運命を廻るモノ   作: 白黒魂粉

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ほいさ。
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付き合い

「それにしても…あの……霊夢っていう子は一体誰なんだ?」

 

数時間後、夜もすっかり進んだ頃に俺は先代に話を持ちかけた。

先代は少し間の悪そうな表情を浮かべて

 

「あの子は…当代の博麗の巫女よ。」

 

「博麗の巫女……?それって確か…」

 

この世界と外の世界を繋いである結界を開くことのできる有力者……だったよな?

そんな奴がどうして俺を…?

 

「なんでそんな奴が俺を襲ってきたんだ?……妖怪だとか言って」

 

「…?隠しているつもりだったの?」

 

「は?」

 

「あんたの体からは妖気が溢れてるわよ?数日前には全くなかったはずのね」

 

…そんなものがわかるのか…?

俺は自分自身を見てみるが、それらしいものは見当たらない。

匂いか何かなのだろうか…?

 

「……あぁ、それを見れるのはごく一部の人間だけよ。普通ではまず確認すらできないわ」

 

「なんだ、そういう事……じゃあ先代は見えてるということだよな?」

 

「え?まぁそうね。見えるし感じられるわよ」

 

博麗の巫女なら誰しも見れることができるのだろうか?

それとも………見れるから博麗の巫女なのだろうか…?

 

「どうすればこれを隠せるんだ?ここではあまり目立ちたくないんだ」

 

「それなら弱体化の霊符を渡すわ。持っている限りはあなたの妖気は限りなく無に近づくわ」

 

「そんなものもあるのか?悪いな」

 

そう言うと、先代は気にしてないようかの素振りで

 

「別に。まぁ、あなたはそれだけの素質があるからよ」

とだけ答えた。

 

 

「はい、これが霊符よ。予備はないから気をつけてね」

 

「助かる。これでまた動けるようになるな」

 

「えぇ、その代わり妖怪の力も使えなくなるからさっきみたいな大ジャンプは使えないわよ」

 

「…それもそうか。でも日光で焼けるよりかはマシだろう」

 

日陰でないと活動できないのはあまりにも不便すぎるからな。

それならこちらの方が便利だ。

 

「まぁそうね。それで?明日からはどうするの?」

 

「明日?」

 

「えぇ。なにかしに来たんでしょ?」

 

「いや……それがそういう訳でもないんだ。」

 

「どういうこと?」

 

「今回はただ気まぐれにやってきただけだから…大した用事とかはない」

 

「へぇ〜……それなら…」

 

グイッと顔をこちらに近づけて先代は言った。

「1日、私に付き合いなさいよ。ここを案内したげる」と。

 

「そうか、ならお願いしようかな。」

と乗り気でお願いした。

ここのことを知る……かなり有益な情報に繋がるだろう…と俺は考えたのだった。

 

 

翌朝、道場に行き先代と合流した俺はその足で様々な所へ向かった。

周りではたくさんの人間が走り回っている。

 

「あの荷物を持っているのは……」

 

「あれは配達ね。そしてそういうのをやってるのは恐らく外来人が多いわ」

 

俺と同じ境遇のやつがやるのか…?

「どうして?」

少し疑問に思ったので尋ねてみる。すると先代は少し考えてから

 

「それは……多分稼ぎが多いからよ。こっちに長居する気のない外来人は短期間で稼げる職に手を付けたがるから」

 

帰還のためなら手段は選ばないってことなのか…と考えて納得した。

果たしてその選択が正しいかどうかは別としてだが……

 

「まぁ、あんたはそういう気もないんでしょ?」

 

「あぁ、帰りたいと思うこともあるが…帰っても身寄りがないからな。

家族と言える人物も恐らく死んだ」

 

「そう……寂しくなったらいつでも私のところに来なさいよ。いつでも待ってるから」

 

その優しさに嘘はないだろう。

俺はホッとした表情を浮かべながら

「そうさせてもらうよ。」と応えた。

 

 

それから集落の様々な所を周り、小道具等を貰ったりして気が付けば日が暮れていた。

 

「そろそろ帰りましょう。夜になっちゃう」

 

「それもそうだな」

 

そうして二人で道を歩く。どこか距離も近くなっている気がしなくもないが、それは気の所為だろう。

 

「ねぇ」

先代が会話を切り出した。

 

「どうかしたか?」

 

「その……呼び方なんだけど…名前で呼んでもいいかしら」

 

そういえば今まであんた呼びとかでしか呼ばれていなかったな。

今更な話しだ。

 

「何……別に構わないさ.…好きに呼ぶといい」

 

そう言うと、彼女はニコリと笑って

「ありがとう神馬」

と言った。

 

俺もそれにつられて笑うのだった…。

 

 




ちょっといい感じになってるな。
メインヒロインデートそっちのけだわ!

次回に続く
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