次の始まり
「話とはなんだ」
あの後紅魔館に戻った俺は、吸血鬼に呼び出されていた。
その話を聞く限りだと俺を暫く屋敷に入れないとの事。
「どういうことだ?」
「あなたに構う余裕がなくなったのよ。また時が来ればあなたを攫いに行ってあげるから…それまでは里の方で食料でも見定めておきなさい。」
「自分勝手な…………まぁいい。それに従おう。」
「あぁ、それと」
付け加えるように吸血鬼は俺の胸元を指さして
「そのおもちゃ…弾道が読みやすいから多分着弾する前に躱されるわよ」
と、そんなことを言った。
……勝手に言っていろ…
「そうしないようにするためのスキルは持ち合わせている。失礼する」
「美鈴。聞いていると思うが、暫くここを開けることになった。」
「そうらしいですね…まぁまた暇な時に来てください」
「そうさせてもらうよ。それから……」
「咲夜さんにも話は伝わっていると思います。咲夜さんならきっと大丈夫だと思いますよ」
「そうだといいけどな…………っと、それじゃあ本当に失礼するよ」
「また逢いましょう」
「そうだな…またな」
そうして俺は紅魔館を後にした。
完全に見放された…ということだろう。
これからどう過ごすか…その答えは固まっていた。
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「良かったの?咲夜」
「はい、彼は完全にお嬢様に忠誠を誓ってはいません。ならば異変のことを知られては巫女に話してしまうかもしれませんから。」
「巫女か……おそかれ早かれぶつかる存在だ。何もきにする必要はない」
「確かに……お嬢様なら必ず勝利することが出来ますわ」
「そうよ。そしてここを私たちの世界に作りかえた暁には…………」
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「ねぇ、魔理沙。」
「どうした?」
「この前話してた半妖の男についてだけど…」
「私は会ったことないぜ?そんな珍しいやつなら覚えてるだろうしな」
「多分、近いうちに戦うことになると思うの」
「お得意の勘か?」
「そ、私の勘。」
霊夢の勘はよく当たる。もしかすれば本当にそうなるのかもしれないな……と魔理沙は胸の中でそう思うのだった。
「それじゃあそろそろ私はいくぜ。」
「えぇ、また」
「おう」
魔理沙は霊夢とは反対の方向へと歩き出す。
ゆったりとした足取りで。
その時だった。
「ん?」
何やら気になる存在が目の前を横切った…………そんな気がしたのだ。
「なぁ。」
「?」
思わず声をかけてしまう。相手もそれに気ずき、こちらの方をゆっくりと向いていた。
「何か用でも?」
「いや……なんでもないんだ…ぜ。」
なぜ自分でも声をかけたのかが分からない。
男はそうか、と一言言ってその場を後にしていった。
何故かは分からなかったが、彼とは何かがありそうな予感を感じた魔理沙なのだった。
異変!!