ヴァンパイアが吸血鬼系Vtuberになってみた! 作:ねこまんま014
※ただしヴァンピーちゃんが出るとはいってない
こぼれ話① スリーサイズ計測
ある日のお昼時、この間の配信でスリーサイズを測って教えてほしいといわれたことを思い出し、皆さんに教えてあげないとと思ったわたくしは実際にスリーサイズを測ることにしました。一人で測るのは難しいので眷属を呼んで測ることに。
「オーケルベルン様お呼びでしょうか」
「あのね。スリーサイズを測りたいの。だから貴女に測るの手伝って欲しいなって」
「はい?」
何を言ってるんだと言外に態度で示されました。
「失礼を承知でおたずねしますオーケルベルン様。何を目的にスリーサイズを?」
「配信でね、スリーサイズは、って聞かれたんだけどわたくし自分のスリーサイズなんて測ったことなかったでしょ。だから答えられなくて。今度測って配信中にお知らせしますって約束したの」
わたくしが説明するとなぜか彼女はこめかみに指をあて、頭を左右にゆっくりとふる仕草を見せます。
何かやっちゃいけない事だった?
「オーケルベルン様。女性という生き物はむやみやたらと自身の女性的特徴を殿方に伝えるものではありません。オーケルベルン様の配信を見ている男女比率は92%が殿方です。恐らくコメントでスリーサイズを聞いてきたのは殿方でしょうから、オーケルベルン様がスリーサイズを測って発表する必要はありません」
「な、なるほど。そうなのね。今度から気をつけるわ」
スリーサイズを測る必要がなくなったわたくしは眷属を下がらせます。そうしたらすることもなくなり手持ち無沙汰に。
「何をしようかしら。うーん。散歩でもしようかな」
散歩をすることに決めたわたくしは黒猫に変身してお昼の散歩を始めたのでした。
こぼれ話② 橘凜さんとの会話
コラボをすることが決まったわたくしと橘凜さん。
今はツブヤイターのDMという機能を使って文通を行っています。本当にインターネットというものは便利ですね。
“あの、わたくし実はコラボというものが初めてでよく勝手が分からないのですが何か特別な事をしなきゃいけないとかありますか”
“お絵かき林というゲームで遊ぼうと思うのでアカウントを作ってもらえれば後は当日まで何も特別な事をすることはないと思います。これがお絵かき林のHPですhttp:/oekaki_acount”
“なるほど。ありがとうございます。今から作ってきますね!”
橘凜さんから教えてもらった通りにお絵かき林のゲームで使用するためのアカウントを作り、それからは誰に言われたわけでもなく雑談(DMを使ったお話だから厳密では“談”とは言わないのかもしれませんが)が始まりました。
“橘凜さんの配信、わたくし全部見てるんです。動物をどんどん高く積んでいくゲーム面白かったです!”
“ホントに!?うれしいな。あのゲーム簡単そうに見えてすっごく難しいの…今度ヴァンピーちゃんもやってみて。私もヴァンピーちゃんの配信見てますよ。面白かったのはバトルロワイヤルのゲームしてる配信かなぁ?すっごく上手だった!”
その後も色々話していると話は少し真面目なお話に。
“あ、ヴァンピーちゃん。折角コラボするんだからツブヤイターで伝えないともったいないかも”
なるほど。確かに折角コラボすることに決めたのですから皆さんにも知って欲しいです。突然コラボしたとしたら眷属の皆さんも橘凜さんの配信を普段見ている皆さんもびっくりさせてしまうでしょうし。
“あの、実はわたくしツブヤイターの事まだよく分かっていなくて使い方に不安があるのでもし良かったら橘凜さんがツブヤイターの内容考えてもらっても大丈夫ですか”
“えっ?そうなんですね。大丈夫ですよ!ちょっと待っててくださいね”
その連絡が来てから一分も経たないうちに新しいDMが届きました。
“【報告!】この度ライブスターズ二期生の橘凜さん{同期の女の子ですごく可愛い女の子(目がハートの笑顔)}とコラボすることが決定しました!詳細は追ってツブヤイターでお知らせします(深くお辞儀した人深くお辞儀した人)
楽しみに待っててくださいね!!
って私ならツイートするかな?コピペして貼っちゃう?
コピペすればわざわざ打たなくてもこのままツブヤイターに載せられるよ!”
とても良いことを聞きました!コピペというものはとても便利な機能である予感がひしひしとします。
“コピペとはどのようにすればよろしいでしょうか?”
“ヴァンピーちゃんは携帯でよくツイートしてるよね。まず私のDMの箇所を長押しして青い光で文字が覆われたら“コピー”って書かれてある文字を押したら一旦いつも通りツイートする画面まで戻ってください。その後、文字を入力するときにまた長押しすると“貼り付けする”って文字が出るはずなのでその文字を押したらできるはずです!”
なんだか難しそうです。
“分かりました。やってみますね”
橘凜さんに教えてもらった通りにやってみると……できました!意外と簡単ですねこのコピペというものは。その上便利です。
しっかりとコラボ告知のツイートをした後、橘凜さんにお礼をして今日橘凜さんとの会話は終わりました。終わるはずだったんです。
“ヴァンピーちゃん!!!!!!!大変だよ!!!!!!!”
という橘凜さんからのメッセージが届きました。
DMでの会話が終わってからまだ数十分しか経っていないのに何かあったのでしょうか。
“ヴァンピーちゃん、私のメッセージコピペしたとき私のメッセージまでコピーしちゃったみたい。これ見てみてhttps://twitter.com/vanpeeblood/status/1289881591611682816”
橘凜さんのDMに書かれてあったURLからわたくしのツブヤイターを見ると、確かに橘凜さんの言葉もそのままツブヤイターに載せてしまいました。
やらかしました…どうにかしないと!!
と思ったもののわたくしにはどうしたら良いのか全く分かりません。なので本当に申し訳なく思いながらも橘凜さんに助けを求めます。
“ど、どうしたらいいですか!?”
“一回そのツイートを消して改めて告知ツイートをしましょう!”
“どうやったらツイートって消せますかね?”
“え、あ、もしかして消し方分からないですか?”
“すみません。わたくしツブヤイター本当に初めてでよく分からないんです”
“なるほど……。あ、待ってください!むしろ何もしないでください。さっきといってること矛盾してる事は分かってます。けど!何もしないでください”
橘凜さんに何もするなと言われたのでそのまま何もしないことに。慣れている人が何もするなとここまで強く言うのだから何か理由があるに決まっているからです。
そのまま何もしないことに決めてから数日経ち、初めての凜ちゃんとのコラボが終わった後、改めてなぜあのとき何もするなと言ったのか、その話になりました。
『凜ちゃん、どうしてあのとき何もするなって言ったんですか?』
『えっとね、理由は二つあって、まず一つ目。これは少し汚い話なんだけど、あのツイートがキッカケでバズったりしたら良いなぁって思い直したからかな。あ、バズるっていうのはネット用語で有名になるって意味なの。私たち個人もまだ有名じゃないし、この事務所だって大きい事務所じゃないから、有名になれるチャンスがあるならキッカケはどうあれわざわざ自分でその可能性をつぶす必要はないなと思ったの。あともう一つは、っていうかこっちが大きい理由なんだけど、ヴァンピーちゃん、ツイートを消そうと焦って操作ミスしてアカウントごと消しそうだなって思ったんだ~。不安でそんなことさせられなかったよ~』
『え? そういう理由だったんですか? ひどいです! いくらわたくしだってそんなことする訳ないじゃないですか!』
『え~? ホントかなぁ? 絶対消してたよ。賭けてもいいね。100円』
『そんなぁ』
こんな話をしながら夜は更けていくのでした。
わたくし絶対アカウントごと消すなんて事しないと思いますけどね!フンス
こぼれ話③ 眷属の胸中
先ほどまであのお方が使われていた食器類を片付けながらわたしはあの方について思いを巡らせます。
あのお方の柔軟さにはいつも驚かされることばかりですが、今回もまた驚かされました。
御手が汚れていらしていたのでナイフとフォークをお出ししたのですが、まさか断られてしまうとは思ってもいませんでした。それだけならまだ納得できたのですが、まさかあんなこと…その、つまり、わ、わたしに食べさせるなんてこと。そんなはしたないことをするとは思いもよりませんでした。
家族が提案したのなら一蹴するものですが、相手がオーケルベルン様となれば話は別です。たとえそれがどんなことだとしてもわたしは遂行するでしょう。今回の様に多少マナーが悪いことであったとしても。
「オーケルベルン様ももう少し大人になってくだされば」
思わず漏れてしまった愚痴ともとれる言葉にハッと気づき、そのような言葉を漏らした自分に不快感と苛立ちを覚えます。
主様に向かって覚えても良い感情ではなかった。わたしは何とダメな眷属なのでしょう。
我が主、オーケルベルン様がわたしを眷属にしてから早60年を過ぎました。その間わたしは人間に比べると緩やかとは言え外見も中身も年を取りましたが、あのお方はどうでしょうか。少なくともわたしが見ている限りでは外見の成長はされていないように見受けられます。そしてわたしの思い違いでなければ中身も。
普段は温厚で眷属に対する扱いもまるで家族のように接してくださる我が主。他の吸血鬼の眷属の扱いと比べるとまさに天と地ほどの差がございます。
派閥も人間に友好派の吸血鬼で、あのお方の起こした事業により吸血鬼と人間の関わりは大きく変わりました。わたしは若者の身ですからすっかり軌道に乗った今の会社しか存じ上げませんが……。もしあの会社がなければ、キリスト正教と吸血鬼は今も尚どちらかが滅ぶまで戦っていたかも知れないと思うと身がすくむ思いです。
性格は一言で表すと外見年齢相応の性格をしていらっしゃると言えると思います。
そんな我が主もこと戦闘に入ると人が変わったように普段の温厚さはなりを潜めます。そのお姿はまさに吸血鬼の中の吸血鬼。圧倒的なカリスマと実力を兼ね備えていらっしゃいます。わたしたち眷属は皆一様に頭を垂れ、改めて忠誠を誓うほどのカリスマ性。あのお姿でわたしたちに死ねと命じるならば眷属はみな喜んで死んでいくでしょう。そこまでさせるほどのものがあのお方には備わっています。
普段からあの状態でいらっしゃれば吸血鬼内での評価ももう少し違うものになったでしょうに。とここまで思ってふと考えます。
本当にそう思っているのか。
確かに深紅の瞳の状態のオーケルベルン様は圧倒的なカリスマ性を備えていますが、常日頃からあの状態だとプレッシャーと重圧で息が詰まりそうだと。
普段はわたしが何をしても面白いものを見たと笑ってくださるあのお方も、あの状態だと冷たくあしらわれそうで、もし失敗を知られたら、その時点で首を切られそうです。
主自ら殺していただけるのだとしたらそれはそれで甘美な終わりなのですが、原因が自分のミスだとしたら申し訳なさに死んでも死にきれません。
外見年齢相応の振る舞いを見せる普段の主と、実年齢相応の合理性と完璧を求める深紅の瞳の主。
一体どちらが本当のお姿なのかと時々わたしは思ってしまうのです。
「しかし、そもそもオーケルベルン様は何歳なのでしょうか」
ここまで考えてわたしはまだ我が主の年齢を存じ上げないことを思い出し、今度は年齢推測に頭のリソースを割いていくのでした。
次回更新は8/14の予定です。
誤字脱字報告いつも助かっております。ありがとうございます<m(__)m>
今回Twitterと連動させて話を作りました。Twitterに関係している方で何か不都合がありましたらご一報下さい。当該部分は削除します。
よろしければ感想、評価よろしくお願いします。作者は泣いて喜びます。
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