ロドス・アイランドの禁止リスト 作:_( _*`ω、)_ スヤァ
今回は少しいつもの禁止リストとは違う感じにしてみました。
後方勤務の一般スタッフとオペレーター達の絡み合いをメインにしています。
ロドスでは多分、毎日こういうやり取りが行われているんじゃないかな。
備品申請リスト
申請内容:ある前衛オペレーターを模した射撃訓練用のハードターゲット
申請者:リスカム
用途:ストレス解消特殊な状況を想定した訓練の為。
―申請は却下されました。
―今までは顔写真を的に貼るだけで我慢してたんだけどね。最近イタズラが度を越してきてるから少しストレスを発散したくなったの。 リスカム
―それでもやはりそのものズバリなデザインはどうかと思います。 備品補充担当スタッフ
―やっぱダメか。少し期待してたんだけどね。 リスカム
―期待に添えず申し訳ありません。あと、気付いてないみたいですが尻尾にリボン結ばれてますよ。 備品補充担当スタッフ
―え? あ、いつの間に!? こらぁフランカ、出てこい! 今日こそお仕置きしてやるからな! リスカム
申請内容:特殊合金製のフライパン
申請者:グム
用途:武器及び調理器具として使用する為。
―申請は受理されました。
―フライパンを果たして武器と認めていいのか凄く疑問が残りますが、まぁ私が遊んでるバトロワゲームでも武器として使われてるし認めることにしました。 備品補充担当スタッフ
―お姉さん、受理してくれてありがとね! お礼にフライパンが届いたらグムのスペシャル料理を振舞ってあげる! グム
―……えーと、敵を殴って少なからず血やら何やらがこびりついてるフライパンでですか? 備品補充担当スタッフ
―ちゃんと洗うから大丈夫だよ! 戦場でもみんなに大好評なんだから、楽しみにしててね! グム
―では心待ちにしていますね。……冗談でも食べ終わった後に『本当に食べてしまったのか?』とかいうのはナシにしてくださいよ? 備品補充担当スタッフ
―? 何の話? グム
―いえ、分からないならいいんです。今のは私の失言でしたね。 備品補充担当スタッフ
申請内容:ミシン
申請者:バイビーク
用途:服飾関係で使用する為。
―申請は受理されました。
―バイビークさんの作る服は大人気ですね。ウワサに聞くところでは、あのケルシー先生がレースのミニスカートをウキウキで着てたらしいじゃないですか。私には想像もつきません。 備品補充担当スタッフ
―そうですか? 私は一目あの方を見た時から絶対にミニスカートが似合うと思ってましたし、実際その見立ては当たっていました。……貴女にはどんな服が似合うのかな。 バイビーク
―私、ですか。ははっ、私は服装に頓着しないつまらない女ですよ。年柄年中スーツとジャージしか着ないような奴に似合う服なんてそうそうあるとは思えませんしね。 備品補充担当スタッフ
―ふふ、そういうことを言われるとますます創作意欲が掻き立てられますね。決めました。私、絶対に貴女が輝くような服を作ってきますね。覚悟していてください。 バイビーク
―……あー、無難なデザインでお願いします。輝かなくてもいいから、無難なデザインで。 備品補充担当スタッフ
―ダメです。素材が良いのにそれを活かさないなんて、服飾家の名折れですもの。万人を唸らせるような可愛い服を仕上げてきますね。 バイビーク
―マジか……どうしてこうなった……。 備品補充担当スタッフ
申請内容:立ち入り禁止の立て札と安全柵
申請者:イグゼキュター
用途:ドクターの休息を守る為。
―申請は受理されました。
―おや、随分と珍しい物を頼みますね。どうしたんですか一体。 備品補充担当スタッフ
―これですか。ドクターの休息を守るためには、地雷よりもこちらの方が最適解なのではないかと思い至ったので。 イグゼキュター
―えぇ……今更そんな事に気付いたんですか? 備品補充担当スタッフ
―先程、同じことをヴァーミル様からも言われました。地雷を仕掛けるのはやはり間違った方法だったのでしょうか。 イグゼキュター
―むしろ何でそれが正しいと思っていたのかが疑問ですよ。吹っ飛んだ後の床の修繕とか手配するの大変なんですからね。今度からはもうその心配もなさそうですが。 備品補充担当スタッフ
申請内容:カラースプレー各種
申請者:イーサン
用途:剥げた塗料を塗装し直す為。
―申請は却下されました。
―これが他の人の申請であれば、私は快く受理していたでしょうね。ですがイーサン、貴方の申請となると……却下せざるを得ません。 備品補充担当スタッフ
―おいおいそりゃないぜ。なんでオレだけダメなんだよ? 元レユニオンだからって差別はよくないと思うなぁ。 イーサン
―差別はしてませんよ。ラクガキ用のスプレーを正面きってねだりに来る厚かましさに軽蔑はしてますが。 備品補充担当スタッフ
―おう、こりゃ手厳しい。だけどよー、オレだって心を入れ替えてマジメに働こうと思ったんだぜー? それを無下にするってのはちょっとばかし酷いんじゃないかぁ? イーサン
―『狼少年』という言葉を知っていますか、イーサン。私の貴方に対する信頼はとっくの昔に底をついてるんですよ。 備品補充担当スタッフ
申請内容:発電機
申請者:エアースカーペ
用途:身体の電荷を増やす為。
―申請は却下されました。
―訳の分からない書類を出して私の仕事を増やさないでほしい。 備品補充担当スタッフ
―にべもないね。だけど彼にとっては割と切実な問題みたいなんだよ。話だけでも聞いてあげたらどうだい? レオンハルト
―私は変態の自慰行為には関与する気も協力する気もありませんよ。貴方だってそうでしょう。 備品補充担当スタッフ
―はは、違いない。彼とはそこそこ長い付き合いだけど、未だに趣味嗜好に関しては何一つ理解できないからね。 レオンハルト
申請内容:拡声器付きドローン
申請者:スワイヤー
用途:効率的な戦場指揮の為。
―申請は受理されました。
―スワイヤーさんの声はよく通りますからね。このドローンなら戦場のどこだろうと指揮を迅速に伝えれますよ。 備品補充担当スタッフ
―ええ、ありがとう。感謝してるわ。 スワイヤー
―しかし、少し意外です。わざわざロドス製の物を使わずとも、スワイヤーグループの財力ならより高性能な物を用意できたのでは? 備品補充担当スタッフ
―そうかもしれないけど、経費で落とせるなら自腹を切るよりそっちを選ぶでしょ? 当たり前の事じゃない。 スワイヤー
―なるほど。スワイヤーさんがドケチというウワサはチェンさんから聞いてましたが、本当だったんですね。 備品補充担当スタッフ
―あの【龍門スラング】は何言ってるのよ! 勘違いしないように訂正しておくけど、私のこれは『ドケチ』じゃなくて『倹約』って言うのよ! 覚えておきなさい! スワイヤー
申請内容:食紅
申請者:アズリウス
用途:料理に使用する為。
―申請は受理されました。
―あの独特な色の理由はこれでしたか。 備品補充担当スタッフ
―あら、私の作るケーキの色はお嫌いかしら? 今回のは自信作なのだけれど。 アズリウス
―いや決してそんなことは。ただ……紫は分かります。紫芋とかありますし。青も、まぁ分かります。アンチャンっていう花茶を使った青色のジャムとかありますし。でも、虹色は流石にちょっと……うん。 備品補充担当スタッフ
―綺麗で美味しそうでしょう? アズリウス
―お、美味しそう? これが? まぁ、食紅由来の色って事が分かったから安心して食べれはしますが。後で『食欲減退色』について調べる事をオススメします。……ちくしょう、普通にメチャクチャ美味しいのがなんか腹立つ。 備品補充担当スタッフ
申請内容:被検体(人型が特に望ましい)
申請者:ア
用途:新薬の治験に使用する為。
―申請は却下されました。
―ワルファリンさんも似たような書類を提出してきました。あちらは『スカジ』と個人を指定してきましたが。 備品補充担当スタッフ
―はは、ブラッドさんはブレねぇなぁ。 ア
―笑い事じゃありません。なんなんですか貴方達。備品申請にこんなの書いてくるとか倫理観ゆるっゆるですか。こんなのがロドスの医療班なのかと考えると背筋が凍りますよ。 備品補充担当スタッフ
―でも、この新薬が完成したら鉱石病の治療が一歩前進するかもしれないぜ? どうだい、治験に協力してみないか? ア
―結構です! 備品補充担当スタッフ
申請内容:自販機のビスケット
申請者:アンブリエル
用途:なくなったから補充おなしゃーす。
―申請は受理されました。
―なんだか久々にまともな備品補充の申請を受けた気がします。 備品補充担当スタッフ
―え、そうなん? アンタもいろいろ大変だねー。さっき開けたばっかのチョコ、一本いる? アンブリエル
―ではありがたく。でもアンブリエルさん、最近菓子類の消費がやたら激しいみたいですが大丈夫なんですか? 備品補充担当スタッフ
―だいじょぶだいじょぶ。毎日ドクターにこき使われてっからね。頭でっかちの公証人にも『業務履行』を監視されてるし、むしろ甘いもん食べなきゃやってらんないっつーか。 アンブリエル
申請内容:セグウェイ
申請者:アブサント
用途:ロドスのパトロールの為。
―申請は受理されました。
―ありがとう。これでロドスのパトロールが楽になるよ。ここは広いし、毎日どこかで何か問題事が発生するからね……。 アブサント
―いつもお疲れ様です。よければ少しここで休憩していきませんか? ここは基本的に問題事とは無縁の場所ですし。まぁ、私はいつも仕事に忙殺されてるので大したもてなしは出来ませんが。 備品補充担当スタッフ
―いいの? なら、ちょっとお言葉に甘えようかな。 アブサント
申請内容:ガヴィルの等身大ポスター
申請者:トミミ
用途:部屋のインテリアとして使用する為。
―申請は却下されました。
―作れないことはないし、インテリアとして経費で落とせそうではありますよ。でも私はガヴィルさんに殴られたくないので、これは却下ということにします。 備品補充担当スタッフ
―そんなぁ。ガヴィルさんのカッコイイ姿を部屋でいつでも眺めれると思ったのに……。 トミミ
―あと、他のアダクリス族、特に『ガヴィルウィル』出身のスタッフを誘って全く同じ内容の申請を何枚も出すのはやめてくださいね。紙が無駄になりますので。 備品補充担当スタッフ
―分かりました……。仕方ありません、こうなったら自分たちで作りましょう。お金はかかりますが、そんなのガヴィルさんへの愛に比べれば些細なことです! トミミ
―……あー、ガヴィルさんに殴られないようお祈りしときます。 備品補充担当スタッフ
申請内容:音楽スタジオセット一式
申請者:ヴィグナ
用途:LET'S ROCK!
―申請は却下されました。
―申請は受理されました。
―ロドスに音楽スタジオができるなんて夢みたい! ダメ元で頼んでみるものね。ありがとう、本当に感謝してるわ! ヴィグナ
―お礼ならドクターに言ってください。私は却下しようとしたのに、オブシディアンフェスティバルでロックにかぶれたドクターがノリと勢いだけで承認したんです。まさか強権まで発動されるとは思ってませんでした。ハァ……。 備品補充担当スタッフ
―あら、浮かない顔ね。そんな時こそロックよ! 後で時間があればスタジオに寄ってみてね! 最高のロックを聴かせてあげるわ! ヴィグナ
申請内容:理性
申請者:ドクター
用途:仕事の為。
―申請は却下されました。
―せめて形のある物を申請してください。 備品補充担当スタッフ
―じゃあ理性回復剤をお願いします。 ドクター
―それはもっとダメです。 備品補充担当スタッフ
―(´・ω・`) ドクター
―なんか腹立つのでマスクに顔文字書いて意思表示するのはやめてもらっていいですか? 備品補充担当スタッフ
申請内容:猫の手でもいいから人手が欲しい
申請者:備品補充担当スタッフ
用途:もう残業したくない……。
―申請は却下された。
―君も知っているとは思うが、ロドスは慢性的な人材不足なんだ。申し訳ないが、しばらくの間は現状維持だと考えてくれ。 ケルシー
―【シラクーザスラング】。 備品補充担当スタッフ
いかがだったでしょうか。
とりあえず今回の話は試験的に書いてみたものなので、下にアンケート置いておきますね。感想を貰えたら嬉しいです。
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