その瞳に希望を宿して   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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はい、第5話です。
(前書きネタは今回も)ないです。

では今回もごゆっくり、見ていってください!


第5話

あの日から数日後、俺たちはやっと、最寄りの基地へとたどり着くことが出来た。

着いた時は驚かれたが、今は何とか食料などを貰い、やっと一息つくことができるようになった。

やっと休める、そう思った矢先、この基地のリーダーらしき男に呼ばれ、俺たちはそのまま、別の基地に移動となった。

まだ移動には乗り物を使えたのでマシだったが、その別の基地に着くと、「今日からはこの基地で過ごせ」と、一言だけ言われ、男は中くらいの木箱を置いて、去っていってしまった。

 

呆然としながらも言われてみた基地を見てみるが、どう見ても「洞穴に基地としての設備をつけました、はいそれだけです!」と言った感想が正しい場所だった。

まだ洞穴に入ると違うかもしれない、そんな希望を頼りに洞窟へと入るが、いくつかパーテーションがあり、地面に少し布を敷いてその上に布団を敷いただけの、恐らく個室なのだろうという、居住環境もクソもあったものじゃなかった。

今までの基地はたまたま廃村だったので、そのまだいい方の居住環境に慣れてしまっていただけなのかもしれないが、それでもこれは無いだろう。

さっきの基地でもまだベットとかの生活用品があったぞ、そう愚痴りたくなるが、愚痴ったところで変わるわけが無いので、渋々諦めることにした。

 

というか、隊長不在でそもそもどうしろって言うんだ。

生き残りも10数人まで減ってしまったし、この辺りの地形に詳しい訳でもない。

まずは偵察がてらこの辺りを探索するしかない訳なのだが、それを指示する人間もいないとなると、誰かがその代わりを務めるしかない。

 

そこで俺たちは、まずは休憩して体力を回復しつつ、代理のリーダーを決めることになった。

 

「さて、どうする?」

 

「どうする?と言われてもな…とりあえず、この辺の地図すらないんじゃ、決めても何も出来ねぇよ」

 

「ああ、だから偵察しつつ、周囲を調べるしかないんだが…その前に、補給をここでしっかりと受けれるのかって言う問題もある、今までは隊長が何とかしてくれてはいたが…」

 

「そうね、補給がままならないなら、偵察も危険よ」

 

「確かにそうだな…動かずに偵察する方法…か……」

 

そう数人のメンバーで話し合っていると、先程から感染生物に囲まれている、あの時の術士がそっと手を挙げてきた。

 

「……どうぞ、何かあるのか?」

 

「ああ、私は感染生物やドローンを操るのがメインの術士だ、ここは私に任せてもらおう……助けてもらった恩もあるしな」

 

そう言うと、背負っていたバックパックから、一機のドローンとコントローラーを取り出し、配下の感染生物へと指示を出しながら、ドローンで偵察行動を始めた。

 

「このドローンは少し改造されていてな、武装がない代わりに感染生物たちにつけられたユニットを介して周辺の情報を集めることができるんだ」

 

「おお…そんなことが出来るのか」

 

「ああ。…そうだ、まだ名乗っていなかったな、私はアイラ、コードネームはアイリィだ」

 

そう言って、術士は仮面とフードを外して顔を見せてきた。

 

「えぇ!?女だったのか!?てっきり男かt

 

「なんか言ったか?」

 

いえ、ナンデモアリマセン」

 

そうアイラと名乗ったフェリーンの女術士は、男と勘違いして来ていた男の顔の近くにアーツを放ち、黙らせていた。

……なるほど、男に間違うのは地雷か。

俺も男かと思ってたから危うく死にかけるところだった。

いや、言われてみれば声は女性そのものだし、それで気づけよと言われればそれまでなのだが。

それに仮面を外すと確かに可愛らしい女の子だ。

 

まあそれはそうと、偵察もできて地図も作れるとあれば、俺たちは楽もできるし、補給が来るのを待つこともできる。

…それはそうと、あの男が置いていったあの木箱は何なのだろう。

補給物資にしては少なすぎるし、無線機などの用品ならば逆に補給物資はどうなっているのだと聞きたい。

まあとりあえず開けてみない事には中身はわからないので、俺が代表して開けてみることになった。

 

「よいしょ…っと」

 

そう言いながら木箱の蓋を外し、中身を見てみると、どう見てもこの人数だと必要最低限にも程がある量の、補給物資が入っていた。

この量だと、食料は2週間分あればいい方だろう。

もしやほぼ寄越さずに自分たちだけで独占する気なのだろうか、そう思ってしまうほどだが、言いに行こうにも時間がかかり過ぎるので、それも無駄だろう。

 

それよりも、この辺に村でもなんでもいいから物資が手に入る場所があればいいのだが。

そう思いながら全員で物資を片付けていると、アイラが、

 

「私のオリジムシの一体が村を見つけた、ここから近いぞ」

 

と、言ってきた。

 

「本当か!?どのくらいの規模だ?」

 

「小さな村だ、私たちより少し多いくらいの人数しかいないだろう」

 

「そうか…なら物資の補給には向かなさそうだな」

 

「ああ、また何かあったら伝える」

 

そう言って、アイラはまたコントローラーの画面を見つめ始めた。

 

しばらくして物資の片付けも終わると、辺りは既に夜になっていた。

源石で動くランタンに源石をはめ込み、辺りを照らし、俺たちは晩御飯を食べることにした。

…と言っても、今まで食べていた様なものではなく、ただのレーションなのだが。

 

「はぁ…まさかこんな事になるなんてな」

 

「うん…まあ生きてるだけでもいい気がするけどね、お兄ちゃんもこうして元気に生きてくれてるし」

 

「ああ、あの時天災が来なければ危なかったけどな」

 

「だね…でも急だったよね、天災が来るの」

 

「まあ自然現象だからな…雨が降るのと同じなんだろう」

 

そんな会話をしながらレーションを食べ終え、俺たちは無言のまま、これからどうなるのだろうと、物思いにふけっていた。

そんな中、1人のレユニオン隊員が、

 

「…なぁ、とりあえず次の隊長を一旦決めなとかないか?もちろん、隊長が死んだなんて証拠もねぇ、だが今いないのは事実だ、なら統率を取れるやつがいた方がいいんじゃねぇか?」

 

と、言ってきた。

 

「ああ、確かにそうだな…で、誰にするんだ?」

 

そう俺が聞くと、全員が無言で、俺の事をじーっと見てきた。

 

「…え?俺か?」

 

「それ以外に誰がいるんだ、この中で1番戦闘力もあって指揮がとれそうなヤツはお前しかいねぇよ、だから隊長もお前を信頼して地図を渡してきたんじゃねぇのか?」

 

そう言われ、俺は何も言い返せず、困惑していた。

だってそうだろう、俺はまだ新人で、指揮をとった事もないのだ。

そんなヤツを隊長にしたところで、何も出来ないのがオチじゃないのか。

そう思っていると、

 

「私も、リョウさんが隊長になるのには賛成です、だって優しいですし、人望もありますし」

 

と、シロに言われた。

それを皮切りに、他の隊員たちも、同じように賛成してきた。

こうして、急ではあるが、俺はレユニオンの一小隊の隊長として、活動していくことになった。




コイツらよく食料と水もったな…って書いてて思いました。
細かいことは気にしては行けないんです。

この5話から次回の6話の間は時間軸が違います。
予め知っておいてください。

ではまた次回、お会いしましょう!

小説の流れ(物語の内容)について

  • もっとフランクにしてもいい
  • もっとはっちゃけでもいい
  • 下手なことしないならいい
  • もっとネタに走ってもいい
  • 今まで通りがいい
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