その瞳に希望を宿して   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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お久しぶりです、やっと書けました()
今回の投稿の際に章を追加してみました。

では前書きはこの程度に、それでは今回も、ごゆっくり見ていってください!


第16話

数週間ほど経った頃、俺は手首についたサーべライズマシンのデータなどを元にした、オリパシーの治療を受けていた。

治療…と言っても、今だ治療法の確立されていないオリパシーの治療は、進行を遅らせる程度しか出来ないのが現状なのだが。

 

治療を終えた後、俺は訓練所へと向かい、ドーベルマン教官にしごかれて一通りの訓練をこなし終えた後、疲れた体を動かし、ヴァルカンの工房へと向かった。

 

「タチバナ、疲れてるみたいだが…今日の兵装試験はやめておこうか?」

 

「いや…このくらいどうって事ない、何日も歩き続けるよりマシさ」

 

「……そうか、ならいいんだが。ああそうだ、今日の得物はこれだ」

 

そうヴァルカンは言い、ひと振りの片手剣を見せてきた。

 

「少し重心を先端に寄せてみたんだ、遠心力で威力が出るかと思ってね」

 

そう言って渡してきた片手剣を受け取り、俺は軽く構えてみる。

確かに、訓練などで使う一般的な片手剣より、重心が偏っているようだ。

しかし、構えにくさも扱いづらさも特に感じられず、それだけでヴァルカンの腕の良さを感じることが出来る得物だった。

 

「確かに、重心が若干ズレてるな…だが構えやすい重量バランスだ」

 

「良かった、少し寄せすぎたかと思ってたんだ」

 

そんな会話をしていると、工房にケーちゃんが、袋いっぱいのクッキーを抱えて入ってきた。

 

「こんにちはー!ヴァルカンお姉ちゃん、来たよー!」

 

「こんにちは、今日は迷わず来れたんだな」

 

「うん!えらい?」

 

「……ああ、偉いぞ」

 

そう言ってケーちゃんの頭をヴァルカンが撫でると、ケーちゃんは嬉しそうに笑った。

そして俺の事に気づくと、駆け寄って飛びついてきた。

 

「リョウお兄ちゃん!こんにちは!」

 

「こんにちは、今日も元気だな」

 

「うん!ところで今2人は何をしてたの?おいらもまぜて!」

 

そうケーちゃん言い、隠すことでもないので教える。

すると、

 

「楽しそう!そのれびゅー?ってのにおいらもまぜて!」

 

と、無邪気な笑顔で言ってきた。

どうしたもんか…そう思っていると、ヴァルカンが、

 

「……わかった、武器の扱いなら確かにケーちゃんも上手いからな」

 

「本当!?やったぁ!」

 

そうケーちゃんが喜び、やって欲しい事をケーちゃんにもわかるように伝え、俺たちは片手剣を持って訓練所へと向かった。

 

『仮想敵は最近1番交戦経験の多いレユニオンの一般兵士にセットした。合図があればいつでもスタートできるぞ』

 

そう無線越しにヴァルカンが言う。

 

「わかった、いつでも大丈夫だ」

 

そう俺が言うと、軽く返事があり、その後に訓練システムがスタートした。

 

まず正面からレユニオンの一般兵士…見覚えしかない服装に片手剣を装備した敵が2人現れ、出現と同時に突撃して来た。

先頭を走るヤツの大振りの上からの切りつけ攻撃を横に体を逸らして躱し、足をひっかけて転ばせる。

そして体勢を崩している間にもう1人の兵士の攻撃を弾き、そのまま遠心力を利用して振り回すかのように切り飛ばす。

そしてバックステップで距離を取り、起き上がってすぐに攻撃をしようとしてきている兵士を、相手の持っている剣をへし折るかの勢いで切りつける。

するとさすがに無理だとは思っていたのだが、当たりどころが良かったのか、狙った通りに剣がへし折れ、そのまま兵士は鮮血を吹き出してその場に倒れ、やがて黒い源石のようになって消えた。

 

それと同時に俺を中心に4方向に兵士が現れ、吶喊して来たので、重心を低くし、剣を小脇に抱えるように構える。

そして距離が近くなってきた時に、重心を前方に移動させ、崩れた体勢を利用してその場で回転斬りを繰り出す。

剣の先端重心もあってか思い通りに身体が回転でき、吶喊して来ていた兵士を全て戦闘不能にすることが出来た。

 

『ひとまずはここで終わるが…どうだろう?』

 

そう無線でヴァルカンが言い、俺は片手剣を鞘に収め、ふうと一息つく。

 

「任せる、一応今でも使い心地はレビューできそうだけどな」

 

「わかった、じゃあ今回はこれで…」

 

そこまでヴァルカンが言った時だった。

 

「おいらも!おいらもやるの!」

 

「…そうだった」

 

そう元気よく言うケーちゃんを見てヴァルカンが言い、今度はケーちゃんが訓練所へと向かった。

 

「……この金ピカの武器たちは一体?」

 

そう訓練所のオペレーションルームへと着いた俺は、まず最初に大量に積まれた武器を見てそう言った。

 

「ケーちゃんの装備してた武器…宝物たちだ、いつも背負ってただろう?」

 

「確かに背負ってたが……え?これ全部?」

 

「ああ、あの小柄な身体からは想像できないだろう?」

 

「ああ…にしても、いざ積まれると多いな、本当に」

 

そんな会話をしていると、ケーちゃんが準備完了したらしく、訓練所から元気の良い大声が聞こえてきた。

 

「……無線機を持たせてないのか?」

 

「いや、持たせた…けどやっぱり、まだ使い方がわからないみたいだ」

 

そうヴァルカンが言い、ケーちゃんに無線で訓練開始を告げ、ボタンを押した。

 

最初俺がやった時と同じく、目の前にレユニオンの兵士が2人現れると、ケーちゃんは勢いよく地を蹴り、あっという間に距離を詰めた。

そしてブレーキと同時に勢いよく横に一閃し、そのまま回転、もう1人にも斬撃を浴びせる。

 

『いっけー!』

 

そう兵士が消滅してすぐに四方に兵士が現れたのを確認してすぐに、ケーちゃんは前方にいた兵士に向かって片手剣を投擲して一気に距離を詰め、片手剣が着弾して吹き飛ぶ兵士から片手剣を回収すると、一気に反転し、タックルのように突っ込みながら、近づいてきていた兵士を切り飛ばす。

そして残った2人の兵士の攻撃をバク転で避けると、一気に前方へステップし、2人を一気に切り伏せた。

 

「……なあ、ケーちゃんってオペレーターの分類、なんだっけ?」

 

「?術士だが…どうかしたか?」

 

「…いや……なんでもない」

 

術士にしては戦闘能力と身体能力高すぎでは?と思ったが、ケーちゃんの過去を思い出し、言うのをやめる。

きっと、必死に生きてきたからこそ身についたスキルなのだろう。

彼女の生い立ちも人生も、聞いている限り謎が深い。

どんな人生を送ってきたのかは本人にしかわからないし、本人も対して気にしていないはずだ。

 

「ねぇねぇ!どうだった!?おいら、ちゃんとできてた?」

 

そう笑顔を見せてきている姿を見ると、今の生活が、彼女にとっていい物になっているのだろう。

 

それに、暗い話題を考えていたって仕方がない。

俺たち感染者は、現状、どう足掻いても感染者のままだ。

しかし、彼女のように明るく、楽しく生きていけば、いつか変わる時が来る…と言うのは、考えすぎだろうか。

 

そう思いながら、俺はケーちゃんの頭を撫でてやった。




文字数か少ない上に話の内容が変だったかも知れません()
本当に申し訳ないです()

次回もネタが浮かんだらしっかりと書きますので、これからもよろしくお願いします。
ではまた次回、お会いしましょう!

小説の流れ(物語の内容)について

  • もっとフランクにしてもいい
  • もっとはっちゃけでもいい
  • 下手なことしないならいい
  • もっとネタに走ってもいい
  • 今まで通りがいい
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