サクラ大戦2外伝~ゆめまぼろしのごとくなり2~   作:ヤットキ 夕一

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※オリジナル設定の解説の頁です。

 本編ではないので、作者の話とかウゼー、どうでもいいわー、という方は見なくて大丈夫かと思われます。

※紹介分には本文の内容も含みますので、スルーor後回しにしていただいて構いません


 というか、↑の理由と長いので後読推奨です。



その他
オリジナル設定解説


【目次】

▼組織

▽登場人物

▼オリジナル機体

 


<組織>

 ここでは組織の中のオリジナル部分について説明します。

 なお、夢組の公式設定は『霊能部隊・夢組』という呼称と、役目として

  ・霊視や霊力を使った戦術サポート

  ・ギヤマンのベルを使ったダウジングによる霊的調査。

  ・予知や過去認知。

  ・除霊。

  ・御札や御守りの発行。

が設定されていました。

 以下は独自設定ですので余所では通じない部分がほとんどです。ご注意ください。

【帝国華撃団夢組】

・帝国華撃団の誇る5大部隊の一つである霊能部隊。(他は対降魔迎撃部隊「花組」、輸送空挺部隊「風組」、隠密行動部隊「月組」、局地戦闘部隊「雪組」)

・世界的にも珍しい、霊力を使った特殊能力による支援活動専門の部隊であり、それゆえに活動内容が多岐にわたる。

・例としては、霊視等の感知・探査能力による戦況把握や分析、結界によって隔離して被害を最小範囲にとどめる戦場形成、霊感・霊視やその他霊力探査による霊力等の異変の分析、予知による霊障の予見及び過去認知による原因の特定、霊子甲冑による対処を要しない程度の小規模霊障への対応・鎮圧、過去に施された霊的封印の調査・維持、霊子甲冑用やその装備等における霊力技術開発や霊力付与のサポート、御守りや御札の発行、等々。

・その多岐にわたる活動内容に応じて6つの班に分かれている。

・が、隊員には霊力とそれに基づく特殊な能力が求められることから人数は限られており、他の班への応援(例:調査班が戦闘に参加する等)も随時行われている。

●封印・結界班

・戦場形成のための結界展開(原作ゲームでいける範囲が限られているのはこれが原因)や、防衛施設の結界維持、過去に封印されたものも含めた霊的障害の封印の管理(含む再封印)を主な役目とする。

・頭は山野辺(やまのべ) 和人(かずと)。副頭は陸軍出身の女性隊員と、陰陽寮出身の男性隊員の二人。

・本来であれば副頭の片方が本部付、もう片方が支部付となるはずだが、他の班に比べて戦場形成のために素早く人数を集めて出撃する必要があるのと、敷地の広い花やしき支部を防衛する際の結界展開のために、勤務人数の多い花やしき支部に副頭二人が常駐している。

・ちなみに、もっとも人数が多いのがこの封印・結界班である。

●調査班

・戦闘時、非戦闘時を含めて霊視といった霊感から、特別製のギヤマンのベルによるダウジングのような装備を駆使しての戦況や調査対象の分析を行う部隊。

・その対象は物に対する調査だけでなく、人に対する捜査も該当する。

・頭は白繍(しらぬい) せり。副頭は本部付の伊吹(いぶき) かずら、支部付の御殿場(ごてんば) 小詠(こよみ)の二人。

●除霊班

・除霊や単独で出没した降魔への対応といった、霊子甲冑を必要としない小規模霊障への直接対応や、戦闘している霊子甲冑への戦闘支援を担当し、夢組内ではもっとも戦闘行為を得意とする荒事を担当する班。

・頭は秋嶋(あきしま) 紅葉(もみじ)。副頭はコーネル=ロイドとカーシャ(アカシア=トワイライト)の二人で、共に本部付。

・除霊班の副頭2人が共に本部付なのは、黒之巣会との戦いやその後の降魔との戦いでたびたび内部にまで侵入されており、魔神器の防衛のためにも直接戦闘を得意とするものを増やしたため。

●錬金術班

・霊子甲冑用の装備や夢組の霊力を行使するための装備の研究開発、帝劇防御壁における結界のような霊力を使った大規模装置の開発と生産、果ては一般市民向けの御札や御守りの発行といった夢組における開発生産部門を一手に引き受けている。

・帝劇内の霊的装備も開発から操作、メンテナンスまで担当しており、治療ポッドも錬金術班の開発によるもの。

・頭は松林(まつばやし) 釿哉(きんや)。副頭は支部付の大関(おおぜき) ヨモギと本部付の越前(えちぜん) (まい)の2人。

・人数がそれほど多くなかったため副頭が1人だったのだが、釿哉の長期出張のために本部付の人数を出すために本部付副頭を新設した。

●予知・過去認知班

・霊能部隊の真骨頂とも言える、未来予知と過去認知を担当している班。

・特殊な才能がいるために所属人数が非常に少なく一桁(5、6人)。

・頭はティーラ(アンティーラ=ナァム)。副頭は駒墨(くずみ) (ひいらぎ)

・本来であれば人数の関係で副頭がいなかったが、頭が支部に常駐しているため本部付要員の必要性から新設された。

●特別班

・隊長直属の特殊能力をかわれて集められたスペシャルチーム。

・副隊長の巽 宗次が選抜した5人で構成されており、『精神感応(テレパシー)』の八束(やつか) 千波(ちなみ)、『千里眼』の遠見(とおみ) 遥佳(はるか)、『共鳴』の近江谷(おおみや) 絲穂(しほ)絲乃(しの)の双子姉妹、『読心(サトリ)』の御殿場 小詠(調査班副頭兼任)がそのメンバー。

・小詠に関しては部隊内の監察役であるため、特別班メンバーであることが秘匿されている。そのため特別班として能力で記憶を探った際には自分の役目に関する情報を消してその素性を隠している。(受けた側は誰かに訊かれたけど、それが誰なのか思い出せない状態になる)

・それを隠すために近江谷絲穂が『特別班四天王』を名乗っている。能力的には4種類であり、四天王は完全に嘘ではないが、人数的には「五人そろって四天王」である。

・頭はいない。強いて言えば、隊長や副隊長が頭に該当する。

・幹部達は特別色の戦闘服を着用しており、一般隊員達は共通の色の物を使用しているが、特別班だけは区別のために共通の特別色の戦闘服を着用しており、その色は“濃紅梅”。隊長の梅里を象徴する色だが彼の戦闘服は隊長色の“白”なので宗次が「隊長直属なんだからそれでいいんじゃないか?」と言い、特別班員達の全員一致で採用されている。

・ちなみに密かに兼任している小詠の袴は一瞬で色が変わる特別製。

 


<登場人物>

 ここでは、本作オリジナルの登場人物について紹介します。

 サクラ大戦オフィシャルの登場人物については紹介するまでもないことですので、ここでは省きます。

 また『~ゆめまぼろしのごとくなり~2』から登場したものに限ります。前作から引き続いて登場している者はお手数ですが前作の登場人物紹介を参照してください。

 

【帝国華撃団夢組】

◇カーシャ(アカシア=トワイライト) (登場話:第1話 ─1─より)

・帝国華撃団夢組除霊班副頭。引退し、乙女組の師範になった道師の代わりに副頭に就任。

・イギリス国籍。

・貴族であるトワイライト家の令嬢。トワイライト家は船乗りの家系で、植民地の経営等に携わり、成長していった家である。

・そんな家で育ったカーシャは語学堪能で、社交性に富んだ明るい性格をしている。

・濃い金髪で、ウェーブのかかったセミロングの髪をポニーテールにしている。また碧眼である。

・社交的で明るい性格と、ポニーテールが梅里に鶯歌を意識させることになる。

・武器は両手剣。ただし手にしているのは『heat(ヒート) haze(ヘイズ)』という名の波状刃の剣(フランベルジュ)。ヒートヘイズは「陽炎」のこと。その名の通り、斬撃の軌跡や動きが読みづらくなるという力がある。

・所属直後に除霊班副頭になれるほどの強さを持ち、実力を見ようとした紅葉と互角にわたりあうほど。ただし、紅葉は魔操機兵や魑魅魍魎、特に人間よりも大きなものとの戦闘こそ得意としているのに対し、カーシャは対人戦闘が得意という得手不得手を入れた上での互角である。

・必殺技は「陽」の霊力を剣に込めて、金色の直刃を形成した上で直接たたき込む「デイブレイク・スマッシュ」。

・属性は太陽の力である「陽」属性。「日」である彼女が入ったことで梅里の「月」を加えて陰陽五曜の陣を陰陽七曜の陣にパワーアップできる。

 

 

~作者コメント

・旧版「2」での追加ヒロインの名前を変え、髪型を少し変えたもの。

・立ち位置はほぼ変わらず。

・性格は変えました。というよりも彼女が梅里にとって「鶯歌を思い出させる」存在であるために、意図的に彼女の性格に近づけました。

・なので基本的に明るい。

・髪型は、鑑これのサラトガを金髪にしたイメージで。サラトガは米国鑑ですが。

・口調は艦これの金剛みたいなのも考えたのですが、語学堪能ならそこまでしなくていいかな、と。正直、カタカナ混じりにすると読みづらいのと少し煩すぎる感じが出てしまうので。ただそのままだと違和感なさすぎなので少しだけ混じらせてます。

・必殺技の「デイブレイク・スマッシュ」はダイの大冒険の「ギガ・ブレイク」とマシンロボの「ゴッドハンド・スマッシュ」から。

 

 

◇駒墨 柊(くずみ ひいらぎ) (登場話:第1話 ─2─より)

・新設された帝国華撃団夢組予知・過去認知班の副頭。

・元々、人数が一桁しかいない班だったので副頭をおいていなかった予知・過去認知班。副頭の必要性というよりも、「本部メンバーは幹部クラス」という原則維持のために副頭を設置した。

・その能力は随一の予知能力を誇るティーラが太鼓判を押すほどに優れている。能動的な未来視はティーラが水晶玉を使うのに対し、水面に油と墨を使って出した模様を見て占う。

・基本的には短い単語での筆談をするので、筆と短冊を常に持ち歩く。

・そのため、字はとても綺麗。書道家クラス。

・道師の夢組引退(乙女組師範就任)に伴い、正式に夢組隊員となり、予知能力と対人恐怖症を考慮して人の少ない本部勤務のために予知・過去認知班の副頭となった。

・なお、失語症で対人恐怖症なので接客はできず、食堂では厨房を担当する。経験も少なく、皿洗いと下拵え担当。

・ちなみに最も得意にしてるのは予知ではなく過去認知の方だったりする。

 

~作者コメント

・元は、旧作の「2」で↑のカーシャの元になったキャラと共に追加したヒロイン、黒瀬川 柊という名前でした。

・旧キャラから失語症・対男性恐怖症も引き続き受け継ぐ。

・名前の由来は、柊は旧キャラからの引継。名字は「墨」という字が入れたくて「~ずみ」という名字を考えていて、オーガストの懐かしき作品「月は東に日は西に~operation sanctuary~」の主人公の名字「久住(くずみ)」がパッと浮かんだので読みを採用。

・また、「駒」と「墨」の組み合わせは源平時代の宇治川の戦い先陣争いで佐々木高綱の名馬・池月と競った梶原景季の名馬「摩墨(するすみ)」から。

 

 

◇越前 舞(えちぜん まい) (登場話:第1話 ─2─より)

・錬金術班所属の隊員。

・錬金術班の新設されたもう一人の副頭。

・本来は副頭一人体制だったのだが、釿哉が北海道へ新型霊子甲冑開発のために長期出張する際に、釿哉が抜けた分の補充として舞を勤務させようとなった。

・その際に本部メンバー=幹部という図式維持のために副頭を増やして、任命された。

・副頭のヨモギが医術・薬学特化なのに対し、彼女は機械工学系に特化している。

・武器は巨大スパナ型のシザーロッド。普通のスパナも投げてくる。

・念動力をもっており、回転させるのが得意。それを利用してスパナを開閉させる。

・その武器は念動力の増幅機能も兼ね備えており、それで掴んだものを投げ飛ばすことも可能。

・ボーイッシュなショートカットで、普段着はツナギ。それに鉄板で前面が補強された帽子をかぶる。

・巫女服型の夢組戦闘服では帽子の前面は戦闘用のさらにゴツくツバまで補強されたものを被る。

・手先が起用で、お菓子づくりが趣味という意外な一面を持つ。そのため原則は給仕担当だが厨房に回ることも。そのときはコックコートに野球帽のような帽子を被っている。

 

作者コメント

・元は名称を完全に忘れた旧版で「2」から登場していた錬金術班副頭。

・名前の由来は「ゼンマイ」。名前だけだと無理があったので、苗字と名前で分けた。

・機械工学系で植物な名前ということで「ゼンマイ」は是非使いたいものだったのですが、「ゼンマイ」だけでは名前のアクが強すぎて、このようになった次第です。

・ボケのヨモギに対し、ツッコミ役。釿哉はどちらもこなせるオールラウンダー。

・当初、戦闘服では帽子は巫女服と合わないので金鉢巻と考えていたのですが、よく考えれば艦これの龍驤という似た組み合わせでの成功例があったので、そちらに変更。

 

【乙女組】

◇白繍 なずな(しらぬい なずな) (登場話:第3話 ─5─より)

・帝国華撃団の隊員養成機関(主に花組候補生を育成)の乙女組に所属する若き花組候補生。

・高い霊力評価を得ており、しかも梅里をはじめとして夢組の中にもいるネックとなりがちな霊子水晶との相性の問題もクリアしている。

・強い霊力も持ち、「もっとも花組に近い人」と呼ばれているのだが……本人は夢組志望という困った人。そのため総合的な評価は乙女組では2位。(1位は乙女組一期生のまとめ役でつぼみの姉である野々村 春香)

・名字で分かるように、夢組調査班頭である白繍せりの妹。

・年齢順に長女せり、次女なずな、長男護行(もりゆき)、三女はこべ、次男小平太(こへいた)、四女鈴菜(すずな)、五女鈴代(すずしろ)の7人きょうだいである。

・性格は努力家なのだが……それが空回りすることも多い。才能的には得手不得手がハッキリしているが、才能がないこともがんばろうとするために、要領が悪い。

・それで学業面での足を引っ張って、総合評価2位になっている部分も……

・幼いころから何でもそつなくこなせた姉への敬意が強く、逆にコンプレックスを抱いてもいた。

・直ぐ下の妹ということで、なんでもせりの真似をしてきたが、それを越えられなくて悩んでいるところもある。

・弓矢は良い例で、せりは華撃団一の弓の名手と言われるほどの腕前なのだが、なずなはさっぱり。それでも努力するのだが──それが報われない。

・実は、長柄もの──棒術、槍術、長刀術、杖術には高い適性を持っていたのだが……せりは自分がその才能は無いのを見抜き弓矢を鍛えていたので、真似して弓矢の道に励んでいたなずなはそれに気がつくことがなかった。

・それに気がついた宗次が自分の技を教え、彼女も弓と違って伸びる実感のあるそれを熱心に学んだ。また道師ことホワン=タオも夢組時代から目をかけて指導しに行っていた。(それが縁で乙女組師範になった)

・そのため、霊力は雷だが、使う技は宗次の槍術を棒術や杖術にアレンジしたものになっている。

・長く伸ばした髪を頭のやや後方で左右にまとめた──いわゆるツインテール──髪型にしている。

・それもまた、左右のお下げ髪にしているせりの影響を受けている。彼女の場合は弓矢を使うときに邪魔になる、と肩付近まで短くしてしまったが、反抗期を迎えていたなずなは「姉さんとは違うから」と伸ばしたままにしたため、長いままだった。

・でも左右に分けるところは同じあたり、素直ではない。

・現在は、乙女組をほぼ引退状態。本来なら本人の希望を無視して花組隊員にする予定だったのだが……実力と実績のある欧州星組から織姫とレニが来たことで頓挫。乙女組預かりという微妙な立場になって花組の空きができれば入る予定になっている。(もちろん空く予定がない)

・持て余しているのはもったいないと、新型霊子甲冑の試験搭乗者(テストパイロット)として北海道支部に長期出張していた。

・なお、巴里でのパリシィ事件(サクラ大戦3)が解決直後、大神を呼び戻す代わりの隊員として巴里華撃団に派遣され、巴里華撃団花組の隊員となる──のだが、それはまだ先のお話。

 

作者コメント

・旧作の風祭 美椰(みや)。旧作では「2外伝」にでる前よりも「3外伝」に出ていたキャラでした。

・はい。次回作に予定している「3外伝」で今回も旧作通りにヒロインになる予定のキャラです。

・パーソナルカラーは薄紫→からし色に変更。ナズナの花とはまったく関係なく、巴里華撃団花組に紫系がパーソナルカラーのキャラが居なかったため薄紫になったが、3外伝主人公の色も青系なのと、黄色キャラがいないので変更しただけです。

・雷や電気のイメージが青以外に黄色もあるので。

・髪型も元々は長い髪を一本に束ねたものにしようと思っていたのですが、サクラ大戦の攻略本とか見ているうちに「あれ? 帝国華撃団って長いツインテールのヒロインいなくない?」となったので、ツインテールになりました。コクリコは短いし。

・彼女も姉同様にひどい男に惚れてしまうので、それを見ていた三女のはこべが「姉たちのようにはなるまい」と男を見る目が厳しくなり、結果として「いきおくれ」になってしまう、という裏設定があります。

 

【武相家】

◇武相 カナ(むそう かな)(~if かすみ√~ ─1─より)

・梅里の妹。

・武相家の者として武相流剣術をたしなんでいるが、本当にたしなむ程度。

・一般レベルでは十分に強いが、魑魅魍魎を相手にするのは無理。

・一番上の兄は厳しいので、それよりも優しい梅里に懐いている。

・というか、梅里のことが大好き。

・鶯歌のことは梅里がとられそうなので不満に思っていたが、実は心の底では慕っており、「鶯歌ならウメ兄さんの相手でも我慢する」と思っていた。

・そのため亡くなったときはショックを受けた。梅里が抜け殻のようになったので二重にショックだった。

 

作者コメント

・存在だけは語られてきた梅里の妹。

・正直、ブラコンです。

・名前は漢字で書けば「鹿鳴」。その由来は梅里=梅が水戸市の木、兄の磧雀(せきじゃく)が市の鳥のハクセキレイからなので、市の花である(ハギ)の別名「鹿鳴草」から。

・字面が鹿嶋市や鹿島神宮を連想させるのも茨城っぽいかな、と。

 

◇武相 照葉(むそう てるは)(~if かすみ√~ ─1─より)

・梅里の母親。

・武相家が営む料亭『やまよし』の女将である。

・しっかり者で丁寧な立ち居振る舞いだが、実は結構サバサバした性格で男勝りな面も。身内にしか見せないが。

・武相家の家系図はこの数代が少し複雑で特殊になっている。。

・梅里の祖父の梅雪は次男で嫡男ではなかったが、武相家の魑魅魍魎と戦う分家は、幕末の動乱で断絶したのでそれを継いで魑魅魍魎討伐の任にあたり、帝都に行って米田とも交流があった。

・その兄である本家の先代は早くに亡くなる。そのため遺言で分家の当主だが本家当主の後見人につく。

・兄の息子(照葉から見れば従兄)が武相家の宗家の嫡男で、梅里の父親。

・梅雪はその後見人になり、自分の娘である照葉がその嫁になっている。(許嫁……ではなく、照葉が雲雀に惚れ込んで結婚した)

・つまり梅里の両親は従兄妹同士。梅雪は梅里から見ると母方の祖父。

・宗家を継ぐのが梅里の兄。梅里は分家筋になる予定だが──

・そういう家庭の事情もあって、照葉自身は梅里の結婚についても気にしている模様。

・武相家は宗家が「表の役目(食事方)と血筋の存続」、分家が「魑魅魍魎の討伐」となっていた。この体制は戦いの中で亡くなることを想定してのこと。

・そのため、立場に宗家の方が強いが、役目を背負う分家に対して敬意をもっている。

・武相流剣術は本家・分家ともにたしなむが、本家は伝承目的、分家は戦闘目的なので、分家の方が強い。

・だから梅里に剣術を主に教えたのは分家筋の照葉。父よりも母の方が剣の腕は上。

・かわりに料理の腕前は父の方が上である。

 

作者コメント

・名前の照葉は、梅里=梅が茨城県の木なので、県の花=バラ→イバラの一種であるテリハノイバラから「照葉」→読み方を名前らしく「てるは」に。といった流れです。

・美人で若く見える──のはサクラ大戦の母親系ってだいたいがそうなので。さくらの母親は初代も新も、若くしか見えません。

・ちなみに彼女の夫──梅里の父──の名前は武相 雲雀(うんじゃく)。茨城県の鳥=ヒバリ→その漢字表記『雲雀』を音読みにしただけです。

・ちなみに梅里の兄は磧雀(せきじゃく)。磧=「かわら」で、「かわらすずめ」とはセキレイのこと。水戸市の市の鳥=ハクセキレイからとりました。

・武相家は宗家の嫡男には「雀」の字を、分家の嫡男(予定者含む)には「梅」を入れます。

・家康に招聘された初代の名前が梅雀(ばいじゃく)だから──というのは今思いつきました。

・ちなみに分家筋の家紋は「月輪に梅の花紋」と既出ですが、宗家の家紋は「月輪に向かい雀紋」。

・月輪は武相流の象徴。雀二羽が横に向かい合った家紋は、宗家と分家が立場上の上下はあっても重要さでは対等であることを暗示している、とされています。

 

【黒鬼会】

“人形師” (第1話 ─5─より)

・黒鬼会の諜報部門に所属する秘密情報員。

・“人形師”としてその姿を現して活動する際には、顔を隠す黒い布がついた頭巾に黒装束と、人形浄瑠璃や歌舞伎等の黒子と同じ姿をしている。

・強い妖力を持ち、それを高出力で束ねて“糸”を作りだし、それを攻撃から防御、移動手段、捕縛拘束、遠隔操作の情報伝達と様々に使いこなす。

・陰陽道の術式を得意としているのだが、同時に神道術式にも通じている。

・京極から「夢組潰し」を命じられてコードネームを与えられた、真なる『夢喰い(バク)』である。

・ローカストがそのコードネームを使っていたのはカモフラージュのために貸していただけ。

・その正体は──元陰陽寮の陰陽師だった幸徳井 耀山(こうとくい ようざん)という男。

・塙詰しのぶの元許嫁。8歳年上の現在30歳。

・そもそもは土御門 耀山という名前で、まさに陰陽寮を中核として取り仕切る土御門家の本家筋だった。

・その家に生まれた中でも「天才」と称され「安倍晴明の再来」とまで言われた希代の天才陰陽師。

・陰陽道だけでなく「土御門神道」にも通じ、神道術式も修得。その二つを組み合わせた新しい術式の開発まで行っている。

・魔眼持ちのしのぶが、彼の許嫁となったのもその将来性を有望されたこと、魔眼の力を制御し、有効活用できると期待されてのことである。

・だが、そんな天才であったことが逆に彼を狂わせ、陰陽寮の復権を唱えて若手陰陽師をまとめ上げ、新政府へ要求を突きつけるといったように彼を暴走させていく。

・彼は発足以来の新政府による西洋への傾倒に疑問を持っていた。それで暦を西洋に合わせて太陽暦を採用したのを、太陰暦の復古を声高に唱えたため、政府に睨まれることになった。

・陰陽寮は組織を守るために彼ら「若手復古派」を抑え込み、その首魁であった耀山を寮の中心から排除し、土御門家から追い出し、爵位を認められていない傍流の幸徳井家に養子に出してしまう。

・その際に、しのぶとの許嫁も解消されている。

・同じ「復古」を目的とした黒之巣会とは、徳川の世への回帰を目標とする点で相容れず、参加や協力はしていない。

・幸徳井家へと養子に出された彼は陰陽寮を見切りをつけて出奔。同じく陰陽師の流れを汲み、強い日本を目指す京極慶吾と出会って共感して以後は仕えることになる。

・許嫁が解消されてもしのぶは彼を慕っていたが、陰陽寮から去ったことで完全に関係が切れる。

・魔眼を抑えられると期待された彼がいなくなったことで、しのぶは周囲からますます距離を置かれ、持て余され、対組織の工作員として教育されることになった。

 

作者コメント

・梅里のライバルキャラ……のはずだった。とにかくイヤなヤツになるように、と考えていたのですが……

・幸徳井の名字は、陰陽師の加茂家の分家から。新政府に爵位を求めて却下されたというところに興味を持って使わせていただきました。

・名前の耀山(ようざん)の由来は「海原雄山」でも「上杉鷹山」でもなく、彼の思想が「復古」なのでそこから懐古→(かいこ)養蚕(ようさん)と連想して「ようさん」に暫定的に決定。

・そのうち「さん」は「海原雄山」から「山だな」と思い、「よう」に関しては「陽」とか「鷹」とかも考えたのですが……

・「陽」はこの設定を練っていたのが、第4話を書いていたころだったのでカーシャの陽属性と重なるのでボツ(旧作で夢組なのに主人公を「夢相」という名字にして夢だらけになってイヤになるというミスを犯したので)。

・「鷹山」だと上杉鷹山になってしまうので──戦国時代は最上家シンパの私にとって上杉家はあまり好きではないので、受け入れがたい。

・「よう」で検索して程良く格好良く、しかも悪役っぽい大仰さもある「耀山」に決定しました。

・ちなみに「よう」ならということで「洋山」も考えたのですが、海だか山だかよくわからなくなるのでボツ。

・じゃあ、「(さん)」を「(さん)」に変えたら──それはもう「洋三(ようぞう)」じゃないのか? なんか普通で、ラスボス感ないんですけど!?

 

 

 


オリジナル機体

 ここでは本作オリジナルの霊子甲冑や魔装機兵、その他装備を解説します。

【霊子甲冑】

◇光武・複座試験型 (登場話:第3話 ─4─より)

・新型霊子甲冑(天武)の開発中に試作された霊子甲冑。名前で分かるように二人乗り。

・天武の主機関である蒸気併用霊子機関「三型」は、霊子核機関を小型化したもので搭乗者の霊力以外に都市エネルギーを取り込んでいた。

・いわば二系統の霊力供給を受けることになるため、その開発段階において二系統の霊力を使用する試金石とするために「とりあえず人間2人分で」ということで制作されたのがこの光武・複座試験型である。

・予備機になっていた光武を改修したのだが、もともと一人しか乗ることを考えていないものを2人乗られるようにするために倍に近いような大型化が強いられ、大型化した機体や予想された大出力に耐えられるようにするため、四肢等の強化を行い──「とりあえず」で作り始めたはずが、もはや別物になってしまった。

・完成後の試験は理論の実践と霊力経路の調整がメインで行われ、データを取ったが、本格的な稼働は行わなかった。というのも、搭乗者2人の霊力を同調させる機能が不完全で、本格稼働には耐えられなかったためである。

・そんな欠陥機だったが、『二系統の霊力供給』という初期の目的は達成されており、また都市自体の霊力である都市エネルギーは、人の霊力ほど個性がないために同調が楽であったことから、同調機能の欠陥は天武においてはさほど問題にならず、開発段階での技術でもクリアできたため、天武は無事に完成した。

・しかし欠陥機とはいえ霊子甲冑。しかも2人分の霊力に耐えられるようにキャパシティが高く設計されており、高性能だったために開発陣の中では「これをこのまま使わないのはもったいなくない?」という話になった。

・ただ、本格稼働させるには霊力同調機能の欠陥がクリアできなければ二人での搭乗は不可能。

・困った開発陣だったが、「同調機能に欠陥があるなら、最初から同調できるヤツらを乗せればいいだろ」と開発陣にいた夢組錬金術班頭の松林 釿哉が提案。彼の所属する夢組の近江谷 絲穂・絲乃の双子という霊力同調能力を持った二人が乗ることで無事に本格稼働させることができた。(彼女達は霊力不足で光武を起動できず、二人で同調して乗ることができれば稼働させられることはあらかじめわかっていたが、二人で乗れる霊子甲冑がなかった)

・だが──同調を搭乗者の能力に頼っているため、稼働中は彼女たちは常に同調を維持し続けなければならず、長時間の稼働は負担がきわめて大きいと判明。

・もちろん花組と共に作戦行動などできるはずもなく実戦配備は不可能と判断され、霊子甲冑用装備の試験等に使われることとなった。

・完成直前だった天武よりもその試験搭乗者と共に一足早く輸送されて、花やしき支部に常駐となった。たまに近江谷姉妹が協力して武器の評価試験や調整の手伝いをしている。

 

~その後~

・これに改良を重ね──搭乗者を霊子甲冑を単独でも動かせる者にすることで常時同調の維持という負担を無くした上で、霊力同調機能を改善することで近江谷姉妹レベルでの完全な同調でなくとも稼働可能とし──後々に霊子甲冑・双武が完成している。

・しかしこれはこれで問題のある未完成品だった。双武でも霊力同調の問題は相変わらず残っていたからである。

・双武の主機関は天武と同じ「三型」。その欠陥を解決するため都市エネルギーを調整する副操縦士を付けたのだが、今度はそのせいで搭乗者2人の霊力が高レベルで調和することが運用時の絶対条件となった。もし調和が乱れれば、精神崩壊や死亡の恐れがある危険をはらんでいる。

・それがネックになって双武も結局は正式採用にはならずお蔵入りになったが、帝都の一大事にそれを緊急的に運用して帝都の平和を守ることとなる。

 

 

◇アイゼンクライト・レニ機 ~白繍なずな仕様~(登場話:最終話 ─4─より)

・欧州星組で採用されたドイツのノイギーア社製霊子甲冑、アイゼンクライトの青色にカラーリングされたレニ=ミルヒシュトラーセ用のもの。

・それを京極慶吾が起こした乱の最終局面で、帝国華撃団の育成機関である乙女組に所属する白繍なずなに併せて調整したもの。

・アイゼンクライトは三基の霊子機関を背中にYの字に配置し、それを回転させて主稼働の切り替えを行うという複雑な機構を採用して高出力運転を可能にし、重装甲と高機動の両立と高い攻撃能力を持っている。

・欠点は先の複雑な機構のために整備性の悪さと、高い霊力と身体能力を搭乗者に要求するために“乗る者を選ぶ”機体になってしまっていること。

・最終決戦に際して天武の予備機については、これに乗っていたレニと織姫も整備性の面からロールアウト間もない光武・改が採用され、使用されないことが決まった。

・しかしミカサではなく地上部隊に於ける降魔兵器への対応は、霊子甲冑無しでは限界があり、現場からはその必要性が切実に訴えられていた。

・その状況で空いた、アイゼンクライトに天武開発の際に試験操縦者を務めてデータが十分にあった白繍なずなを搭乗させるのを、夢組錬金術班頭から提案され、「不測の事態があってもすぐに対応できるように」と花やしき支部直近という地域指定で許可が下りた。

・搭乗者に合わせた基本的な設定を本部で行った後、花やしき支部に輸送して微調整を行い、負担の大きいアイゼンクライトの負荷を少しでも下げようという努力がなされている。

・武装に関しては、レ二の使っていた槍は天武や予備機で使用するためにそちらへ回されたため、試作されていた武器から本人が錫杖を選び、また格闘及び遠距離攻撃用の投擲武器として金剛鈷を予備武器として装備した。

・2機のうちレニ機が採用されたのは、錬金術班頭は搭乗者に対して「織姫機だと本人に怒られるから」旨の説明していたが、実際には単独での戦闘が余儀なくされることと近接戦闘を得意とする搭乗者に配慮して、遠隔攻撃の織姫機ではなく、近距離直接攻撃仕様になっているレニ機を選んでいる。

・結果として、その高い防御力と機動性という性能のおかげで、訓練は受けていても霊子甲冑の戦闘に慣れていなかった搭乗者であっても激戦を無事に戦い抜いている。

・それでも、激しい戦いや本人のペース配分ミスもあったが、短期間で消耗してしまっていたのはアイゼンクライトの基本的な欠点である高い霊力を必要とされるせい。

・『武蔵』での最終決戦後は本来の搭乗者であるレニ用に設定を戻された。

 

~作者コメント~

・アイゼンクライトが残ってるはずなのに使わないのはもったいないというのと、「3外伝」に備えて、なずなをデビューさせておきたいという考えから引っ張り出しました。

・錫杖と金剛鈷の組み合わせは、『うしおととら』の法力僧から。

・アイゼンクライトの高い霊力出力は、彼女の展開する障壁結界──もともと夢組志望なので訓練をして得意にしていた──を強固なものとし、戦闘継続時間を延ばし、追従する夢組隊員達を守りました。

・ちなみに、このときのデータが参考になって、後の巴里華撃団では彼女用の霊子甲冑が用意されます。

・なおこのときは錫杖を武器にしたのですが、どこでどう間違えたのか、その武器は……

・ちなみに──錫杖と迷った試作武器の長弓はその後、巴里華撃団で光武F2の花火機に弓が採用された際にそのデータが使われました。

・花火にしてみれば入隊に際し「弓を使えます」と言ったら──光武Fではまったく感覚の違うクロスボウを用意されていた、というあんまりな扱い……

・花火が改めて弓矢を要望し、それに困ったシャノワールメカニックチームが、彼女の祖国である日本の帝国華撃団に「こんなこと言われたんですけど、なんか無いですか?」と相談したらそのデータを渡されたという経緯があった──という設定です。当外伝シリーズでは。

・たしか、2以降の話になる映画版ではアイゼンクライトが出てきた気がしたので、壊さずに設定も元に戻しました。

 

 

【魔操機兵】

◇宝形・改 (登場話:第3話 ─12─)

・せりを使った計略が失敗した“人形師”が梅里とせりを狙って持ち出した巨大魔操機兵。

・水狐の機体と比較すれば「妖力供給と操縦の外部化」されたのが一番の変化。その姿はまさに“人形師”の操り人形である。

・黒鬼会の五行衆の一人である水狐の魔操機兵、宝形が帝国華撃団に撃破され、その際に搭乗者の水狐も死んでしまったため、整備用の予備パーツが多数残された。

・半同型である土蜘蛛の八葉の予備パーツに回せるものも多かったのだが、その前に水狐の立場の後を継いだ“人形師”が全て回収している。

・それは自らの魔操機兵を与えられていない“人形師”が欲したため。彼は残された予備パーツだけで十分に機体を組み上げられることができるとわかっていた。

・しかし、それでは専用機なので水狐以外ではまともに動かすことができない。

・そこで操縦席内を改造したが──急作業だったために妖力の変換機が小型化されずにそのまま鎮座しており、人が乗れるスペースが無くなっていた。

・しかし“人形師”は自ら乗り込むことは考えていなかった(水狐が機体と運命を共にしたのを見ていて同じ轍を踏みたくないと考えたため)のでそれは問題とならず、自らの『妖力の糸』を接続することで機関への妖力供給をする仕様となった。

・また、動作や妖力を伝達するための機体内部にある経路も水狐専用に設計段階からカスタマイズされているために、末端にまで伝達するのには効率が悪かった。

・それを、やはり『妖力の糸』を四肢の要となる複数のパーツに接続し、直接に妖力と動作を送り込むことで意のままに操って、それを解消している。

・ただし──やはり水狐専用で設計・製造された機体を他の人が強引に操っていることは変わらないため、100%の実力は発揮できない。(そのため分身とかは使用不能)

・そのため「改」とは名付けられているが、“人形師”による強引な「改造」であり、性能的には「改良」ではなく「改悪」になってしまっている。『宝形・儡』とでも名付けるのが正しい。

・“人形師”は「切り札」と称していたが、その劣化のせいもあって梅里とせりの合体攻撃であっさり倒されてしまった。

 

◆陽鈷(ようこ) (登場話数:第4話─11─、─12─)

・黒鬼会の本拠地攻防戦で、後方を守る夢組に対して使用された巨大魔操機兵。

・搭乗者がコントロールしているわけではなく、全自動で標的を追跡し、自爆に巻き込む。

・元は五行衆の火車が使用した専用巨大魔操機兵、五鈷であり、浅草で敗れ去ったために生じた余剰補修パーツを、宝形同様に“人形師”が確保し、組み上げたもの。

・五鈷が赤であったのに対し、橙色となっている。

・以前の宝形・改が操り人形なら、こちらは茶運び人形。操縦を必要とせず、自動で標的の元へと向かう。

・しかし元が操縦者ありの設計のため自動では複雑な動きが不可能であり、敵に対して攻撃して当てるということができないという失敗作であった。

・そのため、相手の下へ行って自爆するという特攻兵器──いわば歩行型のミサイル──とすることで兵器としての価値を見いだした。

・自爆が攻撃手段であり、攻撃は当たる確率が低いため武装は無い。

・ただし爆発を大きくするために霊子核機関に匹敵するほど高出力の妖力併用型蒸気機関を装備。

・搭乗者は機体のコントロールはできず、その動きは完全に自動操縦。搭乗者に求められるのは純粋に動力機関を暴走させるための霊力(妖力)のみ。

・操縦席には“人形師”が施した神道術式を取り入れてアレンジされた陰陽術式が組み込まれ、彼の糸が作り出した繭に包まれたような状態で搭乗者から霊力(妖力)を吸い出している。

・搭乗者に選ばれたカーシャは、霊力属性が太陽である「陽属性」であったため、その爆発が最大規模で起これば小型の太陽──核兵器に匹敵するような威力になりかねなかった。

・最後は、夢組の結束によって捕縛結界で捕らえられ、遠見遥佳の『千里眼』で構造を分析されてハッチを破壊され、トラップが仕掛けられた術式の繭も、陰陽術に通じたしのぶと、せりの神道術式の知識によって解明され、結界内で梅里に解除され無力化される。

・ちなみに──戦闘中は黒鬼会側の者が誰も現れなかったために「陽鈷」と正式名称を呼ばれることがなかった。

・そのため華撃団側では名称が判明せず、仮の名として「改造五鈷」と呼ばれていた。

 

◇六道(りくどう) (登場話数:最終話─9─、─10─、─11─)

・“人形師”こと幸徳井 耀山が切り札とした魔操機兵。

・宝形・改のような遠隔操作型ではなく、れっきとした搭乗型。

・巨大魔操機兵同士を合体させているので、超巨大魔操機兵という区分になり、智拳の上に3種3対の腕をつけた八葉の上半身が乗る……といった外見になるので、実際にデカい。

・複数の腕が取り付け可能な八葉のボディをベースに、大日剣・宝形・闇神威の腕をそれぞれ一対ずつ取り付け、下半身は五鈷と智拳を合わせたものであり、6体のパーツを基に作成されたため六道と名付けられた。

・異なる魔操機兵のパーツの寄せ集めであり、妖力伝達経路等が無茶苦茶になっているが、搭乗者である耀山の妖力の糸によって強引に通している。

・それで分かるように、結構無茶をしている。

・ちなみに闇神威の腕は、鬼王機ではなく葵 叉丹機のもの。

・その破片を回収して以来、“人形師”は彼が渇望する『力』の象徴である巨大魔操機兵への執着が始まった。

・宝形と五鈷を予備パーツのみで組み上げる中で改造のノウハウを吸収した。

・パーツを手に入れたタイミングは以下の通り。

  八葉の頭部と胴体→黒鬼会本部での戦いで夢組が破壊したものを回収。

  闇神威→先述の通り、叉丹機のものを回収。

  大日剣→八葉と同じように黒鬼会本部の昇降機での戦いで花組が破壊した破片。

  宝形→自分が操った宝形・改の破片のリサイクルや、補修用パーツを流用。

  五鈷→浅草で花組が破壊した破片を回収。補修用パーツは陽鈷に回した。

  智拳→補修用パーツを流用。

・ちなみに下半身はメインが智拳で、五鈷は陽鈷にパーツを使ったので余剰品を智拳に取り付けている。

・というのも、智拳と木喰は大帝国劇場の真ん前で倒されたので破片回収が不可能であった。

・かつ最初に金剛と共に登場した際にレニに瞬殺されて撤退したという経緯があるために、他の五行衆に比べて補修を多く行っており、補修用パーツが少なかったという経緯があり、五鈷の補修用パーツを回している。

・智拳と五鈷は(宝形と八葉も)ほぼ同型機なので互換性があるが、やはり属性の関係で相性はよくない。

・操縦方法は“人形師”が自分の“糸”で部分部分を直接制御しており、宝形・改のそれとほぼ同じ。

・にも関わらず外からの外から操るのではなくわざわざ搭乗したのは、「最強の魔操機兵・六道の中こそもっとも安全」という認識から。

・宝形の時は、その前に宝形に乗っていた水狐が機体と運命を共にするのを見ており、宝形への信頼もなかったから。

・その性能はさすが六体の魔操機兵を合わせただけのことはある、というものだったのだが──梅里と心を通じさせたヒロインが完全同調して搭乗した光武・複座試験型の前に破れる。

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