その瞳に希望を宿して   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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第6話です。
今回から少し時間軸が飛びます。

では今回もごゆっくり、見ていってください。


第6話

それは、1年後の、これもまたまた暑い日の事だった。

 

「今回の補給は…大して代わり映えしねぇなぁ」

 

そんなことを言いながら、俺は届いた物資を整理し、みんなと協力して倉庫へとしまっていた。

この基地に着いてから、さっきも言ったように、既に約1年が経過した。

俺たちは今、可能な限り周辺の村に協力体制を取ってもらい、略奪をしなくて済むようにして生活している。

 

俺たちは戦闘集団という事で、周辺の猛獣の討伐及び加工、村の護衛などを対価として支払い、逆にそれに対して食料や龍門幣などを支払ってもらっている。

もちろん、感染者という事がバレないように、まだ体表にオリジニウムが出てきていないヤツに交渉をしてもらい、レユニオンという名前も極力出さないようにしている。

 

そう平和に過ごしていたが、片付けをしている時にその平和は無くなりそうになってしまっていた。

上層部が俺たちの小隊を含む中隊を使い、大規模な反乱を起こす予定だと、知らせが届いたのだ。

その方法はと言うと、現在とある感染者の集団に対して工作員を派遣し、それによって反乱意識を高め、そこにレユニオンが加わり、大規模な反乱を起こす。

そういう、感染者の差別による怨みや憤りを使い、我々の事を差別して来たやつに思い知らせてやろうという、いかにも安直な考えだった。

俺はもちろん反対したが、他の小隊はやる気らしく、すぐにその意見は跳ね除けられた。

 

作戦は3日後、それまでに指定された座標へと到着するようにと言われ、俺たちは必要物資をまとめて協力体制を取ってくれている村へとしばらく離れると伝えてから、その座標へと全員で向かい始めた。

 

やがて夜になり、その日はその場で野宿する事になり、アーツを使って火を起こし、糧食を温めて各々食事を摂っていた。

代表で数名交代交代に見張りをつけて就寝する事にし、俺も木にもたれかかって、軽く仮眠を取っていた。

やがてその後に何かがあったという訳もなく朝になり、また目的地へ向けて行軍を再開した。

 

その後は休憩を挟みつつ、目的地へと向かい、夕方になる頃に目的地の森の中へと到着することができた。

到着すると、そこには俺たちと同じような格好をした、レユニオンの仲間が、ざっと見て50人を超えそうなほど、そこにはいた。

 

「俺は今回の指揮官に挨拶してくる、みんなは休んでてくれ」

 

そう言い、俺は建てられている簡易テントへと向かい、指揮官へと挨拶へと向かった。

 

「第23小隊、隊長、コードネーム『タチバナ』以下14名、到着しました」

 

「了解、明後日は頼むぞ」

 

「…了解。念の為、作戦時におけるルールを確認してもよろしいですか?」

 

「そんなの決まっている、非感染者には容赦はするな、敵対するやつは徹底的に殺せ、以上だ」

 

「……了解。ではこれで、失礼しました」

 

そう言い、俺は簡易テントから出て、仲間の元へと戻り、はぁ…とため息をつきながら、倒木へと座り込み、頬杖をついていた。

 

「どうしたのお兄ちゃん?元気なさそうだけど」

 

そうイツキが隣に座り、聞いてきた。

 

「あぁ…とことんまでこのレユニオンって組織は非感染者に厳しく当たるんだなって思ってただけだ、元は同じ非感染者なのにな」

 

「そうだね…でも、非感染者の人達が感染者にしてきたことを考えると、それも仕方ないんじゃないかな……」

 

「確かにそうなんだが…なんとかして共存できないもんなのか…?いがみ合うよりはお互いに協力し合ってオリパシーに立ち向かった方がいい気がするが…」

 

「まあ…そうだけどさ、それも難しいんだよ、きっと」

 

そう話していると、仲間のうちの1人が、何かがパンパンに詰まった袋を持って、

 

「まあそんな事気にしてたってキリがないっすよ、そんな事より、村のヤツらから貰ったナッツでも食べましょ、全員分ありますよ」

 

と、嬉しそうに言ってきた。

 

「ああ、ありがたく貰うとするか」

 

そう言い、いい感じに塩分の効いたナッツを食べながら、俺はこれからのことを考えていた。

今は良くしてくれている村のヤツらも、俺たちが感染者とわかれば、縁を切ってくるかもしれない。

だが、このままいくと、まだ鉱石結晶が体表に出ていないやつも、そのうち出てきてしまうだろう。

レユニオンの掲げるように感染者の扱いが良くなるのは、きっと俺たちが生きている間には無理だ。

ならば、俺たちの今の生活環境だけでも良くしたいものだが、他にいい場所もないし、感染者に良くしているという組織も知らない。

たまに『ロドス・アイランド』という組織の名前を聞くが、レユニオンの間での評価はあまり良くない。

聞いた噂だけで判断するのもアレだが、今のところ候補には上がるほどでもないだろう。

 

そんな先の事より、今は2日後の作戦をどうしのぎ切るかだろう。

極力死傷者を敵味方問わずに出さずに終わらせたいが、他の小隊や指揮官がそれをさせてくれそうにない。

かと言って手を抜いて戦えば、それこそ反感を買うどころか、命の危険だってある。

ならば本気で行くしかないが、それだと平和に暮らしていたはずの一般人に死傷者が出てしまう。

ならば無駄な攻撃はせず、防戦一方で戦うしかないのだが……

 

そう考えていると、全員俺の思っていることを悟ってくれたのか、無言で頷いたり、サムズアップをして返してくれた。

アイラのオリジムシたちもぴょんぴょん跳ねながらふっしゅふっしゅ鳴いているのを見るに、彼ら?も察してくれているようだ。

 

「よし!明日は作戦開始に向けて全員で作戦会議だ!」

 

「「「了解!」」」

 

そう一致団結したところで、俺たちはその日を終えた。

 

~~~

~~

 

次の日、指揮官から作戦地域の地図を貰い、それを囲んで作戦会議をしていた。

どうやら、この辺はレム・ビリトンの管轄する銃器製造工場とそこに務める人々の住居があるらしく、恐らくこの工場から銃器を鹵獲するのが今回の作戦の大元の目標でもあるのだろう。

まだそこを占拠しろと言う命令は来ていないが、恐らく明日の総員ブリーフィングで伝えられるはずだ。

 

銃器製造工場があり、そこに務める人々がいるということは、銃器による抵抗が考えられる。

弾丸は貴重だが、自衛用に銃器を持たされている可能性もなくはない。

持たされていないなら、威嚇しながらゆっくりと近づくだけで、武装している俺たちからは逃げていくはずだ。

問題は他の小隊の動きだが、地図を貰いに行った時に、戦力は随時投入していくと言っていたので、そのタイミングによっては、俺たちは他の小隊に関わることはなく、先鋒として突撃か、後始末すればいいだけだろう。

 

そう考えているうちに、やがて、簡素なレーションが、配給として振る舞われた。

それを食べながら俺は地図を眺め、地図を把握し、作戦を立てていた。

今いる人員は俺を含め、医療オペレーター2、前衛オペレーター3、先鋒オペレーター3、狙撃オペレーターが2、重装オペレーターが2、テイマーのアイラを含む術士オペレーターが2人だ。

そこに戦力としてオリジムシが3体と、偵察用ドローンが一機。

後方支援に当たるオペレーターが4人なのに対して、防衛に当たれる重装オペレーターが2人しかいないのを考えると、先鋒オペレーターを防衛に回すしかなくなるだろう。

…となると、攻撃に当たれるのは最大でも6、防衛を固めたいので4~5人と言ったところだろう。

オリジムシたちは機動力がないので、攻撃や防衛にも向かないため、偵察や牽制が主な任務となりそうだ。

 

そう方向性が決まったところで、俺たちは剣や槍の刃の先に布を巻き、宿営地とは少し離れたところで、連携の練習をし、明日に備えることにした。




暑い日はフラグ(適当)

正直感染者でも体表に出てきてない人って言われないとわからないと思うんです。
そんなことよりクルースちゃん可愛い。
幸せに生きて。

ではまた次回、お会いしましょう!

小説の流れ(物語の内容)について

  • もっとフランクにしてもいい
  • もっとはっちゃけでもいい
  • 下手なことしないならいい
  • もっとネタに走ってもいい
  • 今まで通りがいい
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