかった。
意識がなく無抵抗の者を殺すのが正義であるはずがなく、丸腰で話し合いをしにきた人を斬れるはずもない。
そうローカストは──紛れもなく、カーシャなのだ。
「ああ……ワタシは──アタシは……」
頭を抱え込むようにその場に崩れ落ちる。その髪の毛は銀髪から再び金髪へと戻り──それから銀に戻ることは、一切無かった。呪術は完全に解け、ローカストとカーシャという人格は、また一つに戻ったのだから。
「カーシャ……」
梅里の呼びかけに、カーシャは顔を上げる。
その彼女に梅里は再び手を差し出した。だが、カーシャはそれを掴まなかった。
「アタシには、その資格がない。華撃団のみんなを裏切って……せりにも……」
「……だってさ! どうする!? せり!」
梅里が大きな声で訊くと、いつの間にか近くにきていたせりがひょっこり顔を出す。
「……あとで一発、ビンタさせなさい。それで私の分は許してあげる。みんなに対する裏切りは……食堂の棚卸し一回、ってところかしらね」
あの残業以来、棚卸しはすっかり居残り作業として認識されて罰のような扱いになっていた。
それに梅里は苦笑する。
「でも、司令やウメサトの狙撃に関わって……」
「なるほど……罪は裁かれなければならないって言うのなら──華撃団員として裁かれるまで、その命、僕が預かるよ」
「ッ!? それは……」
カーシャは思わず再び梅里を見る。
「前に言ったよね? 困ったことがあったら僕のできる範囲であれば全力で力を貸すってさ」
彼は笑顔を浮かべて再度手を差し出している。
カーシャは戸惑いながらそれを掴もうと手を伸ばし──
「──世の中、そんなに甘くありませんよ?」
どこからともなく飛来した無数の糸が、カーシャの体に巻き付いた。
「なッ!? こ、これは……」
戸惑うカーシャが慌てて手や上半身を振るが、絡みついた糸はそれくらいでは切れず、余計に絡まっていくだけだった。
「おやおや、ローカスト……今は、アカシア=トワイライト、ですか? まぁ、どっちでもいいですけど、あなたがたっての願いで仲間にして欲しいと懇願してきたのに裏切るとは、一体どういう了見ですかね」
「“人形師”!? このッ!!」
黒い覆いで顔を隠した黒装束の男。
それには必死に抵抗するカーシャもちろん、梅里も、そしてせりにも見覚えがあった。
「お前は、性懲りもなくまた──」
「いえ、今回はあなた方に用事はありません。私が用があるのはその異国の女のみ……甘っちょろいあなた方が裏切りを許しても、我々は裏切りを許すつもりはありませんので──」
「──ッ!!」
その言葉を聞いて、梅里が動く。
素早く踏み込み、刀を迅らせてカーシャに絡んでいた糸を元から絶とうと試みたが──それよりも一瞬早く、彼女ごと糸が引き寄せられそのまま“人形師”の下へと移動していた。
「裏切り者にはキッチリと、落とし前をつけさせますので、ご安心を──」
「ウメサトッ!!」
糸に絡みとられ、動きを制限されながらも──今度は必死になって、助けを求めて手を伸ばしたカーシャの声が響く。
駆け寄った梅里の手がそこに届く前に、“人形師”の足下に魔法陣が展開していた。
「助け──」
「待てッ!!」
カーシャの言葉は途中でとぎれ、梅里の叫びがむなしく響く。
“人形師”が展開した転送陣はその効力を発揮して、カーシャの姿は黒装束の男と共に消え去っていたのだった。
「カーシャ……」
虚空を掴んだ手を握りしめつつ直前で逃がしたことを、梅里は悔やんでも悔やみきれなかった。
【よもやま話】
さらに長くなったので分けました。本当なら─6─でここまでやるつもりだったのですけどね。
カーシャは改心したのですが──“人形師”に連れ去られてしまいました。
また、倫敦華撃団についてですが、これはオリジナル設定で太正14年当時の計画によるものという設定です。「新サクラ大戦」に登場した倫敦華撃団は、一度試験的に組織されたが、その経験をもとに降魔大戦後に再度組織して正式な華撃団になったのがそちらと思ってください。
旧作執筆中には倫敦華撃団というものが存在していなかったので、いろいろ自由勝手に想像を巡らせていた結果です。「テムズ川から輸送用水上機で──」というのはそのときのもの。