ヴァンパイアが吸血鬼系Vtuberになってみた! 作:ねこまんま014
(1)仕事が忙しく出社して帰社して寝るのルーティンが続いていたから
(2)次の展開が中々思うように書けず現実逃避にifルートやこぼれ話を書いていたから
(3)VOMS箱押しになったので今まで見ていなかった過去アーカイブをひたすらみる時間が続いていたため執筆活動にかける時間を動画視聴に費やしたから
VOMSはイイぞ 全員が最&高なのです
まだ結成して半年と少しだから今なら頑張れば全アーカイブを見ることが可能だぞ!!(過激派)
答えは……(1)以外の全部でした!
ふっふっふ まさか答えが二つとは李白の目を持ってしても見抜けまい
森の熊とホームラン de showの実況配信は予想外に長引き翌日に持ち越すことになりました。
吸血鬼の身体能力とこのゲームの相性は悪く、特にフクロウさんとの戦いでは大きく精神を消耗する結果となりました。まさかあれほど難しいとは。あのゲームは人外を苦しめる聖職者が作成したゲームなのかもしれません。
そんなことを考えながら配信の準備をしているとツブヤイターの着信があったことに気がつきました。確認すると凜ちゃんからのメッセージでした。
“まさか本当にあのゲームやるなんて思ってなかった…(T-T) あの森熊とっても難しいでしょ? 愚痴と冗談のつもりで本当に誘った訳じゃなかったの!! ヴァンピーちゃんにあんなクソゲーをやらせることになるなんて……ホントにごめん!!!!!!”
内容は私が森熊を始めたことに対する謝罪でした。
このメッセージを見たときにわたくしが思ったことはなんで凜ちゃんがこんな気持ちになっているのでしょうか。という疑問でした。
凜ちゃんがそんな事を言う必要なんて全くないです!!
やることを決めたのはわたくしですし、止めずに続けているのもわたくしの意思であって断じて凜ちゃんが気に病むことではありません。そう思ったからです。
“凜ちゃんがそんな風に思う必要はないですよ! やりたいと思ったのもわたくしですし続けているのもわたくしがしたいからです。それに関しては凜ちゃんの意思が入り込む余地はありません。むしろこんなにやりがいのあるゲームを紹介してくれたことに感謝していますよ。ありがとうございます凜ちゃん”
送信してからほんの十数秒で凜ちゃんからのメッセージが届きました。早いです。早すぎます凜ちゃん。わたくしはそんな早さでタイピングできませんよ……。
“そっかー(·ω·)そう言ってくれるなら良かった。実際どう? クソゲーだよねー (`^´)”
凜ちゃんも気に病むことはないと分かってもらえて良かったです。でも続く言葉に対してわたくしはどう返事をすれば良いのでしょう?
クソゲーという言葉の意味を推測しないとうかつに返信ができません。クソとゲーで分かれていることは分かります。そしてクソは糞尿という意味のクソで間違いない! と思います。ゲーという部分は話の文脈的にゲームであっています……よね?
だから糞尿の様なゲームということで良くない意味の言葉であることが推測できました。恐らく使い方的には面白くないゲームの事を指すときに使うのではないのでしょうか!?
まさか凜ちゃん本人に正解ですか? と聞く訳にもいかず、わたくしがそうであると予想した言葉の意味に即して返信を書きます。
日本語は特に言葉のはやり廃りが早く、意味が理解できない単語が時々混じります。このVtuberの活動を始めてからは新しい言葉に多く触れるので大変勉強になっています。
森熊は面白いか面白くないのか。どちらなのでしょう。操作性に難あり、難易度も高く一日では終わらなかったほどです。でも面白いか面白くないかの二択だと……うーん? 面白い! と思うべきところなのかもしれませんが正直なところ面白くはないかもしれないです……だとしたらわたくしなぜこのゲームをやっているのでしょう? そんなことを考えていると頭の中で考えているこのゲームは面白くないという答えと現実では面白くないと思いながらもやっているという頭と現実の差異に頭の中がぐるぐるしてきました。
“たしかにクソゲーかもです。難しすぎます!!”
“ほんとそうなんだよ!──”
と凜ちゃんからのメッセージには同意の内容が綴られていましたが続くメッセージの中にわたくしの疑問の答えが書いてありました。
“でもここまでいったら止められないよね。私もそうだったもん! おかげで三日もクリアに費やしてしまった(=_=)”
確かにそうです。止められません! この状態で止めたら逃げると同義です。ベルリオーネとしてもヴァンピーとしても逃げるなんて選択肢は存在しないのです!
なんだかやる気が湧いてきました!
“ありがとう凜ちゃん! わたくしやる気が湧いてきました!”
“え????? 今の会話にやる気湧く要素あった(-ω-)?”
“はい! やる気でいっぱいです!”
よーし! このやる気を胸に今日こそ森熊をクリアしてみせます!
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『無理です! こんなの無理なんです!』
コメント:
草
即落ち二コマ
さっきまでの威勢はどこへ??
橘凜:がんばれー!!
流石のロビカス
ロビンソンはクソはっきりわかんだね
ほら!凜ちゃんも応援してくれてるぞー
これは今日中にクリアは無理ですわww
前日に引き続き始まった森熊のゲームですが、フクロウさんの次の相手はトラさんでした。消える魔球を駆使する中々強い動物さんでしたがフクロウさんやカンガルーさんよりは楽に終わりました。それでも数回はやり直しましたけどね。
トラさんと遊ぶ前の画面ではトラさんが最後の様にみえる画面設計をしていましたが実際にトラさんと遊び終わると新たにロビンソンと書かれた人間さんが画面に出てきていました。
これが昨日からコメントでちらほら出ていたロビカスと言われていた人物なのでしょう。と思いながらロビンソンさんと遊び始めたのが先程、そして今わたくしは絶望に打ちひしがれているのです。
『これ! 今までの動物さんの球種全部でできているじゃないですか! こんなのどうやってクリアするんですか!』
そう! この人間の投げる球種は今までの動物さんが使ってきたものをランダムにしかもコースぎりぎりに投げてくるのです。打てるわけがありません!
クリアするのに50球中40球もホームランにしなければならないことも困難性を高めています。
コメント:
だれもが通った道なんや(ニッコリ
まるで全国民がやってるように言わないでください…
酒を飲みながらやると気づいたらクリアしてる
見てるだけでもういいやってなる
これクリアした凜ちゃんすごくね?
うんすごい※この面だけで丸一日費やした模様
これがゲームではなくて実際の野球なのだとしたら例えこの人間さんが非現実的な球を投げてきたとしてもどうにでもやり様はあるのですが動きが制限されたゲームというのは如何せんどうにもできません。
誰にも聞こえないため息を一息ついて気持ちをリセット、気合いを入れ直します。
『よーし! まだまだいきますよ! 眷属の皆さん見ててくださいね!』
今日は凜ちゃんも見ててくれているのであまり無様な姿をさらし続けるわけにはいきません。
二回目三回目と続けてやってもクリアできず。コメントでは常に励ましとアドバイスが書き込まれ続けています。このおかげで気持ちが折れずにできています。
四回目に10本もホームランを打つことに成功しました。
五回目では5本のホームランと前回よりも本数は少なくなりこのゲームの難しさが改めて分かります。
そして優に四十回を超えた辺りでわたくしは気づいたのです。
このゲームは人間さんがカンガルーさんやフクロウさんが使ってきた人外殺しの球を使わずにストレートを投げてくれるのかを祈るゲームであると。
それを皆さんに伝えるとその考え方は“ロビカスのデレ待ち”と言うらしいです。現状一番惜しかったのは二十三回目の挑戦でしょうか。25本のホームランを打つことに成功しました。
わたくしの祈りが通じたのか八十九回目の挑戦にして大チャンスがやってきました。
これまで20球投げてきて何と一度も人外殺しの球を投げていないのです。従ってホームラン数は20/20あと10球は耐えることのできる十分にクリアが見える状態です。
『きました! これは決めに行きますよ!────あぁっ!』
ここでカンガルーさんのホッピングボールが繰り出されました。頭の片隅で備えていたとはいえ今までストレートだった中で突然出されると対応できません! って見えすぎます!
これは……吸血鬼化しています。無意識に間違い無く。
興奮によって勝手に吸血鬼化してしまいました。自分では確認できませんが目は真っ赤になっていることでしょう。
先日予想した通り向上した身体能力はこのゲームにおいてデメリットになってしまっており球の軌道が見えすぎます。
バットをボールに当てる事こそできたものの、タイミングはずれずれ、ヒットで終わってしまいました。
『まずいです……これはまずいですっ!』
自分の意思で行った吸血鬼化と興奮による反射で行われた吸血鬼化は全然違います。後者は自分の意思でコントロールすることが完璧にはできないのがやっかいです。
元々自身の体を護る為に吸血鬼に備わった機能ですから仕方のない事とはいえ何もこんな時のこんな事で吸血鬼化しなくてもと思ってしまいます。
皆さんにも分かりやすいように似たものを挙げるとすると鳥肌が一番近いでしょうか。
勝手に鳥肌は立ちますし勝手に収まっています。それとも火事場の馬鹿力の方が近いでしょうか。もしくは明暗による眼球の瞳孔の開き具合でしょうか。
そんなことはどうでもよくて大ピンチです! ストレートなら100%ホームランにできますが逆に変化球がきた場合ほぼ100%ホームランは無理です。
続く投球は運良くストレートだったためホームランでしたがその次はフクロウさんの持ち球、左右に揺れるボールで空振りでした。
しかし軽度の興奮だったことが幸いして吸血鬼化はいつの間にか収まっており今まで通りに球の軌道が見えるようになりました。本当に心臓に悪いです。
コメント:
??
何が不味いのかコレガワカラナイ
精神おかしなった?
タイミングがずれたんやろなぁ…
一回テンポずれるとやばいこのゲーム ずるずるいく
しかし二球ものチャンスをダメにしてしまいました。これでホームランの数は21/23残りは27球で19本のホームランが必要です。ストレートをホームランにするのは絶対条件として失敗する余裕はたったの8球しかありません。
その後は前半でのストレートラッシュが嘘のように変化球ばかり繰り出してきたロビンソンさんによってあえなく撃沈。最終的には37/50本のホームランでクリアできませんでした。
『前半まではこれ以上無いぐらい順調だったのですが……』
コメント:
前半はデレてたのになぁ…
結局クリアできなきゃ一緒ってそれ一番言われてるから!
さすがロビカスうざすぎるぅぅぅぅ
変化球に弱すぎるww
吸血鬼だから変化球に弱いのは仕方がない
何じゃその理由はw
どの変化球が苦手なの?
やはり変化球を完全攻略しないことにはこのロビンソンさんとの一騎打ちを制することはできないと考えて良いでしょう。しかしその方法が見つからないです。これだけやっているのに一向に打開策も改善策も見当たりません。
『フクロウさんの変化球が特に苦手ですね。どうにかして慣れないと絶対にクリアできないです』
眷属の皆さんからコメントで励ましてもらってまだまだクリアまでやっていきます!
目指せ今日中にクリアです!
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コメント:
おわらねぇ…
今何時?
おやじ
不覚にも草
自分で確認しろや5時半
ツンデレニキおっすおっす
もうロビカスだけで8時間超えてるぞおい
がんばれぇー
今のフクロウナックルほんまにくそ
絶対ボールコースだと思うんだけどなんで振っちゃうんだ(T-T)
あ、朝日が
『やっぱりフクロウさんのナックルボールは難しいです……さて次の球は、あれ?』
突然体の調子が悪くなるのと同時にいままでぶれていた球の軌道が見えなくなりました。
見えなくなったんです。
ロビンソンさんがカンガルーさんの持ち球であるホッピングボールを投げてきましたが、今までと違いあっけなく、本当にあっけなくホームランにすることができました。
一体何が?
そう考えながらふと意識を画面からそらしてみると窓の外から日光が私の部屋を照らしています。
日光による弱体化。
日光に当たると吸血鬼は消滅してしまいます。厳密には一部の個体を除いてですが。その消滅しないごく一部の特別な吸血鬼であるわたくしでさえも日光に直接当たると弱体化は免れません。きっと【一席】の彼だって同じはずです。
窓を開けて配信を始めていたのが功を奏したのか日光は聖なる力で私を浄化しにかかりますがわたくしを浄化することはなく体の調子が悪くなるだけに留まっています。
本来ならデメリットにしかならないはずなのですが、今この現状に限りメリットになり得ます。
ボールの軌道が見えなくなったのです。これにより今ボールがどこにあるのかだけを注目できるようになってストレートでも変化球でも簡単に捉えることが可能になりました。
どんな球が来たとしても今までの経験と無駄に球の軌道を捉えすぎなくなった眼球がホームランを量産していきます。
コメント:
いきなり動き良くなった?
変化球にアジャストし始めたぞ!
ヴァンピーちゃんうまーい
やっぱ慣れやな慣れ
一皮むけたな
レベルアップおめでとう!
突然上手くなりすぎて草はえるわ
『な、慣れですかね……。ボールがすごくよく見えるようになりました』
眷属の皆さんに嘘をつきながらもホームランを量産し続けあっという間に37/42本まできました。あと8球のうち三本ホームランを放つことができればゲームクリアです。
『あと三本で終わりです。絶対にクリア──ほっ! してみせますね。とりゃ』
そして今までの戦いは一体何だったのかというぐらいあっけなくその時は訪れることになったのでした。
『これで四十本目の────ホームランです!!』
森の中へ消えていったボールが地面に落ちたのと同時に表示されたホームランの文字。
終わりました。
肩の力を抜き椅子に深々と座り直します。
画面では残りのボールを投げているロビンソンさんと一切動かずバットを振るうこともない熊さんが対面しています。なぜならもうわたくしはマウスを掴んでいないのですから。
きっかり50球投げ終わった後、画面が切り替わりゲームが終わったことが誰の目に見ても明らかになりました。
コメントは今までに見たこともないほどに盛り上がっており、わたくしの目でも追い切れないほどの速度です。
コメント:
うおぉぉぉぉぉ
キターーーー
『速報』ヴァンピーロビカス撃破
橘凜:お疲れ様!
クリアタイムは19:03
永かった…
ぬぉぉぉぉぉ!!
ヌオーは草
これずっと追ってた奴は相当な暇人ソースは俺
『あ! 凜ちゃん! わたくしやりましたよ! このゲームをクリアしました!』
このゲームを始める前には思いもよらないほどの満足感と達成感。少しの征服感と虚無感も合わせて押し寄せてきます。
『みなさんこんなに長い間応援してくれてありがとうございました。正直つらい時期もありましたけど皆さんのおかげで心が折れずにやりきることができました。後は凜ちゃんの応援が大きかったです』
コメント:
ヴァンピーちゃんその言い方は配信者辞めるみたいに聞こえるわw
ヴァンピーお前…辞めるのか?
凜ヴァンてぇてぇ
橘凜:本当にお疲れ様だよ(>_<)
先駆者からのお言葉だぁ!
凜ちゃん→ヴァンピーちゃん→?
二期生でバトンさせる気かよww
お疲れ様!ゆっくり休んでね!
早くスパチャ投げさせろ
『もう朝が早いので今日はもう終わりにしましょう。眷属のみなさんお疲れ様でした。あ、次回の配信は同じ二期生の水原翠子さんと翠子さんの配信チャンネルでコラボするので是非見に来てくださいね。格闘ゲームというのをやるみたいです。わたくしまだ一度もやったことないので楽しみです。色々遊び方を教えてもらって実際に翠子さんと遊びます! お楽しみにです!』
そう言ってわたくしは配信を終えた後、いそいそと椅子から立ち上がるとベッドに倒れ込み惰眠を貪るのでした。
あぁ楽しかっ──た
次回更新は未定です。VOMSのアーカイブ見終わったら作ります。
誤字脱字報告いつも助かっております。ありがとうございます<m(__)m>
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