その瞳に希望を宿して   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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(前書きに書くことが)特にないです。

では今回もごゆっくり、見ていってください!


第4話

あれから数ヶ月経った、暑い日だった。

俺たちは、自在にアーツを使いこなせるまでに成長し、俺は戦闘技術においては小隊の中で1,2を争うまでに急成長した。

俺は今までに数回、俺は近場の村へと、物資補給という名の略奪へと赴き、イツキの方はシロと共に、『戦場の双女神』と呼ばれ、怪我をした小隊員や、協力的な感染者の治療を行っている。

 

そんな中、俺たちの小隊は、近場…と言っても、かなり離れた場所にあった、別のレユニオン基地が襲撃され、生存者がこちらへと撤退して来ていると、この辺の小基地を統括している基地から連絡が入り、警戒態勢と医療体制を早急に整えていた。

襲撃してきたのは移動都市から派遣されてきた正規軍らしいので、俺たちも拠点を捨てて撤退できるような準備も整えられ、生存者の保護と追っ手の撃破の体制を完了していた。

 

そんな中、日も暮れ、辺り一面に星空が広がる、夜になった。

俺たちはいつ戦闘しても大丈夫なように、軽く食事を済ませ、必要に応じて食事がいつでも取れるように、携帯糧食としておにぎりを手渡された。

数人体制で見張りをし、友軍の到着を待つ。

しばらく警戒を続けていると、近くの草むらから、ガサガサッと物音がし、慌てながらも冷静に抜刀して警戒する。

すると、そこからは数体の感染生物が、俺たちの姿を見て喜びからなのか、ぴょんぴょん跳ねていた。

 

それを見て困惑していると、それに続くようにして、1人のレユニオンの術士が、肩で息をしながら、よろよろと歩いてきた。

それを見た俺は、急いで納刀し、術士へと駆け寄り、肩を貸してやって、医務室へと連れて行った。

術士は医務室のベットへと横になると、安心したようで、そのまま気絶してしまった。

 

その後は誰一人としてレユニオンの人間は来ず、来たのはこの術士だけだった。

シロとイツキに治療を任せ、俺はまた警戒へと戻ろうとすると、医務室の外で、心配そうにたたずむ、感染生物たちがいた。

おそらくあの術士の管理下にある感染生物なのだろう、そう思い、言葉が通じるかはわからないが、ひとまず安心ということを伝えてみた。

すると、感染生物たちは、ふひゅぅぅ…と安堵の溜息らしき声を発して、溶けるように眠ってしまった。

それを見て少し可愛いと思いつつ持ち場へと戻ろうとすると、ネクロが遠くから、俺の事を手招きしていた。

それに従って近くへ行ってみると、ネクロが、

 

「…あの術士だけしか同志は来てない、お前はこれをどう見る?」

 

と、真剣な眼差しで聞いてきた。

 

「……恐らく、わざと仲間の元へと撤退させ、まとめて叩こうって魂胆…だと思う。確信はないが、おそらく撤退中にまた襲われて1人だけにされてる可能性もある」

 

「流石だな、俺が見込んだヤツなだけある…ああ、その通りだ。俺の記憶が正しければ、今回襲撃された小隊は連携が割と取れてる小隊のはずなんだ、1人……とその下僕の感染生物だけというのは怪しすぎる」

 

「そんな小隊が確定生存者1人だけ…敵は相当な手練みたいだな」

 

「ああ、俺たちも撤退した方がいいかもしれん、その事を持ち場に戻った時に伝えて欲しい」

 

「わかった、ネクロはどうする?」

 

「俺はやる事がある、もしもの時は仲間を頼むぞ。あと…これを持っていけ」

 

「これは?」

 

「地図だ、持ち場へ戻る時にでも目を通しておけ」

 

「……わかった」

 

そう言って別れ、俺は持ち場へと戻り、仲間へとさっきの話の内容を伝えた。

しばらく警戒を続け、俺たちは交代になり、夜食を摂ることになった。

しばらく仮眠も取ったりしていると、やがて日が昇り始めてきた。

 

 

そんな、少し気の緩みかけた時だった。

唐突に多数のアーツや遠距離攻撃が周囲から飛来し、数人の仲間がやられると、そこから数十人規模の敵兵士が、途切れることの無い遠距離攻撃の合間を縫って、襲いかかってきた。

そこから戦闘の火蓋が切って落とされ、レユニオンと敵の軍の、命のやり取りが始まった。

 

俺はすぐさま抜刀し、敵の兵士へと斬りかかり、即座に数人、戦闘続行不能にする。

やられそうな味方を術士がアーツで支援し、前衛は向かってくる敵を斬り伏せる。

そんな激戦の中でも、俺たちの小隊は、ネクロの言いつけを守り、敵を殺してはいなかった。

……いや、正確には殺せるだけのスキがないと言った方が正しいか。

前線を維持する事に精一杯で、全く攻戦へと状況を運べず、自らを守ることに精一杯な仲間の方が多く、このまま行けば軽く殲滅されるだけだろう。

必死に思考を巡らせ、この状況を打開する策を考える。

その間にも、1人、また1人と仲間が倒され、徐々に前線が崩壊しつつあった。

 

そんな中、急に敵の進軍が止まり、全員がその場で呆然と、空を見上げ立ち尽くした。

それも無理はない。

 

何故ならば、先程まで普通だった空が血に染まったかのように紅く染まり、今にも落ちてきそうになっていたのだから。

 

”湧き上がる黒い雲が炎の中で渦巻く時、大地は静寂に包まれ、恐怖が彼らから声を奪うだろう。”

 

”巨大な源石が頭を垂らし、地に落ちる時、地上には死の焦熱が影を落とすだろう。"

 

そう、誰かが言っていたのを思い出し、今、何が起きているのか、嫌なほどに思い知らされた。

 

「……天災だ」

 

そうぽつりと誰かが呟き、辺りは恐怖で逃げ惑う人々や、立ちすくむ人々で埋め尽くされた。

 

最初俺は、恐怖で震えていたが、無理やり平静を取り戻し、医務室へと走った。

 

「イツキ!シロ!今すぐ逃げろ!天災が来るぞ!」

 

「天災……天災って、あの天災……?」

 

「ああ、もう発動するまで時間が無い、急ぐぞ!」

 

「待って!この人は!?」

 

「俺が背負う!」

 

そう言って急いで未だに気絶している術士を背負い、俺たちは急いで外へと走った。

そして、どこか安全なところはないかと考えていると、さっきネクロに貰った地図のことを思い出した。

 

「レユニオン!全員こっちだ!早く!」

 

「ま、待ってくれ!まだ隊長が!」

 

「……アイツなら大丈夫だ!だから早く!」

 

「くそっ…!わかった!」

 

そう言い、生き残ったメンバーをかき集め、俺たちは小基地からほど近い、そこそこ広い洞窟にたどり着いた。

その瞬間、空から大量の源石や、雷、大粒の雹が降り注ぎ、暴風が吹き荒れ始めた。

それを凌ぐために洞窟の奥へと行き、外から音がしなくなるまで潜み続けていた。

 

しばらく物凄い音が続いた後、途端に音が止んだ。

俺が代表して見に行ってみると、辺りの木々は荒れ、辺りには源石が形成され始めていた。

それを全員に伝えると、生き残った事への安堵や、これからどうすればいいのかと絶望する者など、三者三様の反応が帰ってきた。

 

確かに、これからどうすればいいのかは、俺にもわからない。

襲撃されてピンチに陥ったかと思えば、今度は天災によってピンチになり、それが過ぎ去ったかと思えば今度はこれからどうすればいいのかと路頭に迷う始末だ。

 

今までならオンボロ無線機で上に救援を求められたが、それすらままならない。

何か手立ては無いかと考えていると、ポケットに地図を入れていたのを思い出し、僅かな希望を持って、見てみることにした。

 

そこには、やはり、この周辺の地図しかない…そう思いガッカリしていると、その地図に、2枚目があることに気づいた。

なぜ気づかなかったのだろう、そう思いつつも、その二枚目を見てみると、先程の地図よりも広域な地図で、最寄りのレユニオン基地の位置まで書き込まれていた。

それを伝えると、全員の瞳に希望が宿り、士気が高まってきた。

そのお陰もあり、食料は心もとないが、全員で一致団結して、俺たちはその基地へと向かうことになった。




天災って自然現象とは言いますけどなんでチェルノボーグでのレユニオンは上手い具合にタイミングが被ったんですかね……(別ゲーの似たようなシュチュエーションを見つつ)
どうせ裏があるに違いない。

とまあ今回はいかがだったでしょうか?
コメント、評価を頂けると喜びます。

ではまた次回、お会いしましょう!

小説の流れ(物語の内容)について

  • もっとフランクにしてもいい
  • もっとはっちゃけでもいい
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