その瞳に希望を宿して   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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今回はこの一言を言わせていただきます………

ロープちゃんいつか幸せに一人の女の子として生きて(懇願)

はい。(はいじゃないが)
では今回もごゆっくり、見ていってください。


第9話

占領してから3日経ったある日、俺たちは窮地に陥っていた。

予想はできていた事だが、この街の奪還作戦が展開されたらしく、幾度も攻撃を受けていた。

各小隊は指揮官の命令に従い、敵の本陣へと進撃を続けているが、地形を上手く使った敵の配置により、簡単にやられてしまっていた。

 

『指揮官より21小隊!次はお前たちが攻撃しろ!前のヤツらよりも上手くやれよ!』

 

そう無線機から指揮官の声が聞こえ、俺は呆れのため息をついた。

 

「23小隊、タチバナより指揮官、戦力の随時投入より一斉投入の方がいいと思われる、如何か?」

 

『黙れ!一小隊のリーダーだからと俺に指図するな!一小隊づつ送り込むのが戦闘の定石だろう!ふざけているのか!』

 

そうわざわざ助言してやったのにも関わらずすぐに跳ね除けてくる愚かさにもう言葉も出ず、俺は何も言い返さず、自分の小隊を指揮する事に専念することにした。

 

「小隊各員、陣形を崩すなよ!敵は少数だ!あの時に比べれば生き残れる!」

 

「「「了解!」」」

 

そう小隊に激を飛ばしながら、俺たちは進撃を続けていた。

 

そんな、もう少しで敵がいるとされる区域に到着しようとしている時だった。

曲がり角に差し掛かり、しっかりとクリアリングしようと顔を出そうとしたその時、ほんの鼻の先を、斬撃が通り過ぎていったのだ。

 

慌てて飛び退き、間合いから離れると、そこには、赤紫色のロングヘアのフェリーンの少女が、再度剣を納め、居合の構えを取って来ていた。

小隊を後方に下がらせ、俺も剣を構えて警戒していると、少女は縮地にも似た速度で距離を詰め、一瞬で俺を間合いに捉えてきた。

 

「クソっ!速い!」

 

そう悪態をつきつつも、咄嗟に太刀でガードし、威力を殺しつつ後退して、再び間合いから離れる。

そうしている間にも再び距離を詰められては攻撃され、それを防いでまた距離を取るをしばらく繰り返していると、小隊の方から、アーツと矢による支援攻撃が飛来してきた。

 

少女はそれを回避するために俺から距離を取り、やっと俺の防戦は一時的に終わった。

それについてホッとする間もなく、俺に向かって、遠距離からアーツと矢が飛来し、回避行動と防御を取る。

そう間一髪の所で防ぎ切ると、そこから間髪入れずにフェリーンの少女からの斬撃が襲いかかり、いずれ押し負ける事は明白だった。

かと言って他の小隊員に手伝ってもらおうにも、ここまで攻撃を近距離でされると、俺にまで攻撃が当たりかねないため、誰も攻撃できずにいた。

 

そこで俺は1度全力で剣をパリィし、ノックバックしている間に、小隊の方へと、バックステップで退避した。

そして小隊の先鋒オペレーターと息を合わせ、4人で突撃する。

しかし、遠距離から飛んでくるアーツと矢の回避と防御のせいで、結局1対1の状況へと持っていかれた。

しかし俺は全力で、術士の援護を受けながら、そのまま突撃を続けた。

そして太刀を振る寸前に刃から峰へと向きを変え、峰打ちとなるように、できる限りの手加減をして振り抜いた。

 

その太刀が直撃しようとした瞬間、右から、イツキによく似た、ゴーグルをつけたペッロー族の女の子が、盾で弾き返してきた。

 

「いったぁ……手がジンジンするよぅ……メランサちゃん!大丈夫?」

 

「うん、ありがとう、メイリィ」

 

そう2人の少女は軽く話すと、2人揃って、俺たちに向かって突撃してきた。

 

「クソっ!こちら23小隊!撤退許可を願う!」

 

そう無線機に呼びかけるが、ザザー…と砂嵐が聞こえるだけで、返事はなかった。

恐らく、既に壊滅したか撤退しやがったのだろう。

つまり、俺たちの選択肢はここで死ぬか、この子たちを倒して逃げるかしか残されていない。

しかし、この子たちを倒すことは至難の業だろう。

 

せめて俺が時間稼ぎをしている間に全員撤退して欲しいが、今も遠距離攻撃が降り注ぎ、その防御に精一杯なのを考えると、俺だけで時間稼ぎしても無駄に終わりそうなものだ。

 

そう考えているうちにも、2人の少女は途切れることなく、俺に攻撃を仕掛けてきている。

まさにジリ貧と言ったところだろう。

ずっと防御をし続けているが、隙を見つけて攻撃しようにもこれといった隙が連携のせいでなく、次第に体力も尽きそうになって来ていた。

 

なんとか距離を取り、軽く息を整えていると、そんな俺に向かって、アーツと矢が飛来してきた。

それを太刀でパリィしようとすると、矢は弾けたものの、アーツが着弾した瞬間に爆発し、俺はその爆風で吹き飛ばされてしまった。

 

「さっきから飛んできてたアーツとは違う…!?」

 

そう驚愕していると、今までよりも早いペースでアーツと矢が飛来し、今度はそれを防御することに必死にならざるを得なかった。

しかし、時折飛んでくるアーツの1つに爆発による範囲攻撃が備わっており、先ほどよりも体力の消費が激しくなっていた。

 

気がつけば小隊の位置まで後退させられ、このままあのアーツを喰らえば、仲間にも被害が来ることは明白だった。

仕方なく俺もアーツを使い、アーツの爆発による黒煙で煙幕を焚き、全力で撤退することにした。

しかし、撤退しようとすると、挟み撃ちのように進撃してきた青い髪のクランタ族の槍使いの女の子と、オレンジ色の髪のペッロー族の盾を持った女の子に背後にまわられ、退路を絶たれてしまった。

完全に袋のネズミである。

 

だが、俺たちも死ぬわけにはいかない。

挟まれたと言っても、希望がない訳では無いはずだ。

何か手はないかとあれこれ考えるが、これまでの防戦で体力を消耗しているので、まともに考えがまとまらない。

そうしている間にも、攻撃は続き、ついに小隊のメンバーに負傷者が出てきてしまった。

 

「クソっ…考えろ…何か方法があるはずだ……!」

 

そう自分に激を飛ばして一生懸命に考えるが、どれも現実味がない作戦しか思いつかず、良さそうな作戦を思いつくことができないでいた。

 

肩で息をしながら、俺は目の前に対峙している敵の動きを見て作戦を練っている時だった。

飛んでくる攻撃を弾くため、太刀を持つ手をグッと握りしめると、刀身が赤く輝き始めたのだ。

それに気づいて驚愕してしまい、ガードがワンテンポ遅れてしまい、覚悟を決め咄嗟に目を瞑る。

 

しかし、痛みを感じることなく、ふと目を開けると、目の前で、オレンジ色の障壁が敵の攻撃を止めていた。

それには敵も驚愕したらしく、驚いた顔を浮かべて飛び退いて行った。

 

ふと太刀に目を向けると、先程と同じく太刀が赤く輝いていた。

恐らく、これがその原因だろう。

効果はいつまで続くかわからないが、逃げるきっかけにはもってこいだ。

 

「よし!全員!俺に続いて全力で走れ!」

 

そう太刀を構えて走り込み、目の前で武器を構え直している2人へと突進する。

そして全力で太刀を振り抜き、迎撃しようと襲いかかってくる攻撃ごと弾き、吹き飛ばす。

やはり俺の思った通りの効果らしく、その間次々に飛んでくるアーツや矢を弾き返していた。

 

これならいける。

 

そう思った時、刀身の輝きは消え、背中から俺の身体に激痛が走った。

その余りの衝撃に吹き飛んでしまい、身体が地に伏せると同時に、俺の意識はそこで途絶えてしまった。

 




戦力の随時投入は(足止めくらいになら)有効な戦術です。
※しっかりとした指揮官なら戦力の随時投入はやめましょう。

という訳で今回はいかがだったでしょうか?
評価、コメント等を頂けると喜びます。

ではまた次回、お会いしましょう!

小説の流れ(物語の内容)について

  • もっとフランクにしてもいい
  • もっとはっちゃけでもいい
  • 下手なことしないならいい
  • もっとネタに走ってもいい
  • 今まで通りがいい
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