運命を廻るモノ   作: 白黒魂粉

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おまたせ


No.4
契約


あれから色々あって、夜になった。

 

紅魔館のあらかたの場所を案内された俺は、部屋に戻って椅子に腰掛けていた。

疲れてはいないが、目がとても痛い。

ここの空間が目に悪い配色のせいで、いるだけで頭痛がしそうな気までするのだ。

 

「……外に行こう」

 

そうして廊下を一人歩いていると、俺の周りに蝙蝠が飛んできていた。

 

「……なんだ?」

 

蝙蝠は、俺の肩に一度乗っかり、また飛び立って行った…。

着いてこい……ってことなのか?

そう解釈した俺はその蝙蝠を追いかけるように、廊下を歩いた。

 

 

「……ここは」

 

蝙蝠を追いかけているうちに見覚えのある扉の前に到着していた。

この扉は間違いなく、吸血鬼のいる部屋の扉なのだろう。

 

……開けろってことなのか?罠という可能性も……

 

なんて考えが頭をよぎったのだが、詳しいことをいちいち考えていたら

頭が痛くなる…

 

「一応ナイフを持っておくか…失礼する」

 

ノックをして、そのまま扉を開いて中に入っていく。

 

中には先程の蝙蝠の仲間が部屋中を舞っていた。

あ然としていると、蝙蝠達が1箇所に集まっていって…やがて1つの人影になったのだ。

 

「ようこそ、私の部屋へ」

 

「…吸血鬼、そうか。お前が俺をここに」

 

「えぇ、そうよ。貴方に確認しておかないと行けない事があってね。」

 

確認しないといけないことだと……?

 

「ほぉ、それは一体なんなんだ?」

 

「それは……ここで働くかどうかよ。」

 

「どういうことだ……?」

 

………訳が分からない。俺に人を攫わせて確認を取るだと…?

 

「そのままの意味よ、前の人間は貴方の度量を図るための道具に過ぎないわ。でも貴方は予想以上の結果をもたらした。……だからね、本当に欲しくなったのよ。正式な従者としての今住神馬が。」

 

「……だとしても、俺の役割は無いはずだ。」

 

「それならあるじゃない。貴方のその特技とやらでこれからも私に食料を提供しなさい。」

 

…………俺はここに来ても人を殺す為に生きなければいけないのか。

……だが、それを拒んだとして。俺は殺し以外の生き方と言うのを知らなかった。

それ程までに、俺の手は赤く染まりきってしまっていた。

 

「分かった。俺はお前の下につこう。」

 

「貴方ならそう言うと思ったわ。ありがとう」

 

「………………。」

 

吸血鬼がこちらに手を差し伸ばす。

俺はその事を疑問に思い

 

「一体なんの真似だ?」

 

と尋ねていた。

彼女はフッと笑って

 

「契約の誓いよ。これは悪魔との契約。貴方は人の在り方を捨て、数ある種族の中でも、最も力を持った種族である吸血鬼の配下となる。

今後私との契約下の元、持ちうる力の全てを私の為に振るいなさい。

契約は互いの血の交わいにて成立されるーー。さぁ、神馬、あなたの血を私に捧げなさい。」

 

言われた通りに、俺はナイフで指先を切った。

そこから出た血液を吸血鬼は舐めとった。

 

そうして、魔法陣が展開された思った時には契約の誓いは終了していた。

 

「これで契約は成立したわ。これからは私の手となり足となりなさい。

神馬」

 

「……あまり実感は湧かないが…わかった。吸血鬼。」

 

そう言うと、吸血鬼は何故か不機嫌そうに頬を膨らませ、おれにこう言った。

 

「その呼び方は不敬よ。私にはレミリア・スカーレットと言う名前があるわ。しっかりと名前で呼びなさい。」

 

「そうか、分かった。よろしくな。吸血鬼」

 

「…………これからよろしく頼むわね」

 

そうして、俺は悪魔の契約を結ぶのであった。




紅魔館ルートですねくぉれは……


とりあえず次回は里に行きます。
お楽しみに
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