ヴァンパイアが吸血鬼系Vtuberになってみた! 作:ねこまんま014
初めてのコラボ皆さんにも楽しんで読んでいただけると幸いです。
やってきました! 初コラボの日です!
『凜ちゃんこんばんは。』
『こんばんは。ヴァンピーちゃん。いつも通りおはようでも良かったんですよ?』
『そ、そうですか? では今度からはそうしますね。』
今は配信が始まる少し前です。私がPCの操作が不慣れなのはデスコードの件と立ち絵を送るという行為がすごく不慣れだったことで理解してもらえたみたいで、凜ちゃんは少し余裕を持って配信前の準備に取りかかりましょう、と言ってくれました。
わたくしの事を理解してくれて本当にありがたいです。
と同時に彼女に負担をかけて申し訳ない気持ちも芽生えています。早くPCの操作に慣れて迷惑をかけないようにしていかないと。
少し雑談をしてお互いの緊張をほぐしていきます。
そんなことをしている間に放送の時間が近づいてきました。
『ヴァンピーちゃん』
凜ちゃんが落ち着いた声で配信が始まる直前に声をかけてくれます。
一体何を伝えたいのでしょう。
『なんですか?』
配信の準備は完璧でした。だから何も失敗はしていないはずです。それなのに本番前に何を話すことがあるのかと不思議に思って聞くと彼女は、
『楽しもうね!』
と明るく声をかけてくれました。その時世界が色づいたような……そんな気がしました。その声かけにVtuber橘凜としての本質が見えました。彼女の声には魔法がかけられているのです。その声を聞くと彼女と同じように元気になる素敵な魔法が。
頑張ろうと彼女の声で思うと同時にそんな彼女のために絶対に失敗できないと改めて強く思いました。彼女の足を引っ張ることだけはしないようにしようと。
これが本物のVtuberなのですね。他人に影響を与えることのできるナニカを持った特別な存在。わたくしがあるVtuberにあこがれて始めたように。
わたくしもなれるでしょうか。凜ちゃんやあの人の様な本物のVtuberに。誰かの道を明るく照らしていくそんなVtuberに。
いいえなるんです! これまでも、そしてこれからも努力していつか必ず絶対に。
そんな強い気持ちを胸にして配信に挑みます。
『はい! みんなおはよう! 今日も元気にしてた? 橘凜だよ!』
コメント:
おはよう?
こんばんはじゃないのか
おはよう!
あーなるほどね
おはよう!!
『今日はコラボ配信だよ! なんと相手はコラボ自体が初めて! みんな何かあっても優しくだよ~。じゃぁ紹介します! どうぞ~。』
凜ちゃんからバトンを渡されました。ここでしっかりと挨拶をしないと。ここは凜ちゃんのチャンネルです。わたくしの事を知らない人も多いでしょうから。
『みなさん。おはようございます。吸血鬼系Vtuberのヴァンピー・ブラッドです。今日は凜ちゃんに誘っていただきました。よろしくお願いします!』
コメント:
おはよう!
ヴァンピーちゃんおは
誰?
凜ちゃんの同期
凜ちゃん!?
凜ちゃん呼びってまじか!
おいおいてぇてぇかぁ~?
これは何かあったな間違いない(確信)
ホモは帰ってどうぞ
コメント欄を見るといつも凜ちゃんのコメント欄にいる方以外にも、普段はわたくしのコメント欄でよく見かける方たちもいました。このコラボは凜ちゃんのチャンネルで行っているものなのに……。
見慣れた名前を見た瞬間安心して、心がポカポカするような気分になりました。
眷属のためにも頑張ろう。そういう気持ちにさせてくれます。
『今日はね、ヴァンピーちゃんと一緒にお絵かき林というゲームで遊んでいくよ。』
コメント:
おー二人とも初めてやる感じだよな
凜ちゃんは絵普通そうヴァンピーちゃんは下手そう
おい!おまえそれヴァンピーちゃんが機械音痴だからだろww
むしろ凜ちゃんの方が下手そうww
どんなゲームなの?
時間内に一人が描いた絵をほかのプレイヤーが当てるゲーム
なるほどね
画伯が生まれるか!?
『私は結構絵には自信あるんだ! ヴァンピーちゃんはどう? 自信ある感じ?』
凜ちゃんから問いかけられました。
『はい。わたくしも結構自信があります。』
絵は油絵に水彩画、版画を始めとして数々な手法と種類を学んできているので自信があります。時間だけはあきれるほどにありましたからね。
『ほー。そうなんだぁ。じゃぁ私とヴァンピーちゃんどっちがうまいか勝負だね!』
『はい! 望むところです!』
コメント:
さぁどっちが敗北フラグを立てたんですかねぇ…
凜ちゃんだろ
ヴァンピーちゃんなんだよなぁ
両方に一票
ありそうで草
大穴の両方うまいパターンはどこ……どこ……
そんな理想郷はここにはないよ
みんなひどくて草
さっそくお絵かき林のサイトに移動します。わたくしと凜ちゃんはすでに部屋に入っており、あと二人誰かが入ればゲームが始められる状態です。
『よぉーし。じゃぁ今から人を募集するよ。私が今から画面のIDを見せるから早い者勝ちで二人入ってきてね。一回入ってきた人はもう今日は入っちゃだめだよ。凜との約束ね。』
コメント:
はーい
待機中
全裸待機中
おいww
何してんだよww
ナニを?
凜ちゃんが自分で凜っていうの珍しくない?
たまにいう
刺激が強すぎるっぴ!
ヴァンピーとかいうやつなんもしゃべらんなww
まだ始まったばかりだし多少はね
こいついっつも誰か彼か煽ってるやつだから無視していいぞ
凜ちゃんが画面のID欄を開示するとすぐに二人入ってきました。
そのうちの一人は私が知らない名前ですがもう一人のプレイヤーはわたくしの配信にいる人の名前でした。
『よし。じゃぁ始めようか! ヴァンピーちゃん準備はいい?』
『はい! 大丈夫です!』
『みんなもおっけ?』
凜ちゃんはコメントの皆さんにも話しかけて退屈させないように気をまわしています。わたくしも聞かれたことだけ答えるんじゃなくて会話をまわさないと。コメントでもお前はなんも話していないといわれてしまいましたし。
コメント:
おっけー!
くっそ入れんかった
入ったニキたち早すぎぃ!
楽しみ
頼んだぞ俺たちの代表
むしろ頑張ったらダメなんじゃないですかね
リスナー代表頑張れ!
こうして初コラボお絵かき林のゲームが始まりました。
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