サクラ大戦2外伝~ゆめまぼろしのごとくなり2~   作:ヤットキ 夕一

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─4─

「……夢組の松林錬金術班頭、同じく大関副頭、越前副頭……三人とも、反応……ありません」

 

 ミカサの艦橋に、その冷たい言葉が思いの外に大きく響きわたり──誰も、何も言えなかった。

 その報告をしたかすみもまた、うつむいたまま──顔を上げることができない。

 重苦しい空気の中──

 

「司令、夢組の巽副隊長から通信です」

「……繋げ」

 

 米田が言うと、艦橋のモニターに巽 宗次の姿が映った。

 

「司令……具申したいことがあります」

「なんだ? ……言ってみろ」

 

 今まさに部下を失った二人が、言葉を交わす。

 

「三人のことを……秘匿にしてはいただけませんか? 今後の作戦遂行の……志気に関わります」

 

 そう言った宗次もまた、うつむいたままだった。

 しかしそれを聞いた米田は──激高し、顔を上げる。

 

「志気に関わるだと!? そんな──そんな理由で、勇敢に戦った者達の戦死を隠し、オレに隊員達に向かって嘘をつけっていうのか!! 貴様はッ!!」

「──アイツらはッ!!」

 

 米田以上の声で宗次が怒鳴るように言い放つ。

 それに気圧され、米田の気勢が止まった。

 

「アイツらの戦死を、見た者は……いません。確認できていません。ですから──」

 

 あの三人は、中央通気口付近で巨大魔操機兵の爆発に巻き込まれて、行方が分からなくなった。

 

「戦時行方不明者扱い、ということかしら?」

「ええ……その通りです、藤枝副指令」

「あなたの言いたいことは分かるわ、巽くん。でも、それは……」

 

 ──あまりに無理がある。

 かえではそう思ったが、言うことはできなかった。

 姿が確認できないということから、三人はおそらくあの爆発に巻き込まれ、遠くへ吹っ飛ばされて──甲板から落ちたのだろう。

 当初は通気口へ落ちた可能性もあったが、確認が行われてそれは否定されている。通気口の先にある隔壁には誰の姿も確認できなかった。

 そして──降魔兵器でさえ飛行不能な高度に達しているミカサから落下して、人が生き残れるはずがない。

 この状況では戦死者と見なすべき場合と言わざるを得なかった。

 甲板に痕跡がない以上は、落下していなければ爆発に巻き込まれて跡形もなく散ったか、だ。いずれにしても命はない。

 

「わかります! 理解しています、副指令!! しかし……しかし、今は──せめて、この戦いが終わるまでは……」

 

 宗次の沈痛な声に、かえではそれ以上言うことはできず──米田が口を開く。

 

「わかった、巽。お前の具申を採用する。以後、あの三人については、明確な生死や行方が判明するまで秘匿とし──通信にのせることも禁止する」

 

 うつむいたままの米田の指示に、かえでは驚き──艦橋にいた三人娘もまた絶句していた。

 

「お前達! 聞こえなかったのか!!」

「「「りょ、了解!!」」」

 

 米田の強い口調に気圧され、慌てて返事をするかすみ、由里、椿。

 

「……御配慮、ありがとうございます」

 

 そう言って、宗次の通信は切れた。

 そして米田は──自分の唇に血がにじむほど、悔しさで歯噛みをしていた。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 そして、そんなやりとりを、余計な心労をかけないために完全に隠し通し、米田は艦橋に座っていた。

 

「長官。作戦の指示をお願いします」

 

 あやめの言葉に小さくうなずき、口を開く。

 

「本鑑は、これより『武蔵』に対する強襲攻撃作戦を実施する!」

 

 その宣言の後、作戦の簡単な説明を行う。

 ミカサの主砲による砲撃で『武蔵』本体にダメージを与えた上で、そこへミカサで体当たりによる強行突入を行う。

 その上で光武を搭載した轟雷号を射出して花組を『武蔵』内部の奥深くへ一気に送り込み──その後は花組が中枢に侵入し、内部より崩壊させる。

 それが作戦概要であった。

 なお、『武蔵』内部は降魔兵器が多数潜んでいることが予見されている上に、強力な妖気が渦巻き、霊力環境が極めて悪いことから生身での従軍は不可能と判断された。

 そのため、ミカサに搭乗した夢組隊員たちは随行することなく、ミカサからの霊子レーダーや透視・遠視による調査でのサポートを行うこととなった。

 

「大神……頼んだぞ」

 

 万感の思いを込めて花組に全てを託す。彼らの成功がなければ帝都はこの国は闇に包まれてしまう。

 

「主機関、限界まで出力を上昇!」

 

 米田の指示で艦橋のクルーで風組所属のかすみ、由里、椿の帝劇三人娘がミカサを操り、その指示通りに操作を行う。

 

「長官! 主砲の発射準備……完了しました!」

 

 椿の報告に、かえでがうなずく。

 

「……長官。いよいよですね」

「……ああ。ハデにおっぱじめるぜえ!」

 

 鑑首が展開し、主砲を姿を現すと、その砲身が延びて準備を整えた。

 

「目標、補足」

 

 由里のよく通る声が艦橋に響く。

 

「弾道修正、完了しました」

 

 後は指示を待つのみ──思わず椿が米田を振り返る。

 

「主砲、発射!!」」

 

 米田の指示でミカサの艦首九十三尺主砲が、信じられないような轟音と共に火を噴いた。

 それはわずかな弧を描いて、『武蔵』の正面へと着弾し、分厚い壁ともいうべき外部装甲を破壊する。

 そして間髪を入れず──米田は叫ぶ。

 

 

「『武蔵』へ、突入する!」

 

 

 指示を受けて全機関が出力最大となった。

 その推進器を最大稼働させて、文字通り火がついたように加速したミカサは、主砲が砕いたばかりの箇所へと突撃を敢行する。

 

「────ッ!!」

 

 そして──まるで『武蔵』に突き刺さる矢のように、ミカサはその鑑首を、『武蔵』の内部へと貫通させていた。

 

 その瞬間、ミカサ内部は激しい振動に見舞われた。

 米田の指示で各部の確認が行われ──

 

「ミカサ……武蔵内部への突入に成功しました!」

 

 かすみの締めくくるような報告を受けて、米田が「よし、やったか!」と快哉の声をあげる。

 そして──

 

(これもアイツらが、このミカサを守ってくれたからこそ……松林、大関、越前……お前達の……おかげだ)

 

 心の中でそう叫ぶ米田──その心に痛みが走った。

 だが、今から内部へ突入する花組に余計なことを考えさせないため──どうにか笑顔をつくってそれを押さえ込む。

 

「頼んだぞ、みんな。戻ってきたら、みんなで大宴会だぞ」

 

 そう言って激励するのが精一杯だった。

 それに続いて、つぼみや薔薇組が花組に声をかける。彼女達はあのとき、ミカサ内のために逆さまになった客席や自分達の部屋にいて、甲板での一件を知らない面々だった。

 

「みなさんなら……きっと、やってくれると信じています」

「『武蔵』の中のお話……帰ったら、たーっくさん聞かせてくださいね!」

 

 どうにか笑顔で送り出すかすみと由里。しかし──

 

「必ず……必ず、帰ってきてくださいね!」

 

 感きわまったような泣き出す寸前の椿の声には、かすみも由里も冷や冷やした。

 画面越しとはいえ、目の前で命が散る様を見た後である。いくら華撃団に所属し、先の大戦を戦い抜いたとはいえ、椿はまだ年若い。

 そんな彼女がそこまで感情を押し殺すのはさすがに無理があったのだ。

 しかし、応じた大神にその違和感を気づかれず……ホッとする。

 そんな中、かえでは──

 

「ねえ、大神君……一つだけ、確認させて」

 

 思わず大神に問うていた。この決戦に際しての心構えを。

 彼女の心の中には、先ほど戦いの中に散った三人と、先の大戦で戦死者となった姉・あやめのことが渦巻いていた。

 大神の「生きて帰る」という答えに満足げにうなずく。あやめのことを挙げて平和を守るために命を犠牲にすることは繰り返してはならない、と諭す。

 

「死んではダメ。死んでもいい、なんて絶対に考えてはダメ」

 

 思わず口をついて出た言葉。それは、彼女が見ている目の前で、どうすることもできずに散った命を思うからこそ、出てしまったかえでの優しさゆえの言葉だった。

 それを受けて出た大神の出撃命令は──

 

 

「必ず……生きて帰るぞ!」

 

 

 その言葉を受けて、花組は『はいっ!』と声をそろえて返答し、光武・改を乗せた轟雷号は『武蔵』の奥へ向けて、発車するのであった。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 ──そのころ、帝都の地上では……

 

 銀座の大帝国劇場は空中戦鑑ミカサに組み込まれ、『武蔵』へと旅立った。そのため地上に残された華撃団の拠点は浅草の花やしき支部となる。

 そして多くの降魔兵器は京極たちの本拠地となった『武蔵』防衛のためにミカサを追いかけている。

 しかしそれでも多数の降魔兵器が帝都に残り──海軍が中心になって展開した部隊と戦闘を繰り広げていた。

 残った華撃団の任務は、そういった他の軍と連携しての降魔兵器への対応である。

 通常兵器がほとんど通じない降魔兵器に対し、海軍では歯が立たない。

 海軍が誇る艦砲艦砲射撃ほどの威力ならば効果は望めるが、いかんせん、それを帝都市内に撃ち込むわけにはいかなかった。

 その一方で、華撃団は敵本拠地『武蔵』に対する乾坤一擲の逆転策を実行し、それに花組の全機を投入している。

 降魔迎撃の主力である霊子甲冑を欠いている地上戦力は、窮地に立たされていたのだ。

 

 地上には様々な遊具のある花やしきは、帝国華撃団の拠点であり、夢組の敷設した結界によって守られたそこは、帝都市民の一時的な避難場所となっていた。

 その結界を破らんと降魔兵器が集まってくる。

 それに対し華撃団は一丸となって対抗していた。

 風組や雪組の扱う重火器は効果の低い通常兵器だが、それでもその高い攻撃力は抑止力になった。

 月組たちが偵察や攪乱を行って、降魔兵器を誘導し、霊力による攻撃が行える夢組が、主力となって降魔兵器に対抗する。

 その中心は、小規模霊障の対応を任務としているために直接戦闘を得意としている除霊班だった。

 

「……『夢十夜作戦』の経験ガ、こんなトコロで生きるナンテ……」

 

 最前線で戦い皆を鼓舞する除霊班頭に代わって指揮を執っている除霊班副頭のコーネル=ロイドは苦笑交じりにつぶやいた。

 二年前の大戦で、夢組が行った、新型霊子甲冑開発までの時間稼ぎで対降魔戦闘を行ったのが『夢十夜作戦』。

 降魔から降魔兵器と相手は変わったが、それでも基本は同じである。

 近接戦等を得意とする特定の者──今回は梅里と宗次がいないため、二人の代わりにあの作戦以降に入隊し、彼らと同じくらいの近接戦闘能力を持つカーシャ──アカシア=トワイライトと、前回に引き続いての秋嶋 紅葉のみが降魔兵器と一対一で戦い、他の者は5対1を基本として、戦闘を行っている。

 封印・結界班は、障壁を作り出して、降魔兵器を分断し、それらが協力するのを阻害している。

 しかし──

 

「ホントに……もう! 数が、多い!!」

 

 手にした愛用の波状刃の大剣(フランベルジュ)、『ヒート・ヘイズ』で降魔兵器の一体を、やっとの思いで討ち果たしたカーシャ──もう一人の除霊班副頭であるアカシア=トワイライトは、ポニーテールにまとめたウェーブのかかった髪を振り乱しながら、周囲を見渡す。

 この数の多さは、前回の『夢十夜作戦』では遭遇しなかったものだ。

 降魔兵器を個々に分断できなければ作戦が崩壊しかねない。にも関わらず、数に圧されて障壁が間に合わなくなりつつある。

 そうして分断を逃れた集団が形成され──

 

「今です!! 近江谷(おおみや)さんッ!!」

 

 大きな声と共に、夢組副隊長であり、この場の指揮を任されているしのぶが、指揮棒や采配代わりの扇──愛用の深閑扇(しんかんせん)を閉じた状態で大きく振る。

 それに合わせて幾条もの紅紫色の光芒が走り──降魔兵器を貫く。

 光線を放ったのは、光武・改を遙かに上回る巨体を誇る霊子甲冑──光武・複座試験型だった。

 その手は、織姫の霊子甲冑と同じ、霊力を光線として放つ武器が装備されており、今のはそれによるものだった。

 

「これも──くらええぇぇぇぇッ!!」

 

 搭乗者の一人である、近江谷 絲穂(しほ)の叫び声と共に、さらにその肩部に取り付けられたロケットランチャー──こちらは紅蘭機が装備しているものと同型のもの──から放たれた砲弾が着弾し、まとめて周囲の降魔兵器までも焼く。

 

「試作品とはいえ、やはり霊子甲冑ですね……」

 

 その戦果にしのぶは感心していた。やはりその力は圧倒的だった。

 花組に所属しない、唯一の霊子甲冑──光武・複座試験型こそ夢組の、そして地上に残った華撃団の切り札である。

 それを移動できる砲台のような扱いで攻撃に重点を置いて運用させる。

 風組や雪組が重火器で足止めをしたり、月組が牽制・翻弄したり、夢組が結界で捕縛した降魔兵器を次々と破壊させていった。

 

◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

 ──しかし、

 

「近江谷姉妹、もう限界です!!」

「いえ、まだッ!! まだ、いけます!!」

「はい、姉様……」

 

 強がる絲穂に、絲乃もそれに従い、気丈にも頑張りを見せる。

 限界はすぐにやってきた。

 この光武・複座試験型の欠点は──同調を搭乗者に頼り切っていることだった。

 調整している錬金術班頭の松林 釿哉の話では、同調能力には改良を加えているとのことだが、こと近江谷姉妹が搭乗するときにはさほど意味がない。

 姉妹の霊力は、単独ではそれほど高いものではなく、霊子甲冑の起動基準を満たしていない。二人が霊力を同調させ、共鳴し、相乗的に高め合うことで強い霊力を発することができるのだ。

 そこまでして、やっとこの光武・複座試験型を動かすことができる。

 つまり二人は、これを動かしている間は常に同調し続けなくてはいけないということでもあり、二人にとって大きな負担であった。

 そんな二人がオーバーワークなのは誰もが分かっていたが──それでも彼女達姉妹に、霊子甲冑に頼る以外に、降魔兵器との戦いを優勢に進める術がなかったのである。

 

「く……申し訳、ありません……姉、さま……」

 

 そしてついに限界が訪れた。

 絲乃の霊力が落ち──霊力同調が解除されてしまい、たちまち稼働停止に追い込まれる複座試験型。

 

「なッ!? こんなところで──」

 

 一人気を吐く絲穂だが、無情にも──機構上当然のことでもあるが──彼女一人では光武・複座試験型は動かせない。

 迫り来る降魔兵器の鉤爪。

 それに思わず身をすくませてしまう。

 

「させないわ!!」

 

 付近にいたせりが弓に矢をつがえ──それに全力で霊力を込めて雷と化し、それを放ち迎撃する。

 直撃し、「キシャアアァァァ!!」と奇声をあげる降魔兵器。

 だが、それでも足りない。

 ひるんだものの、討滅するには至らない。

 さらに、現れたもう一体が光武・複座試験型へと迫る。

 

「絲穂!! 絲乃!!」

 

 せりが悲痛な叫び声をあげ──

 

 ──降魔兵器は長大な棒で殴り飛ばされて吹っ飛んだ。

 

「なっ!?」

 

 せりは目を疑った。

 すごい勢いで弾き飛ばされた降魔兵器を思わず目で追いかけていた。

 それを追いかけるように飛ぶ形が特徴的──三鈷杵と呼ばれる密教系の祭具のようである──な投擲武器が飛び、突き刺さる。

 

「なに、あれ?」

 

 見たことのない武器に思わず眉をひそめてしまう。

 そして降魔兵器を視線で追いかけた彼女の背後から、聞き慣れた蒸気機関の音がするのに気付いた。

 思わず振り返って──せりは再び目を疑うことになる。

 

「え? あれは……」

 

 霊子甲冑だった。

 白い蒸気を吹き出すそれは、機体正面には十字型のレールに沿ってカメラアイが縦横無尽に動いている。

 青く塗装されたそれは──

 

「アイゼンクライト!! それもレニ機……なの?」

 

 せりの言うとおり、欧州星組が採用しようとしていたドイツ製霊子甲冑アイゼンクライトである。

 その青い機体色は紛れもなく花組のレニ=ミルヒシュトラーセの愛機のそれだが──せりの言葉が疑問系になったのは、それが手にしているのがいつもの騎士を思わせる騎乗槍ではなかったからだ。

 長い柄は同じだが──その先端は穂先ではなく、金属製の輪にさらに複数の輪が通された──“錫杖”だった。

 それを器用に──まるですみれが自分の武器である長刀を光武等の霊子甲冑でやるように、クルクルと回転させる青いアイゼンクライト。

 

「え……?」

 

 せりはその姿に思わず目を疑う。あまり意味のない無駄な動きであり、それをレニがするようには思えなかった。

 それに驚きから覚めてよく考えれば、機体の主であるレニがこの場にいるわけがないことにも気がつく。

 なぜなら花組の彼女は新型霊子甲冑・天武と共にミカサで『武蔵』に向かっていたからだ。

 ──その天武がこの上空で不具合を起こして使用不能になったのも、レニ用に光武・改がロールアウトしており、それに乗り換えたことも、せりには知る由がなかったが。

 そうこうしているうちに、その青いアイゼンクライトは降魔兵器を倒していく。

 見事な動きで錫杖を振り回し、時にはそれを立てて「シャン」と音を鳴らすと念をこらし、霊力障壁を作り出す。

 そうやって降魔兵器側の羽ばたきによる烈風や酸性の吐瀉物といった飛び道具を防ぎ、先ほど見た投擲武器で反撃を行い──周囲の降魔兵器を迅速に駆逐した。

 そして一時的に、周囲に敵の影がなくなると──

 

「近江谷さん達、大丈夫ですか? それに、姉さんも……」

 

 そんな外部スピーカーからの呼び掛けに──せりが驚いた。

 

「姉さん? ──って、えぇ!? あなた、まさか……」

 

 敵がいないためか、正面ハッチが開いて搭乗者が顔を出す。

 

「ええ、そうよ。姉さん!」

 

 そう言ってツインテールの髪を揺らしながら、せりとよく似た勝ち気な笑みを浮かべる彼女。

 青いアイゼンクライトの操縦席にいたのはせりの妹、白繍なずなだった。

 




【よもやま話】
 雰囲気暗い艦橋でありながら、それを思わせないように明るく振る舞っている──という、原作の「サクラ大戦2」での同じシーンで矛盾が出ないように、そんな感じにしてみました。
 ちなみに、これを書くにあたって、原作ゲームをやる──のは時間的に厳しいのとサターンを持ち出すのが手間なので、プレイ動画を見て書いてます。
 試しに見比べてみて──それっぽさを少しでも感じていただけたら、書いている側としてはしてやったりですので。
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