ロドス・アイランドの禁止リスト   作:_( _*`ω、)_ スヤァ

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 新章の追加を心待ちにしてたクセに、いざ追加されるとグダグダ攻略を後回しにする _( _*`ω、)_ スヤァ です。

 今は攻略よりも素材集めをしなければ。
 そう言い続けて、多分8章の実装がアナウンスされる頃に攻略を始める気がします。そもそも氷獄作戦まだクリアしてないんですよね……。



備品申請リスト その3

申請内容:着火剤

 

申請者:イフリータ

 

用途:火をつける為。

 

―申請は却下されました。

―申請は受理されました。

―ああびっくりした。書類を通して放火宣言されたのかと思いました。バーベキュー用ならちゃんとそういう風に書いてください。あと少しでショウさんに通報する所でしたよ。   リュコス

 

―わ、悪かったよ。まだこういう堅苦しいやつ書くの慣れてねーんだ。次は気を付ける。   イフリータ

 

―あ、そうだ。ここに遊びに来てくれたついでに頼みたいんですが、もう使わないこの書類の山を燃やしてくれますか?    リュコス

 

―おっ、良いのか? そろそろオレサマの火炎放射器が火を噴きたがってたんだ。遠慮なく行かせてもらうぜ!    イフリータ

 

―わっ、ここで燃やさないでください! 外で、外でお願いします! また火事になる!    リュコス

 

 

 

 

申請内容:高級シャンパンなどお酒各種

 

申請者:ミッドナイト

 

用途:福利厚生の為。

 

―申請は受理されました。

―確かミッドナイトさんは定期的にホストクラブを開いてるんでしたっけ。それに使うなら問題ありませんよ。   リュコス

 

―ありがとうリュコスさん。お礼に今夜、1杯どうです? もちろん俺の奢りですよ。   ミッドナイト

 

―ふむ、ではありがたく頂くとしましょう。ですが私は結構なうわばみですよ。後悔しないことですね。   リュコス

 

―おっと、これは早まったか?    ミッドナイト

 

 

 

 

申請内容:お酒各種

 

申請者:ブレイズ

 

用途:在庫が無くなりそうだから! 

 

―申請は却下されました。

―ええ! なんで!?    ブレイズ

 

―ミッドナイトさんは正当な理由がありましたけど、貴女にはないでしょう。私を通販か何かと勘違いしてませんか?    リュコス

 

―そこをなんとかお願い! いま禁酒令出されてて購買部じゃお酒買えないの! もうキミだけが頼りなんだよ!    ブレイズ

 

―尚更ダメです。そんなにアルコールが欲しいなら、製造所から合成コールなり何なりくすねてきたらどうです?    リュコス

 

―実はもう製造所は出禁にされてるんだよ……。もうこの際、工業用エタノールでも文句は言わないから! お願いします!    ブレイズ

 

―だからダメですって。これ以上ごねるならメタノール飲ませますよ。お望みのアルコールですから文句はないでしょう?    リュコス

 

 

 

 

申請内容:しっぽ

 

申請者:レッド

 

用途:もふもふ……。

 

―申請は受理されました。

―ねぇ、リュコスさん大丈夫? レッドちゃんに思いっきり尻尾モフられてるんだけど……。   プロヴァンス

 

―大丈夫です。正直な所、割と限界来てますが大丈夫です。この程度で彼女が喜んでくれるなら安いものです、ええ。   リュコス

 

―リュコスのしっぽ、ふっかふかのモッフモフ……。プロヴァンスのといい勝負……。リュコスはこれ、誇っていい。   レッド

 

―それはどうも。ところでレッドさん、後どれくらい私の尻尾をモフるおつもりです?    リュコス

 

―んん、20分……いや、30分……。   レッド

 

―……マジですか。   リュコス

 

―あの、限界ならケルシー先生呼んでくるけど。   プロヴァンス

 

―ここまで来たら毒も喰らわば皿までです。申請を受理した以上、それを違える訳にもいきません。耐えてみせましょうとも。……もし私が卒倒したら、その時はお願いしますね。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:排水溝用ネット

 

申請者:ア、ウン、ワイフー、スポット等の連名

 

用途:排水溝の毛詰まりを防ぐ為。

 

―申請は受理されました。

―そうか、換毛期といえば貴方達の方がよっぽど大変ですね。全員揃いも揃って見事な冬毛になっちゃって……。   リュコス

 

―俺達だってなりたくてなってるわけじゃねぇさ。だから冬毛になるのを抑える薬を開発してたんだけど、ウンとワイフー姉に阻止されちまったんだ。酷いと思わねぇ?    ア

 

―副作用で何が起こるのかも分からない薬を飲ませてこようとしたら、それは当然止めるよね。   ウン

 

―アの作る新薬ほど、この世で信用ならないものはありません。   ワイフー

 

―ひっでぇ。ちゃんと冬毛になるのは抑えられるってのによ。そうだ、リュコスの姐御。姐御も冬毛に困ってるクチだろ? 1本どうだい。安くしとくぜ。   ア

 

―どうせ副作用で体毛が変な色になったり、身体からドリアンの匂いがするようになったりするんでしょう。それぐらいなら、死ぬほど面倒臭いですけど自分でブラッシングして何とかします。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:手帳と万年筆

 

申請者:マンティコア

 

用途:他の人とお話する為。

 

―申請は受理されました。

―風の噂には聞いてましたが、いざ目にすると不思議なものです。影も形もなく、声すら聞こえないのに目の前で手帳と万年筆だけが浮いている。何も知らなければお化けだと騒ぎ立てる所ですね。   リュコス

 

―『私、存在感ないから……。あと、声が聞こえないのは単純に私が喋るのが苦手なだけ……』   マンティコア

 

―そうなんですか? しかし、見えないとなるとやはりどういう姿をしてらっしゃるのか気になりますね。……ちょっと失礼。   リュコス

 

―ひゃ……わぷ。く、くすぐったい……!    マンティコア

 

―へぇー、見えなくてもちゃんと触れるもんなんですね。触って把握した感じ、なかなか可愛らしい顔立ちじゃないですか。   リュコス

 

―『そ、そうかな。えへへ、少し嬉しい』   マンティコア

 

―いつかちゃんと、貴女の顔を拝見したいものですね。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:ロドス艦内マップ

 

申請者:メテオリーテ

 

用途:もう迷わないように。

 

―申請は受理されました。

―ロドスってあちこちに艦内マップを設置してませんでしたか? なんでわざわざ紙媒体の地図なんて……。   リュコス

 

―私の方向音痴を甘く見ない方がいいわ。そもそもマップがある所まで辿り着けないもの。   メテオリーテ

 

―嘘でしょ。『ファイヤーウォッチ』に所属してた頃はどうしてたんですか。そんな方向音痴でやってけたんですか?    リュコス

 

―不思議と戦場とかでは迷わないのよねぇ……。というか、ロドスの構造が複雑過ぎるのよ。   メテオリーテ

 

 

 

 

申請内容:野外料理道具各種

 

申請者:カッター

 

用途:個人的に料理の練習をする為。

 

―申請は却下されました。

―でも、練習しなきゃ上達は見込めないよ。   カッター

 

―それはそうですけど、料理の上達のためだけに払う犠牲が大きすぎやしませんかね。私は嫌ですよ。あちこちで爆発や異臭が発生するロドスなんて。   リュコス

 

―う……。それは正直、すまなかった。   カッター

 

―練習したいなら、まず道具の扱い方をしっかりと覚えてからにしてください。貴女だって武器の扱い方を知らない一般人にいきなり真剣を持たせようとはしないでしょう? つまり、そういうことですよ。   リュコス

 

―分かった。なら、これから厨房に行って見学させて貰う事にするよ。そして、いつの日か改めて申請する事にする。   カッター

 

―ええ、是非そうしてください。……ちょっと! その刀は置いていきなさい! 刀を持ったままで厨房に入るから諸々のトラブルが発生するんでしょうが!    リュコス

 

 

 

 

申請内容:探偵七つ道具

 

申請者:メイ

 

用途:より立派な探偵になるためなのだ! 

 

―申請は受理されました。

―正直な所、私はメイさんが本気で名探偵を目指してるのか、それとも名探偵に憧れてるだけの厨二病全開な若者なのか全く判断がついてません。というか、ぶっちゃけ後者だろうなと思ってます。   リュコス

 

―ひ、酷い。私はいつだって真面目に探偵活動してるのだ! ……でも私の事を信用してないなら、なんでオマエは私の申請を受理してくれたのだ? 理に適ってないのだ。   メイ

 

―リー探偵とワイフーさん達が貴女の事を評価していたからですよ。『そそっかしい所はあるが、しっかり学んでいけばいずれ大物になるだろう』ってね。でなきゃ、こんな申請却下してます。   リュコス

 

―リー探偵が私の事を……!? やった! 凄く嬉しいのだ! 絶対その評価に恥じない名探偵になってやるのだ!    メイ

 

―では、そんな喜んでるメイさんに私からアドバイスをひとつ。『余計な事には首を突っ込まない』。例えば私や、あの忌々しいヒトリオオカミの過去を探ったりとかね。そうすれば早死せずに済みますよ。   リュコス

 

―……なんの事かさーっぱり分からないのだ。   メイ

 

―とぼけるおつもりですか? まぁ、ご勝手にどうぞ。警告はしたので賢明な判断を期待してますよ。未来の名探偵さん。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:輸血パック(食用)

 

申請者:ブラッドブルードのスタッフ一同

 

用途:食事の為。

 

―申請は受理されました。

―感染者の血は飲んだら感染のリスクがあるからね。こうして安全と判断された輸血パックから飲むことが殆どなんだけど、ちょっと味気ないのが……。風情も何もあったもんじゃないし。   クロージャ

 

―では私の血を飲んでみますか? 私は非感染者ですし、シラクーザではそこそこ名家の血を引いていますよ。それに、私の血はどんな味がするのか気になりますし。   リュコス

 

―いいの? それじゃ遠慮なく。   クロージャ

 

―んっ……。少しむず痒いというか、くすぐったいというか……。なんか変な感じがしますね。思ってたよりも痛くないのが意外です。   リュコス

 

―んく、んく、…………ぷはっ。   クロージャ

 

―どうでした? 私の血の味は。   リュコス

 

―うーん、正直に言わせてもらうと悪くは無いけど良くも無いかな。元々の血の味はかなり良いのに、不健康な生活してるからダメにしちゃってるって感じ。もったいないなぁ。    クロージャ

 

―私の首筋を凝視しながら『もったいない』なんて言われると、そこはかとなく命の危険を感じますね。   リュコス

 

―あはは、安心して。いくらキミの血が美味しくても、うっかり吸い殺したりなんてしないよ。……多分。   クロージャ

 

 

 

 

申請内容:純正源石

 

申請者:ドクター

 

用途:理性を回復させる為。

 

―申請は却下されました。

―純正源石はクロージャさんの管轄です。私が勝手に仕入れることは許可されてませんね。   リュコス

 

―そのクロージャに『ドクターは働きすぎだからしばらく売ってあげない。少しは休みなよ』って言われたんだよ……。   ドクター

 

―では素直に諦めてください。今回は譲りませんよ。ケルシー先生に怒られたくはありませんからね。   リュコス

 

―……なんか私の申請って却下されてばかりでは?    ドクター

 

―ドクターがロクでもないものばかり申請するからでしょう。純正源石なんてマトモな人なら服用しようと思いもしませんよ。貴方、本当に先民なんですか? 何か別のイキモノだったりしません?    リュコス

 

―そこまでボロクソに言わなくてもいいじゃん……。私はれっきとした先民のはずだよ、きっと。何の種族か自分でも分からないけど。   ドクター

 

 

 

 

申請内容:各種トレーニング器具(なるべく低負荷の物が望ましい)

 

申請者:シデロカ

 

用途:ドクターのトレーニングの為。

 

―申請は受理されました。

―なるべく低負荷、と言っても具体例が欲しいですね。ドクターの現在の体力ってどれくらいのものなんです?    リュコス

 

―そうですね……ともすればスズランちゃんにも組み伏せられかねないぐらい体力がないです。ダッシュすれば5秒でバテて、泳ぎもカナヅチ。筋肉量は言わずもがなと言った所でしょうか。   シデロカ

 

―それは世間一般的に虚弱と言うのでは……? 本当にトレーニングさせて大丈夫なんですか、ソレ。   リュコス

 

―そこは任せて。伊達に毎日訓練はしてないよ。その人の限界を見極めて効率よく身体をイジメ抜くのは得意中の得意だから。フォリニックにも協力してもらうしね。   シデロカ

 

―ああ、なら安心ですね。思う存分やっちゃってください。私もあのもやしボディは見るに堪えません。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:ロウソク

 

申請者:スノーズント

 

用途:夜の照明として利用する為。

 

―申請は受理されました。

―ちょっと待ってください。よく考えたらロウソクを照明代わりってどういう事です? 普通に電気をつければいいでしょう。   リュコス

 

―え、でもそれだと電気代が嵩んじゃいますし……。少しでも節約しなきゃと思ってロウソクを灯り代わりにしてるんですよ。ほら、ロドスって慢性的な資金不足ってウワサもありますから。   スノーズント

 

―資金不足は事実ですけど、電気代のちょっとやそっとで破産するほどヤワな経営してませんよ。基本は自家発電ですし。だから変な遠慮してないでもっと電気使ってもいいんですよ?    リュコス

 

―いやー、それが、そのぅ……。ロウソクの灯りに慣れすぎて、普通に電気つけると逆に落ち着かなくなってきちゃうんですよね。だから、私は今まで通りロウソクで結構です、ハイ。   スノーズント

 

―そうですか? そこまで言うなら無理強いはしませんが……。うっかり燭台を倒して火事に、なんてのはやめてくださいね。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:デリバリーバッグ

 

申請者:アンジェリーナ

 

用途:仕事に使う為。

 

―申請は受理されました。

―ありがとうリュコスさん! いま使ってるのが結構ボロボロになってきてたから助かったよ〜。   アンジェリーナ

 

―いえいえ、私こそアンジェリーナさんにはいつも配達でお世話になってますから、これはそのお礼のようなものです。防弾・防刃性にもこだわっているので、いざと言う時には防具にも使えますよ。マフィアの抗争に巻き込まれた時とかにぜひご活用ください。   リュコス

 

―あはは、ペンギン急便の人達じゃあるまいし、いくら龍門でもそういう事態は滅多にないかな……。まぁ、もしもの時は頼らせてもらうね。巻き込まれないのが1番なんだけど。   アンジェリーナ

 

―全くですね。ああいう手合いには関わらないのが最善です。貴女のように優しい人は、特に。   リュコス

 

―? 変な言い方。それだとまるでリュコスさんが優しくない人みたいな感じになっちゃうよ。   アンジェリーナ

 

―私が優しい? ……いえ。貴女がそう言ってくれるのなら、きっと私は優しい人なんでしょう。そういう風に思われるのも悪くありません。ふふ、新発見ですねコレは。   リュコス

 

 

 

 

申請内容:ヤスリ

 

申請者:スカジ

 

用途:狩りに使う為。

 

―申請は受理されました。

―たかがヤスリと安請け合いしたのが間違いでした……。なんですか、擦ると武器に炎を宿したり雷光を纏わせたりするヤスリって。そんなものどこで手に入るんですか。そもそも実在するんですか……?    リュコス

 

―私達アビサルハンター御用達の品ね。数を揃えるのは難しいのだけど、あるのとないとでは狩りの難度が随分と違ってくるわ。そろそろ補充したかったのだけど、貴女には荷が重かったかしら。   スカジ

 

―む、ナメたこと言ってくれますねこの脳筋シャチ女。こちとらシラクーザの闇商人ですよ? 私の面子にかけて絶対にそのヤスリもどきを手に入れて見せようじゃありませんか。   リュコス

 

―そう。頑張ってちょうだい。多分エーギルに行けば手に入ると思うけど、オススメはしないわ。あそこは余所者に厳しいから。   スカジ

 

―うぇ……いくら仕事とはいえエーギル領には行きたくないなぁ……。他の入手場所とかないんですか?    リュコス

 

―そうね……私の知り合いは夢から仕入れていたわ。どういう原理かは知らないけれど。   スカジ

 

―もういいです、大人しくエーギル領に行ってきます……。貴女と話してると嘘か本当か判断に困る事ばかりで疲れます……。   リュコス




 リュコスは人当たりの良い苦労人枠ですが、実の所は結構ロクでもない奴です。マフィア蔓延るシラクーザで生き残る為だからね、仕方ないね。

 活動報告の方で『フォーマット:備品補充申請書』を公開してるので、リュコスの仕事を増やしたい人はぜひご一読ください。

 それでは今年も1年、拙作をよろしくお願い致します。

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