前書きのネタは特にないので書きませんが、これだけは言わせてください。
☆3にイラスト変化昇進ください!!!!!!
はい。
という訳で今回もごゆっくり、見ていってください。
ある日、いつも通り寝たくなくなってから起き、ベッドに座ってぼーっとして、朝食を待っていた。
「ふわぁぁ…お兄ちゃんおはよー…」
「ああ、おはよう…もうそんな時間か、今日はメシ遅いな」
「だねぇ…いつもならもう来て、お兄ちゃんが起こしてくれてるのに」
そんな事を言いながら、イツキは鉄扉の方を向き、頭の耳をピコピコと動かした。
「どうした?誰か来たのか?」
「ううん、なんか外が騒がしいなぁ…って」
そうイツキが言ったので、俺も耳をすませてみると、確かに、微かにだが、外が騒がしかった。
まあ俺たちはおそらく関係ない、そう思っていると、地下牢へと続くドアが開く音がし、外の騒がしさが一層増した。
音を聞く限り、どうやら揉め事か何かが起きているようだ。
そんな事を思っていると、徐々に数人分の足音が近づいてきた。
何か嫌な気がした俺は、イツキのそばに行き、ドアの方向を凝視し続けた。
やがて俺たちの牢獄の前で足音が止まったかと思うと、ガチャリと鍵が音を立てて外された。
咄嗟に身構え、イツキを後ろへと下がらせてドアを睨みつけていると、ギギィ…と軋む音を立ててドアが開かれ、そこから白いフード付きの服を着てフードをかぶり、黒のタクティカルベストをその上から着て、白い仮面をつけ、片手には剣を持った、種族もわからない人間が4人、入ってきた。
「…お前たちは、感染者か?」
そうその中のリーダー格らしき男が、俺たちを見るなり、そう聞いてきた。
「ああそうだ、お前たちは何者だ、何しに来た」
そう睨みつけながら聞き返すと、男は、
「安心しろ、俺たちは感染者の味方だ……こちら小隊長、感染者を2人発見した」
『了解、丁重に扱ってください』
「了解」
と、トランシーバーで誰かと会話していた。
「さあ、着いてこい、出してやる」
「は?武器も持った怪しいヤツに着いてこいと言われてついて行くバカがどこにいるって言うんだ?」
「……それもそうか、じゃあこれでどうだ」
そう男は言うと、他の仲間に目配せし、剣を鞘に納め、両手を顔の横へと上げ、何も持っていないとアピールして来た。
俺はそれを見て、チラッと、俺の後ろに隠れるイツキへと目をやった。
やはり、まだ恐怖を感じているようで、俺に触れている手から、微かに震えが伝わってきた。
「……俺たちをどこに連れて行く気だ?」
「組織の基地だ、そこで鉱石病の診断を改めて受けてもらってから治療を行う」
「…この村へは何をしに来た?」
「感染者の保護と物資の補給だ、村人を殺してはいない」
「じゃあなぜさっきは剣を抜いていた?」
そう俺が尋ねると、男ははぁ…とため息をつき、
「何があるかわからないだろう、警戒の意味を兼ねて剣を抜いていた、俺は怖がりなんだ」
と、頭をかきながら言ってきた。
「…俺たちに危害を加えないと誓えるならば、お前の剣を俺に渡してもらおうか」
「それは残念だができない、それで逆に俺たちが襲われたら元も子もないからな」
「…チッ、それもそうか」
そう言いながらも警戒し続けていると、やがて諦められたのかなんなのか、リーダー格らしき男が、腰に着けた剣を、鞘ごと俺に投げ渡してきた。
「ほら、これでいいだろ?俺たちについてきてもらうぞ」
そう男は言うと、部屋から出て、俺たちについて来いとジェスチャーしてきた。
「お兄ちゃん…私、どうしたらいいの…?」
「…ここに居たって仕方ないのは事実だ……今はついて行くしかない、安心しろ、何かあったら俺が守ってやる」
そう言ってイツキの頭を撫でて安心させてやり、俺たちは警戒を緩めずに、言われるがままについて行くことにした。
「わぁ…久々の外だぁ…!」
そう外に出るなり、イツキが嬉しそうに言う。
俺もそれを見て嬉しくなりながらも、俺は前を歩く男について行く。
そしてしばらく歩いて村の外へと出ると、そのまま山の中へと入っていった。
一層警戒を強めながらかなりついて行き続けると、やがて、山の中にポツンと、小さな廃村があり、その中心に古い木造建築の少し大きな建物があった。
「ここが俺たち『レユニオン・ムーブメント』の小基地だ、そこにいる医療オペレーターに適切な処置をして貰え」
そう言うと、男は遠くにいた、同じような格好をした小柄な人を呼んだ。
トコトコと走って近寄ってきたその人は、俺たちの近くに来ると、仮面とフードを脱ぎ、俺たちにその顔を見せてきた。
見た感じは、白い髪色の、フェリーン族の少女のようだった。
「初めまして、医療オペレーターのシロって言います、よろしくお願いしますね」
「あ、あぁ…よろしく」
「じゃあ早速、こっちに来てください、医務室に案内します」
そう言われ、俺たちは大人しくついて行くことにした。
しばらく山の中にしては大きな古ぼけた建物の中を歩くと、やがて『医務室』と書かれた看板がぶら下がった部屋まで着いた。
手招きされて入っていくと、そこには必要最低限の医療道具の並ぶ、簡素な保健室のような場所だった。
「本当なら、CTスキャンとかでしっかりと見れるのがいいんですけど…ここにはそんなものは無いので、エコーで臓器の輪郭とかを見させてもらいます」
「はぁ…でもどうやって?ここは電気も通って無さそうだが」
そう聞くと、女の子はふふっと笑ってから、ポケットから1つの黒い、半透明の石を出して見せてきた。
「…なるほど、オリジニウムか」
「はい、これはこの辺の山からとれたんですよ、その他にもここの設備はほぼオリジニウムで動いてます」
「……そんなに密接に源石を使って、感染が悪化しないのか?」
「はい、基本的に源石を使って発電とかしてる場所から宿舎は遠いですし、こうやって使うものでも基本的には別のところに厳重に保管してます」
そう女の子は言うと、機械にその源石をはめ込み、検査の準備をし始めた。
しばらくして準備が整ったらしく、俺にベッドに寝転がって上の服を脱ぐように言ってきた。
俺は断る理由も見当たらないと思い、言われるがままにベッドに寝転がって上の服を脱ぎ、検査を受けることにした。
しばらく臓器の検査が続いたあと、血液検査がそれに続き、俺の検査は終わった。
その後にイツキの出番だったが、シロに、
「女の子の検査なんですから、検査の時は部屋から出ていってください!」
と言われ、渋々部屋の外で待機していた。
検査の間、俺は廊下から、外を眺めていた。
そうしていると徐々に小さな足音が近づいて来るのが聞こえ、バッとその音の方向を見てみる。
すると、そこにはさっき俺たちをここに連れてきた、リーダー格らしき男が、こちらへと歩いてきているところだった。
「こりゃ驚いた、俺はよく影が薄いって言われるんだが…鬼ともなれば五感が優れてるって事か」
「…なんか用か?」
そうぶっきらぼうに聞き返すと、男は仮面とフードを脱ぎながら、
「渡した剣を返してもらおうと思ってな、ここまで何もせずにいるんだ、そろそろ信用してくれてもいいんじゃねぇか?……まあ、感染者ともなればそう簡単に他人を信用しろってのも無理な話だとは思うが」
と、苦笑い気味に言ってきた。
「…その角、サルカズか」
「ああ、カズデル出身の感染者だ、もう感染して5年になる」
そんな事を言いながら、俺の隣までサルカズの男は歩いてきた。
そして男は何も言わずに片手を出し、剣を返してくれと無言で訴えてきていた。
「…アンタ、名前は?」
「俺か?俺はネクロ、コードネームはゴーストライダーだ、一応この基地のリーダーをやってる、お前さんはなんて言う名前なんだ?あのペッローの女の子とはどういう関係なんだ?」
「俺は橘 リョウだ、アイツとは兄妹さ、血は繋がってないがな」
「ほう、橘って言うと、極東の産まれか?」
「親が極東、俺はあの村産まれだ」
「そうか……なあ、そろそろ剣を……」
そうネクロが悲しそうに言ってきたので、俺はため息をつきながら、渋々剣を返した。
「ありがとう、コイツは俺がレユニオンに入ってからの相棒なんだ…そうだ、言い忘れてた、お前さん、レユニオンに入る気はないか?」
「はぁ?どういう意味だ?」
そう俺が尋ねると、ネクロが苦笑いをしつつ、
「まあいきなり連れてきて入る気はないか?って言うのもおかしい話だが…本来なら俺たちレユニオンは、感染者を保護したり協力してもらったりして勢力を拡大してってる、今回はあの村に行った時に村人が無理矢理にでも連れて行けってうるさくてな」
「そりゃそうだろうな、感染者が村にいるだけで面倒なことが多い、いなくなって欲しいに決まってるだろう」
「ははっ、まあ村人の理由は俺の知ったこっちゃねぇが…俺たちレユニオンは、『感染者は自らの立場に誇りを持ち、積極的に力をつけ、そしてそれを行使すべきだ』、って掲げて活動してる。ほら、お前さんも知ってるだろ?俺たち感染者は隔離や駆逐の対象になって迫害され続けてる、同じ人間なのにな…俺たちは、そんな感染者の権利としっかりとした立場を認めさせるために色々手を尽くしてる。そりゃあたまには手荒い方法だってするさ、そうでもしないとヤツらは俺たちの事なんて何も考えたりしやしねぇからな……どうだ?レユニオンに入れば定期的に補給部から物資も分配される、牢獄にいた頃よりはいい生活ができるはずだ」
そうネクロは言うと、俺の後ろに目線を送ってから、
「まあ、妹さんとよく話し合って決めてくれ」
と、手を振って去っていった。
それを見送った瞬間、後ろから衝撃が来たと思うと、イツキが嬉しそうに飛びついてきていた。
「お兄ちゃん!何の話してたの?」
「いや…大丈夫だ、これといった話はしてないさ」
「本当?それならいいんだけど…」
そんな会話を交わしていると、シロと名乗ったさっきの女の子が、
「じゃあ、検査も終わったことですし、お昼ご飯にしましょうか!小さな基地なので大したものはないですけど、料理担当オペレーターの方の作るご飯は美味しいんですよ!」
と、言ってきた。
それを聞くと同時に、朝食を忘れていたのもあってか、イツキのお腹がぐぅ…と鳴った。
「…イツキも腹が減ってる様だし、この際、ご馳走になるか」
「良かった!じゃあ食堂まで案内しますね!」
そう言われ、俺たちは案内されるがままに、他の部屋よりも少し広い、『食堂』と看板のかかった部屋にたどり着いた。
たどり着いてから、思ったよりもいた他の人の数に驚かされた。
みんなが皆ずっと仮面とフードを被っている訳でもないようで、そのおかげと言うのは少しおかしいが、他にも色々な種族の感染者が集まっているのだと思い知らされた。
俺たちはシロに言われるがまま列へと並ぶと、カウンターで美味しそうなカレーライスを出してくれた。
久々に腹いっぱい食べれそうな食べ物を見て、興奮気味にイツキの方へ視線を向けると、やはりイツキも興奮気味に、今にもヨダレが溢れ出るのではないかという表情になっていた。
そのままシロに連れられて席に座り、じっとカレーライスを見つめていると、シロが、
「どうぞ、遠慮なく食べちゃってください、おかわりもありますよ」
と、言ってきたので、もはや我慢の限界となった俺たちは、実に5年、下手をするとそれ以上の期間食べていないカレーライスをかきこんだ。
そしてすぐに食べ終え、おかわりをもらい、満腹になるまでそれを繰り返した。
「はぁ…久しぶりにお腹いっぱいになったよ…幸せ……」
「あぁ…確かに腹がいっぱいになったのは久しぶりだな…美味かった」
「ふふっ、それは良かったです、じゃあこれから泊まってもらうお部屋にご案内しますね」
そう言われ、言われるがままについて行き、俺たちはベッドがふたつある部屋へと案内された。
そしてシロが「ごゆっくりしててください」と言って去っていき、部屋に俺たちだけが残された。
「いやー、美味しかったね!久しぶりにお腹いっぱいになったよぉ!」
「あぁ…また腹いっぱい食えると思ってなかった」
そう短く会話を交わすと、お互いに何も言わず、ただ沈黙だけが辺りを包んだ。
そして辺りを見回し、俺たちは本当にあの牢獄から抜け出しているのだと実感していた。
そうしていると、イツキが落ち着かない様子で、俺のことを呼んできた。
「…ねぇ、お兄ちゃん」
「どうした?」
「もし、ここの人たちの仲間になれば、もうあんな生活、しなくていいのかな?」
「…どうだろうな、まあ少なくとも、飯や寝床は保証はされるだろうな」
そこで再び沈黙が包み、俺はさっきネクロに言われた言葉を思い出していた。
もし、俺だけでもレユニオンに入れば補給が受けられるなら、俺だけでも入ってイツキにいい飯を食わせてやりたい。
危険なことももしかしたらあるかもしれないが、そんなもの、これからアテもなく生きて野垂れ死にするよりは数倍マシだ。
……なら、もう答えは1つだろう。
そう思い、俺はさっきネクロに言われたことをイツキに伝え、俺だけでも入ろうとしていると伝えた。
すると、
「そんなの、そんなのダメだよ…だって、お兄ちゃんだけ危険な目に合わせたくないもん……お兄ちゃんが入るなら、私も入る」
と、真剣な眼差しを向けてきた。
「イツキ……本当にいいのか?どんな事があるかわからないんだぞ?」
「うん、わかってる。でも、どんな時でも、お兄ちゃんがいてくれるでしょ?」
「……ああ、そうだな」
そう答えると、イツキはニッコリと満面の笑みを浮かべて見せてきた。
そんな妹の頭を撫でてやり、俺たちは心機一転、レユニオンとして生きていくことを決めた。
はい、後書きタイムです。
今のところ出てきているキャラのイメージとしましては、
主人公であるリョウは鬼になったエンカク(ちなみにうp主はエンカクは鬼だと思ってました)、
毛並みとモチーフがヨークシャーテリアになったカーディ、
別ゲーになりますがネクロがゴッドイーターのリンドウさんをサルカズにした感じ、
シロがロード画面やらに出てくる感染者の項目でいるアークナイツの世界を表すような画像にでてくる感染者の白い毛並みの女の子です。(語彙力皆無)
ではまた次回、お会いしましょう!
小説の流れ(物語の内容)について
-
もっとフランクにしてもいい
-
もっとはっちゃけでもいい
-
下手なことしないならいい
-
もっとネタに走ってもいい
-
今まで通りがいい