運命を廻るモノ   作: 白黒魂粉

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おまたせ


力の伝授

「それで……何の用なんだ?」

 

明日もあるのだから今日でなくてもいいだろう?

と思いながらそう尋ねると、先代は暗い顔色をして

 

「事前に確認をとって行うべきだった……本当にすまない」

 

「なんの事だ?」

 

謝る…という事は少なくともこちらに不利益なことなのだろう。

そう想像することはできるが、それがどんな事なのかまではわかるまい

先代の顔色は青くなっていく一方で…

 

「そこまで気にすることでもないだろ?」

 

「いや…違う……君が外への未練があるとするなら…最悪の道を進ませてしまったんだ」

 

あー…なるほど。少し話が見えてきたな……

まぁ…謝罪、外界、そして未練。この三つのコンボが重なったってことは……

 

「そうか、そう…なんだな」

 

「!済まない……」

 

「まぁ、なんというか…確認を取らなかった俺にも非がある。こればっかりは仕方の無いことだろ。それならここで強くなることを視野に入れることにするさ」

 

「そう言ってくれると助かるわ…」

 

だが、やはり顔色は以前悪い彼女を見て、俺は

「やめろよ、俺が強くしてくれって頼んだんだ。あんたはその通りに行動しただけ。これのどこを責められるんだ?他所からみたら悪いのは俺だろ? だからあんたは気にしなくていいんだ。いいな?」

 

「え…えぇ、そうね。ならせめてあなたを鍛え上げてあげる。この里で一番強くね」

 

「頼むよ。俺が戦う相手の強さに少しでも近ずけてくれ」

 

俺がそう言うと、先代はクスッと笑い

「……えぇ、任せてなさい。」

と自信げに口にした。

 

これなら大丈夫だ。

そう思った俺は、立ち上がって

「よし、それなら俺は帰るぞ。また明日」

 

「そうね、また明日」

 

その言葉を伝え合って、俺は歩を進めて行った。

 

 

力を得るために有力者の助力を得た。

しかし、その影響で恐らく俺はこの幻想郷という場所からの脱出は不可能となったのだ。

もう、後戻りはできないのだと、俺は再認識したのだった……

 

家に戻ると、近くの茂みに放置した男達を確認する。

どうやらまだ生きているらしい。

明日にはここを出て館に戻る……そうすれば俺が殺されるということは無くなるだろう。

 

それだけを考え、俺は翌日に備えるのだった……。

 

 

 

「よしっ、今日も妖怪の山へランニング!!」

 

『はい!師匠!!』

 

翌日、道場に行き朝食を済ませた直後の事だった。

本当に基礎を重点的にやるんだな……と言ってもあの距離は基礎の枠を越えているが。

昨日と同じスピードで走る先代の後ろを着いていく。

 

道順、走るペース、呼吸方法…それらは全て同じなのにも関わらず、俺の身体が疲れを感じることはなかった。

それどころか調子が少し上がってきた気すらするのだ。

 

「あら、やっぱり効果はでてるのかしら?」

後ろを確認した先代にそう言われる。

「多分ね、昨日の俺とは全く違うよ。疲れないようになってる」

なんてことも言える程、俺のからだから疲労を感じないのだ。

 

「それならちょっとペースを上げてあげるわ。」

そう言って少しスピードが上がるが、俺はそれにも対応し、二人は人のスピードを超えた速さで山を滑走するのだった。

 

 

「と、それじゃあ今からは自由行動よ。それぞれ自身の鍛錬をすること!」

 

「さて…と」

何をすればいいんだ……?

筋トレでもしておくか?等と考えていると、近くの茂みから物音がした。

 

『どうかしたかー?』 『?そっちになんかあるのかー?』

 

他の弟子も俺の様子に気がついたのかこちらによってくる。

しかし、その行動になにか妙な胸騒ぎがしたのだ。

危険が近づいている……

 

そう思った次の瞬間に、白髪の少女が茂みに飛び出してこちらに刀を向けていたのだった。

 

「貴様ら何者だ!!!」

 

「少なくとも刀を構えて言う台詞じゃない!!」

 

「質問にこたえろ!お前たちは何故妖怪の山にいる!」

 

「修行に来たんだ!」

 

「嘘をつくな貴様ァ!!!」

 

その少女は何に怒っているのか、全く分からないがとにかく激怒していた。

そこに先代が戻ってきて誤解を解き、なんとか許された俺だったが、最後までこちらを睨んだままだった。

嫌われるのも仕方ないのか、そんなことを思いながらも、俺は先代に術を教わった。

 

どうやら博麗の巫女も使うほどの結界式らしく、聞いてて頭が痛くなるような呪文だったが、それを簡略化した物を貰ったことで、なんとか

なった。

 

 

そうして……

 

「はい、それじゃあ神馬。あなたに今教えられることは殆ど伝えたわ」

 

「助かったよ、この2日間ありがとうな」

 

『またいつでもこいよな!』『俺らは待ってっから!!』

 

「あぁ…またそのうちな」

 

そうして俺は家に戻った。

2日間での修行で俺は外の世界での自身よりも強くなったのは確実だろう。

とにかく今は、森を超えることを考えなくては……

夜に出発するのは愚行と経験しているので、俺は休息をとるのだった…

 

 

 

翌日、早朝早くに1人の外来人が大きな荷物を引きずりながら森へと向かっていくのが確認されたとかなんとか………………




外に帰るルートは消えました。考えてもませんけどね

続きは直ぐに生えてくるので今暫くおまちを
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