この話からレユニオン編(第1章)本格スタートです。
では今回もごゆっくり、見ていってください。
あの後、俺たちはネクロに、レユニオンに入るということを伝えた。
それを聞いたネクロは喜んで、俺たちがレユニオンの補給部から物資を受け取れる同志として扱われるように即座に手配を始めてくれた。
そしてその次の日、俺たちは兄妹揃って、レユニオンの能力測定を受けることになった。
それぞれ体力面や戦闘における動き、アーツの適正から戦術の立案能力まで、多岐にわたる測定が行われた。
その中で驚いたのが、俺もイツキも、アーツの適正が高いという事だった。
測定してる人が言うには、俺は攻撃から汎用、回復系アーツまで使いこなせるだけの潜在能力があると言い、イツキは回復系アーツの適正が高いそうだ。
その他の適正は俺はかなり高い方らしいが、イツキはアーツ以外は普通らしい。
どこまでが本当かはわからないが、まあ高いというのだから高いのだろう。
その後、能力測定を終えた俺たちは、自室へと戻り、休憩をとっていた。
イツキは疲れてしまったようで、ベッドで眠りにつき、晩御飯の頃になったら起こしてくれと言ってきた。
流石に部屋に鍵があるとはいえ、女の子が1人だけ寝ているのは危険だと思い、俺も自室に籠っていると、何が起こるでもなく、そのまま晩御飯の時間になってしまった。
なのでイツキを起こし、食堂に晩御飯を食べに向かうと、見覚えのある白い髪の女の子が先にご飯を食べていた。
「隣いいか?」
そう晩御飯の乗ったトレーを持ちながら、その女の子に聞く。
すると、その女の子はこちらに気づき、笑顔を見せて、
「いいですよ、あ、2人ともレユニオンにようこそ、歓迎します」
「ああ、よろしく、シロ」
そう会話を交して横に座り、俺たちはシロと話しながら、晩御飯を食べていた。
やがて話の話題は俺たちのこれからの話になり、シロの知る限りの情報と併せて教えてくれた。
「……なので、多分リョウさんは前衛オペレーターとして、イツキさんは医療オペレーターとして活動してもらうことになると思います」
「へぇ…前衛、ってことは戦闘とかもするのか?」
「はい、我々レユニオンもしっかりとしたルートで物資を得たりしていますが、たまには略奪や治安維持隊などと戦闘をすることもあります、医療オペレーターの場合も、前線に出て負傷者の怪我の治癒などを行ったりすることもあります」
「前線かぁ……怖いなぁ………せっかく牢獄から出れたんだもん、楽しく生きたいから、後方に回ることってできないの?」
「イツキさんの能力値ならそれも可能だと思います、第一私も似たようなものですし、多分隊長もそれをわかって後方支援に回してくれると思いますよ」
「本当!?やったぁ!お兄ちゃんも一緒にできる?」
「……リョウさんは、後方支援には回れないと思います、私が聞く限りだと、隊長に匹敵するかそれ以上の潜在能力をお持ちみたいですし」
そうシロに言われ、イツキは耳としっぽを下げ、見るからにしょんぼりし始めた。
「イツキ、大丈夫だ、兄ちゃんはそう簡単にお前を置いてどっかに行かねぇよ」
そう言って頭を撫でてやると、少しは元気が出てきたようで、嬉しそうに撫でられてきた。
その後は、俺たちは自室に向かうまでずっと雑談し、自室へと戻るとすぐに眠りについた。
次の日、俺たちは基地の設備をシロに説明してもらいながら、基地の装備庫に向かっていた。
なんでも、隊長から俺は前衛オペレーターに、イツキは医療オペレーターとして活動してもらうことになったから、その装備を受け取ってくれという事らしい。
一通り基地を見て周り、装備庫へと向かうと、そこには数本の刀剣類やクロスボウなどの遠距離武器、そして術士向けの杖が数本、そしてシロやネクロたちが着ている、レユニオンの制服と仮面、そしてタクティカルベストがあった。
「さ、この中から選んでください、基本的にレユニオンの術士はアーツユニットを媒介にせずに自身の体内にある源石を媒介にしますが、それだと病状の進行ペースが早いので、アーツユニットを媒介にすれば症状の進行が遅いんじゃないかやって言う隊長の意見で、本部などで不要になったり余ったアーツユニットをここの小隊は使うんですよ」
「へぇ……よく上が許可したな」
「本当ですよね、隊長はただ頼み込んだだけだって言ってましたけど、本当のところは誰も知りませんし、知ろうと思う人もいません」
「まあ、今が平和に過ごせてるならいいじゃないか…で、どれを選んでもいいのか?」
「はい、どれでも好きなものを選ばせてやれ、って言ってました」
そう言われ、俺たちは自由に装備庫を見ていると、1本だけ、ひっそりとホコリを被った、太めの太刀を見つけた。
それが気になり手に取って刀身を鞘から出してみると、一瞬、刀身が赤みを帯びた気がした。
「…よし、俺はこれにする、イツキはどれにするか決まったか?」
そう聞くと、イツキは嬉しそうに、先端に翼の装飾の着いた、黒い長杖を見せてきた。
「それでいいんだな?」
「うん!これ気に入ったんだもん!」
そうイツキは言い、杖を嬉しそうに構えて見せてきた。
そしてその後、俺たちはレユニオンの制服一式を受け取り、自室へと戻った。
その後、ネクロが部屋を訪ねてきて、「明日からレユニオンとして正規に活動してもらうから、そのつもりでな」とだけ言って、去っていってしまった。
つまり、明日から俺たちは、感染者として、非感染者と、面と向かって対立していかなければならない。
それがどんな未来に繋がるかは、俺たちにはわからない。
しかし、俺は兄として、妹を護ってやらねばならない使命、そして、兄妹そろって幸せな人生を送るという目的がある。
その第1歩としてレユニオンに入り、少しでも平和な生活を送っていくつもりだ。
場合によっては、手を血に染めることだってあるかも知れない。
だが、妹が手を汚さず、幸せに生きれるならそれでいい。
そう、俺は覚悟を決めた。
いかがだったでしょうか?
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ではまた次回、お会いしましょう!
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