ロドス・アイランドの禁止リスト 作:_( _*`ω、)_ スヤァ
151.スペクターの血を再生医療の実験に使うことは禁止されました。
―あら、この脈動する気味の悪い血みどろの肉塊は何かしら? セイロン
―それか……。スペクターの再生能力を何とか医療に転用できないものかと色々と試していたんだがな。彼女の血をモルモットに投与してみたら突然もがき苦しみだして、そうなったのだ。 ワルファリン
―まぁ。彼女の再生能力には私も目をつけていたのですが、これでは到底他人に投与できるものは作れそうにないですわね……。仕方がありませんからこれは処分しましょう。 セイロン
―実はな、処分しようとした成れの果てがそれなんだよセイロン嬢。全く呆れた生命力だ。切った潰したぐらいじゃ死ななくなりおった。さて、一体どう処分すればいいのやら……。 ワルファリン
152.クルースの目を覚まさせるために目覚まし時計を10個も置くのはやめましょう。同室や隣室の人達から『うるさすぎて耳が潰れる』と苦情が来ています。
―私がねぼすけなのは認めるけど〜、10個も置くのはさすがにひどいと思うな〜? クルース
―もう置かないよ……。置いた私たちですら耳がまだガンガン鳴ってるのにどうしてクルースはそんなに平気そうなの……? フェン
―う〜ん? 分かんないや〜。 クルース
―コータス族って耳が良いんじゃなかったっけ……。あの爆音の中でもしばらく寝てたクルースちゃんっていったい……。 ビーグル
153.働けニート無職。
―これ訂正の必要ないだろ。 ラヴァ
―ニートって言葉の響きが好かん。私は無職だ。 ニェン
―妙なとこにこだわるんだな。で、働く気は? ラヴァ
―さらさらないね。私は私の好きなようにやるのさ。 ニェン
154.モスティマは、時間を巻き戻して日常の些細な失敗を無かったことにしては行けません。
―ここ最近、ロドスの計器類が軒並み異常な数値を示してるらしいんだけど、モスティマはなにか心当たりない? エクシア
―うーん、多分私の時戻しの影響じゃないかな。最近は結構多めに使ってたからね。 モスティマ
―そんなに時間を弄るようなことってあったっけ。 エクシア
―そうだね。例えば運んでた荷物を落としてダメにしてしまった時とか、うっかり寝坊してしまった時、人前で盛大にすっ転んだ時とかに時を戻して無かったことにしてるよ。 モスティマ
―……モスティマってもしかして結構おっちょこちょいなの? エクシア
155.ケオベは食べれそうなものを見つけたらとりあえず口に入れてみるのをやめてください。
―購買部からフルーツ型の消しゴムとかを撤去することにしたよ。何回教えてもケオベちゃんが誤食するからね……。 クロージャ
―この前、我輩は干してる最中の渋柿を食われた。まだとても食えたもんじゃなかったと思うんだけどなぁ。 マトイマル
―先週の野外演習で、カエンタケを『リンゴみたいな色してておいしそう!』と言って食べようとしてた時には心臓が止まるかと思いましたわ。さすがにあの茸の毒はまだ解毒できませんもの。 アズリウス
156.THRM-EXは対費用効果が適正であると判断されるまで戦場で運用されることはありません。
―メカナムホイール*1採用ってどう考えてもコスパ悪くない? これを自爆兵器にするのはさすがに無理があると思うよ。 マゼラン
―でも自爆兵器って敵のところに辿り着かないとそもそも意味ないじゃん? だったら高い地形走破能力が求められる訳で、そのためにもメカナムホイールは必須なんだよ! メイヤー
―にしてもコスパ悪過ぎな気が……。 マゼラン
―ちっちっちっ。コスパなんて考えちゃそれはロマンとは言えないよ。採算度外視、効率度外視したその先にしかたどり着けない境地というものがあるのさ。 メイヤー
157.たとえ茶葉を切らしたとしても、ティーバッグの紅茶をセイロンに提供してはいけません。
―私は長年お嬢様に寄り添って、ひたすら紅茶の淹れ方を勉強してきたんです。なのに、ティーバッグの紅茶を飲んだお嬢様に『あら、この紅茶は中々の物ね。どうやって淹れたの?』って言われたんですよ……。しばらく立ち直れそうにありません……。 シュヴァルツ
―その気持ち、分かりますよ。俺もエンヤ様にインスタントコーヒーで同じことを言われました……。あれ以来、いつかインスタントやレトルト食品に自分の座を奪われるんじゃないかって考えてしまって、不安でしょうがないんですよね。 マッターホルン
―あんな手抜き食品に負けるなんて従者の名折れ……。お嬢様の胃袋を制し、お嬢様には私がいないとダメなんだという事を教えてさしあげなければ。 シュヴァルツ
158.クロワッサンは敵拠点から接収した物資箱の類を許可なしに開封してはいけません。それで何回トラップに引っかかれば気が済むんですか?
―ひゃっほー! 敵さん物資をぎょーさん溜め込んでたみたいやな! さっそく開封や。どんなお宝ちゃんが入っとるのか楽しみやな。 クロワッサン
―……クロ姉。それ、罠のチェックしました? バイソン
―え? …………あっ。 クロワッサン
(凄まじい爆音とバイソンの悲鳴。記録はここで途切れている)
159.ブレイズは他人に絡み酒して酔い潰してはいけません。貴女の酒癖の悪さは相当なものですし、他の人は貴女ほどうわばみじゃないんです。
―う、うぇっぷ。ぐ、おぇぇ……。も、もうダメだ黒ネコさんよ。もうこれ以上は呑めねぇ。あと一口でも飲んだら胃の中のモン全部トイレにぶちまける自信がある……。 スノーデビル1号
―あによー。キミ、わらひの酒が呑めにゃいって言うのー? わらひとにょみたいっていっへはのはキミじゃにゃいの。ほりゃー、まだまだありゅんだからもっと呑め〜! ブレイズ
―か、勘弁してくれ黒ネコさん……。このままじゃ死ぬ……。せっかく姐さんとロドスに来たってのに急性アル中で死ぬとかシャレにもなんねぇよ……。 スノーデビル1号
―……黒ネコ、じゃにゃい。ブレイズ。 ブレイズ
―は? スノーデビル1号
―だーかーりゃー、わらひの名前はブレイズ! 黒にぇこじゃなくて、ちゃんと名前で呼んでよー! ブレイズ
―わ、分かった。呼ぶ。今からブレイズって呼ぶから。後生だからその手に持った一升瓶をおろしてくれ。まさかそれを俺に一気飲みさせるとかしないよな? 頼むから嘘だと言ってくれ。お、おい! やめろバカ! せめて水で割らせ―ぐぇっ。 スノーデビル1号
―にゃはは、顔が真っ赤っかだ。ゆでダコみたい。…………あれ、反応なくにゃっちゃったけど大丈夫かな。 ブレイズ
160.ポデンコの温室の隔離区画にはポデンコとアズリウス以外は許可なく近寄らないように。趣味と実益を兼ねて毒草が大量に栽培されています。
―耐毒装備なしだと毒胞子の影響でものの数分で天に召されることなるから気を付けてくださいね。 ポデンコ
―療養庭園らしからぬ物騒なエリアだなぁ。 ドクター
―物騒とは失礼ですね。毒は人を殺す事も生かす事も出来る物なんですよ? 要は使い方です。ちゃんとパフューマーさんにも許可は貰ったんですからね。 ポデンコ
―毒のエキスパートである私もここの管理を手伝っていますわ。もし仮に毒胞子が流出したとしても迅速に解毒できる態勢は整えておりますので、どうぞご安心を。 アズリウス
161.ナターリアのコードネームは『ロサ』です。『ポカ』ではありません。間違えないように。
―『Poca』って書かれるとついつい『ポカ』って読んじゃうんだよね。キリル文字ってややこしい。 ドクター
―何回も何回も間違われるから、次に私の事を『ポカ』と呼び間違える方がいらっしゃったら、この攻城兵器をお見舞いしてやろうと思ってるの。いいわよね、ドクター? ロサ
―その人に悪気はない筈だからやめてやってやれ、ポカ。……あ、違う! 今のは違うぞ!? ちょうど君のプロファイルを確認してる最中で、『Poca』の綴りを見ていたからうっかりそう呼んでしまっただけだ! わざとじゃない、信じてくれロサ! ドクター
162.テキサス、頼むからボクに優しく接するのはやめてくれ! キミはそんな奴じゃないだろう!? この項目は削除されました。
―違う違う違う。ボクに優しいテキサスなんて解釈違いだ。少し前までボクの事を冷たい氷のような目で見てくれてたテキサスはどこに行ったの? ラップランド
―どうしたラップランド。顔色が悪いな。体調が優れないのか? だったら私が医務室まで送ってやろう。 テキサス
―あ、ああ……テキサス……? 違う、やっぱりこんなのテキサスじゃない……。やめろっ、ボクの側に近寄るなぁー! ラップランド
―む、逃げたか……。『邪険にして喜ばれるなら、親身になって接してみたらどうか』とドクターに言われて数日試してみたが、思いのほか効果があったな。これからも続けていくとしよう。 テキサス
163.フロストノヴァはイタズラ半分でその殺人的独特なアメを他人に舐めさせないでください。
―……フロストノヴァ、なんで宿舎の隅っこで簀巻きにされて転がされてるんだ? シージ
―これか。テンニンカというちびっ子オペレーターを見かけたから、つい出来心で私のアメを舐めさせたら烈火の如く怒られてな。ポカポカ叩かれた後に旗で簀巻きにされたんだ。 フロストノヴァ
―それは誰だってそうするだろう。私もお前に騙されてアメを食べさせられた後、しばらく味覚がおかしかったんだからな。 シージ
―ふっ、それはすまなかった。アメ好きな人を見るとついついイタズラしたくなってしまうんだ。ところで、そろそろ私を助けてくれると嬉しいんだが。 フロストノヴァ
―テンニンカが許してくれるまでそこで転がってたらいいんじゃないか? 私もあの時のことはまだ許してないしな。 シージ
―知っているか、シージ。私はもうここに2時間も放置されている。そして、兎は寂しいと死ぬんだ。 フロストノヴァ
―それは迷信だろ。私は寝るから邪魔するんじゃないぞ。 シージ
164.スカジの訓練室の使用は禁止されました。
(追記:信頼できる監督官の元でのみ使用許可がおりるようになりました)
―使用禁止って何やらかしたの。 グラニ
―別に何も。久々に本気を出して訓練しようと思ったら、いつの間にか訓練室が倒壊してたの。不思議なこともあるものね。 スカジ
―地形を変えるほどの馬鹿力で本気出したら部屋の一つ二つ簡単に消し飛ぶってなんで理解できないのかな、この狩人さん……。 グラニ
165.無計画にオペレーターの訓練や昇進を行わないように。ロドスの資金は無尽蔵ではありません。
―今日ももやし……。たまには肉が食いたい。 ドクター
―誰のせいだと思ってる。黙って食え。一日で100万龍門幣も浪費するなんて馬鹿をしでかす奴には当然の仕打ちだ。 ケルシー
―浪費なんかじゃないよ! キミはオペレーターの育成にお金を使うことが無駄だって言うのかい!? ドクター
―そうは言ってない。短期集中で有り金全部はたいて育成するのが馬鹿だと言っている。お前はロドスを破産させたいのか? 今のロドスの資金は327龍門幣しかないんだぞ。 ケルシー
―本当に申し訳ありませんでした。 ドクター
ツシマの冥人奇譚と仁王2にどハマりしたので次話投稿は遅れます。やっぱハクスラは神ゲーやなって。