その瞳に希望を宿して   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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こちらではお久しぶりです……()
久しぶりにまとまったネタが浮かんだのでやーっと書くことが出来ました!
今回ので今後の書き方の展望も少し見えてきたので、もう少し書く頻度を上げて投稿出来たらなと思います!

では今回もごゆっくり、見ていってください!


第20話

ある日、俺はヴァルカンと共に、新たな武器防具の意見の出し合いをしていた。

レユニオンだった頃に欲しかったものや、実戦で役に立ちそうなもの。

それらを組み合わせ、図面に描き、試作し……結果としていい物が出来なくとも、失敗からは沢山のことを学ぶことが出来る。

数時間ほど討論し合っていると、お互いに疲労が溜まってきたので、1度お開きとなった。

 

俺はなにか糖分でも取ろうかと、ずっと暇そうにぐでーとしていたケーちゃんを連れて、食堂へとやって来た。

たどり着くなり、厨房の方がなにやら賑やかなことに気づき、俺たちは厨房を覗き込んでみることにした。

 

「おや?誰かと思えば……ケーちゃんと……初めてお会いしますね?俺はマッターホルンと申します、以後お見知り置きを」

 

そう優しそうなフォルテの男性……マッターホルンは礼儀正しく自己紹介してくる。

……これが出来る大人という訳か。

絶対モテるだろうなこの人。

 

「俺は橘 リョウ、コードネームはそのまんまタチバナでやってる………ところで一体何を?」

 

そう訪ねると、奥の方にいた、元気なウルサスの少女がやって来て、

 

「今ね、新しいデザートの研究してるんだ!良かったら味の感想貰えないかな?」

 

と、トレーに乗ったいくつかのケーキを手渡してきた。

 

「わぁい!クマちゃんありがとう!」

 

「どういたしまして、お兄さんもどーぞ!」

 

「ああ、ありがとう」

 

そうお礼を言って受け取り、軽く匂いを嗅いでみる。

……とても甘くていい匂いだ。

 

「すごい!とっても美味しいよ!」

 

そうケーちゃんは既に食べ終え、まだ残っていたものまで貰い始めている中、俺はゆっくり、少しづつ味わう事にした。

 

「うん、甘くて美味いな……疲れた体と頭にに染み渡るよ……余ってたらで良いが、1つ包んでくれないか?ヴァルカンにも渡したい」

 

「良いですよ、お渡ししますね」

 

そうマッターホルンは言うと、手際よくケーキを包み、可愛くリボンを結び、手渡してきた。

 

「ありがとう……ところで、ケーちゃんとあのウルサスの子は大丈夫か?」

 

「えっ?」

 

そう俺が軽く指を指した方向を、マッターホルンは見る。

その先では絶賛、ケーちゃんとウルサスの少女が、多少血の気を感じる追いかけっこをしていた。

それを見たマッターホルンは軽く溜息をつき、

 

「マズイですね、グムはお腹が空きすぎると見境なく噛むんですよ……多分、作ってる時には既にお腹すいてたんでしょうね」

 

「……まだこのケーキ、食べてなかったのか?」

 

「ええ、ちょうどタイミング良くいらっしゃったので……ああ、ですが味見はしてますから、俺たちが食べてないことについては気に病まなくても大丈夫ですよ」

 

「だといいけど……とりあえず、ちょっと止めてくるよ」

 

そう言い、俺は追いかけっこをしている二人の間に割って入る。

その瞬間、グムと呼ばれている少女が飛びかかってくると、そのまま俺の腕に全力で噛み付いてきた。

その痛みに堪えながら、俺は空いている方の手で、腰に着けていたポーチを漁る。

そして干し肉を取り出し、それでグムの気を引き、口を開かせる。

すぐに干し肉を口に突っ込むと、それを食べたと同時に、少し理性が戻ってきたようで、少しボーッとした表情になっていた。

 

「まだ干し肉、食べるか?」

 

「……うん、ありがとう」

 

そうグムは返事をすると、俺の手から干し肉を手に取り口へと運んでいく。

しばらく食べると元の調子に戻ったようで、俺の少し血が滲む服を見るなり頭を下げ、

 

「ごめんなさい!グム、お腹がすいちゃうといつもこうで……」

 

「いや、いいよ………何か大変な事を経験してきたんだろう?そうじゃないとあそこまでならないはずだし、仕方ないさ」

 

「……うん、ありがとう、お兄さん。でも腕の怪我の手当だけはさせて?干し肉のお礼に、さ」

 

そうグムは言い、ポケットから、一般的にも売られている、小型のアーツユニットを取り出した。

そこには名前が書いており、ウルサスでよく使われている文字で書かれていた。

………ああ、この子は、レユニオンのせいで、酷い目にあったんだ。

だから、あそこまで食料に固執するようにまでなってしまったのだろう。

 

……………ならきっと、本来とは違う経験をして、時間ですら癒せない、心の傷があるだろう。

 

 

「わかった………多分、俺なんかじゃ君の心の支えにはなれないと思うが、何かあったら頼ってくれ、君の役に立てるならどんな小さなことでもいい」

 

「………うん、ありがとう」

 

そうグムは悲しそうながらも笑顔で言うと、俺の腕の傷を治してくれた。

しかしまだ落ち込んでいるグムの頭を、もう大丈夫だと信じてもらうために噛まれた方の腕で撫でてやる。

そして、

 

「マッターホルン、ここの食堂は志望すれば配属してもらえるのか?」

 

「ええ、ドクターに伝えれば快くここでの仕事を割り振ってもらえると思いますよ」

 

「わかった………じゃあ、俺もたまにここで世話になろうかな、レユニオン時代からアイディアを出して料理してたから、何かしらの役には立てると思う」

 

「なるほど、厨房のメンバーが増えるのは心強いですね、こちらとしてもお願いします」

 

「じゃあ今日は予定が埋まってるから、明日にでもドクターに言ってみるよ。あとケーキありがとう、この味なら絶対人気出ると思うぞ」

 

そう言い、俺たちは食堂を後にした。

 

「んー?リョウお兄ちゃん、なんだか悲しそうだよ?」

 

「そうか?………まあ、大丈夫だよ、過去は変えられないけど、今は違う。ケーちゃんも昔よりも嬉しいことが多いだろう?」

 

「うん!ヴァルカンお姉ちゃん、ケーキおいしいって食べてくれるかなぁ」

 

そう嬉しそうに言うケーちゃんの頭を撫でてやりながら、俺たちはヴァルカンの工房へと戻った。




いかがでしたか?
この作品を書き出して2章に突入させてから、儚くとも楽しく生活できてるロドスメンバーを書けたらなぁと思っていたのですが、グムたちウルサスメンバーとかのどうすればいいんだ……どうすれば………な子達が多くネタが出づらい状況です()
ですが今回のように直接明るく生活!よりはアークナイツなので少し暗く悲しい感じも追加出来たらなぁ……にシフトしてきたので、文章力が追いつくかはわかりませんが、どうぞ生暖かい目でごゆっくりお待ち頂けたらと思います。

ではまた次回、お会いしましょう!

小説の流れ(物語の内容)について

  • もっとフランクにしてもいい
  • もっとはっちゃけでもいい
  • 下手なことしないならいい
  • もっとネタに走ってもいい
  • 今まで通りがいい
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